空間・計画研究所/An Architect
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国債などで借金をしてつじつまをあわせるというのは、自民党でも考える事であり、理科系の鳩山首相が本気で考えていることではないだろう。今必要なことは、既存の価値に基づいてみかけのGDPなどを上げる事ではなく、新しい価値観にもとづき、新しい価値を創造することであろう。国民が民主党や官僚排除の政治に期待するものがあるとすればこの点においてに他ならない。現在の地球システムをかんがえると、20世紀型の古い経済システムに負荷をかけているのは、CO2の存在である。環境に対する負の効果を持つものとしてCO2を考える限り、CO2の存在は悪とみなされるのが20世紀型の経済である。しかしながら、よく考えてみると、CO2は地球の生態系が温暖で住みやすい環境に生活できる原点であり、植物の炭酸同化作用の原点であり、我々生命の存在の基礎的な要素である。我々人類のここ200年程度の化石燃料資源を中心とする営みの結果、地球上に於けるCO2の拡散のバランスが悪くなっただけの事であり、CO2無しでは我々は生きてゆけないのである。すなわち、我々生命にとって重要なのは、CO2の隠れた価値を見いだし、あたらしいCO2の利用法を考慮し、また、それを人々に理解しやすい経済という形にすることであり、CO2を排除することに意味があるのではない。CO2の価値の変換を実現し、地球システム上の過剰なCO2バランスを低減することができるならば、科学技術への投資は安いものにつくだろう。そうした、新しいCO2の価値を発見できれば、ノーベル賞をもらえる事はまちがいない。今,日本が世界に貢献できることは、負の存在としてCO2を捉える事ではなく、正の存在としてCO2を捉えることができる様な科学技術を生み出すことであり、それこそが、理科系の鳩山政権に期待されることであろう。
Oct 18, 2009
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