サンティアゴ・デ・コンポステーラについて、直ぐに一回教会に入って巡礼者の行う儀式を自分流に(ようするに得意の出鱈目に)、映画でやっていたのをまねして、やったのだと思います。巡礼事務所では簡単な面接があり、どこからどのような方法で辿り着いたかとか、巡礼の目的を聞かれ、クレデンシャルのスタンプを見せながら簡単に話して、承認してもらい、巡礼証明書を発行してもらいました。そこで証明書を入れる筒を売っていたので、それを購入しました。☆1
それから、出来るだけ近くのアルベルゲを探し、そこに入りましたが、残念ながら二段ベッドの上段を割り当てられてしまいました。☆2
少し休むと、昼のミサには早かったので、一人で外に昼食を取りに出掛けました。アルベルゲのそばにレストランがあり、開いていたのでそこに入りました。ショーケースに美味しそうな小皿料理タパスがあったので、その中から3つ選び、生ビールを頼みました。 スペインのタパスは、はずれたことはありませんでした。どれもみんな美味しかったので、スペインへ行ったら地元の人が集っている、さり気ない店でタパスを食べると美味しいものが食べられます。☆3
そこの店のタパスも美味しかったので充分に満足して、お店の女性に会計を頼みました。すると、ビール代しか紙に書かれていないので、タパスを三皿食べたことを話しました。すると、その若い女性は、あんたは疲れた顔しているから、宿にもどって寝なさいと言って、両手を合わせて頭に持って行き寝るまねをしました。結局ビール代しか取りませんでした。巡礼者に、優しい町です。☆4
一回アルベルゲに戻ってから、昼のミサに出掛けました。ミサでは、荘厳なミサ曲が歌われる中のボタフメイロを見ることができました。ところがミサが始まる前から、いままで巡礼道で出会い、話しながら歩いてきた人達と次々と出会いはじめ、お互いに再会を歓び、サンティアゴ・デ・コンポステーラに到着したことを祝しました。☆5
ぼくは、サンティアゴ・デ・コンポステーラでしばらくのんびりしようかと思っていたのですが、次の日大西洋に向かって巡礼をつづけることにしました。フィステーラからムシアまで140キロメートルの巡礼の旅になります。次回です。ありがとうございました。☆6
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