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2008.01.24
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カテゴリ: 読んだ本
2005年8月  新潮社より
2007年12月 新潮社(文庫)

「しゃばけ」シリーズの第4弾です。
短編で5話「狐者異(こわい)」「畳紙(たとうがみ)」「動く影」「ありんすこく」
そして本のタイトルともなった「おまけのこ」。

「狐者異」は妖怪の世界でも忌み嫌われている、そういう名の妖怪の話。

「畳紙」は以前にも登場した、紅白粉問屋のお雛が主役。
お雛が自らの厚化粧についての悩みを、屏風のぞきに相談する。

「動く影」は若だんなの子供時代。


「ありんすこく」は吉原が舞台。
吉原にいる禿(かむろ)の足抜けを、若だんなが手伝う。

「おまけのこ」は迷子になってしまった鳴屋(やなり)の話。

「おまけのこ」、すごく可愛い話です。
鳴屋(やなり)は子鬼の妖怪だし、挿絵で見てもおっさん顔だから、本当はそれほど可愛くない
ハズなんですが、読んでいるイメージが猫とか犬とか小動物のイメージです。
手の上に乗るくらい小さいのと、あまり賢くなくて「ああ、脳みそ小っちゃいんだな」という
ところがね。
鳴き声が「きゅわわーーー」とかいうのも妙に愛らしいし。(^^)

読みながら、この作者は猫か犬を飼っているのかなあ、と思いました。
だってね、若だんなが迷子になった鳴屋をちゃんと見つけ出してくれるんですが、

私も、自分で猫を飼うまでは、ノラネコの顔はみんな同じように見えましたが、今だと顔つきの
違いがわかるようになったし。
ずっと一緒にいると、自分ちの子はわかるんですよね。(^^)

独特の世界観は相変わらず。
楽しいです。


短編の1話ごとに長崎屋の説明と、若だんなの病弱な体質についてが書かれていて、
ちょっとくどい。
シリーズ4冊目で、どの話もそうでしたから、いい加減その話は聞き飽きたーって感じ。
1冊に1回で十分ですよ。

解説を谷原章介が書いていました。
「しゃばけ」をドラマ化した時に、仁吉役をやったからでしょう。
この人って、カツラ似合うよね。
王様のブランチで見る時より、カツラを被っている時の方が2割増くらいでカッコいいです。
NHKの大河ドラマ『新選組!』の伊東甲子太郎役も良かった♪
常にカツラで出て欲しい、と思う今日この頃。(笑)







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Last updated  2008.01.24 18:00:59
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