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久しぶりにスギちゃん言葉を使うと、何だかパクリ野郎になった気分だぜぇ~。 とまあそんなことはどうでもいいんですが、以前、楽天プロフィールでゲーム機がディスクを読まないんで困ったとつぶやいたことがあります。 週末はゲーム三昧と決めていて、レトロゲームなんかも楽しんでいるわけですが、もーまたこれですよ。 ディスクはトレイに入っているのに、電源を入れてもディスクが回転しないというやつです。 以降は PlaySation 2 や機械いじりに興味のない方には何の面白味もない内容となりますが、同じようなトラブルでお困りの方には参考になるかもしれないので、作業記録として残しておきます。 私が使っている PS2 は後期モデル SCPH-70000(薄型)というものですが、ふたの開閉センサーでトラブルが起きやすかったりします。 参考(WikiPedia より):SCPH-70000系(以後スリム化PS2) [外部リンク] こちらが外観写真。 電源部付近とディスクの上部あたりにフタの開閉センサーがあることで知られているため、これらの部分にリモコンを置いてみたり、指でギュッと押してみたりすると、どうにかディスクが認識されることがあります。 当方の場合は指で押してもウンともスンともいわなくなってしまったため、いよいよ部品交換が必要かと思いつつ、開けてみることにしました。 ちなみに、SCPH-70000 モデルの Sony の修理サービスは 2014/03/31 で終了していますので、壊れたら自力で何とかするか、他の修理屋に頼むしかありません。 お使いのモデルのサポート状況は、以下をご覧ください。 参考(Sony 公式サイト):アフターサービスの受付を終了している機種について [外部リンク] 今回はこのような流れを想像しました。1) カバーこじ開ける2) 内部清掃する3) 元に戻して動作確認↑これでダメだったら、ジャンク品から部品交換(まだ買ってないけど) カバーをこじ開ければ故障のもとになりやすくなりますから、ドライバーを手にする前に以下の操作をお試しくださいね。まずチェックすること 最初に以下のチェックを行ってみましょう。1. ゲームディスクの清掃 ゲームディスクの表面が手あかやホコリなどで汚れていると、ディスクが正常に認識されないことがあります。 不織綿でそっと拭いてみたり、専用のディスククリーナーで磨いてみましょう。2. レンズの清掃 光学ディスク読みとりレンズの表面に油あかやホコリがついていたりすると、ディスクを認識しない可能性が高くなります。 専用のレンズクリーナーを使うことで、普通にディスクが認識されるようになることはよくあることです。 乾式、湿式タイプがありますが、ホコリ除去としては湿式がより綺麗になりそうなので、私は湿式を使っています。 値段もピンキリですが、ご覧のようなクリーナーで安価で手に入るものもありますので、まずはダメ元で試してみて損はないでしょう。どうせサポート切れてるのでゴーカイに開けてみる それでは開けます。 本体のケーブルをすべて外し、裏返しにして、6 個のネジを外します。 ネジ位置はつぎのとおりです。 ネジにはカバーがついていますので、爪やマイナスドライバーで押し上げてネジを露出させます。 ネジを外したら保護シールをはがします。 このシールをはがしたら Sony からサポートが受けられなくなるという代物なのでヒヤヒヤしそうですが、サポート切れですのでカンケーありません。 ベリッといきましょう。 あ~あ、やっちゃったよ(もう知らないよーの世界)。 表側にして上フタを軽く持ちあげると、内部が開きます(すみません、写真撮り忘れました)。内部清掃してみる 綿棒に消毒用アルコールを含ませて内部の汚れを取っていきます。 PC に比べるとかなり単純な構造なので、あまり掃除するまでもありませんが、やっておくとよさそうなところに丸印をつけてみましたので参考にしてみてください。 このとき、絶対にピックアップレンズの表面には触れないようにしましょう。 これには専用のレンズクリーナーを使います。 次に、ピックアップレンズのユニットがスムーズに動くかを指でチェックします。 右側の長いネジを渡ることでレンズ部が動きます。 (これで動きが悪かった方は、ピックアップユニットの交換ですね……。) 外した上ブタの、ディスク上部部分にはスプリングがついています。 手でフタを開閉して、このスプリングが正常に動作すること、そしてスプリングの動きがスムーズなことをドライバで確かめます。 次に、センサースイッチの原始的なチェックをします^^。 上ブタのこの突起がミソです。 こちらがフタを閉じたところ。 ここで、こちらをご覧ください。 本体の黄色で囲まれた部分がセンサースイッチになっているのですが、上ブタの突起が下りてきたときにうまくこのスイッチを倒してくれないとディスクは回りません。 このスイッチをドライバーを使って起こしてみましょう(はっきり起きるわけではありませんが、何度かドライバの先端でいじってみます)。 これでダメなら、フタの突起を長く加工してスイッチを無理やり動かすようにする方法を検討するとよいでしょう。 ここまで終わったらフタを閉じてネジを締めます。 ゲームディスクをセットして、電源コードとコントローラーをつないで電源を入れます。 おおお、すぐに起動してきましたね。 今までのディスク読みとり不能がまるで嘘のようです。 あとは念のため、ピックアップレンズ用クリーニングディスクでレンズの掃除をしておくとより確実でしょう。 こんな中途半端なセンサースイッチを作らないでおくれよ……。 つづき…… [補足記事] PlayStation 2 のスイッチセンサーを微調整してみよう2015/05/17 更新: 記事公開後、拍手にさらにコメントをいただいております。 おめでとうございます^^。 返信に代えてこちらにお礼申し上げます。2014/12/09 追記: 初回投稿より 1ケ月あまりが経過しましたが、動作状態はすこぶる良好でございます。 ←うまく動作したらクリック!コメントもでけます^^
2014.11.02
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「css でつくる h タグ」のカスタマイズシリーズの 4 回目は、マージン(タグ外部の余白設定)とパディング(タグ内部の余白設定)の設定方法をご紹介します。 まずは以下のページをご覧ください(クリックで別タブで開きます)。ブログ用見出しテンプレート[フラット系]1. 外側の余白(マージン)設定 ここでは実線タイプ、一番上の「のしめはないろ」の見出しの余白をいろいろと変えてみましょう。 一番簡単なのが、margin: の後にお好きな余白幅を指定することです。margin: 50px; ― 50 ピクセル分の余白が上下左右にできるmargin: 30pt; ― 30 ポイント分の余白が上下左右にできるmargin: 1.5em; ― 1.5 文字分の余白が上下左右にできる それでは実際に設定してみましょう。 以下の◆ココ◆と記された部分に余白指定用の margin コードを設定します。のしめはないろ<h3 style="border-bottom:1px solid #426579;border-left:10px solid #426579;padding:7px;◆ココ◆">ここにテキストを入力します</h3> それでは、先ほどの指定例をみながら値を追加してみましょう。<h3 style="border-bottom:1px solid #426579;border-left:10px solid #426579;padding:7px;margin: 50px;">ここにテキストを入力します</h3> カスタマイズ後の表示効果はこのようになります。ここにテキストを入力します 余白が広がりましたね。 このようにすることによって、改行キーを打たずに好きなだけ余白を広げることができます。 たとえば、5em (5文字分)の余白を入れると、より余白がはっきりします。ここにテキストを入力します しかし、これでは上下左右に均等に余白が入ってしまうため、見た目がイマイチという方もいらっしゃるでしょう。 そこで、部位ごとに異なる幅の余白を入れてみることにしましょう。margin-top: 50px; ― 50 ピクセル分の余白が上側に設定されるmargin-right: 30pt; ― 30 ポイント分の余白が右側に設定されるmargin-bottom: 1.5em; ― 1.5 文字分の余白が下側に設定されるmargin-left: 1pc; ― 1 パイカ分の余白が左に設定される 上記の指定を並べて入れると、このようになります。 それぞれの指定の区切りとしてセミコロン(;)を打つのを忘れないようにしましょう。<h3 style="border-bottom:1px solid #426579;border-left:10px solid #426579;padding:7px;margin-top: 50px;margin-right: 30pt;margin-bottom: 1.5em;margin-left: 1pc;">ここにテキストを入力します</h3> こちらがカスタマイズ後の表示効果。ここにテキストを入力します ご覧のように、上下左右でバランスの異なる余白設定ができましたね。2. 内側の余白(パディング)設定 引き続き実線タイプ、一番上の「のしめはないろ」の見出しの内部の余白(パディング)をいろいろと変えてみましょう。 先ほどの margin: の代わりに padding: と打って、お好きな余白幅を指定するだけです。 簡単ですね^^。 こちらが一番単純な padding: 設定になります。<h3 style="border-bottom:1px solid #426579;border-left:10px solid #426579;padding:7px;padding: 30px;">ここにテキストを入力します</h3> 表示はこのようになります。ここにテキストを入力します かなりだだっ広い h3 タグ内の余白ができましたね。 これよりはもう少し少なめの余白設定にすると見栄えがよくなるかもしれません。 30px のパディングを 10px に変えてみます。ここにテキストを入力します いかがでしょうか? このように、見出し枠がつまり過ぎているような印象のときに、少しパディングを入れて余白を微調整すると見出し枠と文字のバランスがよくなりますので、必要に応じてお試しいただけると幸いです。3. 余白のまとめ設定を覚えよう margin と padding による余白設定のやり方はバッチリご理解いただけたと思います。 ここでは、margin/padding の一括指定の方法をご紹介します。 これにより、コード量を大幅に削ることができますので、入力文字数制限のある楽天ブログではいろいろと出番があるかもしれません。 覚え方は、上から時計回りです。上からスタートと覚えておけば間違いありません。上 → 右 → 下 → 左 の順に、半角スペースを入れながら指定しますmargin: 50px 20px 10px 20px; ― 上 50px、右 20px、下 10px、左 20px のマージンができるpadding: 1em 1.5em 0.5em 2em; ― 上 1文字分、右 1.5文字分、下0.5 文字分、左 1文字分のパディングが入る それでは試してみましょう。 まずはマージンです。 margin: 50px 20px 10px 20px;ここにテキストを入力します こちらがパディング。 padding: 1em 1.5em 0.5em 2em;ここにテキストを入力します余白のおまけ話 ブログ記事を書く際に、余白を改行コードまたは <br /> タグを駆使して調整されている方も多いと思いますが、ページ内に <br /> タグを連続して並べるのは、実は W3C が定義する HTML の記述文法に反しています。 また、必要以上に連続した改行が含まれているページは検索エンジンの評価を落とす(検索エンジンにヒットしにくくなる)可能性があります。 余白設定は、css によるマージン設定を使うのが推奨されています。 たとえば、段落の前後に余白を大きく取りたい場合は、今回の記事でご紹介した margin を使って必要な分の余白をあけます。 また、可読性向上のために一行おきに一文字分、ないしそれ以上の余白を取りたい場合は、line-height を使うと便利です。 その場合は、<p> タグや <div> タグなどを使うことによって、その範囲内の文字列の行間を設定します。 たとえば、行間に 3 文字分の余白を表示させたい場合は、このように指定します。<p style="line-height: 3em;"> 毎年冬になるとつい保温弁当箱買っちゃうよ。 実は昼はあまり食べないんだけどね。 売り場の前を通っただけなのに、店を出ると保温弁当箱を手に持ってたりするんだよなあ。 あっ、ちゃんと金払ってますから。</p> 表示効果はこのようになります。 毎年冬になるとつい保温弁当箱買っちゃうよ。 実は昼はあまり食べないんだけどね。 売り場の前を通っただけなのに、店を出ると保温弁当箱を手に持ってたりするんだよなあ。 あっ、ちゃんと金払ってますから。
2014.11.14
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謎ときをしようと思って何度も挫折したあなたに贈る『ロスト・ハイウェイ』シリーズ第四回は登場人物検証編です。 シーンを注意深く見ていくと明確になってくる登場人物の隠れた特徴のご紹介と、謎解きを行います。 作品をすでにご覧になった方で、しかもこまごまとしたポイントを詳しく理解したい方を対象としていますので、いきなりこちらのページにお越しいただいた方は、第一回からご覧いただくとよいかもしれません。 謎ときをしようと思って何度も挫折したあなたに贈る『ロスト・ハイウェイ』 【第一回】 リンクをクリックすると、記事の各セクションに移動します。【第一回】『ロスト・ハイウェイ』作品紹介とわかりやすいあらすじ【第二回】ストーリー解説【第三回】制作側のネタばらし謎ときをしようと思って何度も挫折したあなたに贈る『ロスト・ハイウェイ』 【第四回】はじめに『ロストハイウェイ』の楽しみ方登場人物について 1.フレッド・マディソン 2.ディック・ロラント 3.レネエ・マディソン 4.アンディ 5.ミステリーマン 6.ピート 7.シーラ 8.ミスター・エディ 9.アリスはじめに 『ロストハイウェイ』を楽しむうえで押さえておきたいポイントと、見落としがちなポイントを、当方所有の DVD/ブルーレイメディアのタイムスタンプを付記しながらまとめます。 タイムスタンプは製品パッケージによって異なりますので、あなたがお持ちのメディアとはタイムスタンプにズレが生じている可能性があります。 あくまでも参考値としてご覧いただければ幸いです。 当方所有の DVD およびブルーレイディスクは次のとおりとなります。■ DVD リージョン:2発売元:パイオニアLDC株式会社・松竹富士株式会社販売元:パイオニアLDC株式会社発売日:1998/06/25時間:135 分型番:PIBF-1023ASIN:B00005FXGREAN:4988102437817 ■ ブルーレイ リストア版リージョン:1発売元:株式会社コムストック・グループ販売元:パラマウント ジャパン株式会社発売日: 2012/04/27時間:135 分型番:PPWB300124ASIN:B0076DL1KCEAN:4988113745147 こちらのディスクは、枚数限定で発売された二枚組のブルーレイディスクですのが、今は入手困難になってきています。 本編のディスクに加え、リンチ監督のオリジナルモノクロアニメーション DumbLand (ダムランド)が収録されたディスクが付属しています。 本編ディスクのみでもまったく問題はありませんが、このセットをどうしてもゲットしたい方は、B0076DL1KC、4988113745147 あたりで検索してみてください。付属ディスク『DumbLand(ダムランド)』のご紹介 【収録時間:34分】 デヴィッド・リンチ監督によるオリジナルアニメーションディスク。 DavidLynch.com 用に製作された作品で、八話分が収録されています。 フェルトペンで描いたような粗削りな画風で、リンチ流ブラックユーモアがパラパラ漫画風に展開していきます。 第一話: Neighbor (隣人)―― 義手の隣人は小屋で飼っているアヒルと…… 第二話: The Treadmill (ランニングマシーン)―― 痩せないなら運動するな 第三話: The Doctor (医者)―― 割れたランプに指入れちゃだめ 第四話:A Friend Visits (友人の訪問)―― 友人はこれから釣りに行くそうで 第五話:Get the Stick(棒を取れ)―― 口のなかに棒が挟まった人がいるから取って! 第六話:My teeth are Bleeding (歯から血が出た) ―― プロレス見てたら歯から血が出てきたよ 第七話:Uncle Bob (ボブおじさん)―― ボブおじさんの様子が変だよ 第八話:Ants (アリ)―― 家の中にアリの行列が!殺虫剤で退治してやる 個人的には第八話:Ants の『クソ野郎』ソングのアリによるタップダンスがおすすめです。 内容はとってもとっても教育上よくないですが、ノリはかなり Beavis & Butthead に近いです。 気持ち悪い呼吸のしかたもそっくりですが、内容的には『ダムランド』の方がトラウマになってしまうかもしれません。▲目次へ『ロストハイウェイ』の楽しみ方 『ロスト・ハイウェイ』は数回鑑賞しただけでは、そのおもしろさは四割程度といったところでしょう。 どの映画でも共通にいえるのですが、何回も観ることによって新しい発見がふえていくものです。 ここでは、謎解きをご自身でトライしてみたい方向けに、準備作業をご紹介します。リストア版の入手 『ロスト・ハイウェイ』のディスクは三回購入しています。 一度目は米国盤 DVD、二度目は日本盤 DVD、三度目は日本盤ブルーレイです。 DVD の画質は荒く、トーンも全体的に暗いままなので、細部を確認するのには不向きだと思います。 リストア版のブルーレイは画質が各段にクリアになっており、トーンも明るめですので、DVD では見えなかったところも確認しやすくなっています。 『ロスト・ハイウェイ』もう一度ご覧になってみたい方や、ディスクの購入を検討されている方は、ブルーレイのリストア版をおすすめします。ロスト・ハイウェイ デイヴィッド・リンチ リストア版【Blu-ray】 [ ビル・プルマン ]価格:1500円(税込、送料無料)とことん部屋を暗くする 室内の光を反射するものがディスプレイに映ってしまうと、こまごまとした部分の確認が難しくなります。 部屋の照明を消して、カーテンは閉めておきましょう。ディスプレイと、プレイヤーの明るさ(輝度)を最大にする 『ロスト・ハイウェイ』は暗めのトーンで展開されるシーンが多めになっていますが、室内の照明が暗すぎて何がどうなったのかさっぱりわからなくなることがあります。 これはリンチ監督の意図ということもあって仕方のない部分ですが、それでもプレイヤーとディプレイの明るさを MAX にすることで、映像が全体的に明るくなり、いままで見えなかったものがはっきり見えるようになります。ヘッドフォンを使う 『ロスト・ハイウェイ』は映像のみならず、音も重要な要素になります。 ちょっとした音を聴きもらさないようにするためにも、高音質なヘッドフォンの着用をおすすめします。 あとは、リモコン操作に慣れておくことですね。一時停止、コマ送り、再生速度変更はどうしても必要になりますから。▲目次へ登場人物について ここからは、『ロスト・ハイウェイ』の謎を解くために外せないポイントをまとめていきます。1.フレッド・マディソン●病的な虚言癖、ウソつき 世の中には、まるで息をするようにウソをつく人がいますね。 フレッドがまさにそういった人間で、ウソをつくことに対する罪悪感がありません。 次の二つのシーンで、それが明確に示されています。二人の刑事がきたとき ストーカー被害を疑ったフレッドたちは刑事を呼びますが、ベッドルームを見てもらったときに、刑事からこのように尋ねられます。刑事:「ほかに寝室は?」フレッド:「ありません」【DVD:00:26:13~00:26:18】【Blu-ray:00:24:01~00:24:05】 フレッド邸に寝室は二つあります。もう一つのベッドルームは楽器の練習用として防音になっていることをそのまま言えばいいものを、フレッドは一瞬ためらってから、わざわざ「ありません」と答えています。 ここで、それを聞いた瞬間のレネエの表情に注目してみましょう。 「え?いまアンタ何て言った?」と鬼のような視線をフレッドに投げかけます。【DVD: 00:26:19~00:26:22】【Blu-ray:00:24:06~00:24:08】 視線だけで二度問いつめられ、観念したように事実を語るフレッドの様子を確認できます。 不安でいっぱいのレネエをいたわる素振りをいっさい見せないフレッド、レネエの腕組み、二人の立ち位置から結婚生活が順調ではないのが伝わってきますし、レネエがこまごまとしたウソをつくフレッドに懐疑的な視線を送るのがクセになっているのも何となく読み取れます。 同シーンで、フレッドはビデオカメラを持たない理由を二つ挙げています。【DVD:27:07~27:25】【Blu-ray:00:24:44~00:24:56】 「記憶は常に自分なりに」 「起こったとおり記憶したくないんです」 この発言によって、フレッドは身の回りで起こっていることが白日のもとにさらされることを極端に恐れている人間であることが読み取れます。アンディ邸でのパーティ 白塗り男ミステリーマンがディック・ロラントの友達だとアンディから告げられるシーンですが、この瞬間から、フレッドの不安な心理状態を象徴するような怪しい効果音が聞こえ始めます。【DVD:00:34:53~00:35:47】【Blu-ray:00:32:20~00:24:56】 「ロラントは死んだろ?」とアンディに尋ねたのは、冒頭で「ディック・ロラントは死んだ」という謎の言葉を聞いている【DVD:00:04:37~04:40】【Blu-ray:00:04:11~04:15】ために、そのおぼろげな記憶を反芻しただけのように見えます。 しかし、フレッドの様子が明らかにおかしくなるのはこの後です。 アンディ:「どうして彼が死んだと思うんだ」 フレッド:「分からない 面識もないし」【DVD:0035:14~00:35:47】【Blu-ray:00:32:46~00:32:53】 多くの場合、人が心当たりのないことを思い出そうとする場合は、目を閉じたり、どこか一点を見つめたりして必死になるものですが、フレッドの場合は、何か思い出してはならないものを忘れようとするかのように視線を斜め下に泳がせています。 フレッドにはウソをついているという自覚はありません。自分を偽ることがうまくなりすぎて、ウソをついていることすら認識できない状態であることも読み取れます。 また、アンディは、フレッドがディック・ロラントという名前がフレッドの口をついて出たことに心底驚いています。 ここから、アンディは過去にディック・ロラントをフレッドに紹介したことはないことも明らかになります。●幻覚、幻聴 フレッドには幻覚や幻聴が起こっているのですが、彼自身がそれを認めたがりません。 ミステリーマンの登場により、不可解で不気味な存在が目の前に姿を現したことにフレッドは恐れおののきますが、それ以前にも何度もミステリーマンは彼の前に姿を現しています(詳細は別項にまとめます)。●偏執的な妄想癖 レネエの不貞行為に対し、ありとあらゆる妄想を展開しているために、実際に起こってないことまであたかも起こったかのように決めつけるクセがあります(詳細は別項にまとめます)。▲目次へ2.ディック・ロラント レネエがディック・ロラント(=ミスター・エディ)の愛人であったことは映像で示されていますが、ディック・ロラントの人物像についてはほとんど映像化されていません。 ピートの人生にかかわってくるミスター・エディは、愛人アリス(=現実世界ではレネエ)に対し異様な執着心を燃やす男として表現されていますが、これはあくまでもフレッドというフィルタ越しに見たエディ像にすぎません。 フレッドが知っているのは、レネエがディック・ロラントのポルノ映画に出演していたこと、ディックロラントと愛人関係にあり、その関係が今も続いていたこと、そして、スナッフ・フィルムの製作経験から、自分の利益のためなら人殺しも厭わないタイプの人間だということです。▲目次へ3.レネエ・マディソン レネエが出演したポルノ映画のシーンの映像は鮮明で大写しになっています。【DVD:01:39:00~01:39:26、01:41:49~01:42:01、02:05:18~02:06:03】【Blu-ray:01:42:36~01:43:04、01:45:45~01:46:03、02:04:43~02:05:31】 スクリーンの中の彼女は、この仕事を楽しんでいるかのようにとても生き生きとしていますね。 しかし、これらもフレッドというフィルタ越しに見た映像です。 レネエがポルノ映画に出演していたという証拠が彼の記憶にとても強烈に刻まれたために、それがフルスクリーンで強調されてはいますが、レネエが実際にどのような気持ちでこの仕事にたずさわっていたのかは明らかになっていません。 しかし、「とにかくアンディはいい人よ」とレネエ本人が言うくらいですし【DVD: 00:36:17】【Blu-ray: 00:33:52】、パーティにも喜んで出かけるところから、レネエとアンディの関係は良好だったことがわかります。 また、アンディと楽しそうに過ごしているレネエのリラックスした笑顔【DVD:00:31:00~00:31:19】【Blu-ray:00:27:55~00:28:17】は、フレッドの前で見せる緊張感をともなった笑顔【DVD:00:07:33~00:07:49】【Blu-ray:00:06:27~00:06:36】とはあきらかに違います。 フレッドがレネエの浮気現場を押さえてロスト・ハイウェイ・ホテルに乗り込んでいったときも、ディック・ロラントがレネエを呼ぶ声はとても甘い響きになっています【DVD:02:02:00】【Blu-ray:02:02:09】。 また、パーティでフレッドがディック・ロラントの死を口走ったときにも、レネエの顔にはっきりと動揺の色が浮かびます。【DVD: 00:35:05、00:35:29~00:35:35】【Blu-ray: 00:32:30、00:32:59~00:33:05】 このようなことから、レネエがディック・ロラントに可愛がられていたことは想像に難くありません。 しかも、アンディは自宅の目立つところにレネエとディック・ロラントとで写った写真を大切に飾っていますので【DVD:01:42:05~01:42:30、02:07:21~02:07:35】【Blu-ray:01:46:05~01:46:32、02:06:59~02:07:16】、三人はポルノ業界を通じて親交を深めていった仲間であることが導き出されます。 いずれにせよ、夫がいる身でありながらレネエが不貞を働いていたことはまちがいないでしょう。 おまけ情報としては、レネエがめったに本を読まないタイプであることもわかりますね。 読書をしたいからライブハウスに行かないと言う彼女にフレッドがビックリしているくらいですから【DVD:00:07:09~00:07:43】【Blu-ray:00:06:15~00:06:34】。▲目次へ4.アンディ アンディは口数こそ少ないですが、『ロスト・ハイウェイ』の中で唯一ヒューマンスキルの高い人物として描かれています。 パーティのシーンでは気のいいオッサンぶりを発揮し、招待客の間を行ったりきたりしながらリップサービスをかまします。【DVD:00:30:48~00:30:55】【Blu-ray:00:27:44~00:27:51】 招待客の女:「アンディ―いいパーティね」 アンディ:「ステキだよ」 アンディ主催のパーティでこれだけの人を集められるのですから、彼はそれなりに知名度の高い人物であることが推測できます。 招待された女はアンディの名前を口にしますが、アンディは女の名前を口にしません。 彼はこの女の名前を知らないからです。 社交の場では、名前を知っていれば親しみを込めて名前で呼ぶのがマナーですから。 それでもニコニコしながら手の甲にキスしたりしてご機嫌を取ることを忘れません。 はた目からはアンディは陽気でいい奴に映るのです。 アンディはレネエにぴったりと寄り添うようにしてデレデレしています。【DVD:00:31:00~00:31:20】【Blu-ray:00:27:55~00:28:17】 その人なつこさにレネエも完全にリラックスしていることが見てとれます。 フレッドとの距離感や緊張感とはかなり対照的ですね。 アンディはこの大豪邸の持ち主ときていますから、招待客の多くはアンディに気に入られようとしています。 それは、彼がたくさんの仕事の口を抱えていて【DVD:00:36:08】【Blu-ray:00:33:41】、豪邸が建つほど成功しているからです。 そして、彼に気に入られるということは、何らかしらの形でポルノ業界や裏世界にかかわることを意味します。 そのやり方のいくつかは、パーティ会場の招待客を通じた仕事のあっせん、外部でのスカウトなどです。 レネエはモークスというバーでアンディから声をかけられています【DVD:00:36:01~00:36:02、01:28:48】【Blu-ray:00:33:34~00:33:36、01:31:08】。 言葉たくみにベッドに連れ込むのはお手のもので、レネエが言うような「友達になった」のは、セックス フレンドであったことは想像に難くありません。 ある程度自分になつかせて警戒心を取りのぞいてから、ポルノに出演させるというコースでしょうね。 アンディは、金のためなら平気で女を売りさばくタイプの人間ですが、業界のドル箱にのし上がったレネエに対しては面倒見と金払いがいいのも頷けます。彼にとっては重要な金づるですから。 だから、レネエにとってアンディは「いい人」にはちがいなのです。 また、個人的にとても気になったのは、アンディの目ですね。 彼の瞳孔はヤク中のように開きっぱなしなのです。 そういう役柄のために瞳孔を大きくしたコンタクトレンズを使用しているのか、もともと瞳孔が大きいタイプなのかはわかりませんが、フレッドの目と比べても不自然です。 こういったことから、アンディが薬物の売買にも手を染めている可能性もありそうなのですが、明示的に語られているわけではないので、この部分は想像の域を出ません。▲目次へ5.ミステリーマン 白塗り男、ミステリーマンは一体どういう存在なのか。 その答えは明確には示されていませんので、鑑賞者が想像するしかありません。 ただ、ミステリーマン自身とアンディの発言から想像することはできますので、本編から書き出してみます。ミステリーマンの発言 ◇アンディのパーティにて 「前に会いましたね」【DVD:00:32:20】【Blu-ray:00:29:26~00:29:27】 「お宅で ご記憶は?」【DVD:00:32:32~00:32:34】【Blu-ray:00:29:40~00:29:42】 「実際に 私は今も あなたのお宅にいますよ」【DVD:00:32:45~00:32:49】【Blu-ray:00:29:53~00:29:58】 「招待されて 招かれざる客にはなりたくない」【DVD:00:33:57~00:34:01】【Blu-ray:00:31:15~00:31:19】 ◇ピートとの電話にて 「前に会いましたね」【DVD:01:36:18~01:36:19】【Blu-ray:01:39:33~01:39:35】 「お宅で ご記憶は?」【DVD:01:36:27~01:36:30】【Blu-ray:01:39:43~01:39:46】 「極東では死刑宣告を― 下された場合― 特別な刑務所に送られる そしてある日 銃殺隊がいきなり― 後頭部に銃弾を撃ち込むんだ 【DVD:01:36:38~01:36:53】【Blu-ray:01:39:56~01:40:13】 ◇砂漠の小屋にて 「来いよ」(車内から小屋の前に瞬間移動)【DVD:01:56:17】【Blu-ray:01:57:35】 「アリスだと?あの女の名前はレネエだ」【DVD:01:57:27~1:57:32】【Blu-ray:01:58:30~1:58:34】 「名前を偽ったに違いない」【DVD:01:57:33~1:57:37】【Blu-ray:01:58:35~1:58:37】 「お前の名前は?お前の名は一体 何だ」【DVD:01:57:42~1:57:48】【Blu-ray:01:58:42~1:58:46】アンディの発言「ディックロラントの友達さ」【DVD:00:34:50~00:34:53】【Blu-ray:00:32:15~00:32:17】 彼らの発言をもとに、ミステリーマンの存在についてさらにまとめてみましょう。ディック・ロラントの友達らしいこと招かれざる客にはなりたくないので、招待されたときにだけやってくること以前にも家で会っていること同じタイミングで瞬間移動したり、複数の場所に存在できることフレッド/ピートもミステリーマンに以前会った記憶がないこと死刑宣告の話をつかって脅してきたり、アリスは偽名で本名はレネエだと言っていること アンディのセリフ「ディックロラントの友達さ」で、あたかもアンディが断言しているような印象を与えますが、原文は "I don't know his name. He's a friend of Dick Laurant's, I think." ですから、忠実に訳すなら「名前はわからないな。ディック・ロラントの友達じゃないかなあ」というような、あいまいな受け答えなのです。 ここで、このシーンをより細かく見ていきます。 ミステリーマンの立ち位置としては、アンディにはほぼ背を向けてしまっている状態です。【DVD:00:34:48~00:34:49】【Blu-ray:00:32:12~00:32:13】 つまり、アンディには斜め位置からの男の後姿しか見えていません。 フレッドとミステリーマンとの不思議なやり取りの直後ですから、もちろん私たちにもそれがミステリーマンにしか見えないわけですが、アンディの目には単なる黒服の小柄なオッサンの後姿しか見えていないのです。 さらに補足すると、ミステリーマンはフレッドと別れると、いったん人混みの中に姿を消します。【DVD:00:34:28~DVD:00:34:35】【Blu-ray:00:31:48~DVD:00:31:59】 フレッドは階段の踊り場に立っている黒服の男をミステリーマンと決めつけて話をすすめますし、私たちにも確かにミステリーマンが見えますが、これは単なる映像マジックであり、よく似た他人の後姿と解釈することができます(だからアンディを含め、このパーティ会場のすべての人にこの招待客が見える)。 したがって、アンディは自分が知らない招待客はディック・ロラントの招待客か友人だろうと単純に考えたことが導き出されます。 しかも、アンディが「ディック・ロラントの友達じゃないかな」といい加減なことを口走るので、鑑賞者はあたかもアンディにもミステリーマンが見え、またミステリーマンがディック・ロラントの友達であることを知っていると錯覚してしまうのです。 さてこのミステリーマンですが、人間だったら瞬間移動できませんし、同じタイミングで複数の場所に存在するという芸当などできるわけがありません。 よってミステリーマンは人間ではない何か、ということは最低限わかります。 幽霊(レネエまたはディック・ロラントの亡霊)や、悪魔や、死神などといった解釈もできるでしょう。 アンディ邸でのパーティではまだレネエが生きていたことを考えると、そこにレネエ自身の亡霊がミステリーマンとして出現することは考えにくいような気もします(パーティ自体がフレッドの妄想であるならそれも可能ではありますが)。 また、超常現象説に走ると、この手の映画作品はすべてそれで片づけられてしまいますので、ここではあえて超常現象という解釈は避けたいと思います。 招待されたときだけ姿を現す、勝手に「家」にあがり込んでくる、フレッドの記憶にないことを知っている存在、そして見るにもおぞましいその姿。 人間が持つ醜い姿、醜態とは何でしょうか? 怒りを露わにしたとき。 激しい憎悪と嫉妬に狂うとき。 殺意をおぼえたとき。 人間の醜い感情は、誰もが他人に見せまい、知られまいとしますが、悲しいことに他のどの感情よりも素直で、そして饒舌に真実を語るものです。 人は本当の感情にウソをつくことなどできないのです。 普段は自分の意識の奥深くに押しやっているこの醜い感情も、ふと何かのきっかけで、突如としてその姿を現すことがあります。 フレッドの身はパーティ会場にありながら、「頭」ではレネエの不貞について怒りの感情をくすぶらせていたので、ミステリーマンはその怒りの感情に招かれて姿を現したのです。 また、意識はどこにでも飛ばすことができますね。たとえばパーティ会場で楽しく過ごしながらも、家の戸締りやガス栓のことを心配したりすることなどは、誰もが普通にやっていることです。 ピートの人生でも、ミスター・エディ(=ディック・ロラント)が、愛人アリス(=レネエ)をピート(=フレッド)に取られたことに対する嫉妬心と、彼女を独占できない激しい怒りに加え、フレッドが実際に犯した殺人の罪の重さをミステリーマンに代弁させたりしています。【DVD:01:36:38~01:36:53】【Blu-ray:01:39:56~01:40:13】 他人にはとても見せられないような醜い感情を持つことは誰にでもありますが、フレッドとディック・ロラントがともに抱える心の闇、醜悪な部分は病的なほど深刻であり、彼らはこの闇の感情の部分で不本意にも共鳴しあっていたのです。 そして、その感情に先に気づいていたのがディック・ロラントでした。 ロスト・ハイウェイ・ホテルでフレッドに襲われた時点で、ディック・ロラントはフレッドがレネエの件で復讐にやってきたことを理解します。 首を掻き切られ、瀕死の状態になりながらも、自分の欲望を満たすためなら殺人にも手を染める自分の人間性をフレッドに重ねます。 「お前と俺なら―もっとすごいポルノを撮れたな」【DVD:02:06:24~~02:06:33】【Blu-ray:02:05:55~~02:06:04】 これは本編の意訳なので、この部分をバリー・ギフォードの小説『ナイト・ピープル』の一節に置きかえると、よりしっくりくると思います(【第二回】参照)。 「お前と俺は、よお、ほんとうにろくでもねえ野郎だな、そうだろ?」 一人の女をめぐって二人は同時に破滅コースに乗り上げてしまいましたので、同じ穴のムジナ状態に失笑せざるを得なかったのかもしれません。▲目次へ6.ピート ピートはフレッドの化身として独房の中で魔法のような登場を果たしますが、奇跡や魔法が起こるか、全身整形でもしないかぎり、まったく別の見てくれの他人になってしまうことはありえません。 フレッドからピートへの変身後は、ピートという赤の他人の人生劇場が展開されると思いきや、その中身はやはりフレッド自身であったというオチが終盤に示されます。【DVD:01:55:34~01:56:00】【Blu-ray:01:57:09~01:57:30】 また、フレッドに戻ってしまった後も、フレッド自身がそれに気づいていないのです。 当たり前のようにピートの服に着替え、すっかりピート気取りで小屋に消えたはずのアリスを探し回ります。【DVD:01:56:33~1:57:26】【Blu-ray:01:58:19~1:58:29】 ピートという架空の人物を演じているうちに、それが自分そのものなってしまっていたために、フレッドは化けの皮がはがれても、まだ自分がピートだと信じきっているのです。 今やミステリーマンと対峙しているのは、まぎれもなくフレッドという連続殺人犯なのですが、フレッド自身、自分が本当は誰なのかいまだにわかっていません。 だから序盤では余裕しゃくしゃくの薄笑いを浮かべていたミステリーマンも、とうとうしびれを切らして怒鳴り散らすことになります。 「お前の名前は?お前の名は一体 何だ」【DVD:01:57:42~01:57:48】【Blu-ray:01:58:42~1:58:46】 それでは、フレッドはどのようにして本当の自分を隠そうとしたのでしょうか。 これは、フレッドとピートの特徴と性格を比べてみるとわかりやすくなります。◇フレッド 年齢:32 婚歴:既婚 体形:ちょっとだけ腹出てる 職業:音楽家(テナー・サックス) 友人:ほとんどなし 性格:閉鎖的 性欲:淡泊 好みの女:レネエ 音楽の好み:うるさいジャズ 逮捕歴:殺人◇ピート 年齢:24 婚歴:未婚(恋人あり) 体形:筋肉質 職業:自動車整備工 友人:たくさん 性格:社交的 性欲:旺盛 好みの女:アリス(=レネエ) 音楽の好み:静かな音楽 逮捕歴:車の窃盗 腕利きの自動車修理工になりきり、激しいサックスの音色に強い拒否反応を示す徹底ぶりで【DVD:01:11:48~01:12:25】【DVD:01:12:04~01:12:48】、フレッドという存在を自分の中から排除したピート。 気のおけない仲間も可愛い恋人もいて、出所後から張り込みをつづける刑事に「あの野郎はお盛んな男だ」と皮肉を言われるほどの色男ぶりも発揮しますが、アリスの出現によって人生の歯車が狂いはじめます。 地元の連中に囲まれながら無難な人生を送るはずが、次第にアリスなしではいられなくなってしまいます。 それどころか、アリスにそそのかされて殺人まで犯してしまいます。 ピートが一人の女に入れ込んだせいで人生が完全に制御を失い、最終的に殺人に手を染めてしまうという流れは、まさにフレッドの人生そのものです。 ミスター・エディがご褒美によこしてきたポルノの VHS テープをピートがやんわりと断った【DVD:01:07:34~01:07:44】【Blu-ray:01:07:20~01:07:31】のは、レネエがポルノ業界に関わっていたことへの強い嫌悪感のあらわれであり、またレネエ殺しを暴いたのが VHS ビデオテープであった【DVD:00:42:39~00:43:43】ことから、フレッドが意識的にビデオテープを忌避しているからです。 フレッドの精神状態がサイコジェニック・フーガ(Psychogenic Fugue)で表現されることは【第一回】および【第三回】ですでにご紹介しておりますので疾患に関する考察はここでは省略しますが、フーガが遁走曲という音楽用語である点についても、リンチ監督および脚本家バリー・ギフォードが言及しています。 フレッドの人生を遁走曲風にあてはめていくと、ハイウェイを疾走してきた男が「ディック・ロラントは死んだ」というメッセージを残すというイントロに続いて、結婚生活に悩んでいるうちに精神に異常をきたした男が妻に対する嫉妬で怒り狂い、第一級殺人犯として死刑判決を受けるというメインテーマに流れつき、その後に続いてピートの人生が始まるものの、結局は同じように女が原因で殺人を犯す流れで収束し、愛する女も消えたあとで(レネエは死亡、アリスは消滅)、再び「ディック・ロラントは死んだ」というメッセージを残し、ハイウェイをひた走るエンディングに向かっていくという構成になります。 はじめと終わりが同じ構成でつなぎ合わされているので、無限ループ、メビウスの輪、ネバーエンディングストーリーとも表現できますね。 ▲目次へ7.シーラ ピートの恋人として登場するシーラですが、彼女もフレッドの妄想世界の住人です。 黒髪のショートヘア、黒い(暗色)マニキュアが特徴の彼女は、犬のような従順さでいつも愛情に飢えていますので、ピートにとってはとても都合のいい女なのです。 ピートの両親との関係は良好ですが、ピートにはいいように利用されてばかりなので、見ていてとても哀れです。 しかし、最後にはピートの浮気を知り、火がついたように怒り狂います。【DVD:01:33:58~01:34:19】【Blu-ray:01:36:54~01:37:19】 黒髪、黒いマニキュアはレネエの特徴にも一致します。 レネエをシーラに重ねると、レネエにもシーラのように自分を求めてきてほしかったというフレッドの期待が透けてみえてきます。 また、浮気をしたピートに対するシーラの激しい怒りは、ほんとうは正面から堂々とレネエの浮気行為を追及するべきだったという、フレッドの後悔も感じられます。 ざっとまとめるとこのような感じになりますが、そのほかにも、シーラは「あの夜」ピートに何が起こったかを知る数少ない人物の一人でもあります。【DVD:00:00:50:56~00:51:08、01:24:52~01:25:02】【Blu-ray:00:50:11~00:50:23、01:26:44~01:26:52】 「あの夜」の詳細については別項にまとめます。 シーラは「あの夜」のことがあってから別人みたいになってしまったとピートを責めます。【DVD:01:34:25~01:34:31】【Blu-ray:01:37:26~01:37:33】 ここで、二回目に登場する「あの夜」のシーンにもどってみましょう。【DVD:01:24:52~01:25:02】【Blu-ray:01:26:44~01:26:52】 シーン最後に惨殺されたレネエの死体がチラっと映りますね。 「あの夜」、ピート(=フレッド)が別人のようになり、恐ろしいことが起きた(シーンの最後にレネエの惨殺死体が映る)ことから、「あの夜」は、正気を失って別人のようになってしまったフレッドがレネエを殺してバラバラにした夜であったことが導かれます。 さらに、「あの夜」のことを言ってしまいたいシーラは、フレッドの心の中に潜むかすかな良心のあらわれであるのに対し、ピートの両親があえてピートにそれを教えないようにしたり、警察には言わないようにしようとするのは、フレッド自身が「あの夜」のことを封印しようとする強い意志のあらわれであり、彼の頭のなかでは常にこの二つの意識がせめぎあっているのです。▲目次へ8.ミスター・エディ ミスター・エディはフレッドが知るディック・ロラントと同一人物ですが、先述の考察のように、実際はディック・ロラントがどんな人物だったのかということは明確になっていません。 しかし、フレッドの妄想世界に登場するエディの人物像はかなりはっきりしたものになっています。ポルノ映画会社の社長であるマフィア一味のボスである(エディ自身、ボディガード、アンディの羽振りのよさからみて、裏社会とつながっているのは明らか)ポルノ映画の監督、製作、スカウト、営業活動をアンディに任せているスカウトしてきた女を強引な方法でポルノ映画に出演させる現役女優のアリスを愛人にしているマニア向けのポルノ作品を製作しているカッとなると人が変わったようになる嫉妬深い保身や欲望のためなら非道きわまりないことも平気でやってのける病的ともいえるほど執拗にアリスを束縛したがっているミステリーマンと親交がある これらもすべてフレッドの妄想がつくりあげたエディの特徴ですが、フレッドがレネエ出演のポルノ映画をチェックしたり、アンディのパーティに参加していくうちに、レネエ、ディック・ロラント、アンディの関連性を勝手に想像した結果でしょう。 上記のうち、赤字で示した部分はすべてフレッドの性質に一致します。 しかも、これらの極端に醜い感情によって、ミステリーマンが呼び出されてくるとことまで一致しています。【DVD:01:36:14~01:37:00】【Blu-ray:01:39:29~01:40:19】 フレッドはレネエが出演したポルノ映画に対し強い不快感を示していますが(だからパターンを変えて何度も登場する)、実はフレッド自身がそれ以前からわりとこの趣向の作品を好んで鑑賞していた可能性も否めません。 ポルノ映画大好きだが、自分の女が出演するのは絶対に許せないというのは、男にはよくありがちな理屈だからです。 赤と黒という、あまり人が好んで使わないような配色で統一されたフレッド邸の内装、正気の一線を超えてしまったようなジャスサックス演奏、セックスの日が決まっているなど(フレッド側が性欲をコントロールしているのか、倦怠期を乗り越えるための工夫なのか)、異様な緊張感と義務感に満ちた夫婦生活がこの二人から伝わってくることも原因しているのかもしれません。【補足】 フレッドのセックスの日が決まっているであろう理由については、レネエの寝姿と、フレッドの出現場所がヒントになります。レネエがフレッドのライブハウスに行かなかった日の夜は、レネエは黒いノースリーブのナイトガウン姿で寝息を立てています。【DVD:00:10:48~00:10:56】【Blu-ray:00:09:38~00:09:48】セックスの夜は、フレッドは全裸でスタンバっています。【DVD:00:15:02~00:15:26】【Blu-ray:00:12:49~00:13:17】 そしてレネエが黒いガウン姿で登場しますが、その下は全裸です。レネエはバスルームで「準備」を済ませ、裸のままベッドに入ります。【DVD:00:15:26~00:15:56】【Blu-ray:00:13:18~00:13:47】 レネエの動きをマップ上で示すと、このようになります。二本目のビデオテープが届けられた朝、二人とも犬の鳴き声がうるさくて目を覚ましてしまいますが、「早起きだな」と言いながらパジャマ姿のフレッドが姿を見せる方向は、楽器の練習に使っている方の寝室になります。【DVD:00:21:56~00:22:25】【Blu-ray:00:19:50~00:20:21】 フレッドの動きをマップ上で示すと、このようになります。 これらの情報から、普段は二人とも全裸で眠っているわけではないことは明らかですし、生活のリズムの違いや、夜通し行われるフレッドのライブ活動や楽曲制作などに配慮して、フレッドは楽器の練習につかっている寝室で一人で寝ていることなどが導かれます。 現実では忌まわしい存在のはずのディック・ロラントが、虚構の世界でエディとして出現する理由には、次のように推測できます。ディック・ロラントにレネエを取られたので、女を取られたくやしさがどんな気分かをエディに思い知らせてやろうとした。ディック・ロラントを殺害したという罪の意識がエディとして現れた。レネエは喜んでポルノ業界に足を踏み入れたわけではなく、アンディにだまされたり、エディに強要されたりしたからだと思いたがった。▲目次へ9.アリス アリスはピートの人生を破滅させる存在ですが、なぜフレッドはわざわざ妄想世界にまでアリスをレネエの化身として登場させたのでしょうか。 最愛の妻を殺してしまった強い悔恨の念がそうさせたことがまず考えられますが、彼にとって女はレネエただ一人なので、どんな女を想像したとしても、最終的には理想の女はレネエの容姿に行きついてしまうといったところでしょう。 天才的な詐欺師や想像力豊かな小説家でもなければ、ベースモデルもなしに人物像をこと細やかに想像することはまず無理でしょうから。 それでも、アリスがプラチナブロンドの巻き毛だったり、いつも下着同然の衣装だったりするところには、フレッドの妄想力の痕跡が見られます。 フレッドはピートとしてアリスと燃えるような理想の恋に落ちますが、いかんせん容姿がレネエですから、アリスと過ごす時間が増えればイヤでもレネエ的な要素が混入しきてしまいます。 なかでも決定的なのは、「あの夜」のシーン【DVD:01:24:52~01:25:02】【Blu-ray:01:26:44~01:26:52】の最後に惨殺されたレネエの死体がチラっと映るところです。 フレッドのレネエ殺しをフラッシュバックしたことをきっかけに、ピートの行動は一気に人道を外れていきます。 すっかり記憶から切り離したはずのアンディ殺害を妄想世界でもう一度やらされるハメになります。【DVD:01:39:40~01:41:16】【Blu-ray:01:43:21~01:44:50】 そしてその手助けをするのがアリスです。 彼女が天使のような性格だったとしたら、フレッドはどうでもいい存在のアンディを殺した事実をすっかり記憶から消し去ってしまうでしょう。 しかし、アリスは私利私欲のために男を渡り歩くずるがしこい女ですから、ピートにアンディを殺すように働きかけ、そのグロテスクな光景を目の前で見せることによって、その罪の重さをわからせようとします。 アリスはフレッドにとって現実には手に入れられなかった最高の恋愛対象であると同時に、これまでの殺人に対する懺悔の対象なのです。 ところが、いくら最高の女であっても、ピートが強く求めたとしても、アリス(=レネエ)は決してピート(=フレッド)のものにならないことが、砂漠のシーンで示されます。【DVD:01:53:41~01:55:03】【Blu-ray:01:55:41~01:56:39】「あんたには あげないわ」【DVD:01:54:48~54:53】【Blu-ray:01:56:26~01:56:30】 この一連の流れは、フレッドがレネエを殺してしまったので、彼女はもうこの世には存在しない(人殺しをした事実は変わらない)ということと、人の心はどんな手段を使っても束縛できない(独占できない)という二つの意味が込められています。▲目次へ
2016.05.03
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デヴィッド・リンチ映画好きなら外せない作品の一つが『ロスト・ハイウェイ』[1997年]、その後継版的なポジションにあるのが『マルホランド・ドライブ』[2001年]になるでしょう。 どちらも一見脈絡のないシーンをつなぎあわせたような作品になっていますが、話の流れをぶった切ることによって、鑑賞者の目をストーリーから映像全体に向けさせることにも成功しています。 何が何だかさっぱりわからなかったけど、音楽が耳に残ったとか、いくつかの色が目に焼きついたとか、変な人が出てきたとか、カメラワークが斬新だったとか、ただただ怖かったとかいうように、話の流れを体系づけて理解するよりも、まずは感覚で楽しめるでしょう。 『ロスト・ハイウェイは』公開から 20 年が経過していますので、ストーリーの考察もいろいろなところで行われていますが、正解は鑑賞者の数だけ存在するのもこの映画の楽しさでもあるといえます。 私も数えきれないほどこの作品を DVD で観たおして、公開直後より好き勝手に考察を続けていたら年月ばかりが無駄に経過してしまったクチですが、リンチ監督自身が謎ときのキーワードとして「サイコジェニック・フーガ」、「O・J・シンプソン事件」(後述)くらいしか明きらかにしていないため、結局何がどうなったのかは鑑賞者に託されることになります。 今回は『ロスト・ハイウェイ』のわかりやすいあらすじとみどころ、そしてリンチ監督ネタをご紹介し、次回はネタバレあらすじ解説と考察をしてみたいと思います。 リンクをクリックすると、記事の各セクションに移動します。わかりやすいあらすじみどころ 1. 謎のビデオが届く家 2. 青色と衣装 3. 裸体表現 4. 白塗りのおっさん 5. バラバラ死体 6. 独房 7. 色のコントラスト 8. 豪華なミュージシャンてんこ盛りデヴィッド・リンチ監督がくれたヒント 1. O・J・シンプソン事件 2. サイコジェニック・フーガ(Psychogenic Fugue)どうしてもストーリーを理解したいあなたのために【第二回】ストーリー解説【第三回】制作側のネタばらし【第四回】登場人物分析わかりやすいあらすじ 「ディック・ロラントは死んだ」と唐突に玄関口で告げられるとともに、届けられた一本のビデオテープ。そこに映っていたのはモノクロ撮影の自宅の玄関先。 それ以来しつこく届けられるビデオテープ。 映っているのはやはり自宅の玄関先。 ところが、ビデオカメラは次第に玄関先から内部へ、そしてついには夫婦の寝室の様子まで映し出すまでに。 誰かに見られている!とおびえる妻。 探偵を呼んで監視カメラを取り付けるも時すでに遅し。 次に届けられたビデオに映っていたのは殺されてバラバラに刻まれた妻の裸体。 おまけに、妻の死体を前に血まみれの狂乱状態で映像に映っていたのがまさかの自分。 殺人映像という動かぬ証拠を警察に突きつけられ、第一級殺人犯として死刑宣告を受けるも、自分にはまるでその記憶がない。 そのまま独房で執行日を待つハメに。 不安で眠れない日々と重度の頭痛が最高潮に達したとき、アンビリーバボーな現象が。 妻殺しの犯人がいたはずの独房なのに、犯人はどこにも見つからず、代わりにそこにうずくまっていたのはまったくの別人。 妻殺しの犯人が独房から忽然と消えてしまった以上、おとがめなしで釈放される若者。 もとの自動車修理工の仕事にもどったものの、若者の心はここにあらずの状態。 昔の仲間もなんとなく遠い他人のような気がしてならないし、ガールフレンドといちゃついても消えることのない違和感。 そんな日々を送るなか、車をガレージに預けにきた初老の男の隣に座っていた女に目が釘づけ。 しかも、どういうわけか例の殺された妻と顔も身体つきもうりふたつの金髪美女。 当然、若者にとってはこれが初対面。 どうせ無理めの女だと思っていたが、先にモーションをかけてきたのが金髪女。 ガールフレンドがいる身でありながら、心も身体もすでにオッケー状態。 一癖も二癖もありそうな金髪美女の魅力にズブズブとはまっていく若者。 相当ヤバそうな女のとりこになった若者はこれからどうなるのか? 独房の人物入れ替わり事件の真相は? 若者の正体は? 妻殺しの犯人はどこに消えたのか? 本当に妻を殺したのか? いや、そもそも「ディック・ロラントは死んだ」ってなんなのさ? というような数々の謎を散らかし放題にしたまま、勝手にエンディングテーマが流れて鑑賞者を放置して終わっちゃう映画。▲目次へみどころ1. 謎のビデオが届く家 主人公の住む家は外装はシンプルながら、内装は色とデザインの統一性を重視しています。 内側から外をのぞく細長い窓、壁に掛けられた絵、壁の色、壁際のサイドテーブル、テレビ台など、個人の持ち物にしてはやたらとスタイリッシュな取り合わせになっています。 それもそのはずで、その家はデヴィッド・リンチ監督の自宅だからです。 なるほど!と思った方は、作品の冒頭にたくさん登場するリンチ邸の内装を堪能してみましょう。▲目次へ2. 青色と衣装 『ロスト・ハイウェイ』製作時は、衣装にはできるだけ青色を使わない方針だったために、青色の衣装をつける登場人物はほとんどいません(ジーンズは例外的に使用されていますが)。 これは、8ミリ世代ならご存じのブルー・フィルム(後述のポルノフィルム)の青色を外すわけにいはいかなかったことと、狂気を感じさせるシーンや、超常現象が起こるシーンに青色を採用したために、衣装によってその効果が阻害されてしまうのを避けたのではないかと推測されます。 重要なシーンで青い照明をガンガン焚いているのに、キャストが青い衣装をまとっていたら、衣装の色が照明と同化して白色にしかみえなくなってしまいますから。 その代わり、主人公夫婦は黒、灰色、深紅、ダークブラウンなどの暗めの色を好んで着ています。 妻役を演じたパトリシア・アークウェットのイメージがセクシー美女のため、身体のラインを強調するような下着に近い衣装、そして小柄な彼女を少しでも長身に見せるためにワンピースタイプの衣装を着けたり、全編を通じてハイヒール姿で登場したりしています。▲目次へ3. 裸体表現 殺される美人妻役、そして若者を犯罪の道にいざなうファム・ファタルとして金髪美女の二役をこなしたパトリシア・アークエットですが、この作品でヌード撮影恐怖症を克服したそうです。 その割にはバンバン脱いじゃってます。激しく男と絡んじゃってます。 胸を出すなら乳首を見せろという殿方の要求にバッチリ応えていますし、ハリウッド女優のシリコン乳がいただけないという方なら、ゆっさゆっさ揺れる垂れパイに相当なリアリティを感じることでしょう。 また、エロ目的の映画でもないのに下の毛が見えると気分が萎える人のためにも、そういうものは見せない配慮がなされています。 要は、ストーリーの進行上、性的な描写は避けて通れないが、ハリウッド映画ではお決まりの着たままセックスという小細工に走らず、男女が裸で愛しあう様子をできるだけ芸術的に撮ろうとしたらこうなったという感じですね。 強面の男たちに囲まれるなか、頭に銃口を突きつけられて怯えながら脱ぎだすシーンなんかを見ると、女優魂を持つということは相当の覚悟が必要なのだと考えさせられます。 彼女が主演の映画ではホラー映画『エルム街の悪夢 3 惨劇の館』[1987年] が初見だったので、てっきりキワモノでも何でもござれ系の女優と思いきや、『ロスト・ハイウェイ』撮影でのリンチ監督の指示が過激すぎて撮影の合間に泣いていたという、普通の女性っぽさも持ちあわせているようです。▲目次へ4. 白塗りのおっさん 妻のために夫婦で参加したパーティで出会った白塗りの不気味なおっさん。 この作品を難解なものにしている登場人物の一人が、この洋風スケキヨもどきのミステリーマンです。 パーティ会場で目の前に立っているにもかかわらず、いまお前の家にいると言い放つミステリーマン。 半信半疑で自宅に電話をかけてみると、自宅電話からまさにそのミステリーマンの声が。 悪魔のような笑みを浮かべるミステリーマン。 得体の知れない存在に背筋が寒くなるシーンですね。 このミステリーマンですが、映画の前半では余裕こいて笑っていますが、後半では笑いは消えていきます。 この変化の意味がわかれば、謎は解けていくと思います。▲目次へ5. バラバラ死体 言葉での表現は過激ですが、映像ではそれほどでもありません(……と思う)。 フィルム・ノワールを意識した題材と映像ということもあって、鑑賞者への細やかな配慮が見られ、走査線のびっしり入ったモノクロ映像で死体をぼやかして見せておきながら、コンマ秒のごくわずかな一瞬の間にカラーの死体映像を見せて恐怖感と凄惨さをあおることに成功しています。 このコンマ秒のシーンをしつこく巻き戻して死体のできばえをチェックする意地の悪い人は私の他にもたくさんいらっしゃるとは思いますが、なんともプラスチッキーな材質にがっかりさせられることでしょう。 死体シーンにリアリティを持たせるために、リンチ監督は美術スタッフとともにマネキン工房巡りをしたそうですが、どこからどうみても白いマネキンに血のりを塗ったものでございます。 あまりにリアルなものを作ってしまうと、本物のスナッフ・フィルムではないのかとかいう抗議が出てきたり、倫理上の問題から上映禁止令が出たり、お蔵入りコースに陥ったりする可能性もあるため、そこに配慮してわざとチープな作りで妥協したとも考えられます。 映像としては一瞬ですし、所詮はマネキンクオリティですので、ご安心ください。▲目次へ6. 独房 死刑囚が収容される独房に使われた建物は廃墟となった消防署。 この消防署の壁を塗り替えて大道具と機材を持ち込み、独房が並ぶ撮影用セットが作りあげられたわけですが、劇中では違和感がまったくないですね。 しかも、せっかく作ったセットの雰囲気と奥行きを味わってもらうために、なるべく接写撮影を避けて、内装全体が入るように撮影されています。▲目次へ7. 色のコントラスト リンチ監督は芸術畑出身ということもあり、作品の多くに色への強いこだわりが感じられます。 『ロスト・ハイウェイ』では、ストーリーの前半と後半で色の扱い方が異なっていることにお気づきになった方も多いかもしれません。 まず、前半の悲劇の夫婦のシーンでは、全体的に暗めの色が多用されています。室内照明も薄暗くまとめられています。 何かよからぬことが起こりそうな空気が常にスクリーン全体に漂っています。 後半の若者の生活ぶりは、原色を多用した鮮やかで明るいシーンが多く、特にまぶしい太陽の光を浴びながら庭先のチューブベッドに寝そべる若者の赤いTシャツと、その対象色である芝生の鮮やかな緑色とのコントラストの美しさとスロージャズとの調和は、鑑賞後にも強烈な印象として記憶に残るでしょう。 若者の純粋さを象徴するような鮮やかな色に囲まれたシーンも、金髪美女に毒されていくうちにだんだんとその鮮やかな色味を失っていくところも大きな見どころになると思います。▲目次へ8. 豪華なミュージシャンてんこ盛り 『ロスト・ハイウェイ』を鑑賞して、全体を通じて曲が印象的だったという方も多いのではないでしょうか。 サウンドトラックのプロデュースを手がけたのが、かの有名なオルタナティブ・ロックグループ、ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーですから、ミステリー映画にマッチした一貫性のある仕上がりになっています(個人的には彼らの楽曲は私の耳には軽いんですけどね)。 もちろん彼らの楽曲『ザ・パーフェクト・ドラッグ』も収録されています。 アーティストも彼らのテイストに適合するような名前が並びます。 まず、冒頭の夜のハイウエイの映像だけが延々と続きますが、ここで流れてくるのが最近お亡くなりになったデヴィッド・ボウイの『アイム・ディレンジュド(I'm Deranged)』(俺はイカれた)ですから、しょっぱなからネタばらしであることがわかります。 金髪美女に若者が一目ぼれしてしまうシーンでは、ルー・リード親父の『ディス・マジック・モメント』(この魔法の瞬間)がドーンと登場します。 金髪美女の毒牙にかかった若者が自室で彼女への思いをめぐらせ、彼女に会えない腹いせにガールフレンドを抱くシーンでは、マリリン・マンソンの『アップル・オブ・ソドム』(ソドムのリンゴ)、そしてマフィアの一味に囲まれて金髪美女が服を脱ぐシーンでは『アイ・プット・ア・スペル・オン・ユー』(呪ってやる)が流れます。 そしてマリリン・マンソン自身も終盤のポルノ映画にキワモノ男優として登場しています。 一回見たら忘れない顔なのでわかりやすいですね。 ちなみに、ベースのトゥイーギ・ラミレズも男優役で出ています^^。 ポルノ映画上映シーンで採用されているのがラムシュタインの『ヘイレイト・ミッシュ』(結婚してくれ)の出だし部分ですが、個人的に好きなグループだっただけにこのような使われ方でちょっと残念でした。 妻亡き後も深まる愛を誓い、そして死者に求婚するという、ネクロフィリア的な偏執性を表現した曲でもあり、妻を殺した夫の今の心境にシンクロしていますから、歌詞としては聞き逃せないところでもあります。 ドイツ語のせいもあって、空耳で爆笑されたりもしていますけどね。 若者が金髪美女の正体に困惑して、心をおちつかせるためにトイレを探すシーンでは同グループの『ラムシュタイン』が採用されています。 その他にも、若者がガールフレンドとクラブで踊るシーンで、スマパンことスマッシング・パンプキンズの『アイ』が流れておおお~と思わず声をあげてしまった方や、独房の看守役にロリンズ・バンドのヘンリー・ロリンズが出演しているのを見逃さずに何度も巻き戻してご覧になった方も、相当のロック好きであると推測します。 このように、ファンならまず聴き逃さない歌声がさらっと流れちゃったりしますから、何度もシーンを巻き戻して再生したり、サントラの曲目リストを確認したりする様子が目に浮かびます。 このように、趣向はかなり偏ってはいるものの、ロック好きを相当意識した楽曲編成になっているため、映画は観なかったがサントラだけは持っているという方もいらっしゃるかもしれません。▲目次へデヴィッド・リンチ監督がくれたヒント 1. O・J・シンプソン事件 O・J・シンプソンの妻殺し事件は記憶に新しい方も多いと思います。 今もなお数多くの疑惑と憶測が飛び交っていますが、逮捕時のカーチェイスがリアルタイムでテレビ放送されたり、刑事裁判で終身刑を言い渡されるも、「俺はやってない」の一点張りで数多くの弁護士を雇い、逆転無罪を勝ち取ったりしたのは有名な話です。 参考情報:O・J・シンプソン事件 [WikiPedia] リンチ監督自身、当時の O・J・シンプソン事件の裁判劇に執念を燃やし、彼なりにシンプソンをクロと推定したうえで、殺人に手を染めておきながら良心の呵責がない人物というところから作品づくりの着想を得ています。 また、警察に追われて全速力で車を飛ばすシーンもこの事件が元ネタになっています。 ところで、O・J・シンプソンというと、私は自動的にレスリー・ニールセン主演映画『裸の銃を持つ男』[1988年]を思い浮かべるのですが、みなさんはいかがでしょうか?▲目次へ2. サイコジェニック・フーガ(Psychogenic Fugue) 自分の中にひそむ別の人格が他者を殺害し、その暴走した人格が保身のために元の人格から体験記憶を奪い去り、そこにまったく別の疑似記憶を埋め込むことによって、あたかも何事もなかったかのように暮らしていけたりするのが人の心の不思議でもあります。 独房に閉じ込められたフレッドがどうしてピートになり代わることができたのか。 『ロスト・ハイウェイ』をデヴィッド・リンチ監督が「心因性記憶喪失(解離性障害)、サイコジェニック・フーガ」という精神疾患を用い、その好例として O・J・シンプソン事件に言及したのも、この映画を理解するうえで最も重要で、しかもとてもわかりやすいキーワードであったことがご理解いただけるでしょう。 参考情報:解離性障害 [WikiPedia]どうしてもストーリーを理解したいあなたのために リンチ監督の映画作品は何がなんだかわからないものが多いですが、映画『ブルーベルベット』、大ヒットテレビドラマ『ツインピークス』以降に排出された作品には共通のパターンがあります。ざっと並べると次のようになります。日常風景の異常性を利用した伏線唐突に意味不明なことを口走る不気味な登場人物時系列の配置換え本来あるべきシナリオブロックの撤去本来あってはならないシナリオブロックの追加ところどころに挟まれるグロテスクな描写 シナリオブロックが撤去されてしまうと、多くの場合ストーリーは破綻します。 『ロスト・ハイウェイ』では、上記に示したものがすべて盛り込まれているため、ストーリーとしては破綻していると考えるのが実は正解でしょう。 主要なピースが抜け落ちたパズルは完成することはないのですから。 本作品の公開直後に多くの映画評論家が辛辣にこき下ろしたのもうなずけます。 しかし、この破綻したストーリーをあえて楽しんでもらうことをリンチ監督は dream (夢を見させる)という表現でまとめていることから、あちこちがわからない状態そのものがこの作品の存在意義であるともいえます。" [引用はじめ] All films are about a portion of (the) human condition and that's what's important is to anchor a story in something real but leave room to dream.Cinema takes many elements together and each on their own is valid but through working on a film you can become in love with many of the avenues and from time to time go off on those and lose yourself in photography or lose yourself in painting. [引用おわり](訳)映像作品はみな人間の状態を断片的に表現したものだが、重要なことはストーリーに何らかの現実味を持たせつつ、夢を見させる余地を残すことなんだ。映画は数多くの要素の集大成であり、その一つ一つが作品に生かされているが、製作の過程で脇道に逸れまくってしまったり、ときには何の脈略もなく写真や絵画にどっぷり浸かってしまうこともあるんだ。 " (『ロスト・ハイウェイ』公開後のインタビューより) そのわからない状態を自分なりにあれこれ考えていき、実はこうだったのではないか、という答えにたどり着いたが確実な根拠はない、そんなアプローチを試みながら何度も楽しめるのがこの作品のおもしろさだと思います。 もともとストーリー自身が破綻しているのですから、何をどう解釈しても自由なのです。 アタリ、ハズレのない次元での話にならざるを得ない以上は、もっともらしいプロットを導き出したとしても、リンチ監督からは正解をもらえません。 しかしながら、リンチ監督も共同脚本執筆者のバリー・ギフォードもともに、主人公フレッドの危ない精神状態に焦点をあてて作品紹介を行っていますので、フレッドが見ているもの、感じているものを素直に解釈するとフレッドの都合のよいストーリーにまんまとハマってしまうことになります。 ですから、フレッドの目にはこう見えていたのだろうが、現実には違う風景が広がっていたに違いない、と見ていくと自分なりにストーリーをまとめやすくなっていくのではないかと思います。▲目次へ【作品情報】原題:Lost Highway 製作:1997年邦題:ロスト・ハイウェイ上映時間:134分ジャンル:サスペンス/ミステリー監督:デヴィッド・リンチ 脚本:デヴィッド・リンチ、バリー・ギフォード 音楽:アンジェロ・バダラメンティ 出演: ビル・プルマン --- フレッド・マディソン役パトリシア・アークエット --- レネエ・マディソン/アリス・ウエイクフィールド役バルサザール・ゲティ --- ピート・デイトン役ロバート・ブレイク --- ミステリーマン役▲目次へ 【第二回】ストーリー解説へ
2016.02.27
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前回は、デヴィッド・リンチ監督映画『ロスト・ハイウェイ』[1997年]のあらすじとみどころをご紹介しましたが、今回はストーリー解説編です。 解説とはいっても、監督自身がストーリー全体の模範解答を提示していないため、あくまでも個人的な解釈となります。 すでに作品をご覧になった方を対象としておりますので、ここでは登場人物の名前をそのまま用います。 『ロスト・ハイウェイ』は、ストーリの大部分が主人公フレッド・マディソン(以下フレッド)の歪んだ記憶と妄想で構成されています。 精神を病んだ男の脳内世界ですから、支離滅裂な映像の寄せ集めになっています。 したがって、すべてのシーンにムリやり意味を持たせてつなげようとすると、ストーリーそのものが破綻してしまいます。 まずは、フレッドの記憶と虚構世界のストーリ解説、その後に数少ない現実部分を使ってストーリー解説をご紹介します。 どちらも、できるだけ時系列を正しい順に並べなおしてありますので、初見ではストーリーが理解できなかった方も、ある程度納得していただける構成になっているのではないかと思います。 ここに示すストーリ解説は独自に行った 2 パターンのプロット分析のうちの 1 つになります。 長文のためここでは 1 パターンのみご紹介しますが、残りのパターンはまた機会をみてご紹介できればと思っております。注意: 完全なネタばれ記事ですので、楽しみが半減すると困るという方は、この先をご覧にならないことをおすすめします。 また、ストーリーの構成上、ギャップが発生している部分は自分の知識や想像で補う必要がある作品でもあります。 次回でできるだけ根拠を示す予定ですが、多様な解釈の可能性が残されていることはあらかじめご了承ください。 リンクをクリックすると、記事の各セクションに移動します。【第一回】『ロスト・ハイウェイ』作品紹介とわかりやすいあらすじ『ロスト・ハイウエイ』ストーリー解説 妻の過去を知ってしまった男 ビデオテープ 白塗りの男 最後のビデオテープ 独房にて ピート アリス アリスの過去 恐怖の電話 逃避行 砂漠の小屋 追及 現実フレッドのウソを取り払うとストーリーはもっとわかりやすくなる ディック・ロラントは死んだ アンディも死んだ そしてレネエも死んだ フレッド逮捕 フレッドの最期:処刑は二度失敗した【第三回】制作側のネタばらし【第四回】登場人物分析『ロスト・ハイウエイ』ストーリー解説 インターフォンが鳴った。 「ディック・ロラントは死んだ」というメッセージを残して。妻の過去を知ってしまった男 フレッドはテナーサックス奏者として成功を収め、高級住宅街で悠々自適な生活を送っている。 彼にはセクシーで美しい妻、レネエがいる。 だが、交際期間が短かったせいか、フレッドはレネエの過去をあまり知らない。 結婚生活は穏やかなものだった。 レネエはいつもおとなしくて控えめで、夫に対してあからさまな不満を口にしない。 美人だが普段は何を考えているかわからないところがあり、フレッドは以前からレネエに対して漠然とした不信感を抱いていた。 その不信感をさらに募らせる要因となったのが、アンディという低俗な男の存在だった。 レネエはフレッドの前では口角をつり上げる程度の笑みしか見せない。それなのにアンディの前では楽しそうに声を立てて笑う。 顔をのぞき込めば気まずそうに視線を逸らすくせに、アンディとならじっと見つめ返すほどの積極性があった。 まるで別人のようだ。 「友人」の二文字ではとても片づけられないような親密な空気がこの二人の間には漂っていた。 アンディとは仕事関係で知り合った仲だとレネエは言うが、アンディの交友関係は健全なものとは思えない。 フレッドは、アンディに群がるハエ同然の連中が気に入らなかった。 挑発的な格好で身体をくねらせながら、色じかけで近寄ってくる厚化粧の女たち。 そしてそんな安っぽい女たちを相手にしているのが、高級スーツに身を包んだ中年男性たち。 どう見ても不自然な取り合わせだ。 それもそのはずだ。 アンディはポルノ関係のプロダクションに所属する男優兼スカウトマンであり、夜な夜な自宅で豪勢なパーティや怪しげな映画の上映会を開いては、スポンサーたちに「女優」の卵を斡旋していたのだ。 フレッドは、レネエがアンディと交友関係を続けることに強い嫌悪感を抱いていた。 レネエもこのような形で「発掘」されて、ポルノ業界に手を染めたのだろうと邪推したからだ。 フレッドはこっそりとレネエの過去を探った。 悪い予感は的中した。 彼女が出演した大量のポルノテープ。 中には、過激なプレイ中に殺人行為におよぶという、スナッフものまでもが含まれていた。 マニア向けポルノ・プロダクションというのは建前で、その実態は金のためなら犯罪まがいの行為に手を出すことも厭わないような連中だった。 その連中と一緒になってポルノ女優として活動していたレネエ。 オーナーのディック・ロラントに見初められ、かつては愛人として優遇されていただけでなく、フレッドとの結婚後も愛人関係が続いていたことを知る。 ポルノ出演という動かぬ証拠をつかんだ以上は、貞淑な妻のイメージはもうない。 猫をかぶったアバズレと結婚させられただけでなく、フレッドへの裏切りも目下継続中だ。 彼女が相手をしてきた男たちと自分が比較されることも屈辱だった。 夫婦の営みではレネエが完全にマグロ状態。 レネエにとってフレッドとのセックスは単なる義務行為でしかなく、フレッドは早漏ときている。 妻を満足させるだけの能力がないと認定されたも同然だった。 妻の不貞行為もさることながら、男としてのプライドをズタズタに引き裂かれ、レネエにも取り巻きの男たちにも殺意をおぼえるフレッド。 しかし、彼の嫉妬と殺意の念はポーカーフェイスの下に隠されていた。▲目次へビデオテープ 不思議なことが身の回りに起こり始めた。 ラベルのないビデオテープが自宅の玄関先に届くようになったのだ。 ビデオはモノクロで、自宅の外観を遠巻きに撮影したものだったが、ビデオが届けられるたびにカメラは室内の様子を映し出すようになっていた。 ビデオに二人の寝室が映っているのを見たとき、二人はいよいよ身の危険を感じて警察を呼んだ。 しかしながら、それ以上の事件性は認められず、結局気休めにしかならなかった。▲目次へ白塗りの男 アンディ主催の夜のパーティに夫婦そろって招待された。 レネエはアンディにぴったりと身体を密着させ、水を得た魚のようパーティを楽しんでいる。 パーティの雰囲気になじめない自分にいら立ちを覚えながら、とりあえず酔ってその場をしのごうと強い酒を立て続けにあおるフレッド。 ふと、招待客の男と目が合う。 全身黒ずくめで、白塗りの顔に真っ赤な紅を引いた初老の男で、人混みの中でひときわ目立っていた。 「前に会いましたね」と男は話しかけてきたが、まるでおぼえがない。 これほど薄気味悪い風貌なら、一度見たら忘れるはずがない。 おまけに、今あなたの自宅にいると、わけのわからないことまで口走っている。 ウソだと思うなら自宅に電話してみろと携帯電話を手渡され、半信半疑で自宅にかけてみると、目の前の男と同一人物の声がが受話器の向こうから聞こえてきたのだ。 招待されたから来たと男は言うが、正体を問いつめても不気味に笑うだけだった。 狂人かもしれない。 近くにいたアンディに白塗り男のことを尋ねると、ディック・ロラントの友達だという。 その名には聞き覚えがあった。あのインターフォン越しのメッセージだ。 『ディック・ロラントは死んだ』 メッセージを復唱してみると、アンディは感情的になって否定し、レネエはあからさまに動揺した。 パーティの帰り道、アンディに紹介されたという昔の仕事の内容を問いただすと、レネエは「覚えてない」とはぐらかした。 自分のやった仕事を忘れる人間などいるわけがない。 フレッドが仮定してきたことのすべては、このとき確信に変わった。▲目次へ最後のビデオテープ ふたたび、ビデオテープが届けられた。 カメラは今回も堂々と寝室に入り込んでいた。 だがそこに映っていたのは、バラバラに切り刻まれたレネエの遺体と、血まみれで半狂乱になっている自分自身の姿だった。 レネエに強い殺意をおぼえたのは確かだが、それは頭の中でだけだ。 だからこうやって映像を見ても、まったく身におぼえがないし、何の実感もわかない。 金と欲望のためなら何でもやりかねない連中とは違って、自分は善良で正しく生きてきた人間なのだから。最愛の妻を殺すなんてありえない。 しかし、胸騒ぎがした。 あわててレネエを探しまわると、そのまさかが現実のものとなっていた。 妻のバラバラの惨殺死体が寝室に転がっていたのだ。 ほどなくしてフレッドは逮捕された。 そして、妻を殺したという記憶をいっさい持たないまま、第一級殺人犯として電気イスによる死刑宣告を受けた。▲目次へ独房にて 身の潔白を証明できぬまま独房に押し込められ、死刑執行までのカウントダウンの恐怖におびえながら気力と体力を削る日々。 重度の不眠症と激しい頭痛がフレッドを襲う。 医者から睡眠薬を処方されたがまるで効果がない。 頭痛はいよいよピークに達した。 そのとき、不思議なことが起きた。 ありえない光景が眼前に広がったのだ。 黄色い炎を立ち上らせて燃える小屋。 その炎は逆再生の映像のように消えていき、そして燃える前の状態に戻った。 完全に元どおりになると、小屋のドアからあの白塗りの男がひょっこりと顔をのぞかせた。 脳天を貫くような痛みがフレッドを襲う。 床の上をのたうちまわっていると独房の壁にまばゆい光の穴が開き、フレッドはそこに飲み込まれていった。▲目次へピート 朝がきた。 巡回のためにフレッドの独房をのぞいた看守は、思わず目を疑った。 そこには赤の他人が膝を抱えて座っていたのだ。 妻殺しの死刑囚が独房から忽然と姿を消し、若い男と入れ替わっていたという魔術ショーのようなイベントに刑務所は騒然となった。 男の身元を調べてみると、数年前に車の窃盗で逮捕歴があるピート・デイトン(以下ピート)という若者だった。 身元が判明した以上、これ以上収監しておくわけにもいかず、ピートは釈放された。 ピート自身も、なぜ自分が独房で発見されたのかさっぱりわからなかった。 同居の両親はあわれむような表情を見せるばかりだったが、行方がわからなくなっていた息子が無事に戻ってきたことに安堵した。▲目次へアリス これまでの生活を取り戻したピート。 自動車修理工として職場に戻ると、さっそく上客が車を持ち込んできた。 エンジン音に雑音が混じっているようなので、同乗して不具合をみてほしいという。 制限速度で車を走らせているだけで、エンジンの不調に気づくピート。 エディと名乗るこの初老の男は、ピートの修理工としての見事な手腕に絶対的な信頼を寄せていた。 すっかり気を良くしたエディは、褒美としてラベルのないポルノテープをよこしてきたが、ピートはやんわりとそれを断った。 ちょっとした外出にも用心棒を従えるほどの人物なのだから、相当の大金持ちなのだろうということは想像がつく。 持ち物や言動などを見ても、エディが堅気の人間でないことは知れた。 しかも、一度キレると何をしだすかわからない凶暴な一面まで持ち合わせている。 怒らせでもしたら厄介なことになりそうなので、どんなに慕ってくれるお得意様であっても、できるだけ距離をおきたい相手だった。 しかし、エディはふたたびピートの職場に現れた。 今度はとびきりのプラチナブロンド美女を助手席に乗せて。 彼女の登場にピートは心を奪われた。 一目ぼれだった。 アリス・ウエイクフィールドという名のこのブロンド美女(以下アリス)もピートを気に入ったらしく、自分から声をかけてきた。 彼女がエディの愛人ということは承知していたし、ガールフレンドのシーラがいる手前、彼女の誘いを断ろうと努力はした。 しかし、アリスの強烈な性的魅力には抗えなかった。 事実、シーラを抱いても、性欲処理のためにどうでもいい赤の他人を相手にしているような感覚だった。 シーラとは独房で発見される前から付き合っていたはずなのに、過去のことはどうしても思い出せないのだ。 今でもその「赤の他人」という違和感はぬぐい切れていなかった。 だが、アリスは違った。 強烈な美しさはもちろんのこと、抱いた瞬間にこの女だと思った。 アリスもピートにただならぬ運命を感じているようだった。 そして、二人は磁石が引き合うように密会を重ねるようになった。▲目次へアリスの過去 よいことは長くは続かない。 後ろめたいことならなおさらだ。 二人の逢瀬はすぐにエディの知るところとなった。 エディが自慢のマグナム銃をちらつかせながらピートの職場にやってきた。 平静をよそおってはいたものの、これまで時間をかけて築き上げてきた信頼は跡形もなかった。 アリスも死の恐怖におびえていた。 殺されるくらいなら、金を調達して二人でどこか遠くへ逃げようと提案するアリス。 格好のカモがいるという。 アンディという男で、股さえ開けば喜んで金を払う低俗な人間だが、金はたんまりと持っているという。 アリスが堅気の女ではないことは百も承知だったが、ここまでだったとは。 ショックを隠しきれないまま、アンディとも寝たのかと尋ねると、エディーが製作するポルノ映画の契約上仕方ががなかったと白状した。 アリスがポルノ業界にかかわったいきさつを追及すると、アンディとは『モークス』というバーで知り合い、彼のコネで仕事を紹介されたという。 それがまさかポルノの仕事だったとは聞かされていなかった。 エディという男に会えば仕事をくれるという話だったが、実際に行ってみると何人もいかつい用心棒がついているような場所で、一度足を踏み入れたら逃げられないようになっていた。アリスはだまされたのだ。 このまま頭を撃ち抜かれて死ぬか、エディの命令でポルノ映画に出演するかの二択をせまられ、アリスは覚悟を決めて後者を選択したのだ。 アリスはポルノ女優として業界にのし上がった。 それどころか、女優業と愛人生活がまんざらでもなかったことを知り、愕然とするピート。 誰とでもホイホイ寝るような人間は、ピートが忌み嫌うタイプの人間だ。 そのような耐性はない。 アリスがやってきたことはピートの軽蔑の対象なのだ。 アリスはすがるような目でピートを見つめ、声を震わせた。「私が気に食わないなら 目の前から消えるわ」 しかし、どんな強烈な過去を抱えていたとしても、ピートはもうアリスなしではいられない。 あとはもう彼女のなすがままだった。 当然、ピートは逃避行のシナリオをまくしたてる女のしたたかさには気づいていない。▲目次へ恐怖の電話 自宅に戻るとシーラが待ちかまえていた。 家の前でピートの浮気を追及されて大喧嘩。 「あの夜」のことがあってから、別人のようになってしまったと泣き叫ぶシーラ。 ピートが突然消えた日のことを意味しているのだろうが、ピートにはまったくその記憶がない。 シーラはひとしきり泣いた後、ピートに一方的に別れを告げて走り去っていった。 ピートあての電話があった。 留守中に数回かかってきたという。 エディからだった。 警告を受けていたにもかかわらず、アリスと過ごしてきた矢先のことだった。 あのキレやすい男のことだ。もう次はない。 女を寝取られた腹いせに、いつ乗り込んできてもおかしくない状況だった。 おそるおそる受話器に耳を当てると、エディの声は気味の悪いほど落ちついていた。 怒りをすっかり通り越して、やることを心に決めた男の声だった。 友人が隣にいるので話してみろと言う。 「前に会いましたね」 どこかで聞いたようなセリフだが、ピートにはサッパリおぼえがない。 電話の主は白塗りの男だった。 どこで会ったのかと尋ねると、お宅だと言う。 白塗り男はピートの鈍くささに少々イラついていた。 そして、死刑囚の後頭部に銃弾を撃ち込むという、極東の処刑方法に触れた。 エディは切れると恐ろしい人間に豹変するが、たったいま話した人間はそれ以上にとんでもなく厄介な存在だということに今ごろ気づくがもう遅い。 引き返せないところまで来てしまったことに半べそをかくピート。 このままでは確実に殺される。▲目次へ逃避行 アンディの家はプール付きの大豪邸だった。 あらかじめ指定された場所に移動すると、ポルノ映画がプロジェクターで巨大スクリーンに投影されていた。 闇ルートで流通するブルーフィルムのようだ。 そこにはアリスが筋肉隆々の男と真っ最中の様子が映し出されていた。 それを大画面で見させられて大ショックを受けるピート。 シナリオどおり、アリスとコトを済ませて降りてきたアンディと鉢合わせたので、手ごろな鈍器で頭を殴って失神させる。 その様子を見にアリスが降りてきた。 アリス主演のハードコアポルノ映画を強制的に見させられ、そのアリスにそそのかされてアンディを半殺しにしたことで、ピートは悔恨の念に苛まれた。 そのとき、想定外のことが起きた。 二人の逃亡計画のダシに使われたアンディが目を覚まし、逆上して襲いかかってきたのだ。 しかし、勢い余ってガラステーブルに頭から突っ込んでしまい、その角が額に深く突き刺さって即死。 一瞬の事故だった。 アンディを殴って気絶させ、いただけるものはすべて頂戴して二人でトンズラする流れだったはずだ。 ところがアンディはガラステーブルに頭から突っ込み、勝手に死んだ。 それなのにアリスは「あんたがやったのよ」と念を押した。 アンディが死んでしまった以上、一刻も早くここを立ち去らなければならない。 動揺を隠しきれないピートとは対照的に、黙々と金目のものを回収するアリス。 たった今絶命したアンディが身につけていたアクセサリーにまで手をつけるアリスのがめつさに、新たなショックを受けるピート。 ふと、額縁の写真に目が行った。 エディ、アンディと並んでアリス、それからアリスと全く同じ顔立ちの黒髪の女性(レネエ、だがピートにとっては他人)を写したものだ。 どちらもアリスなのかと尋ねてみると、彼女が指さしたのはブロンド美人の方だった。 その瞬間、激しい頭痛と大量の鼻血がピートを襲う。 脂汗をかきながらトイレに向かうが、個人宅にしてはトイレまでの道のりが異様に長い。 しかも廊下の部屋のドアにはホテルのような部屋番号が振られている。 赤い光が漏れている 26 号室のドアを開けると、その部屋の中は鮮血のように真っ赤だった。 そして、その奥でアリスにもレネエにも見える女が妖しげに体を揺らしながら、こちらに向かって叫んでいた。 「私と話したかった?」 「なぜだと聞きたかったの?」 反射的にピートはドアを閉じた。 ようやく落ち着いたところで階下に戻ると、アリスは金品の回収を終えたところだった。 これらの盗品を故買屋で換金すればどこにでも行けると語るアリスには、うしろめたさが微塵にも感じられない。 むしろ新しい門出を前に、期待に胸を膨らませているように見えた。 アンディの赤いスポーツカーに乗り込み、逃避行にくりだす二人。 ハンドルを握りながらオロオロするばかりのピートを横目に、砂漠に向かうよう促すアリス。 砂漠に故買屋があるという。 夜のハイウェイに乗り上げ、全速力で車を走らせるピート。 ようやく砂漠に到着すると、そこにはアリスが言ったとおりの小屋がぽつんと建っていた。▲目次へ砂漠の小屋 故買屋の主人は不在だった。 小屋の中は、年季の入った汚れた家具が数点置かれているだけだった。 主人が戻るまでの間、ピートは自分を選んだ理由をアリスに尋ねた。 「前にも増して私が欲しくなったでしょう」 そして彼女がいつものように誘ってきた。 砂漠の上で裸で抱き合いながら、お前が欲しいと口走ると、アリスが耳元で囁く。 「あんたには あげないわ」 アリスはピートを置き去りにすると、小屋の中に入っていった。 彼女の後を追うために起き上がると、ピートだったはずの自分はいつの間にかフレッドの姿に入れ替わっていた。追及 裸一貫のまま呆然と砂漠に立ちつくすフレッド。 乗りつけてきた車をもう一度よく見てみると、それはアンディの車ではなく、フレッドが普段乗っている車だった。 車の後部席にはあの白塗りの男が座っていて、こちらを凝視している。 こっちだと促されて目を向けると、白塗りの男は小屋の入り口に瞬間移動していた。 不思議な現象に驚きながらも小屋にたどり着くと、白塗りの男が微笑みながら待っていた。 さっきアリスはこの小屋に入っていったはずだ。 しかし、小屋を見渡しても彼女の姿はどこにもない。 白塗りの男が彼女をどうにかしてしまったにちがいない。 アリスの居場所を尋ねると、白塗りの男は怒りに声を荒げた。「アリスだと?あの女の名前はレネエだ。名前を偽ったにちがいない」 そして、男はビデオカメラを構えると、怒鳴り散らしながらフレッドを追い回し始めた。「お前の名前は?お前の名は一体 何だ」▲目次へ現実 フレッドは現実に引き戻された。 これまでのピートの人生は、フレッド自身が勝手に頭の中で作り上げた虚構にすぎなかったのだ。 虚構が崩壊した瞬間、ピートは忽然と消え、理想のブロンド美女アリスも消滅した。 ディック・ロラントと最愛の妻レネエを殺したという現実がフレッドにのしかかってきた。 それでも、彼はまだその現実を認めたがらなかった。 フレッドは、白塗りの男のビデオカメラから逃れるように車に乗り込むと、あわててハイウェイを引き返した。▲目次へフレッドのウソを取り払うとストーリーはもっとわかりやすくなる ここでは、フレッドによる記憶の改ざんを排除してストーリーをまとめてみます。 イベントの発生順さえ把握できれば、『ロスト・ハイウェイ』は比較的シンプルなストーリー構成になっていることがご理解いただけることでしょう。ディック・ロラントは死んだ フレッドは妻レネエが話したがらない過去を探っていくうちに、彼女がかつてポルノ業界に関わっていたことを知る。 交友関係からアンディをたどり、大量のポルノビデオを入手。 その中に、レネエ出演の作品もごっそり含まれていたというわけだ。 しかも、そのポルノ・プロダクションの社長であるディック・ロラントとの愛人関係が今も続いているという情報も得た。 ワケありの女かもしれないフレッドの疑惑は、思いもよらぬ形で的中することになる。 フレッドは嫉妬と殺意に燃え、まずはレネエとディック・ロラントの逢瀬の現場を押さえることにした。 レネエを尾行し、ロスト・ハイウェイ・ホテルの 26号室を突き止めると、その向かいの 25号室に部屋を取って忍び込んだ。 彼らの行為が始まると、そっと部屋をそっと抜け出し、26号室のドアにピッタリと張りついて、その一部始終に耳をそば立てたのだった。 いつもマグロ状態はずのレネエが、壁の向こうではまるで別人のように嬌声を上げている。 富、人望、精力。 フレッドの男としての劣等感も尋常ではなかった。 俺が知らないと思ってやりたい放題やりやがって。 先にレネエがホテルから出たのをカーテン越しに確認すると、フレッドは 26号室に突入した。 持っていた銀色のマグナム銃でディック・ロラントの頭部をめった打ちにする。 抵抗力を失わせてからホテルから引きずり出し、ディック・ロラントの車のトランクに押し込んだ。 そしてそのまま車を砂漠へと走らせたのだった。 砂漠に到着してから車のトランクを開けると、体力を回復させたディック・ロラントが飛び出してきた。 砂の上でもみ合いになりながら、手にしたナイフでディック・ロラントの喉笛を掻き切ったところで勝負はついた。 フレッドはレネエのことを思い出していた。 レネエの過去の仕事、結婚前から今まで続いていた愛人関係。 アンディ邸で開かれたポルノ映画上映会の記録ビデオ。 ビデオには、上映作品を鑑賞中にディック・ロラントが、たまらず愛人レネエの身体をまさぐりはじめる様子が収録されていた。 アングラ系のポルノ映画を製作して、それを同じ趣味の仲間たちと共有することによって、出演者自身もそれを楽しむ世界。 過激になるにしたがって上映会は盛り上がりを見せ、ついにはプレイ中に出血をともなったり、殺人に及んだりする内容の作品まで上映された。 プレイ中の殺人も彼らにとっては快楽の材料となり、ディック・ロラントもレネエもそこに強く欲情したのだった。 レネエをこんなアバズレに仕立て上げたのはお前だ。 息も絶え絶えにディック・ロラントは下衆ばった笑みを浮かべた。 ディック・ロラントもフレッドの凶暴性を動物的な勘で見抜いていたのだった。「お前と俺ならもっとすごいポルノを撮れたな」 フレッドは彼の頭に銃口を向けると、怒りに任せて引き金を引いた。 ディック・ロラントは死んだ。 フレッドの手によって。▲目次へアンディも死んだ アンディ主催のパーティ。 プールつきの大豪邸で、パーティを開催できるように立派なバーカウンターが設置されており、大勢で映画を鑑賞するための巨大スクリーンや、招待客がいつでも宿泊できるようにいくつも部屋が設けられていた。 フレッドはそこにレネエの写真をみつけていた。 アンディ、ディックロラントとの三人で撮影されたものだ。 撮影時期はわからないが、目立つところに大切に飾っておくほど、アンディにとってはレネエもディック・ロラントも大切な仲間だったのだ。 フレッドは、レネエがディック・ロラントのみならず、アンディとも肉体関係を持っていたことも確信していた。レネエはアンディの紹介でディック・ロラントの看板ポルノ女優になったのだから。 彼らのことを考えるたびに、フレッドは激しい嫉妬と殺意をおぼえた。 ディック・ロラントの死体は遠い砂漠に放置してきてある。 だが、無意識にディック・ロラントが死んだと口をすべらせてしまった。 アンディを刺激してしまった以上、砂漠の死体の身元が判明するのは時間の問題だ。 今ごろはディック・ロラントの手下も関係者をしらみつぶしに当たっているにちがいなかった。 愛人レネエに会いに行くと言った後に消息を絶ったことから、彼らは真っ先にフレッド邸にやってくるはずだ。 だからフレッドはディック・ロラントの手下と鉢合わせしないように、レネエとともにアンディ主催のパーティに出かけたのである。 もともと気乗りのしないパーティに一人置き去りにされ、薄気味悪い白塗りの男に「今あなたの家にいる」と言われてしまっては、気が気でなかった。 パーティから戻ると、フレッドはレネエを外に残したまま、自宅で変わったところはないかを執拗なまでに調べまわった。 留守中に侵入者があったかどうかを確かめるためだ。 あの薄気味悪い白塗りの男が本当にいるかもしれない。 急に鳴り出した自宅電話に驚くフレッド。 そして、明らかにすでに誰かが侵入した形跡があったことに気づいたのである。 とにかく、アンディが口を開けば、もう終わりだ。 手遅れにならないうちに、アンディを始末しなければならなかった。 フレッドは深夜まで待った。 アンディ邸に向かい裏口から侵入すると、二階から降りてきたアンディに襲いかかり、ガラステーブルの角に投げつけて殺害したのだった。▲目次へそしてレネエも死んだ レネエはフレッドが自分の過去を嗅ぎまわっていたことに気づいていた。 ボロを出さなぬように努めて従順な妻を演じていたが、それがかえって不自然で、フレッドは以前に増して疑い深くなり、いちいち彼女の行動を把握したがった。 互いに牽制しあうことで二人の仲は冷めていき、レネエの存在は遠くなっていった。 しかし、今や彼女の心はもう手の届かないところまで離れてしまっていたのだ。 そして、フレッドはレネエとディック・ロラントとの密会現場を押さえ、ディック・ロラントを殺害し、アンディの口封じにも何とか成功した。 だがしかし、ディック・ロラントとアンディの死体が立て続けに発見されたとしたら、レネエは真っ先にフレッドを疑うだろう。 夫を逆上させる動機はレネエ自身がよく知っているからだ。 レネエを誰にも取られたくない。 だがお前一人のために俺の人生はメチャメチャだ。 すべての原因はお前だ。 お前なんかなかったことにしてやる。 フレッドはベッドで寝息を立てるレネエに襲いかかかって殺害すると、興奮冷めやらぬままその死体を切り刻んだ。▲目次へフレッド逮捕 妻殺害の模様が録画されたビデオテープが証拠となり、フレッドに逮捕状が出た。 刑事が自宅にやってきたので、フレッドはあわてて車に乗り込み逃走。パトカーも出動してカーチェイスが繰り広げられた。 逃走中、道端にいた青年を轢いてしまったが、そのままフレッドは青年を引きずった。 その大きな音を聞きつけて家から人が出てきた。 「ピート!」と叫ぶ女の金切り声がフレッドの頭の中に響いた。 この事故によって長時間におよぶカーチェイスは幕を閉じ、フレッドは御用となった。 余罪の追及がなされた。 交通事故に巻き込まれた不幸な青年は、ピート・デイトンという名であることが判明した。 砂漠で発見された死体の身元はディック・ロラントであることが割り出され、アンディの死体は自宅のガラステーブルに頭を突っ込んだ状態で発見された。▲目次へフレッドの最期:処刑は二度失敗した 電気椅子に座らされ、死刑執行直前の極限状態の中にあったフレッド。 一回目の電流スイッチが入れられ、皮膚の火傷と破裂が見られたが、フレッドの息はまだあったのだ。 この極限の苦しみの中でさえ、フレッドはピートという赤の他人になりすまし、別の人生を送るという現実逃避を試みるのだった。 二回目の電流が投入されたのは、妄想の中でアンディがガラステーブルの角で事故死した後に、アンディ、ディック・ロラント(妄想の中ではエディ)、アリス、レネエの四人で写っている写真を発見した直後である。 虚構の存在である金髪美女アリスが、写真の中の自分を指し示した瞬間だった。 耐えがたい頭痛と、大量の鼻血、全身から噴き出る脂汗。 青白く瞬く電流の光に翻弄されながら、フレッドはピートとして妄想世界をさまよっていた。 そして、いよいよフレッドの妄想が現実によって破綻し、すべての虚構が消えた。 それでもまだフレッドは諦めなかった。 ウソでも強く念じれば、つらい現実から逃避できることはこれまで何度も経験してきたからだ。 ディック・ロラントはどっかの誰かが勝手に殺したのだ。 俺ががやったんじゃない。 どっかの誰かなら、フレッドのアリバイを証明できる。 妄想の中でどっかの誰かにすっかりなりすましたフレッドは、自宅のインターフォンのブザーを押した。「ディック・ロラントは死んだ」 俺ががやったんじゃない。 誰かがディック・ロラントの死んだと言った。 それを俺は聞いただけだ。 妄想の中でさえも警察の追っ手は近づいてきていた。 フレッドの妄想が作り上げた殺人犯は車に乗り込むと、警察から逃れるためにハイウェイに引き返した。 三回目の電流が投入された。 妄想の中でカーチェイスを繰り広げているはずの自分の姿は一瞬にしてかき消された。 致死量の電流によって頭は大きく膨れ上がり、フレッドはその苦痛に形相を醜く歪ませながら断末魔の叫び声をあげた。 次回はストーリの根拠を示すシーンやヒントをご紹介する予定です。 【第三回】制作側のネタばらし▲目次へ
2016.04.03
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いよいよ、今後はどのようにコレクションを使ったつぶやきをしていくのが効果的なのかについて考えてみたいと思います。 本特集の一番最初の記事でも少し触れたとおり、コレクション機能をスクラップブックとして利用するのなら、商品リンクの貼り付けだけで十分事足りると思いますが、コレクションつぶやきをコミュニケーションのツールや、訪問者のブログ誘導に使いたいのであれば、商品名、仕様、使用感、魅力等をできるだけ書くことで、訪問者の目に留まりやすくなります。 これまでの記事をご覧になっていない方は、以下のリンクからどうぞ。 楽天プロフィールつぶやき検索でコレクション検索ができるようになりました 【活用例 1】 楽天プロフィールのコレクション検索でレビュー記事を探してみよう 【活用例 2】 楽天プロフィールのコレクション検索を使って、自分の傾向と似ている人を見つけてみよう 【活用例 3】「コレクション」クリックのみで検索をし、楽天プロフィールで取り上げられている商品の傾向を知る。 それでは、もうかなり食傷気味ではありますが、以下の画像をクリックして「コレクション」のみにチェックを付け、コレクションつぶやきの検索をしてみます。楽天プロフィールつぶやき検索(リンク先は FC2拍手です。アフィリエイトではありません。) 2013/01/29 現在で、約3,700件のコレクションつぶやきがヒットしました。 これは Google が収集したつぶやきにヒットしたものですので、実際はそれ以上のつぶやきがあると思われます。 また、これからもコレクションつぶやきはどんどん増えていくでしょうから、今後はデータベースとしても利用できそうですね。 ここで、コレクションつぶやきの傾向を知るために、上位100位のつぶやきで何が扱われているのかを実際に調べ、それらを多いものから順に並べてみました。 なお、コレクションつぶやきで商品を扱っていないものは除外してあります。【コレクションつぶやき検索結果とつぶやきの傾向】2013/01/29 現在ヒット数:約 3,700件うち上位 100 件の統計ファッション系13件スイーツ、菓子10件書籍8件玩具、パーティグッズ8件酒類6件食品6件ペット用品6件アクセサリ系6件CD・DVD5件事務用品4件時計3件PC・周辺機器3件楽器・オーディオ機器3件キッチン用品3件カメラ2件食器2件浴室用品1件旅行用品1件その他1件 ご覧のように、ファッションとスイーツに関するものがかなり多いことがわかりますね。書籍も意外と多いようです。 もちろん同じ人が同ジャンルの商品をいくつも投稿すれば、それらは顕著に数字に現れるでしょう。 楽天プロフィール内のやり取りのみならず、今後は検索エンジンからのアクセスも狙いたい方は、ジャンル名(スイーツ、靴、カメラ、時計など)を明記したうえで、商品名、型番、アピールポイントを投稿された方が、検索者の目に留まりやすくなると思います。 とにかく、話題の商品をいち早くコレクションに公開して、それをブログ誘導に繋げたい方は、つぶやき検索で目的の商品を検索して、見つからなかったらつぶやくようにすると、二番手、三番手の気分を味わうことはないかもしれません。 とは言っても、二番手、三番手でも面白いつぶやきや、頻繁に更新されるつぶやきスレッドの方が、長い目で見れば Google 上位にヒットしていく可能性が高くなりますので、そこまで神経質にならなくても良いのではないかと思っています。 また、ニッチを狙いたい方は、上位に入って来なさそうな商品を狙ってコレクションつぶやきを投稿するようにすると、検索時にそのキーワードで検索されれば上位にヒットしやすくなるでしょう。 上記は「コレクション」チェックボックスのみにチェックを付けて検索を実行した場合の結果をご紹介しました、フリーワードを指定して検索してみると、より条件を絞り込んで情報を検索することができますので、今後のコレクションつぶやきの参考になるかもしれませんね。 必要に応じてお試しいただければ幸いです。楽天プロフィール特集へ
2013.01.29
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ここ最近は映画情報が続いておりますが、ブログ整理の関係上、こりずに今回もまた映画情報の記事になります。 音楽活動を始めるにあたって、手本となるプレイヤーを模倣することで腕を磨きながらプロを目指す人は多いですね。 たいていの場合、続けているうちにバンド内で方向性の違いが出てきたり、コピーばかりしていても本物(プロ)を超えられないと悟る時期がきたりして、活動を止めてしまうことになります。 夢見るのは簡単でも、成功までの道のりはとても険しいものです。 今回は、アマチュアバンドで歌い続けた男に起こった奇跡のドキュメンタリー映画『ジャーニー/ドント・ストップ・ビリーヴィン』[2012 年]をご紹介します。【楽天ブックスならいつでも送料無料】ジャーニー/ドント・ストップ・ビリーヴィン【Blu-ray】 ...価格:4,075円(税込、送料込) この作品は普通のレンタルショップにも置いてあるはずですから、ファンなら一度は観てみたい気分になるかもしれませんね。わかりやすいあらすじ 2007年、フィリピンで極貧生活を送りながら、敬愛する伝説のロックバンドのひとつ、『ジャーニー』の歌を歌いながら地元のロックファンの耳を楽しませている中年男。 時を同じくして、ヴォーカリストの欠員が原因で、活動休止を余儀なくされていた『ジャーニー』。 メンバーたちも年を重ね、活動再開は絶望的と思われていた矢先に巡り合った一本の YouTube 動画。 そこには、かつての『ジャーニー』の名物ヴォーカリスト、スティーヴ・ペリー顔負けの歌声で絶唱しまくるフィリピン中年男の姿があった。みどころ1. ジャーニー 1973 年にサンフランシスコで結成されてから、幾度となくメンバーの交代を繰り返してきた商業ロックバンドとして世界的に有名。 スティーヴ・ペリーをヴォーカルに迎えてから、その力強い歌唱力と表現力によって、彼なしでは『ジャーニー』はありえないほどに成長。 しかし、スティーヴ・ペリーの長期活動休止と、他メンバー達との折り合いが悪くなったことにより、ステイーヴ・ペリーが脱退。それと同時にバンドも活動休止に。 その後、スティーヴ・ペリーのハスキー声を彷彿させるスティーヴ・オウジェリーをヴォーカルに迎え、バンドの復活にファンの期待も高まったが、肝心のヴォーカルが喉をやられてしまい、再び『ジャーニー』は活動休止状態に。 メンバー達がこれほどまでにスティーヴ・ペリーの亡霊を追うのは、バンドを愛するファンのため。 そしてやっと、念願のスティーヴ・ペリーの歌声を手に入れた『ジャーニー』。2. 奇跡のヴォーカリスト、アーネル・ピネダ もともと貧乏な暮らしぶりだったが、13歳の頃、母親が心臓疾患で死亡してから生活はさらに困難な状態に。 家賃を長期滞納してアパートを追い出され、実質上家族はバラバラに。 ゴミ拾いや歌でなけなしの日銭を稼ぎ、夜は公園で寝泊まりするというホームレス生活。 フィリピンの貧民街から奇跡的に米国のスターダムに躍り出たアーネル・ピネダですが、『ジャーニー』のヴォーカリストという肩書きを与えられたことにより、成功の喜びと同時にスティーヴ・ペリーの後釜を努めなければならないという責任感、そして自分らしさをどこかに出していきたいという葛藤も生まれてしまうことになりました。 苦労人として育ったせいもあって、インタビューでも謙虚な姿勢を忘れない彼ですが、40過ぎとは思えない若々しさが感じられますね。 フィリピン人が『ジャーニー』のボーカルになったことで、『ジャーニー』のイメージが崩れたと思ってらっしゃる方は、一度この映画をご覧になれば、彼の優しそうな人柄によって、スティーヴ・ペリー時代とは違った意味でファンになれるかもしれません。3. ファンの評価 スティーヴ・ペリーの歌声が『ジャーニー』に戻ってきたと、多くのファンがアーネル・ピネダの加入を好意的にとらえている一方で、アメリカンバンドでなくなってしまった『ジャーニー』に不満の声を漏らすファンがいることも事実です。 このような不満を持つファンに対し、メンバーたちは、『ジャーニー』はアメリカンバンドの枠を超え、世界的バンドになったのだと説明しています。 同時に、少数派ではありますが、ヴォーカルがスティーヴ・ペリーの歌声を真似る必要はあるのか?という疑問の声も聞かれます。 スティーヴ・ペリーの印象が強烈に残ってしまった『ジャーニー』ですから、実力はあっても毛並みが異なるヴォーカルを採用すれば、スティーヴ・ペリーを求めるファンへの背信行為となり、興行収入がガタ落ちになることは目に見えています。『ジャーニー』は、学生時代の仲良し組が始めるようなバンドとは異なり、品質の高い楽曲を提供するためにプロのミュージシャンによって結成された商業バンドですから、ファンが求める方向から逸脱するような冒険を選択することはまずないでしょう。 伝説のバンドと言われるだけあって、普段何気なく口ずさんでしまいそうな楽曲もたくさん輩出していますが、ファンの年齢層によって流行する音楽のスタイルが異なる傾向は避けて通れません。『ジャーニー』の全盛期を一緒に駆け抜けたファンは、今は50代以上の人たちが多いですから、この世代の人たちに向けて従来のスタイルの楽曲を提供する方向性を貫けば、既存のファンはこれからも『ジャーニー』とともに生きていくでしょう。 しかし、今後もっと若い世代の人たちが聴いたときに、80年代に流行った曲のイメージでしかないのか、それとも名曲は世代が変わっても色褪せない曲のイメージになっているのかどうかで、『ジャーニー』の評価も変わっていくでしょう。 その辺はこれからも『ジャーニー』が伝統だけを重んじるか、それとも楽曲に新しい要素を取り入れていくかのどちらかに掛かっているといえるのではないでしょうか。どうでもいいトリビア1. グリーとジャーニー プロのステージパフォーマーを目指す若者たちの合唱クラブを題材にした米国人気ドラマ『グリー』では、夢に向かって進む若者の姿は『ジャーニー』の楽曲と重なる部分も多い。 シーズン 1 の最終回では、キャストたちが『ジャーニー』の代表曲、「フェイスフリー」、「お気に召すまま」、「ラヴィン・タッチン・スクイージン」、「ドント・ストップ・ビリーヴィン」を熱唱。 ちなみに、当初グリーのプロデューサーは、最終回には『コールドプレイ』の「Viva La Vida(美しき生命)」を採用する予定だったが、『コールドプレイ』側からの使用許可が下りなかったため、『ジャーニー』の楽曲を採用。 結果、プロデューサーの思惑以上に強烈な印象を視聴者に植えつけることに成功。2. ドント・ストップ・ビリーヴィン 20世紀にリリースされた曲で最多のダウンロード数を誇るといわれる『ジャーニー』の名曲「Don't Stop Believin'(信じるのをやめるな)」。 キーボード奏者のジョナサン・ケインが、『ジャーニー』を結成して間もない頃、成功の兆しが全く見えない状態で、機材を売っても生活費が足りず困っているときに、金を貸してくれた父親の言葉がこちら。「いずれきっと良い事が起こる。だから信じるのをあきらめるな。」 その言葉に導かれるように、ギタリストのニール・ショーンと、ヴォーカリストのスティーヴ・ペリーと三人でものの半日で作り上げてしまったのが「ドント・ストップ・ビリーヴィン」。2. Eclipse 2011年に発表されたアルバム『エクリプス(Eclipse)』の収録楽曲「City of Hope」は、フィリピンの恵まれない子供たちを支援するために、アーネル・ピネダ自身が設立した財団の慈善活動からヒントを得て書かれた。参考:Arnel Pineda Foundation, Inc. (APFI) [外部リンク] ←こちらからこっそりコメントでけます
2014.08.09
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ブログ記事を公開するという行為は自己主張になります。 一日数本記事を公開すれば、それだけでも自己主張の強さが読者に伝わることになります。承認欲求は誰にでもある 情報を伝達することで読者からの反応を期待することは、承認欲求と呼ばれることが多いですね。 記事を書くからには自分の考えや情報を誰かに伝達たいという欲求が働くわけですし、自己主張しないよりもした方がブログを続ける意義を見出しやすくなるでしょう。 参考:承認欲求 [WikiPedia] 承認欲求は程度の差こそあれ誰にでもあるものですが、筆者側の承認欲求が強すぎると、読者は一気に冷めた視線を送るようになります。 「どんだけのかまってちゃんだよ」とか、「コイツ、相当イタイな」ということになるわけです。 以下の語句を文章に含めるクセのある方は、相当承認欲求が強いという印象を与えてしまいます。 内容的には優れている文章でも、承認欲求の強さがミソをつけてしまうことになります。1. ひとつの記事の中で、「私は~」、「俺は~」から始まる文章が多い 日本語は主語を省略できるという、めずらしい文法構造を持っていますが、その反面、何度も主語を含めることによって、断定、断言したいという意思が読者に伝わってしまいます。2. 文末を「~という私です」、「~という僕です」、「~という管理人です」にしてしまうことが多い 読者はブログ記事を読みにきていますが、この書き方をすることで、筆者が特別な存在であることを誇示しているかのような印象を与えてしまうことがあります。3. 「すべき」、「しなければならない」、「言語道断」、「ありえない」などの表現がやたらと目につく これらは、読者に警告したり、特定のグループに属する人や物を排除する目的の発言をしたりするときには有効ですが、筆者が考えている以上に読者はそれを強く受け止めます。 主張が強ければ強いほど読者はビビってしまいます。傷つく人もいるでしょう。 辛口トーク好きな人はファンになってくれるかもしれませんが、読者と筆者は対等であるべきという意識が強い人たちからは敬遠される傾向にあります。自己主張のやわらげ方 ここでは、前項の承認欲求の落とし穴をふまえた上で、自己主張をできるだけ抑え、読者に親近感を持ってもらう方法をご紹介します。1. テメー語りは極力やめとく 語調が強くてビビった方もいらっしゃるかもしれませんが、理解されているようで意外と理解されていないのがこの手の話題なのです。 つまり、数多くのブロガーがやらかして、読者獲得に失敗しています。 人間、生きていれば並々ならぬ努力を積むステージがあり、さまざまな賞をもらったり、偉業をなしとげたり、組織で重要なポジションについたり、人から頼られたりと、華々しい履歴ができあがっていくものです。 確かにそれはすごいことです。他の人にはとうていできないことかもしれません。 しかし、それを自分の口から言ってしまったら終わりです。 自己評価は他人からの評価より高くなる傾向があると言われます。 自分はこんなに頑張っているのになぜ認められないのかと悩む人は、自己評価が高いタイプといえるでしょう。 他人が人に対して下す評価は、その人との関係が疎遠であればあるほど、客観的で厳しいものになるものです。 たとえば、スウェーデン出身のドルフ・ラングレンは圧倒的な存在感を持つアクション俳優として有名ですが、彼は空手有段者であるほか、世界有数の高IQ保持者としても知られ、大学時代は数学、物理学、化学を勉強していました。 言語に関しては、母国語のスウェーデン語のほか、英語、ドイツ語、フランス語、日本語もできるといいます。 また、あのガタイからは想像がつかないかもしれませんが、ダンス、歌、ドラムの才能にも恵まれたマルチプレイヤーでもありますね。 参考画像として映画『ユニバーサル・ソルジャー リジェネレーション』[2009年]から。 向かって右がドルフ・ラングレン。【5000円以上で送料無料】【レンタル落ち中古DVD】ユニバーサル ソルジャー:リジェネレーション...価格:700円(税込、送料別) 物静かな人物ですから、こういった情報はドルフ・ラングレン自身が聞かれてもないのにペラペラ自慢した内容ではないのは明らかでしょう。 多くの人にとっては彼は俳優という位置づけですし、俳優業で地道に名を上げた結果、彼の個人的な経歴がオマケでついてきて周知されるに至ったわけです。 話をブログに戻します。 記事の数が増えていくと、読者は筆者の人物像を自由に想像するようになります。 筆者の興味の対象や知識についてもだんだんと読者に理解してもらえるようになりますし、読者が本当に筆者のことを知りたくなったら勝手に質問してきますから、聞かれたら答える程度がちょうどよい具合になります。 どうしても自分のことを知ってほしくてたまらないという方は、別途プロフィールページを設け、そこに自己紹介を載せておけば、筆者のことが気になる人は見てくれます。2. 主語を切り落とす 主語(特に私)を切り落としても、読者は主語を想像できますから、文章そのものにあまり支障をきたしません。 あまりに「私」の主張が多い文章は、稚拙なイメージも漂うので要注意ですね。 例を挙げてみます。 修正前) 私が社内パーティの幹事をやることになったんですが、結局私は集金係でした。 修正後) 社内パーティの幹事をやることになったんですが、結局は集金係でした。 いかがでしょうか? 修正前は自分が前に出てきていることで、くどい感じになっていますね。「私」を削ってしまっても誰が幹事だったのかは通じますから、こういう場合は省略した方が自己主張がわやらぎます。 もうひとつ例を挙げます。 修正前) こんな私のためにわざわざパーティを開いてくれるなんて、私は幸せ者です。 修正後) 忙しいところパーティを開いていただき、嬉しいやら恐縮するやら。 修正前の文章はかまってちゃんの典型例ですね。 自分を卑下しているようでありながら、みんなが私にチヤホヤしてくれるところを見てよ!と言わんばかりです。 十代の子供なら素直さや初々しさも感じられますが、イイ歳した人間の書く文章としてはイタさが漂うだけでしょう。 修正例として、「私」を削り、関係者への感謝が伝わる内容に書き直すと印象はぐっとよくなりますね。 主語を削れるのが日本語の強みですから、自分よりも内容そのものを見てもらえるように文章を書き換えるとよいでしょう。3. 状況描写に徹する 自分の考え方をいっさい含めず、自分が得た情報、伝えたい情報のみを淡々と描写する方法です。 ニュースから自分で収集した情報、独自に取材した情報などがその例ですね。 これにより、自分の存在はほぼ完全に消えますが、情報が稀有で正確であればあるほど、記事の印象がよくなるだけでなく、情報としての価値も上がります。イヤミになりにくい自己主張のしかた ここでは「私」を押し出してもあまり読者にイヤな印象を与えない例をいくつか挙げてみます。1. 誰が読んでも冗談とわかる内容のとき こちらの文章をご覧ください。「俺様のスーパー遅いパソコンが今日も騒々しいウナり声を上げながら起動してきたぜ!」 思いっきり「俺様」が入っていますが、冗談とわかっているので、誰も「俺様」がエラそうだとは思わないでしょう。2. 大多数とは相反する意見を主張するとき 皆はそう思っているかもしれないが、自分はこう思う、という場合は自己主張が必要になるでしょう。 その場合にも主張から入るのではなく、一般的に受け入れられていそうな意見を客観的に述べたうえで、自分の主張につなげるようにすれば、違和感なく読んでもらえる可能性は高くなります。3. どうしてもここは読者の関心を引きたいとき どうしても、とある以上は多用は逆効果です。 たとえば、記事の中にこのような文章があったとしましょう。 「今まで周りが見えていなかったのは私自身だったと、ようやく気づかされました。」 「私自身」が自己主張していますが、その前後にこの文章をサポートしている内容がしっかり書かれていれば、読者は、「え、なになに?」と思いながら記事を読んでくれるでしょう。 このようなときには、自己主張が甚だしいとは誰も思わないでしょう。 上記はネガティブなのでやりやすい例ですが、こちらのポジティブな例はいかがでしょうか?「お涙ちょうだい物とわかっていながらも、私もまんまとその策略に乗せられて号泣してしまいました。」 この場合は、「私」という存在が他の号泣グループにうまく紛れ込んでいるのがわかりますから、イヤミっぽく感じないのではないでしょうか。 以上、自分の存在をボカすことで記事の印象をよくする方法についていくつかご紹介しましたが、みなさんも自分を出したり引っ込めたりしながら、読者に対する印象を上手にコントロールしてみてくださいね。 ←こちらからこっそりコメントでけます
2014.12.01
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不定期でお送りする「css でつくる h タグ」のカスタマイズシリーズですが、今回は、公開済みの h タグの幅の変更方法をご紹介します。幅を変更するには width: をつかう まずはフラットタイプからやってみましょう。 以下のページをご覧ください(クリックで別タブで開きます)ブログ用見出しテンプレート[フラット系] 実線タイプ、一番上の「のしめはないろ」の幅を変えてみましょう。 コピー&ペースト用コードの最後の部分に、赤色で示したようなコードを追加すると見出しの幅を変えられます。のしめはないろ<h3 style="border-bottom:1px solid #426579;border-left:10px solid #426579;padding:7px;width: 80%;">ここにテキストを入力します</h3> これだけです。今までの流れに比べると圧倒的に簡単ですね^^。 width: 80%; を追加することによって、 Web ブラウザで閲覧したときに元の表示幅(デフォルトが 100%)の 80% の幅で見出しが表示されます。 こちらがカスタマイズ後の表示効果になります。ここにテキストを入力します 元の幅の 80% の幅で表示されていますね。 これは相対的な指定方法ですので、ウィンドウの見出し表示幅が 1000 ピクセルだった場合、800 ピクセルの幅に換算されて表示されるということになります。 このとき、相対幅を 50% 以下にするなど、あまり数値を小さくしてしまうと、小さな(画面解像度の低い)ディスプレイを使っている訪問者が閲覧した場合に、表示幅が狭くなりすぎてかえって不格好に見えることもありますから、必要に応じて固定幅も検討してみてください。 固定幅の指定のしかたは次のとおりです。 以下に 3 種類の方法を示しますが、Web で最もよく使われる単位は px ですね。width: 500px; ― 幅を 50 ピクセルにするwidth: 20em; ― 幅を 20 文字分にするwidth: 30pc; ―幅を 30パイカにする こちらが width: 20em; でカスタマイズしたの表示効果になります。ここにテキストを入力します つぎは立体系でやってみましょう。 以下のページをご覧ください(クリックで別タブで開きます)ブログ用見出しテンプレート[立体系] 例として、この中から「文字エフェクト&ラウンドボックスタイプ」を使います。 一番上の「べにみどり」の幅を 550 ピクセルに変更してみます。 width: 550px; ですね。最後のセミコロン(;)も忘れないようにしましょう。ここにテキストを入力します<h3 style="text-shadow:1px 1px 3px #000;border-left:25px solid #8491c3;padding:7px;background:#ccd6ff;-webkit-border-radius:20px;border-radius:20px;-webkit-box-shadow: 3px 3px 3px;-moz-box-shadow: 3px 3px 3px;box-shadow: 3px 3px 3px;font-size:18pt;color:#8491c3;width: 550px;">ここにテキストを入力します</h3> こちらがカスタマイズ後の表示効果になります。ここにテキストを入力します こんどはインパクト系の「ネイルファイル形」でやってみます。 以下のページをご覧ください(クリックで別タブで開きます)ブログ用見出しテンプレート[インパクト系] 「こけいろ」の幅を 30 パイカ(width: 30pc;)にしてみます。ここにテキストを入力します<h3 style="background:#c7dc68;color:#69821b;font-size:18pt;width:80%;border-radius:30px;border-radius: 0 30px 30px 0 / 0 30px 30px 0;box-shadow: 0 1px 10px 0 #69821b;text-shadow: 0 0 5px;padding:10px;margin-left:20px;width: 30pc;">ここにテキストを入力します</h3> こちらがカスタマイズ後の表示効果になります。ここにテキストを入力します 最後にフィルム系の「ノーマル」でやってみます。 以下のページをご覧ください(クリックで別タブで開きます)ブログ用見出しテンプレート[フィルム系] 黒いフィルムを 20文字分の幅(width: 20em;)にしてみます。ここにテキストを入力します<h3 style="background:#000;color:#fff;font-size:18pt;width:80%;border-top:13px dashed #fff;border-bottom:13px dashed #fff;box-shadow: 0 0 3px 8px #000;text-shadow: 0 0 5px;padding:20px;margin-left:10px;width: 20em;">ここにテキストを入力します</h3> こちらがカスタマイズ後の表示効果になります。ここにテキストを入力します 必要に応じてお試しいただければ幸いです。 その他、コードが複雑なものに関しては、また改めてカスタマイズ方法をご紹介したいと思います。おまけ:カスタマイズ時のセミコロン(;)について これまで、css のカスタマイズ時には、最後にセミコロンをつけ忘れないようにと説明してきましたが、列記されたコードの最終のセミコロンは省略してもかまいません。 たとえば、このようになります。 <h3 style="border-bottom:1px solid #426579;border-left:10px solid #426579;padding:7px;width: 700px">ここにテキストを入力します</h3> しかし、いったんはスタイルコードを書き終わっても、後でコード修正が必要になることもありますので、普段からセミコロンを打つクセをつけておくと記述ミスが少なくなるでしょう。 ←こちらからこっそりコメントでけます
2015.01.09
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楽天アフィリエイト公式の「サイト運営ノウハウ」ブログがいつの間にか撤去されていましたね。 最近は存在すら忘れていましたが、あったものが忽然と消えるのは物悲しいものがあります。 今は楽天アフィリエイトのトップページにバナーだけが残っています。 老婆心ながら、ユーザの心証に影響しますので、なるべく早いうちにバナーの方も撤去したほうがよいように思います。公式のわりにはやっぱ何だかなあ、という印象だった ノウハウブログの撤去については、私の知るかぎりでは楽天から何の説明もなされなかったわけですが、存続が難しくなったのは何となく想像がつきます。 経験豊富なアフィリエイターがノウハウを伝授したり、楽天の社内スタッフがいろいろ提案していたので、ご覧になっていた方も多かったのではないでしょうか。 ブログ撤去の理由を勝手に想像してみます。 大ハズレの可能大ですので、あくまでも個人の意見としてご覧いただければと思います。 1. ノウハウを提供してやろうじゃないの、というアフィリエイターが楽天ユーザの中から現れなかった。 あるいは、何人から引き合いがあったが、著作権違反や引用ミス等の初歩的な規約違反にアフィリエイター自身が気づいていないなどの問題があったり、楽天が求める条件に合致するアフィリエイターが見つからなかったりした。 2. 外部のベテランアフィリエイターにも寄稿依頼をしたが、提供されたノウハウ自体がすでに時代遅れだったり、ごくありふれたものだったりした。 3. ノウハウを実践しても、目に見えて成果があらわれたとか、それをネタに何らかのリアクションを見せたりする楽天アフィリエイターが現れなかった。 4. 成約率がアップするコツとは謳っても、広告主との兼ね合いもあって収益に関する情報を一般公開できないため、概念的な話題に終始しがちだった。 5. 公式ブログという縛りのために、アフィリエイトに関するネガティブな面は一切書けない。 6. 記事のネタが尽きた。 7. 時代のニーズに沿ったブログ刷新のために、一旦ブログをクローズしようという話になった。 思いつくままの憶測を並べてみましたが、ブログ撤去するまでもなかったのではと思います。 いくら情報がありふれていても、初心者には必要な情報も含まれていたわけですから。ついでに感想も述べてみます アフィリエイト画像を貼って、商品のコメントをちょっと書き足すというベタなやりかたは、10人中8人のアフィリエイターが飛びつくと思います。 それはなぜか? コピペ感覚の単純作業のため、頭を使わないからです。 そしていまや、商品レビューといったら、そのような内容の薄い記事でネットがあふれかえっている始末です。 検索エンジンやランキング等でも更新頻度の高いブログが鮮度のよさから上位表示されたりしますが、上位表示されるブログが必ずしも読者のためになっているわけではないことは、みなさんも実体験を通じてご存じのことと思います。 実際に買ったり使ったりしたことのない商品でも、売れるかもと思って記事にペタペタ貼っちゃっている人、今も多いですね。 それでは読者の心なんて動きません。 そして、心が動かなければ、人は行動なんて起こしません。だから間違ってクリックしちゃっても買うことはありません。 自分が思ったように人は行動しないものですし、ある目的のために誘導しようとしていることがバレれば、人は拒否反応を示します。 読まない、信じない、行動しない、という三つの「ない」は、セールスのノウハウとしてご存じの方も多いと思います。 マクスウェル・サックハイムの三原則としてとても有名な言葉ですが、見込み客の行動パターンを的確にあらわしています。 日常の記事は面白おかしく読めるライターなのに、サービスや商品のキャンペーン記事となると、途端に面白みが半減してしまったり、読む気が完全に失せてしまったりすることは意外と多いものです。 記事の執筆契約を交わした以上は、ネガティブな印象を与えるような表現が許されなくなりますので、その商品やサービスを絶賛せざるを得なくなります。 しかし、それが読者にとっては記事に対する不信感につながってしまいます。 広告は、もともとが人にモノやサービスを売りつけるものですから、消費者にとってはその存在自体がウザいんです。 多くの人にとって、広告なんて見たくないものだし、なければないに越したことはないでしょう。 テレビ番組だって、せっかく盛り上がってきたところで「続きは CM の後で」とかやられると、またそれかよ!と思うでしょう。 さすがに最近は「この後もまだまだ続きます」とか言って CM 見せてハイ終了という視聴者ダマしの番組構成はなくなりましたが。 アフィリエイトは広告を使って儲けを出す商法です。 ネットがウザい広告で溢れ返っているのですから、いかにウザくないように演出するかに尽きると思います。 あくまでも自然に、さりげなくを目指すことですね。 一つの記事で多くとも一つとか、二つくらいが許容できる広告の個数といえるかもしれません(個人差はあります)。 読者にとっては広告などないに越したことはないので、広告の入っていない記事がベストなのでしょうけれど。 一日のアクセス数が膨大で、読者の滞在時間が長ければ、ブログの端っこにさりげなく広告を置いておくだけでも、それなりの効果は見込めます。 あと、個人の経験談としてご紹介させていただきますが、昨年公開した CPU の記事や、先日の STAR WARS 仕様のボールペン記事については、公開後にすぐに商品を買ってくれた方がいらっしゃいました。 記事例1: CPU とメモリモジュールまとめ買いしたというだけの話Intel Core i7-5960X (BX80648I75960X) Haswell E (3GHz/8Core/16Thread/L3 Cache:20MB/140W/リ...価格:137,980円(税込、送料込) 記事例2: フォースが覚醒しちゃいそうなペンでプチ気晴らし【スター・ウォーズ/エピソード7/公開記念特別モデル】CROSS(クロス) クリック スター・ウォーズ コレクション ローラーボール AT0625SD価格:5,400円(税込、送料込) ご覧のように、どちらも激安とはいえないお値段です。 CPU は 2014年の9月時点のものですが、新品は現在も高値で取引きされていますし、中古でも値段が下がらないので、いまだに注目度が高かったりします。 オーバークロックや冷却ファンなどのキーワードを耳にするとワクワクしてくる人はもちろんのこと、ちょっと高価でもそれに見合った性能を約束するものを欲している人はいるということですね。 ペンの方は CROSS というブランド自体が注目をあびやすいこと、そしてスター・ウォーズ最新作公開にちなんだ限定品であるところも大きいですね。 実際、例の記事内のアフィリエイト画像は品切れで撤去されてしまったので、すでに二回入れ替えています。 商品やサービスに興味を示している人の気持ちに寄り添うような記事であれば、ある程度の効果は期待できるだろうというお話でしたが、だからといって、これがやり方として正解というわけでもありません。 ただ一つ言えることは、誰にもできるようなノウハウは、公開した瞬間から多くの人がこぞってマネをします。 ノウハウをマネること自体は学びの一種なので問題はありませんが、それがお手軽であればあるほど、似たような手法を用いた記事やサイトでネットが溢れ返ります。 そして陳腐化し、次第に廃れていきます。 だからこそのブログ撤去とも考えられたりもするわけですが。 ここまで好き勝手に書きなぐりましたが、私は楽天スタッフではないので真相はわかりません^_^;。
2015.12.16
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