青空と木洩れ日

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2023.07.13

母とおそろいで買った日本製の強撚糸Tシャツ

テーマ：＊雑貨＊本＊おやつ＊暮らし＊あんなものこんなもの♪(39351)

カテゴリ：おしゃれ

昨年位から何度か着ている
夏物のTシャツを出しました。

今は有名ブランド路線戦略になって
もうそんな売り場はなくなってしまった
20年以上前の銀座三越の婦人服売り場の
セールワゴンの中にあった
日本製の強撚糸Tシャツです。

デパートの婦人服売り場＝中高年向けの服売り場は
今は希少となりつつある日本製の衣類の宝庫で、

着心地の良い婦人服が沢山ありました。

ただしそれは、その品質が分かる年代向けだったので、
置いてあるのは年配向けのものばかりで、
私の前後の世代、当時の若者は
足を踏み入れることはほぼなかった売り場です。

私は母と一緒に買い物に行っていたので
親しんでいた売り場だったし、
働いてお給料をもらうようになってからは
母や叔母たちに衣類などもプレゼントしていたので
若者向け売り場を見たついでに立ち寄っていました。

ある時そこで、強撚糸というさらっとした着心地の

ワゴンセールになっていました。

強撚糸のことは、母が買い物の際に、
これは良い生地だと教えてくれていたので
知っていました。

以前は母親が娘に

教えてくれながら洋服を選ぶのは
よくあったことだと思いますが、
今はファストファッションのお店が多くて
そんな話は出来なくなってきているかもしれません。

洋服だけでなく、着物もそうだったし、
日用品や、食品や、家具もそうでした。

そんなわけで、そのＴシャツは
夏でも涼しく着られるし、
普段着でも、きちんと見えて素敵だなと
母のに買おうとしたのですが、どの色も綺麗で
セールだったから3色とも購入することにしました。

白地にパステルカラーの刺繍と、
からし色のと、もう一枚は思い出せないけど
水色系だったかも。

一度に3枚は多いけど、なかなかない手間がかかった
Tシャツだし、白地のは私が着てもいいかなと
思ったんですね。

でも母用のタンスにしまい込んでいたのを
晩年、何度か母に着てもらったかもしれませんが、
白だけまだ残っていて
母を思い出しながら、ここ数年着ています。

他にも沢山母のに買った服は残っているんですけど
見ると買った時の元気だった母の事を
思い出すんですよね。

これを買った時、母は70代でまだまだ元気で、
普段着に良いものを着てもらおうと
何の気なしに買いました。

闘病生活のパジャマとか、デイサービスの服とか
元気なうちに良いものを着てもらいたいとか、
そんな切羽詰まった気持ちのない
買い物の一つだったから
何だか愛着があるのかもしれません。

ごく普通の毎日が幸せな毎日だったんですね。
明るくて優しい日常を思い出すTシャツです。

母の服は沢山あるので、
そうやって母といた時間を思い出せるから
幸せだなと思います。

私が着ているのを見たら、
母はにこにこ笑って、「似合うじゃない。」って
嬉しそうに言うと思います。

たま～に、母の服を借りた時、いつも
「似合うからあげる。着れば？」って
言ってくれました。
優しい母でした。
でももらうと母の服に悪いので
「え～これおばさんの服だからいいよ。」って
断ってました。

でも、私が借りた服、
母はその後着ないで
とっておくことが多かったので、
「あの服何で着ないの？素敵だし似合うのに。」
と言ったことが何度かあります。
今考えれば、私が欲しいと言った時に
綺麗なままであげようと思ったのかもしれません。

考えてみると母が一人で買い物に行けたのは
亡くなる8～9年位前までだったので、
母の服で残っている物の多くは私が買った物が多いけど
それを着ていた母の事を思い出して
大事に少しづつ着ていくつもりです。

母との思い出が沢山あるからどうにかやっていけます。
だけど6年も経つんですね。

いない毎日が当たり前になってしまっていることが
つらいなあと思います。
いないと思ったり、お供えとか
今日はしなくてもいいやと思ったら
それでいなくなってしまう気がして
大事に思っていこうと思っています。