インクルーシブ

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2005.08.12
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カテゴリ: autism
今日は、兄が誕生して37年、

午前中、母と姉と一緒にお墓参りをして
昨年の今日ことを思い出していました。

前日から危険な状態であったため
母は3年ぶりに兄と一夜を供にし、
兄に思い出話を聞かせていました。
下の姉は、本州から帰省した友達との旅行が
あったため、午前中に兄を見舞い出発しました。

昼食介助を終え、一息ついた頃に上の姉から
電話をもらい、危篤状態になったことを知らされ、
早退させてもらい、職場近くのお墓にお参りして、
上の姉を乗せて病院へ向かいました。
父はすでに病院におり、夕方、仕事を終えた
妹と義弟と甥、上の姉の義兄と甥、そして急遽、
旅行を中止した下の姉が揃ったのは19時頃。
姉たちは誕生日カードを兄に見せお祝いの歌を
唄い、36回目の誕生日を祝いました。
肺水は抜くと血圧が下がるため貯まる一方、
昨夜から入れた排尿を促す薬も効果がなく、

分かっていても、兄との思い出話が途切れることなく
続きました。夕方、胃ろうから血の混じった液が
逆流し、21時すぎには喉元から出てきました。
一度、吸入し落ち着きましたが血圧が徐々に下がり、
指の爪の色が変色しはじめ、眼球の色もにごってきて、

座って兄の両手に触れている最中、脈拍計を見ると
78、64、48、36、・・・・・・・・・。
一瞬のうちに脈が下がり「ピーッ」という音が
部屋の中に流れました。すぐさまドクターとナースが
集まり蘇生処置が行われましたが変化なく10分後、
上の姉が「もう止めて、もういい。○○、がんばったから
もう、いい。」と泣き叫び、母も「もう、いいです。」と、
皆、兄の死を受け容れたのです。21時23分、永眠。

あれから1年、家族それぞれに、兄を偲び、泣き、悲しんだ。
僕も、すぐ目の前にいる兄とよく似た利用者さんを支援し、
僕が兄にしてあげられなかった分、この人達を幸せにして
あげたいと意気込み過ぎた結果、精神的にダウンした。
自閉症と暮らすことは決して楽なことではない。
しかし僕ら以上に本人達が思っているからこそ、
パニックや問題行動が生じるのである。
しかし、兄も含め、彼らの純粋で心優しい笑顔に
何度救わせたことだろう。苦しかったからこそ、
今を生きることができる。それは兄が存在したから。
奇麗事に出来ないこともいっぱいあった。恨んだこともあった。
でも、こうして兄がいたからこそ、僕が存在するのである。
これからは、命日として悲しみ耽るよりも、
兄の誕生日として、その誕生し生きた証を祝いたい。

「兄貴、お誕生日おめでとう!そして、ありがとう!」





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最終更新日  2005.08.12 13:12:21
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