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2011/04/10
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『Fantasy Earth Zero』~メルファリア大陸の物語~
序章・第3話「-エルソード-」


『エルソード王国・王城』

「ナイアス様…」

空を飛ぶ小さな妖精のような生き物が玉座に座った者に背後から声をかけた

「わかっておる…客人じゃなぁ」

ナイアスは玉座に座り読んでいた書物を閉じてそうつぶやきながら顎にたくわえた髭をいじった
この者が現エルソード国王ナイアス・エルソードである
ナイアスは齢102歳と言われているが見る限りその姿はとてもその歳とは思えない姿である

そして先程、ナイアスに声をかけている妖精のような生き物は名をエラといい妖精などではない
ナイアスが作り出したホムルンクスである
このエラ以外にも他にミレとナヤの2体のホムルンクスが存在するが…人の言葉を話せるのはこのエラのみである
ナイアスは賢人王とも呼ばれるほどで現在大陸で使われている魔法や練金術を日々探求している
キマイラの生成の成功やホムルンクスを作り上げた事から年齢にまつわる逸話が出るのも不思議ではない

「エラ…もてなしの支度をせい…チェスの出来る者だといいがな」

ナイアスは周囲を飛来するエラにそう言うとニヤリと笑った


『エルソード王国・首都 』

「さて…さすがにいきなり城には行けないか」

赤い髪の青年は街から城を見上げてそうつぶやいた
その時…



衛兵と思われる3人の兵士が青年にそう声をかけた

(「そう目立った行動はとってないつもりだったが…こうも早くに衛兵に見つかるとは油断したな…まぁ、このまま連行されて城に入るのも手か…」)

「わかった…従います」

「よかった、我々も手荒な事は避けたかったので」

兵士は青年を左右と後方から囲むように城へと連行した




青年は牢獄ではなく謁見の間に連行された事に驚いていた

「もうしばらくここでお待ちください」

兵士はそう言うと青年から離れた位置で待機した
よく考えれば連行される際も体の自由を奪われる事も無く今も手すら縛られてはいない
そしてナイアス直々の登場でさらに驚かされ言葉を失った
青年はナイアスに対して頭を下げた

「よいよい、かしこまらんとて…むしろかしこまるのはわしの方かもしれんしのぉ」

ナイアスはそう言いながら右手で玉座の肘掛に頬杖をつき左手で顎髭をいじりながら青年を見つめた
青年はしばらくの後に頭を上げるとナイアスを見つめ返す

「良い目をしている…時に今日は何用かな?」

ナイアスはまるで過去からの知り合いかのような口調で青年に質問した

「今日は、ナイアス王のお考えと…目指すところを聞きに参りました」

青年はナイアスの瞳から目を逸らす事なくそう返した

「ふむ…それはまた難儀な質問だな…」

ナイアスは髭をいじりながら考え込んだ

「ところで…なぜ素性のわからない私をここへ?…そして私の素性を聞かないのはなぜ?」

青年は考え込んでいるナイアスにそう尋ねた

「それならば簡単な話…素性がわからないという事は善か悪かもわからん、故に己が目で見極める…それが知るという事だ。加えてお主の素性を聞かんのは…どうでもいい事だからだよ」

「どうでもいい事?」

「そうだ…お主がワシに話す素性など信じるに値する確証はない…己が目で肌で知った事が全てじゃよ」

まるで全てを見透かすかのような視線でナイアスは答えた

「では、ワシからも1つ質問するとするかのぉ…お主はチェスは出来るか?」

「ち、チェスですか?…ルールや駒の動かし方などが私の知る物と同じであれば…出来ます」

「ほぅ…面白い回答だな…まるで自分はこの世界の者ではない…そう聞こえる」

青年はそのつぶやきに対しては何も答えなかった

「まぁよい…出来るのであれば一興…また今度遊びに来るとよい…先の質問はそれまでに考えておこう」

青年はナイアスの回答に対して頭を下げた

「とは言え…いつまでも『お主』などと呼ぶのもあれだからな…名前くらいは聞いておこう」

「焔と申します」

「ふむ…ならばその名で覚えておくとしよう…ネツの獣王殿の動きも気になるてな…ここらで開きとしよう…焔よまた訪ねてくるが良い」

ナイアスはそれだけ言うと謁見の間を立ち去った
焔も周囲の衛兵に頭を下げて謁見の間を後にした

「会えただけでも良し…とするか…いや、全て仕組まれていたのかもな」

焔は城門を出たところでそうつぶやきながら空を見上げた



…『To Be Continued♪』





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Last updated  2011/04/10 10:01:06 AM
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あとがき…  
もはようございます♪
今日はエルソードのお話でした
余談ですが…ゲーム内では
ナイアス様の声を若本さんが担当してます

だけど…「ぶるあぁぁぁぁぁぁ!!」とは言わないみたいです
(´・ω・`)

という事で…本日はこんな感じでw
次回は…やっぱり日曜日かなぁ

…『To Be Continued♪』 (2011/04/10 10:05:37 AM)

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