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2008.01.15
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カテゴリ: 読んだ本
平成18年3月 新潮社より

香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生達がスカウトされた。
口コミを利用して、噂を広めるのが狙い。
狙いが当たって、噂は都市伝説と化し、香水は大ヒットするが、やがてその都市伝説どおりの
殺人事件が発生する、というもの。

ストーリーは、事件を追う刑事である小暮悠一の視点で展開していきます。
小暮は事件の起きた場所の所轄の刑事で、年齢は40代。
操作は二人一組で行うんですが、一緒に組む相手は本庁から来た33歳の警部補。
10歳近く年下の、なんと女性。


二人とも最初はぎこちないんですが、だんだん「自分達はチームだ」という意識が芽生え、
互いを補い合う形で事件の謎を解いていく。

事件の中核となる都市伝説は
「夜中の12時過ぎに渋谷の公園にいると、レインマンという真っ黒いレインコートを着た
 レイプ魔が出没し、女の子の両足首を切り落とす。でも、ミリエルの香水をつけていると
 狙われない」
というもの。

これは、広告代理店の相談を受けた企画会社が作った話。
その会社の女社長が、WOM(Word of Mouse)=口コミ戦略として広めたもの。
この女社長がサイテーで。

美人で頭が切れて遣り手、として描かれているんですが、性格悪い。


「ネガティブ・アプローチ」と称して、ライバル会社のドーナツの原料におかしな物が
使われている、という噂を流そう、と提案するんですよ。
アメリカでビジネスを学んできたとかで、日本的な商道徳を自己満足と言い捨て、それがバレて
自分達が非難されることさえなければ何をしてもいい、というモラルのない人間。
それを「ビジネス」と称して、自分の頭の良さを誇るような最悪の人間です。


後にそれが原因でしっかり報いを受けていました。

ラストはまさに、衝撃の結末ってヤツでした。
私は借りたから知りませんでしたが、この本って、ラストが立ち読みできないように
ビニール袋に入れて売っていたらしい。

この本の解説者が「カミソリ」と評したほどのラストの仕掛けに、なんとも残念なことに
私は気付けませんでしたー。(T▽T)
ここに気付けないと、この話って『途中はすっごく面白いのに、最後がつまらない駄作』に
なっちゃうんですよね。

私は上司から借りたものだったので、返す時に
「これって何なんでしょう?なんか最後だけ物足りなくない?」と聞いてみたら
オチを教えてくれて、すんごい衝撃を受けて、もう一度読み直しちゃいました。
そしたら、ありとあらゆる所に伏線がちりばめられていて。
これに気付かない自分って・・・・・。(^^;

自分のボンクラさにちょっとヘコんでいたら、
「ミステリー初心者だから仕方ないよ。クリスティとか少し基本を読んでみたら?」
と慰めてくれました。
うん、今後はその線でちょっと勉強してみるよ。

というわけで、ビックリの1冊でした。






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Last updated  2008.01.17 09:42:04
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