クルマ、バイク、鉄道模型など趣味で人生を楽しむ

クルマ、バイク、鉄道模型など趣味で人生を楽しむ

2024.04.30
XML
カテゴリ: 文化
お蔭さまで閲覧数が244,000件を超え、お気に入りに登録いただいているフォローアーの方も20,500名強いらっしゃいます。
ともかく、内容の深さ、正確性を旨として投稿に努めますので、よろしくお願いいたします。



2024/11/26 穂積和夫さんがお亡くなりになりました。また、一つ灯が消える思いです。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

VAN Jacketは私より少し年上の団塊の世代の方々が青春時代に影響を受けられたと思いますが、私たちの1950年代生まれの若者にも依然、強い影響を持ち続け、次第にJUNのようなヨーロッピアンテイストやパンクファッションに移行していくのでした。
創始者の石津謙介さん(2005年5月ご逝去)やご長男の石津祥介さん(2023年11月ご逝去)とは40代になって、仕事の関係でカジュアルファッションブランド On Friday を立ち上げる時に監修者として大変ご支援いただき、青山の事務所や行き付けのレストラン、素敵なお庭のあるご自宅にお邪魔したほか、人事採用関係でVANOBのエージェントの方々と交流させていただいたことがあり、人生の中で大きな影響を受けました。
石津謙介さんと深い交流を持ち、影響を受けて現在各方面で活躍されている方々はOB、OG、ファッション業界のほか、枚挙に暇がありません。ユニクロ、ビームス、ユナイテッドアローズなどもVANを源流にしています。
皆さんもそれぞれの時期に色々な形で影響を受けられたと思います。
関連する写真で思い思いに当時を偲んでいただければ嬉しいです。


余りにも有名な雑誌ポパイのVAN特集号。
これは1978年にVANが放漫経営で倒産後、翌年に開催された「石津謙介を励ます会」に呼応して企画されたもので、その後、第二次アイビーブームのきっかけになります。石津謙介さんのお人柄や文化として定着したVANの社会的影響力の大きさを示していると思います。イラストは穂積和夫さん。







VANは60年代のファッションを越えた社会現象だったように思います。


アイビーの指南書として増刷が繰返されたあまりにも有名な名著です。1965年に石津祥介さん、くろすとしゆきさんがアメリカ東部のアイビーリーグ8大学(ブラウン、コーネル、コロンビア、ダートマス、ハーバート、プリンストン、ペンシルバニア、イェール)に現地取材した労作ですが、最初は増刷もされずに絶版になり、数十年後にアメリカで売れて、日本に還流し、復刻版が出版されたという事実はあまり知られていません。英訳本がアマゾンで売られ、Wikiも英語版があるくらいです。




子供時代にはズボンとシャツと運動靴しかなかったところに、綿パン、チノパン、バミューダ、トレーナー、パーカー、スイングトップ、デッキシューズ、バッフルコート、ローファー、バスケットシューズなど、見慣れないファッションが聞きなれない言葉とともに登場した訳ですから、当時の若者に相当のインパクトがあったのも頷けます。
「スニーカー」という名称でVANが従来の運動靴の3倍の価格で発売しようとして、運動靴メーカーは絶対売れないと反対したらしいですが、すぐに完売したそうです。
その意味でアイビーはロックンロールと同じでした。


VANの紙袋を抱えて、アイビールックで闊歩する「みゆき族」の登場風景です。当初「不良の着る服」として石津謙介さんが警視庁に呼び出しを受けたほどでした。
先日、TVでテリー伊藤さんが「自分もみゆき族だった」と懐かしそうに語っていました。
今や公私立の高校の制服の多くがブレザーとタターンチェックやストライプのスカートになっているんですから、石津さんの目論見は見事に定着開花したと言えるでしょう。



VANとともに忘れられないのが平凡パンチ。大橋歩さん(メンズクラブの挿絵を書いたご縁で採用)のデザイン表紙もインパクトがありました。クルマとファッションと音楽と女の子、男性の興味をそそる禁断の果実が一杯詰まったパンドラの箱が開け放されたのです。
私も中学生ながら近所の本屋で立ち読みしていて、よくお店のお姉さんに注意されました。
高校生になってからプレイボーイ誌と一緒に買う時も、わざわざ値段表示のある裏向けにしてレジで渡すのに、必ず表を向けて袋に入れる意地悪なお姉さんでした。





これを見て、ニヤッとする方も多いと思います。








当時から木箱入りの大工工具セットは売っていましたが、このアメリカ文化直輸入の懸賞広告賞品に人気が沸騰するとはVANのマーケティング担当者も予想していなかったでしょう。




岡山出身の石津謙介さんは大阪で高級紳士服の製造販売に成功し、ほどなく東京の青山に進出します。国道246(青山通り)と外苑西通りの交差点角に本社ビルがあり、ほどなく若者文化のメッカになりました。
社員以外も出入り自由で、マイク真木、ミッキーカーチス、学生時代のワイルドワンズ加瀬邦彦、鳥塚しげきなどのほか、三宅一生、コシノジュンコなどファッションリーダーも通い、その後のコムデギャルソン、メンズビギ、ニコル、ヨウジヤマモトなどのDCブランドの発信地になります。すごいと思います。




写真はアイビーの教祖を意識したポーズで強面ですが、日常では「仕事の遊び化」を唱え、個人の自由な創造性を重んじる社風を強調されていたようです。今なら「人的資本経営」の先駆と称えられるでしょう。石津さんは経営者としては不向きだったかも知れませんが、想像力豊かなカリスママーケッターだったと思います。一時アップルを追われたスティーブ・ジョブスに似ていませんか?



晩年にお付き合いさせていただいた石津謙介さんは非常に魅力的で博学な方でしたが、できれば30-40代の頃にお会いしたかったです。
倒産の話に及んだ時に、「人生で一番悲しかったことは自分と一番似ていた三男の啓介を白血病で亡くしたことで、経営にやる気をなくした。」とポツリ、仰っていました。




当時行ったことはありませんが、元々本社講堂/展示場であったVAN劇場は99席しかなくて、入場料が99円で演劇、音楽公演、ダンス、能楽のほかボクシング試合まで行ったそうです。新人だった三宅一生やコシノジュンコのファッションショーも行われました。
ともかく、軽いノリで自由な社風が醸成され、新しい文化の発信地になったのです。
日高新冠(ニイカップ)に75,000坪の牧場VAN STATEを開設したり、アメリカ視察ツアーで幌馬車を買って帰った話など、エピソードには事欠きません。利益は社員に還元するという理念で給与水準が高かっただけでなく、あらゆる社内クラブ創設を認めるなど、創造性を高める支出を惜しみませんでした。
振り返ってみれば、アイビーを普及させるという旗印の下、拡大路線を取ったのでしょうが、元々会社として大きくすべきではなかったように思います。


雑誌メンズクラブの若者向け指南書として、ポパイとホットドックエクスプレスが主流になりました。


次男の祐介さん(現在、航空機、神社などの写真家で活躍中)が入社して、VANスポーツ部を創設すると、スポーツファンを取り込むマーケティングに注力していきます。素晴らしいポスターの名作が続々生まれました。当時のサントリーや資生堂とも相通ずるワクワク感に満ちていました。
先日、資生堂の1500人の早期退職が話題になりました。
いつから日本はこのような元気をなくしてしまったんでしょうか?


VANGUARDSはVANのアメリカンフットボール部で運動部出身の社員が増えて、かなりの好成績を残すまでになりました。



右側のポスターが欲しくて、当時近鉄百貨店上六店にあったVAN売り場の担当に頼み込んだのを覚えています。


ガレージに今も掲げているポスターです。


このワッペンが欲しくて、VANショップに通ったものです。VANアイテムの日本有数のコレクターとしては、あのオモチャの北原照久さんが有名です。




穂積和夫さんのイラストが本当にピッタリはまっていました。


イラストだけでなく、男女ペアの人形もあリましたネ。




南青山の事務所前で愛車ハコスカGTRにサインいただきました。ご本人も嬉しそうでした。石津さんが母校明治大学で自動車部を創設されたのはあまり知られていません。


壁面に飾っているのは木彫りのVANマークで、ご長男の石津祥介さんに「こんな色のマーク、ありましたっけ?」と聞いたら、「当時は思い付きを何でも形にしたんです。」と笑いながら私にプレゼントしてくれました。
実は石津祥介さんは高校卒業までVAN創業の地、大阪心斎橋の北炭屋町に住んでいた関係で、大阪府立高津高校の先輩後輩でした。


もっと一杯あったのですが、断捨離で好きな人にお譲りしてしまい、ご紹介できないのが残念です。


紙袋欲しさに靴下を買いに行ったことを覚えています。






トグルボタンの付いたあの毛布のようなダッフルコートやバックワッペンの擦り切れたスイングトップのブルゾンなどは全部処分してしまいましたが、このスタジャンだけは今も手許に残しています。




当時のIVYリーダーが集まった記念写真ですが、名前分かりますか?
マイク真木さんや生沢徹さん、北原照久さんも写っています。



石津さん、祥介さんや啓介さんとも再会できて、愉快にお過ごしですか。
VANは永遠です。
沢山の人々の心の中で生き続けています。
あとで行きますので、また楽しいお話をしましょうネ。



ちょっと憂鬱になってきたので、最後は笑って終わりましょう。



閲覧数が244,000件を超え、​ほかにも色々投稿していますのでお気軽にご覧下さい。



「万博 裏技と実態:来場予約、抽選申込、当日登録、交通、0時ログインの現実」:​ ​​
https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202507070000/



「市川團十郎 愛之助 映画国宝を10倍楽しむ」:​

https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202508230000/



「歌舞伎 事始め 鑑賞教室から京都南座・大阪松竹座公演へ 愛之助、中車、鴈治郎、獅童」



「文楽 人形浄瑠璃 事始め 教育公演 桐竹勘十郎、吉田和生」:​
https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202407310000/ ​​



「随意契約 備蓄米10kg 美味しく食べてます」:
https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202507230001/​




「ゆめぴりか 銘柄米令和6年産無洗米5kg 税込み3,980円!値崩れ開始」:
https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202508190000/


「私のクルマ趣味歴  愛するクルマたち」:​

​​ https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/2024020900 00/​






「フェラーリに任意保険をいくら掛けるべきか?」:​
https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202403300001/




「本当のセレブに招待される 1」
​​​​​​ ​https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202404070000/​



「本当のセレブに招待される 2」:​
​​​​​​​​​ ​https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202405060000/​



「本当のセレブに招待される 3」:​
​​ https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202405070000/




「ブルースロックからブルースへ これだけは聞きたい厳選名盤4枚」:
​​ https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202404010000/​ ​​





「マニアなら一度は乗りたいアストンマーチン」​​:
https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402120000/




「パソコン バックアップ・ストレージ・デバイスの選択」:
https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202510130000/



「トンプソンM1921「シカゴタイプライター」「トミーガン」」:
​https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402260001/​





「帆船模型を楽しむ 戦艦ヒーロー」:
https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202402210000/




「趣味の園芸 ガーデニング」:
https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202406130000/




「バラで楽しむ」:
https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202405090000/


​​
「芝生は奥が深い」:
https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diary/202406110000/



投稿テーマ一覧です。​​​​ ​​​​​​​ ​​​​ ​​​​​​​​​​​​ ​​ ​​​
​https://plaza.rakuten.co.jp/smorimoto0296/diaryall/





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2026.07.23 06:51:54
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: