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Aug 8, 2007
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カテゴリ: 読書
この小説は平成6年の五月から半年間、産経新聞の夕刊に連載された小説です。

本作品には、魅惑的な美女の登場や、男女の深い想いが切々と綴られることもありません。

主人公の敏幸は、あるタイルメーカーの営業課長をしている、どこにでもいるようなごく普通のサラリーマンです。
妻との間に特に問題があるわけではありませんが、ひとつだけ困っていること・・それは成り行きのような形でした浮気、その相手のクラブの女性=なつみが自分の住むアパートの上の階に引っ越してきてしまったと言うことだけでした。

そのアパートの隣人=玉田麦子が、ある日そこの非常階段で金属バットで殴り殺される事件が起きたことから、本作品が始まるのです。

麦子の自宅がこのアパートのために日当たりが悪くなり、事件現場となった非常階段から覗かれてしまうと被害者意識を持ったことで、アパートの住人、またここの住人と何らかの関わりを持つ者全てとトラブルを起こしていた。
登場人物達は、全てが殺人の動機があることになります。
次々と警察の取り調べを受け、お互いに犯人ではないかと疑い合うような日々が続くようになってしまう。。。


事件当日のアリバイのない敏幸、自分の無実を証明するため、本人は誰かという好奇心によって、他の人々の尾行を始めてしまう主人公でした。
次第にその行為に愉悦を覚えてしまい、その行動はとどまることがありません。
一見平凡に見える日々を送る人々、しかしひとりひとりが人に話せないような過去や事情を持っているのです。

推理小説的な要素は持っていますが、この殺人事件の犯人はあっと驚くような人物ではありません。
アパートの住人ではなく、ゆきずりの男が、麦子との口論がきっかけでかっとなって起こしたものでした。
解説文を書く佐伯一麦が作家になる前の仕事=団地の修繕に携わる電気工時代に見た、団地の住人達。
その中にも我々が思っている以上に奇妙な生活をしている人間は、この世の中に多くいると感じたそうです。

この小説を書き上げる数日前に、あの「阪神淡路大地震」が起き、地震の被害が増大する中で書かれた最終章。
この国の指導者達の行動力のなさに対する作者の怒り。
作者自身が予想もしていなかった「誇りと正義」という言葉を、最後読者になげかけて終わっています。
ダウン症の愛する娘を亡くしてしまったばかりの喫茶店のマスターの言葉・・「人間から誇りってものを奪っちゃいけない。どんな人間にも誇りってものがあるんだ。それを奪うのは、命を奪うのとおんなじだ」・・と。


一瞬の地震によって、ゴミとなってしまう物達を欲し続けて、そこに囲まれた生活、消費する文化の中でここ数十年生きている日本人。
長編にかかわらず、読み進めてしまう文章力はさすがと思わせてくれる・・・しかし少し軽すぎて、肩すかしも感じてしまう小説であるかも知れません。






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Last updated  Aug 8, 2007 06:44:53 AM
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