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2010/10/21
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『CRONOUS』~眠らない大陸の物語~



『クロノス城 ギルドセンター』

「よぉ…どんな感じ?」

ギルドセンターの前に集まっていたSSDのメンバーのもとに焔たちが現れる

「今のところはこんな感じさ…」

「そっか…」

焔はそう言ってタバコの煙を吐き出す

「遅れて申し訳ない」


その後…廣島一家が合流する

「パンクス…」

「この前の屋根の修理代を貰ってないけぇねぇw」

パンクスはそう言って悲魔に向けて拳を突き出す
悲魔は頷いて拳を重ねる

「はぁ…はぁ…悲魔さんゴメンね…」

加洋と狂戦士が息を切らして走ってくる

「加洋に狂…いいのか?」

「うん…まぁ施設の準備もあってとりあえずうちは私だけだけどね…」

加洋はそう言って悲魔に手を合わす

「タロから事情は聞いてる…メンバーはすぐに来る、そうしたら俺はマドに行ってデンキチを動かしてみる」



「申し訳ない…」

悲魔は加洋と狂戦士に頭を下げる
そこに街を見て回っていたシュウが戻ってくる

「どうだった?」

そんな藁人形の問いかけにシュウは首を振って答えた



焔がそう言って悲魔の肩をたたき悲魔が頷いて答えた時

「あいつが言ってた偽善者ってのはやっぱりあんた達か…」

センターの裏からそんな声がして数人出てきた

「ゼン…」

悲魔達は予想しなかった人物達の登場に驚いた

「まさか…こっちにつくなんて言わんだろうな」

藁人形は悲魔の前に出るとゼンにそう言った
ゼンは空を見上げると

「誰だってあんな奴の言いなりになるなんてまっぴらさ…しかし今の俺達はこの大陸から出る事ができない云わば籠の中の鳥だ…みんな怖いんだよ」

そう言って悲魔を見る…そしてもう一度空を見上げると

「約束は出来ないが俺達はとりあえず向こうに行って動かしてみる…今はそれくらいしか手を貸せない」

ゼンはそう悲魔に言うと仲間に合図をしてギルドセンターを去っていった
悲魔は去って行くゼン達に頭を下げた

「さて…どうする?」

藁人形が悲魔にそう聞いた

「そうだね…攻撃組を2つ作ろうと思う」

「2つ?」

悲魔の答えに藁人形が聞き返す

「ファン城はエンタイスからの正面ルート以外に図書館を抜けるルートがあるんだ」

悲魔はそう言って地図を開く

「そしてこれがファン城の見取り図」

「なるほどね…図書館を上がるとどこに出るんだ?」

「ここ…玉座の間だ」

「ほぉ…ど真ん中直撃か…いいね」

「正面から陽動をかけつつ力押しをしていき、図書館を一気に駆け抜けて玉座の間から背後を突く」

悲魔はそう説明をした

「正面を2、図書館を1で割り振って…正面の指揮は俺が取るんで…図書館はタロに任せる」

タロは頷いて返事をした

「図書館は…シュウ、ケンジャ、マドリ…そして焔頼む」

「悲魔さん…」

アイナが悲魔を見ながら焔の腕にしがみつく

「わかった…アイナさんも図書館に回ってくれ」

悲魔はアイナにそう言って微笑んだ

「次に…正面だが、ジャルさんにアル…そして藁さん…リュウとトモベリーさん、流星とモネにニライ、加洋頼む…」

「私をそっちに回してもらえないかしら?」

凛が悲魔に進言した…悲魔は頷いて答える

「グロとエース…トムチャさんに白狐、ハイネと音速丸にダークフレイムとJ∀CK…そして廣島一家のメンバーにここの守備を任せたい」

悲魔がそう指示をした時

「それじゃぁ足りないだろ…南門は俺達が守ってやるよ」

そう言ってガツガツを筆頭とした風の面々が現れた

「勘違いするなよ俺達には俺達の野望がある…それを手に入れるための布石ってだけだ」

「わかった…加勢に感謝するよ」

ガツガツは悲魔に対して親指を突きたてた

「作戦決行は今日の日没…以上!」

悲魔がそう指示を飛ばした…その時

「ちょっと待って…ニライさんは?」

モネが辺りを見回してそんな声を上げる

「そういえば…昨日の夜も見かけなかったな…」

「まさか…」

「それは無いと思うよ…でも作戦は予定通り進める…居ないならその時は仕方が無いさ」

悲魔は腕組みをしながらそう言った
それぞれのグループが分散して作戦の再確認をする
そんな中、悲魔たちのグループに焔がやってくる

「悲魔ちゃんちょっといいか…」

焔はそう言って悲魔を呼びつけた

「どうした?」

「これからハイネを少し走らせる…作戦決行までには戻らせるんで」

「柊さんの件かな?」

「あぁ…俺は負けるなんて思っちゃ居ない、だけどなこれは事が起きる前にはっきりさせておくべきだと思う」

「わかった…念のためにシュウをつけよう」

「スマンな」

焔が悲魔に頭を下げると悲魔は首を横に振った

「それともう1つ…」

焔はそう言って悲魔に耳打ちした
悲魔は少し驚いた顔をしたがうなずいて返事をした
その後、ハイネとシュウはクロノス城を出て行った

そしてあっという間に日が傾きかける

「そっち!もう時間が無いけぇシャキッと仕事せぇよぉ!東門は完全に塞ぐけぇねぇ…アリ1匹入る隙間作るなよ!」

薄暗くなった城内にパンクスの檄が飛ぶ

「さすがパンクスだな…」

「あぁ…いい仕事っぷりだ、この門ならかなり持つだろう」

「そうだな…これなら安心して攻められる…行こう焔」

悲魔と焔はそう言って東門を後にした
パンクスは去り行く2人を城壁の上から見下ろすと

「死ぬなよ…」

そうつぶやいて親指を突きたてた

そしてついに日が沈んだ
クロノス城のゲート前に攻撃組のメンバーが終結していた

「やっぱりニライさんが居ないよ…」

モネは心配そうな顔で辺りをうかがう

「もう少しだけ待つか…」

藁人形がそう言うと悲魔は黙って頷いた
そこにシュウとハイネが戻ってくる
2人は悲魔の元に駆け寄ると

「例の件は伝えました」

そう報告した

「で…どうだった?」

「間違いないようです」

「そうか…白狐を呼んで来てくれ」

ハイネは悲魔に頭を下げると白狐を呼びに言った

「こっちはどのくらい待つ?」

藁人形がそう悲魔に声をかけると

「そうだね…あと30分くらいかな」

悲魔はそう答えた
そしてハイネは悲魔の前に白狐を連れてきた

「白狐…柊さんに君の事を伝えてきたよ」

悲魔の言葉を聞いて白狐は目を丸くして驚いた

「柊さんは君のお姉さんだった…だから白狐、君はみんなと協力してここを守って生きるんだ…俺は君とお姉さんを引き合わすために必ず帰ってくる…いいね」

悲魔は白狐の頭を撫でて微笑んだ
白狐は笑い泣きをしながら何度もうなずいた

「シュウ…ちょっといいかな?」

悲魔はそう言ってシュウを呼ぶ
2人は何かを話しながら物陰に消える
そして2人が戻ったところで

「じゃあ…こっちは先に出ます、状況はチャットで教えてください」

タロはそう言って合図をすると図書館組はクロノス城をあとにした


『カノンの洞窟』

「へぇ…こんなところに入り口があるとはねぇ」

焔は感心しながら洞窟に入って行く

「かなり入り組んでいるが…正しい道順を通ればすぐだ」

タロはそう答えて走り出した
どのくらい走ったか…突然人工的に作られた建築物に到達した

「すっごーい…」

壁中に本の収められたホールを見てアイナがそう声をあげる

「ここから上はもう少し部屋は小さくなるけど…すべて本がぎっしりと納められている」

「どうせ悲魔ちゃんが作らせたんだろ?w」

説明したタロに焔がそう聞くとタロはため息をついてうなずいた
それを聞いた焔は意味ありげにシュウの方を見てニヤっと笑う
シュウはただ苦笑いを浮かべた

「行くぞ!昇り30Fはきついぞ!」

そうケンジャが言って最初の階段を駆け上がる
しかし部屋の入り口で急に立ち止まった
追いかけていた全員がケンジャにぶつかる

「急に止まるなって!」

焔がそう怒鳴ると…ケンジャは何も言わず部屋の中を指差す
そこには本もぎっしり詰まっていたが…モンスターもぎっしり詰まっていた

「なんだよこれ…」

「さ、さあ…」

ケンジャのつぶやきにタロも首をかしげた

「まさか、こっちの作戦がバレてるんじゃ…」

マドリがそうつぶやいた時、室内に女の笑い声が響く

「カノンの図書館へようこそ…私の名はマネス…私のかわいい子達がいるので簡単に昇れるなんて思わない事ね」

マネスと名乗った女の声はそう言ってまた笑い声が響く

「つまり…こいつらを全部倒さないと上がれないって事ね…上等だ」

焔はそうつぶやいてニヤッと笑った


『クロノス城 ゲート前』

「そろそろリミットだな…」

藁人形がそう言った時…ゲートに土煙が舞い起こる

「フルアーマータイガーニライただいま見参!」

ニライはハンマーを振り回してポーズを決める

「おっせーよ!」

流星がニライを怒鳴りつける

「戦争には準備が必要だって言ったろうが…」

ニライが流星にそう言うと

「ニライさーん…間に合ってよかったぁ」

モネがニライにしがみついた

「よしこれで揃ったな…じゃあ行こう…」

藁人形はそう言ってマエルの肩を叩いた

「こんなに早く決戦になるとは…絶対に勝って戻って来るんじゃぞ」

マエルは悲魔に笑ってそう言った

「街を頼む」

悲魔はそう一言だけマエルに言うと頭を下げた

「わしを誰だと思ってる…この城はお前達を送ったら誰1人転移はさせんよ」

マエルはそう言って悲魔達をエンタイスに送った


『カノンの図書館』

「これで終り!」

最後の3匹のクルークをマドリの鞭が締め上げる
すると閉まっていた階段に続く扉が開く

「ゴミみたいな奴等でも数が多いと事だな」

焔はそうつぶやきながら階段を駆け上がる
そして上の階の部屋に入る…

「今度はクルーキオとゴブリンの詰め合わせギフトかよ」

焔は連続で爆炎を引き起こすと手近なゴブリンを殴り倒す
飛び込んだ焔に群がるモンスターにタロが雷を落として動きを止める
そこにアイナが飛び込んで吹き飛ばす
ケンジャが切り込みながら焔たちを守る
討ち漏らしたモンスターを確実にマドリの鞭が捕らえて止めを刺す
とても今日寄せ集めで作ったとは思えないコンビネーションで一気に駆逐する

「無茶な飛び込みはやめろよ!」

焔がアイナにそう叫ぶ

「もうちょっと信じてあげなよ…この子はそんなにやわじゃないって…アイナちゃん私がフォローするから存分に暴れていいからね」

そう言ってマドリはアイナにウインクをする
アイナはうなずいてタロが動きを止めた集団にクラッシングフォールを放つ

「愛する者がいると女性は強いからね」

シュウが焔を笑いながら冷やかす

「ぬかせ!」

焔は舌打ちをしながらアイナたちが動きやすいように援護に回る

「愛する者がいる男も負けてないらしいねw」

今度はケンジャが焔をからかう

「クソ!俺がネタかよ!」

焔が吐き捨てるように言うとタロは焔の肩をたたいて「諦めろ」と言わんばかりに首を振った


…『To Be Continued♪』





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Last updated  2010/10/21 06:10:02 AM
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