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2008/03/15
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『CRONOUS』~眠らない大陸の物語~


剣士はアルテミスとの間合いをつめながら大きな剣を振り上げる

「弓使いの弱点は近接…セオリーよね♪」

アルテミスは瞬時に下がる
剣士はアルテミスが元いた場所に剣を振り下ろす
轟音と共に土煙が上がる

「だけど…そっちだってそんな大きな剣じゃ連続で…」

アルテミスがそう言いかけた時

そして振り上げた剣を斜めに振り下ろし
剣を止める事なく水平に振って斬りつけてくる
さらにまた剣を振り上げる
アルテミスはそのすべてを紙一重でかわし…その場から消える
剣士の背後に現れると同時に地面に手を付く
アルテミスを中心に爆風が起こり剣士は吹き飛ぶ

「どんだけでたらめな攻撃してくるのよ!」

アルテミスは剣士に向かってそう怒鳴りつける

「じゃあ俺も攻撃しまーすw」

弓使いはそう言って手を上げる

「宣言してどうするのよ!…ペース狂うなぁ」



「いや…だまし討ちや背後からってのはね趣味じゃないんでねw」

弓使いはそう言うと数本の弓を連続で放ってくる


『カイヌゥス』

「今日はいるかな?」

アイナはそう言いながら寄ってくるモンスターをあしらい山頂を目指す



カーラはアイナにそう言う

「わかってるってばぁ」

アイナはいつものようにほっぺたを膨らます
そして山頂の一段下にたどり着く
…が、いつもと様子が違う

「サソリいないね」

アイナは周囲を見回してそうつぶやく

「確かに気配すら感じないな」

カーラもそう答える
アイナは山頂へと上る

「およ…ここにもいない」

アイナはそうつぶやく
そして山頂をぐるっと回る
しかしサソリはまったくいない
とりあえず一段下にもう一度下りる

「あ…誰か狩ってるのか」

アイナはそうつぶやく

「そういう事か…ならばしばし様子を見るか」

カーラがそう言うとアイナは近くの岩によじ登り自分の荷物をあさり始める

「マスター…何をしている?」

「え?…様子を見るって事は…ご飯を食べるって事でしょ?」

「それでも良いんだが…まぁいいか」

カーラはあきれた様にそうつぶやく
アイナは荷物から布包みを出してひざの上に乗せる
完全にピクニックモードになっている

「ふーん…ああやって連れまわしながら倒してるんだね…あの人」

「様子は見てるんだな…いちおう」

カーラがそうアイナに言う
アイナはまたほっぺたを膨らます

「つまり…ああやってタゲをとりつつ移動しながら確実に潰していく…弓ならではの作戦だな…そしていい腕をしている」

カーラはそうアイナに言う

「分が悪い…か」

「並みの弓使いならすべてを狩れるわけでもない…撃ちもらしを狩ったり通らない相手のエリアを見極めて狩るという手もある」

「でもさっき見てきた範囲に撃ちもらしは居なかったもんね…どうしたものかなぁ」

アイナはそう言いつつ2つ目のおにぎりを食べ終える
その時…サソリを引き連れて狩っている弓使いがさっきまでのルートを変更してこっちに向かってくる
引き連れていたサソリを狩り終えると

「あなたもサソリを狩りに来たの?」

と透き通るような綺麗な声でそう話しかけてきた
アイナはとりあえずお辞儀をしてコクンとうなずいて返事をする

「私は柊と言いますもし良ければいっしょに狩りますか?」

柊と名乗った弓使いはそう言うとかぶっていたケープをはずす
ブロンドの長い髪が風にそよぐ

「えっと…アイナです…いいんですか?いっしょしちゃっても…」

アイナはおにぎりの入っていた布包みを手早くまとめると自分の荷物にしまう

「私はかまわないわ…その方が楽だし…拾った物も分け合えばいいしね」

柊はニコッと笑う

「じゃあ…お願いします」

アイナは岩から降りると深々と頭を下げる

「私がサソリをまとめて来るのでアイナちゃんはそれを狩ってくれればいいかなぁ」

柊は狩り方の説明をする
アイナはうなずいて返事をする


『エビルクナブラ』

「まったく…最後までペースを乱されちゃったな」

アルテミスは大きくため息をつく
その背後で這いつくばった剣士が落ちている自分の剣に手を伸ばす

「あら、まだ懲りないのかしら?」

アルテミスは剣士の背中を踏みつけて頭を狙い弓を引く
剣士は両手を上げる

「ま…準備運動にはなったけどねぇ」

アルテミスがそう言って笑みを浮かべた時
地鳴りを立てて地面が揺れる

「あら、やっとご登場ね♪…手助けはいらないわよ…戦利品の回収くらいさせてあげるからさっさと起きなさいね♪3分後には片付くからw」

アルテミスはそう笑いながら言うと聖堂の中に飛び込んで行く

「エース…生きてるか?」

剣士はゆっくりと体を起こす

「なんとかな…ここまでやられるとはな」

弓使いは仰向けになったまま動けないでいる

「3分って言ってたよな…あいつは化け物かよ」

剣士は自分の剣を拾うとそれを支えに何とか起き上がる
その時…数本の矢が剣士の足元に突き刺さる

「聞こえたわよ!誰が化け物ですって!」

聖堂の中からそうアルテミスの声が聞こえてくる

「ふっ…ふははははは!すげーなあの姉ちゃんw3分って言うのは嘘じゃなさそうだな」

弓使いはそう大声で笑うと両足を持ち上げてその反動で跳ね起き服の汚れを手で払う

「確かにすげーなw気に入った♪」

剣士はそう言って聖堂の中に歩いて行く
弓使いもその後を追うように中に入って行く


『カイヌゥス』

「どう?少しは狩りやすいかな」

「うん♪かなり楽です^^」

アイナは笑顔でそう答える
それを聞いた柊はニコッと微笑んでまた周辺のサソリを集め始める
どのくらい狩りをした頃か柊の提案で休憩をする事にした

「そっか…今日はギルドのお仕事できてるのね」

柊はそう言いながら荷物からくまの絵の描かれたかわいい水筒を取り出す
アイナはうなずいて答える

「柊さんは?」

「私は…ある物を探してね良くここに来るの」

柊はコップに水筒の中身を注ぎアイナに差し出す

「ある物?」

アイナはペコリと頭を下げコップを受け取り首をかしげて聞き返す

「カーラよここのサソリが落とすらしいんだけど…なかなかねぇw」

柊はそう答えて苦笑いを浮かべる

「カーラってここで出るんだ…」

アイナはそうつぶやく

「アイナちゃんはそのカーラはどこで拾ったの?」

今度は柊が聞いてくる

「この子は神殿で拾ったの」

アイナはカーラを撫でながら答える

「神殿かぁ…どの辺のどれが落としたんだろ…」

柊はそうつぶやくように言う

「うーん…その時は必死だったからな良く覚えてないの」

「そっかじゃあしょうがないね…さてそろそろ続きを始めますか♪」

柊はそう言って岩から飛び降りる
アイナも回りを片付け始める


『エビルクナブラ』

「おしまい♪」

アルテミスはそう言いながら体についた汚れを手で払う

「ほ、ホント殺っちまってるよ…あの姉ちゃん」

剣士はそう言って呆然とアルテミスを見ている
それに気がついたアルテミスは

「なにボケッとしてるのよ!ここで捕まったら元も子もないでしょ!ちゃっちゃと拾って消えるわよ」

アルテミスはそう言うと2人にゲスクを投げ渡す
2人はそれを受け取ると辺りの戦利品をあわてて拾い始める
そして拾い終えたのをアルテミスに合図する
アルテミスはうなずいて返事をすると3人はゲートスクロールでその場から消える


『カイヌゥス』

「そろった♪」

アイナは手荷物と悲魔に渡されたメモを見比べてそう言う

「良かったね♪」

柊はそう言って微笑む

「うーん…でも柊さんの探し物はまだだね…」

「いいのよw…そう簡単に見つかる物じゃないしね」

「じゃあ…私は時間まだあるからもう少しお手伝いするよ♪」

アイナは柊にそう微笑んで言う

「それじゃあ甘えますかw行くわよ♪」

柊は狩りを再開する


『テラ 倉庫裏』

「さて…私はこれとこれが欲しかっただけだから後は2人で分けていいわよ」

アルテミスはそう言って戦利品の中から目的の物を取って残りを2人に差し出す

「ほんじゃ遠慮なく頂きますかw」

剣士は自分達の荷物に戦利品を詰め込む

「にしてもあんた強いよな…久々にコテンパンに負けたよ」

弓使いはアルテミスにそう言う

「当然♪」

アルテミスは微笑んでそう言う

「そういえば…まだあんたの名前聞いて無かったよな」

剣士はそうアルテミスに言う

「お前はどうしてそう言う物言いしかできないかなぁ」

弓使いはそう剣士の目の前で手をひらひらさせて言う

「んだよテメエ!」

剣士はそう弓使いに食って掛る

「レディに名前を尋ねる時は先に名乗るのが礼儀ってもんさ…」

弓使いはそう言って髪をかき上げてフッと笑う
剣士は舌打ちをする

「という事で…俺はエース…でこっちのゴツイのはグレコローマン」

弓使いはそう名乗る

「て、テメエ!また本名で呼びやがって!その名前を出すんじゃんねぇ俺はグロだ!」

グロはそう叫ぶ

「エースとそっちはグロね…私はアルテミスよ♪」

アルテミスはにらみ合う2人に笑いながらそう言う

「にしてもあれほどの強さとはね…もしかして噂の孤高のボス狩り浪人ってのはあんただったりしてなw」

グロはアルテミスにそう言って笑う

「確かに単身でボス狩りはしてるけど…浪人ってのはどうかなwギルドに所属してるしね」

アルテミスは微笑んでそう答える

「えええ」

グロとエースはそう言って驚く
アルテミスは2人のリアクションにキョトンとする

「だってよ…ギルドに所属してる奴が他所のギルドの的にちょっかい出してんだろ?」

グロがそう聞く

「そよw」

アルテミスは当然と言わんばかりに答える

「見つかったらただ事じゃ済まないんじゃねぇ?」

エースもそう言う

「なによ…浪人のあんた達に言われたくは無いわよ!それに私にも都合ってものがあるのよ都合ってものが」

アルテミスはそう答える
2人はまたも呆然とアルテミスを見る

「そうだ♪あんた達さ…うちのギルドに来ない?」

アルテミスはエースとグロにそう聞く

「それは無理だな…俺達は徒党を組まなきゃ何もできない連中とは一緒に…」

グロがそう言いかけた時

「俺はかまわないよ」

エースがそう答える

「ちょ!おまえなぁ!」

グロはそうエースに言い寄る

「だってよ…このまま食うや食わずの生活ってのもアレだしよ…それにこんな破天荒な姉さんのいるギルドだろ?意外とおもしれーかもよw」

エースはそう言って笑う

「破天荒ってどういう意味よ」

アルテミスはエースをにらむ

「俺は…」

グロはそこで言葉に詰まる

「もう男のくせに煮え切らないなぁ…来るか来ないか2つに1つでしょ!」

アルテミスはグロの胸座を掴んでにらみ付ける

「わかった…あんたの居るギルドに行こう」

グロがそうアルテミスに言う

「ホント?」

アルテミスは目を輝かせてそう言う

「あ、ああ男に二言は無い」

グロがそう言うとその横でエースもうなずく

「じゃあ…あなた達は今日から私の下僕(弟子)って事で…よろしくね♪」

アルテミスは2人にウインクする

「ちょ、ちょっと待て!ギルドに入るとは言ったが弟子になるとは言ってない!」

グロがそう叫ぶ

「あら…でもあなた達負けたじゃない…強い者が弱いものを従える…これは自然でしょ?だから下僕(でし)なの♪」

アルテミスは微笑んでそう答える
2人はそれ以上は何も言えないでいた

…『To Be Continued♪』





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Last updated  2008/03/15 10:07:25 PM
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