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2008年05月 新潮社より
2011年03月 文庫化
時は戦国。
忍びの無門は伊賀一の腕を誇るも無類の怠け者。
女房のお国に稼ぎのなさを咎められ、百文の褒美を目当てに
他家の伊賀者を殺める。
このとき、伊賀攻略を狙う織田信雄軍と百地三太夫率いる伊賀忍び軍団との、
壮絶な戦の火蓋が切って落とされた-------。
破天荒な人物、スリリングな謀略、迫力の戦闘。
「天正伊賀の乱」を背景に、全く新しい歴史小説の到来を宣言した
圧倒的快作。
和田竜作品は「のぼうの城」「村上海賊の娘」に続き3作品目。
期待して読みましたが、うーん・・・・・。
面白いという点では、間違いなく面白いです。
話の展開はめまぐるしく変わって先が予想できず、
キャラクターは個性的で魅力的。
ただ、伊賀忍者の特性が「親子兄弟も関係なし。自分がよければそれでよし。
裏切り・だまし討ちは当たり前。それをしないヤツは変人」で、
あまりにも共感できなくて、読んでいて楽しくなかった。
面白かっただけに、残念でした。
忍びの国 [ 和田竜 ]
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以下、ネタバレとなりますのでご注意ください。
伊賀vs伊勢を治める織田信雄との戦いが中心。
伊勢の領主は元々は北畠家で、織田信長に制圧されて次男・信雄を娘婿に迎えている。
信雄は、北畠家の元家臣達である日置大膳(へき だいぜん)・長野左京亮・
柘植三郎左衛門に命じて旧主を討たせ、北畠を乗っ取る。
伊賀領内では領主達の小競り合いの戦が行われている。
百地三太夫vs下山甲斐。
下山甲斐の長男・平兵衛は伊賀には珍しい人間らしい感情を持った男で、
無意味な戦だと感じている。
三太夫は配下の無門に命じて、平兵衛の弟・次郎兵衛を討ち取らせる。
平兵衛は下山甲斐に弟が殺された事を訴えるが、甲斐は「下人が1人死んだくらいで
何が問題か」と取り合わない。
伊賀者の人非ぶりに怒りと絶望を覚えた平兵衛は、里を出奔し伊勢へと向かう。
目的は伊勢の信雄に、伊賀攻略を進言すること。
しかし、これは三太夫と甲斐の企みで、平兵衛の人柄からそうなることを見越して
次郎兵衛を殺させたもの。
両者の目的は、信雄に伊賀を攻めさせること。
返り討ちにして、織田家に勝ったと名声を高め、配下の伊賀忍者達を
傭兵として他国に貸し出す際の料金をつり上げるためだった。
思惑通り伊賀に攻め入ることになる織田信雄軍。
最強の武人・日置大膳は旧主を討たされた恨みから、侵攻に参加しないと宣言。ここまでは三太夫の予測通りだったが、その後、信雄を主と認めた大膳は
伊賀攻めに参加することになる。
三太夫は大膳が伊賀攻めに参加しない情報を配下の下人達に隠していたため、
無門を含めた下人達の多くが逃亡してしまう。
開戦後にその事実を知った三太夫達達は、大膳の参戦もあり敗戦の危機に直面。
しかし、お国に命じられて無門は戦場に戻る。
無門は逃亡した下人達に、小茄子という高価な茶器を資源として、報償を約束。
下人達と無門は戦場に戻り、形成が逆転する。
大膳と長野左京亮は重傷を負いながら、信雄を守って退却。
柘植三郎左衛門はしんがりを務め、討ち死にする。
三郎左衛門は伊賀の出身で、平兵衛と同じ理由で伊賀を出奔していた。
武人の気性の大膳と長野左京亮は、それまで三郎左衛門を伊賀者と蔑んでいたが、
心を改める。
伊賀では戦勝祝いが行われている。
無門はお国を危険にさらした戦を起こした三太夫を許せず、祝いの席に乗り込む。
無門の危機と見たお国は、無門に手を出したら小茄子を破壊すると脅しをかけるが、
逆効果となり、お国は下人達の毒吹き矢で命を落とす。
無門は絶望に狂乱し、「おまえらは人ではない」と残して伊賀の里を出奔。
伊賀の忍者達は、三太夫の思惑通り、高値で貸し出されるようになる。
せめてお国が生きていて、無門と2人で生きていけたら、また印象は違ったと
思うのですが、あっちもこっちも救いがない感じでした。
お国が武家の娘で、無門にさらわれてきて女房となったのですが、
無門がお国にまったく頭が上がらず、お国の前ではいつも子供のように叱られて
いたのが微笑ましたかったのです。
そんなユーモラスな場面もあったのに、誰も幸せにならないエンディング。
ハッピーエンド好きな私には、楽しくなかったです。
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