約40年ほど前に帆船模型に凝っていて、サンフェリッペやヴィクトリーなど、戦艦は合計4隻製作したものの、 前が寸詰まった船型があまり好きになれず、スマートなこのイギリスフェーム級の戦艦 Hero を選んで最後4隻目に製作しました。
イタリアか北欧か、メーカー名は忘れましたが、チークやローズウッドなど素材は素晴らしい反面、
殆どカットされていないうえ、解説書が貧相で、上級者向けとか書いてはありましたが、随分試行錯誤の連続で苦労しました。2年間で約700時間掛かりました。
その間、6畳の部屋は部品準備、部品加工、塗装乾燥、仮組、本組の工程ごとに仕掛品があふれ、どこまで作っても終わらない製作過程はまさに模型の王様と呼ばれるにふさわしい優雅なものでした。しかし、振り返ってみると、製作中だけでなく、完成後もゆったりとガラスケースに入れて保管しておかないと、帆のマストを引っ掛けようものなら、ロープが外れて全体が一気に緩んで垂れ下がってしまい、修復に多大の時間を要します。絵画や彫刻を飾っておられるような広い部屋がないと見て楽しむこともできないので、時間とともに王様の空間が必要なことも分かりました。
現在、この模型は芦屋の裕福な65歳前後の方に引き取っていただき、断捨離ができたと正直ほっとしている次第です。
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