オルベイロへ向けて歩き始めたのですが、疲労は限界に来ていましたから、泊まれる所があれば、どこでも入ろうと決めました。左側に家があり、看板があったので、これは民宿かもしれないと思い、とりあえず門のベルを押しました。とにかく、ここは巡礼道ですし、姿や形はだれでも分かる巡礼姿をしていますし、リュックには貝もぶる下げていますから、身元は明らかで、たとえ民家でも怪しまれることはないはずでした。☆1
しばらくしてやっと扉が開き、年配の女性が出てきました。すぐに、泊まれますかと、自分でも何語だか分からない出鱈目言語で言ったのです。日本語だったかもしれません。すぐに、どうぞお入りくださいと言ってくれました。可愛らしい子供がでてきて、だから開けた方がいいって言ったじゃないのと女性に言っていました。どうも子供は孫のようでした。☆2
どうして子供の話がスンナリと理解出来たのかは、今では謎ですが、それが言語の本質でもあるように思います。状況によっては全く知らない言葉でも完全に分かってしまうものです。それでなければ、あまり賢いとは思われないイエスの12使徒が海外に宣教しに行けるはずはありません。☆3
その家はやはり民宿のようでした。部屋は全部あいてて、どの部屋もホテルのように立派でした。どの部屋でもいいと言われたので家の出口に近いところを選びました。もちろんトイレとシャワーは共同ですが、トイレもきれいで、シャワーはいろいろな蛇口があったりお湯の出口も宇宙船のようなデイズニーランド的な不思議な作りになっていました。値段は朝晩おやつ付きで20€でしたから、普通のアルベルゲよりも安くなってしまいます。夕食もステーキのコース料理でワインやビールも出してくれて朝も早くから朝食を用意してくれて、2200円くらいでは申し訳ないような気がしました。子供と仲良くなって、爺さんと孫のように遊んでいたので、おまけをしてくれたのかも知れません。オルベイロアに泊まるならば、この民宿をおすすめします。☆4
ベッドも大きなホテルのベッドと同じですから、ゆっくり寝られて助かりました。明日は40キロ越えで、フィステーラを目指さなければなりませんから、この民宿に泊まれたことはとてもありがたいことでした。次回です。ありがとうございました。☆5
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