税金の一部をモノとして納税者が受け取るので、寄付金控除の濫用であり、脱法行為であるというのが争点の中心である。ギフトカードを返礼品にしたり、過剰な金額の返礼品はやりすぎだとしても、私はおおむね「ふるさと納税」に関して賛成である。
私が頼むのは基本、ほぼ野菜と果物(たまに海産物)なのだが、もらった返礼品が想像以上に素敵だったときに、それがきっかけでその地域に対する(いい)イメージが膨らみ、実際にそこに足を運んだりしている。結果、自分の知らない地方にも出かけるようになり、行動範囲が広がった。
また、ふるさと納税した場所には行かなくても、アンテナショップなどでそれぞれの自治体の県産品を買うようになった。この制度を通じて、地方に対する知識が自然と深まったような気がする。
本題だが、3月に入ってから北海道の道知事が「外出自粛要請」を発令している。コロナウイルスは寒冷地が好きだ。だからこそ冷涼な北海道では感染を防ぐために必要な措置であることもわかっている。だけれど一方で経済も停滞するし、マインドも下がるので、道民は心身ともに大変なストレスを強いられていると思う。
そういう人たちに休業手当を支給したり補助金を出すことはもちろん大切なのだが、やはり経済の原理原則を考えると、自助努力を促しながら、というのが人間が腐らないためには一番いいのではないか。タダでお金がもらえるようになったら、いままで働いていたことがバカらしくなるかもしれないし、これから同様のことが季節ごとに起きれば補助を期待するようになる。それが当然と思うようになる。
人間は弱い生き物だから、怠惰になるようにできている。楽な習慣ができれば、そちらに流れてしまう。
ならば、「働いた分はちゃんと購入してもらえるから、苦境だけど頑張ろう」と道民が思えるように励ます、支える。そのために自分にできる小さな動きとして「北海道にふるさと納税をする」というのは悪くないアイデアだと思うのだが、どうだろうか。
北海道は観光業の他、「農業」「漁業」「林業」といった1次産業に従事する割合が多い。市場で海産物が売れず、価格が暴落したり、乳牛の廃棄などが続いているというが、ふるさと納税で「需要」を作ることで、廃棄の割合は小さくなるはずだ。
モノをもらうことが悪、ではなくて、廃棄するくらいなら、流通が滞っているところに違う風穴をあける。これもひとつのボランティアの形だと思う。
三方良し、の考え方といったら言い過ぎかな~(^^)
<お酒メモ>
3月19日木曜日
小布施 日本酒 生 2号酵母 2合
フランス シラー 赤 グラスで2つ
中に枝が入ってた。すみれのニュアンスの香りで品がある。飲み残しを貰ったのですが、高そう…。
Limited release reverence 2015 California 赤(ボーグル ヴィンヤーズ レヴェレンス ) グラスで3つ
これも持たされた呑み残しだが、ブレンデッドのバランスがいい。食事の中盤以降に呑みたい1本。
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