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ダン・タバコ(DTM)製20gパウチ物の二つ目は「ロンドンブレンド」です。この煙草の100g缶を最初にレポートしたのは2020年4月で、今回と同じ20gパウチは2022年10月にレポートしています。 考えてみると、この「ロンドンブレンド20g」は日本国内で1パック1,000円未満で買える唯一のラタキア物です。しかも、たったの20g入りです。そういう意味では、ラタキアを初めて試してみようという方には打って付けです。私なんか、初めて買ったラタキア物は50g缶で、それを何か月もかかってやっと消費しましたから、随分とキツかったです。あの時20gパウチのラタキア物があったなら、もっとお気楽に試せただろうなと思います。 とは言え、この煙草の実際のブレンド内容はそこそこ強いラタキア物で、もっとマイルドなラタキア物が存在する事を考慮すると、煙草そのものとしては決してラタキア入門用とは言えないのが惜しい所です。例えば、ラットレーとかにあるような一瞬ラタキア物とは思えない程マイルドなラタキア物の20g入りがあったら、それこそ本当にラタキア入門に最適な1パックになるだろうなと思います。 ・・・まぁね、これからラタキアに入って行こうなんて思っている人が周りにいない私がこんな事を考えても仕方ない事ではありますが。(笑)[入門に最適な煙草ブログは此方 Click!]
2024.06.05
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今回からダン・タバコの20gパウチのシリーズを吸います。最初は「ミロンガ」です。この煙草の100g缶を最初にレポートしたのは2017年4月で、20gパウチについては2022年10月にレポートしています。 美味しい着香煙草です。バニラとフルーツに少しのクリームっぽい味が混ざり、絶妙なバランスの味わいです。これだけ美味しいと20gでは少し物足りない気もしますが、100g缶だと多くて飽きるかも知れません。それなので、やはり50g入りが缶でもパウチでも良いようにも思うのですが、どうなんでしょう・・・。 私の場合、ブログ記事が不足気味になった時のネタとして、20gパウチは記事数を稼ぐ意味で大助かりなのですが、そういう用途がなかったとして、この容量の意味はどれ程あるのでしょう。この銘柄を初めて買ってみる際、失敗する事を考えると100g缶にはなかなか手が出ませんから、20gパウチで試してみるというのは良い方法だと思います。そのための20gという容量であるならば、このパウチは飽くまで100g缶を売るためのダシでしかないという事になります。でも、わざわざそんな手の込んだ事をしなくても、最初から50g入りで統一してしまえば話は済んでしまうような気がします。或いは、長期在庫になってしまっている100g缶を早期に売ってしまうための小分けという事なのかも。それなら分からないでもないです。 この20gパウチが試喫用としてバンバン売れているというイメージはないのですが、実際はどうなんでしょう。ちょっと聞いてみたい気もします。[バンバン売れている煙草ブログは此方 Click!]
2024.06.02
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ソラーニの「ブルー369」を吸い始めました。この煙草を最初にレポートしたのは、2014年3月の事でした。 煙草屋さんに買出しに行った際に、パッと目に付いて、「そう言えば暫く吸ってなかったな」と思い、買いました。他のソラーニ銘柄も買おうとしたのですが、たまたま他に在庫がなかったので、買えたのはこれだけでした。因みに製造はコールハス(現コップ)社です。 バージニア・バーレー・ペリクというブレンド内容が缶のラベルにも書かれているのですが、某情報サイトにはブラックキャベンディッシュの記載もありますから、バーレーベースのブラックキャベンディッシュ入りという事なのでしょう。 比較的スタンダードな果物系着香煙草という事になろうかと思いますが、意外にバーレーの渋さが効いていて、甘ったるい感じはなく、常喫でも飽きずに吸えそうな煙草です。主張し過ぎない喫味が「ながら」喫煙に最適です。 価格的に見ても50g丸缶としては比較的安い方だと思いますし、もっと目立って売れてもおかしくないと思うのですが、お店の在庫状況からも分かる通り、非常に地味な存在になっています。でも、最近のコールハス(現コップ)社は勢いがあるので、もしかしたらこれからもっと売れるようになるかも知れません。とにかく、これだけの内容&価格の煙草が埋もれてしまうのは勿体ない気がします。 次に別のソラーニ銘柄を見つけたら、絶対に即買いしようと心に誓う私なのでありました。[飽きない煙草ブログは此方 Click!]
2024.05.29
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一連のラールセン銘柄の再喫の最後は「シグナチュア」です。この煙草を最初にレポートしたのは、2011年3月の事でした。 今日本に輸入されているラールセン・ブランドの中で唯一の100gとなっている「シグナチュア」です。爽やかフルーツ系の喫味が美味しいラールセンらしい逸品です。過去幾つか輸入されて来たラールセンの100g缶ですが、一つを残すとしたら私でもこれを選びますし、実際一番売れていたのでしょう。 例えばドイツで販売されているラールセンの煙草ラインアップを見ると、50gパウチ、50g丸缶、100g角缶と揃っていて、且つ同銘柄で100g缶と50gパウチの両方のパッケージで売られている物もあったりします。日本でもかつては50gパウチ、50g丸缶、100g缶とあって、しかも100g缶は銘柄毎に個性的な缶形状をしていました。また、古い在庫だと100g?深丸缶も見たような記憶があります。それが今の日本では、50gパウチの上は、いきなり100g角缶です。 大抵のブランドのラインアップを見ると、50gパウチの上は50g丸缶で、イヤー煙草のような限定品が100g角缶になっています。ピーターソンとかダビドフとかがそうです。ですから、50gパウチの上にいきなりレギュラーの100g角缶があり、且つ限定も100g角缶で出るという日本向けラールセンのラインアップ構成は、かなり珍しいと言えると思います。 こういうラインアップ構成も個性的で悪くないとは思いますが、やっぱり50g丸缶がないのは少し寂しい気がします。前述のドイツでの販売ラインアップを見ても、ラールセンの50g丸缶は種類が少ないですから、それを日本にも導入するというのは非常に難しいのだろうとは思いますが、ラールセン・ファンの私としては50g丸缶銘柄も日本向けラインアップに入れて欲しいなと思う所です。 まぁ、でも、今より更に銘柄数が減ってしまうより、現状維持の方がマシではありますね。[個性的な煙草ブログは此方 Click!]
2024.05.26
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今月分の煙草の買出しに行って来ました。購入したのは上の写真の通りです。 例によって在庫に残っていた過去の限定物を一つ買いました。で、それがピーターソンなので、その流れで同社のパウチ物四つと、旧ダンヒル銘柄ではないピーターソン・オリジナルの50g缶二つを買っています。まぁ、ピーターソン祭です。(笑) 新しい銘柄は一つもありませんが、各銘柄のレポートをお楽しみに!「祭の煙草ブログは此方 Click!]
2024.05.22
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続けてラールセンの煙草を吸っています。今回は「スイートアロマティック」です。この煙草を最初にレポートしたのは、旧称「マスターズブレンド」時代の2011年8月の事でした。 ラールセンの日本向け現行パウチ物3銘柄の内、最もバランスの良い煙草だと思います。前回の「メロー&テイスティ」より華やかで、「ファイン&エレガント」より落ち着きと奥行きがあります。この辺は流石「マスターズブレンド」と呼ばれていただけはあります。前述2銘柄より、一つ上の出来栄えです。 そう考えると、現在残っているラールセンの日本向けパウチ物3銘柄の内容は、最低限の銘柄数で上手く出来ているなと思います。以前は着香ラタキア物の「トゥルーディライト」とナッツ系着香の「シンプリーユニーク」があって、もっとバラエティーがあったのですが、そこから削って銘柄数を減らしつつラールセンらしさを表現するとなると、私でも現行3銘柄にすると思います。やはりラールセンの煙草の一番の個性は、フルーツ系の爽やか着香をベースにしている所だと感じるからです。 近年、日本に輸入される多くのパイプ煙草ブランドで銘柄数の削減が行われていますが、何を残して何を無くすのかという事は、製造元&輸入元の中では大きな問題になっているのだろうと思います。勿論、殆どの場合は売上高や利益率で決まっているのでしょうが、それらに加えてブランドの個性や特徴を維持するというのも大きな課題なのだろうと思われます。 市場が拡大していて、イケイケドンドンという状況であれば何てことない課題ですが、市場が縮小して行く現在の状況下では非常に難しい問題でしょうから、製造元&輸入元の苦労が偲ばれます。[イケイケドンドンの煙草ブログは此方 Click!]
2024.05.19
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手持ちパイプの再撮影の3回目は、ウィンズロウ・パイプの2008年スペシャル・シリーズ「フジ」です。このパイプを最初に記事にしたのは、2011年2月の事でした。 ウィンズロウ氏が日本の富士山をモチーフにして製作したパイプで、正にボルケーノ・シェイプの典型的な造形になっています。 私が持っているパイプの中でも一二を争う美しいストレートグレインのパイプです。これだけ美しいグレインなので、もっと薄い着色にすれば良かったのにと思うのですが、そうすると火山っぽさが薄くなってしまうのかも知れません。シャンクエンドのシルバーに富士山の線画が彫られているのも嬉しい点です。これ程のパイプが、当時3万円くらいで新品を入手出来たのですから、ラッキーだったと思います。 ウィンズロウ氏はこうしたスペシャル・シリーズのパイプを割りと頻繁に作っていて、私も欲しいと思わせる作品に時々出会ったりするのですが、残念ながらそうしたパイプが日本に輸入される事は極めて稀で、基本的に個人輸入でしか入手出来ません。この「フジ」も個人輸入で購入したのですが、このシリーズについては少数が日本にも輸入されていたようです。まぁ、日本の富士山をモチーフにしているのですから、日本で売らずに何処で売るんだ?ってな感じですが。(笑) 「一富士二鷹三茄子」という事で、このブログの毎年の年初の記事で使う写真は、ここ何年もずっとこのパイプの写真です。私にとっては、手放せないパイプの一つです。[スペシャルな煙草ブログは此方 Click!]
2024.05.15
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今年のイヤー煙草からラールセンの煙草を集中的に吸っています。今回は「メロー&テイスティ」です。この煙草を最初にレポートしたのは、2011年の6月でした。 現在輸入されているラールセンの煙草の中では最もマッタリ系の煙草だと思います。フルーツ系の風味も混ざっているのですが、基本的にバニラ・チョコレート系の着香です。ほんの数年前までは「1864」とか、他にもマッタリ系の煙草が輸入されていたラールセンなのですが、今はすっかり銘柄数が減ってしまいました。 けれども、例えばドイツのネット煙草通販サイトとかを見ると、欧州で販売されているラールセンの煙草はかなりの銘柄数があって、これまで日本には輸入されていない物も多くあります。ですから、ラールセンというブランドが大きく縮小しているという訳ではなく、輸入元の判断として、輸入銘柄数が減らされているのだと考える事が出来ます。(同様に米国でのラールセンの銘柄数は日本より更に少ないようです。) ラールセンのファンである私としては、以前のように多くのラールセン銘柄が輸入されると嬉しいのですが、歴史的円安局面である現在の状況を考えると、それも殆ど無理なんだろうなと思います。orz まぁ、手の届く範囲で何とか楽しみを見つけて行くしかないんでしょうね。[楽しみな煙草ブログは此方 Click!]
2024.05.12
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先月末にラールセンのイヤー煙草「2024」を吸い、前回は新パイプの評価用として同社の「ファイン&エレガント」を吸った訳ですが、今はその流れで「ファイン&エレガント」をそのまま吸い続けています。この煙草を最初にレポートしたのは2011年4月ですが、この煙草は私が初めてパイプ煙草を購入した際の三つの銘柄の内の一つですし、近年は常備煙草にしていて、ずっと切らした事がありません。 で、今吸っている分は、煙草ジャーに入れて前からストックしていた物で、3月に購入していた同銘柄のパウチは、次のストックに回る予定です。言ってみれば、今は長期ストックの入れ替えをしている最中という訳です。 良く考えてみると、最近この煙草については、今回のようにジャーに入れていた長期ストックの入れ替えのために集中的に吸うばかりで、パウチの開封直後にそのパウチを一つ吸い切ってしまうという事がありません。煙草ジャーに入れて保管しているとは言え、何か月もジャーに入れていると、乾燥が進んだり、着香が飛んだりして、開封直後のフレッシュな状態とは少し違う喫味になってしまいます。好きな煙草なので、こういうわざわざ味を落としてから吸うような消費の仕方は、何だか勿体ないような気もします。まぁ、好きな味なので、少々味が劣化していても美味しく楽しめてはいるのですが・・・。 次のストックに回す分は、吸うタイミングが来るまでパウチを開封せずに置いておき、いざ開封して吸ったら、1パウチを完全に消費するまで連続して吸い続けるという方法も良いかも知れません。でも、色々な銘柄を吸っている中で、次の煙草に移る中途半端なタイミングの時の繋ぎとして常備煙草を一二回吸うというような事もあるので、常備分を集中して1パウチ吸い切る訳には行かない場合というのもあります。 ・・・まぁ、暫くは今のままの消費の仕方で続けるしかなさそうです。[今のまま続ける煙草ブログは此方 Click!]
2024.05.08
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先般購入したウィンズロウ・パイプ「グレードEG」の慣らしが終わりましたので、いよいよ本格的に使ってみます。今回使用する煙草は、例によってラールセンの「ファイン&エレガント」です。 まず煙草を詰める際に感じるのは、サイズの割りに然程多くの煙草は入らないなという事です。私は何時もフランクメソッドに近い詰め方をするのですが、もしかすると、この方法では葉の量の違いを実感しにくいのかも知れません。 で、吸い始めてみますと、煙は良く冷やされていますし、着香の味わいも非常に分かりやすく、美味しく吸えます。このパイプのボウルは直径の割りに深いので、ボウルの下の方の葉がフィルターの役割を強く担って煙を良く冷やすと伴に、熱い煙が下の多くの葉の間を通る事によって、下の葉から出る気化物も多く煙に含まれて来て、結果的に濃い味わいになるのではないでしょうか。とにかく何時もより少し濃いような美味しい味わいです。 また、本体が大きいだけに持ち応えがあって、「パイプを吸っているぜ!」的な満足感があります。ただ、やはり重たいので、両手放しで咥えっ放しは流石にキツイです。ですから、味も濃いですし、「ながら喫煙」よりも、もっと気合の入ったシチュエーションでの喫煙に向いているような気がします。 喫煙中盤も同じように濃い喫味が続きます。なかなか良いです。 で、喫煙終盤も味は濃いまま続き、そろそろ飽きて来たので、自然と火が消えたタイミングで喫煙終了。その後、中に残った灰を掻き出してみたのですが、意外に多くの未燃焼の葉があり、且つそれがかなり湿っています。これだけ湿っていれば、未燃焼でも火種は持ちそうもありません。多分、この未燃焼の下の方の葉は、フィルターの役割を長く担ったので、その分ヤニが多く溜り、湿気て燃え難くなってしまったのでしょう。 未燃焼の葉が意外に多い事からも予想出来るとは思いますが、喫煙時間も思っていた程は長くならず、喫煙を2回に分けないとシンドイという事はありませんでした。ニコチンによる充足感も普通より少し強い程度で、ニコチン酔いになる程ではありません。 という事で、最終的にこのパイプをどう評価するかですが・・・。パイプが重く、味も濃いので「ながら喫煙」ではなく、「ガッツリとパイプを味わうぞ!」という時に適したパイプと言えそうです。ただ、最後に未燃焼で残る湿気た葉を「勿体ない」と感じるのであれば、余りお薦め出来るパイプではなさそうです。 このパイプについて私としては、喫煙時間が意外に長くならないので、休日専用にする必要はなさそうで、通常の一軍ローテーションに入れようと思っています。未燃焼で残る葉についても、灰皿の中で半日でも乾かして次の喫煙の際に着火剤として使えますし、何なら最近は煙草の消費量が減っているので、そのまま捨てちゃっても良いかなと思っています。ですので、私にとっては良いパイプが手に入ったと思っています。 ・・・で、こういう「グレードEG」が良いパイプだと分かったので、追加でもう一つ「グレードEG」を買おうかと思っているのですが、最近更に急激に円安が進行してしまって、流石に個人輸入の旨味が消えつつあり、暫くは買えそうにありません。良さげな個体が海外サイトで売りに出ているのですが・・・。orz[気合の入った煙草ブログは此方 Click!]
2024.05.05
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愛用しているパイプライター「イムコ・オールドボーイ」の調子が悪くなったので修理に出していました。 症状としては、キャップを開けて普通に操作すると、着火はするものの、直ぐに火力が弱まり消えてしまいます。その後キャップを閉じて暫く放置すると、また着火出来るようになるものの、また直ぐに消えてしまうという状況です。恐らくガス管の途中が目詰まりしかかっていて、ガスの流量が極端に少なくなり、キャップを閉じて目詰まり箇所より火口側にガスが十分に溜まると着火するものの、そのまま火力を維持できる程のガスの流量がないために、直ぐに消えてしまうという事だったのだと思います。 修理に出して約一ヶ月ほどで帰って来て、ちゃんと症状は治っていました。上の写真は、戻って来た本体と、交換された部品です。交換されたのは、キャップとヤスリ、フリント収納部(筒)、それと内部の何処かのフィルター類です。費用は、昨年のオーバーホールと同じくらいでした。 ・・・う~む、オーバーホールからほんの一年程しか経っていないのに調子が悪くなるとは・・・。使っていたガスは何時もの「共用ガスボンベ」でしたし、特別な事は何もなかったので、どうしてこうなったのかは分かりません。 幸い、昨年のオーバーホールの後に、新たに「オールドボーイ」を買い足して2台体制にしたので、「オールドボーイがないので寂しい」=「オールドボーイ・ロス」(笑)という状態は今回避けられました。 は! もしかしたら、昨年2台体制にしたので、1台目が嫉妬して拗ねてしまったのかも。(笑)[何時もの煙草ブログは此方 Click!]
2024.05.01
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やっと日本に入って来たラールセンの今年のイヤー煙草「2024」を吸います。 昨年のイヤー煙草は「EDITION 2023」と缶にあって、それまでの年のバージョンでも年号の前か後に必ず「Edition」の表記があったのですが、今年は缶の何処にも「Edition」の文字がありません。ですから今回の記事の表題にも「エディション」とは入れなかったのですが、ネット上のお店によっては「エディション2024」と表記している所もあるようです。 では早速開けてみましょう。 開封時の香りは、基本的にフルーツ系ですが、中にクッキーか何かの焼き菓子系の香りも少し混ざります。カットはラフとリボンの混合で、真っ黒いブラックキャベンディッシュらしき葉が半分くらいを占めるでしょうか。缶裏にある説明によると、ブレンド内容は「ブラックキャベンディッシュ、バージニア、バーレー」なのだそうです。湿気は、この手の着香煙草としては普通だと思います。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、酸味と甘味の混ざったフルーツ系でありながら、意外にも落ち着きのある香りが来ました。少し混ざる焼き菓子系の香りが、フルーツ系の派手な香りを適度に抑えている感じです。味も、酸味と甘味のあるフルーツ系がメインではありますが、意外に渋さがあって、やはり落ち着きを感じさせます。この落ち着き感の演出は、ブレンドされているバーレー葉によるものなのではないでしょうか。 火付きと火持ちは良いです。イイ気になってスパスパやっちゃうと燃え過ぎになってしまいそうな感触もありますが、落ち着きのある喫味に合わせて落ち着いて吸えば問題ないと思います。 喫煙中盤になると、落ち着きのあるフルーツ系という味と香りは変わりませんが、バーレー葉由来と思われる舌や喉への刺激が出て来ました。それほどキツイ刺激ではありませんが、落ち着きのある味や香りの方向性とは少し合わないので、ちょっと目立ちます。でも、まぁ、この派手過ぎず地味過ぎず、甘過ぎず辛すぎないバランスが、この煙草の個性なのでしょう。 喫煙終盤になると着香が抜けて来て、割りと渋さが先行する喫味になって来ました。この辺は標準的な着香煙草の流れだと思いますし、フルーツ系とは言え最初から落ち着きのある喫味だったので、特に違和感はありません。ただ、やっぱりバーレーの刺激が目立つかなぁ・・・。 という事で喫煙終了。後味は落ち着きのあるフルーツ系と少しの刺激、残り香は薄いフルーツ系でした。 全体的に見て、抑えた酸味と甘味のあるフルーツ系に少しの刺激が加わり、絶妙に中庸な着香煙草だったと思います。 美味しい煙草だとは思いますが、う~む、何と言ったら良いのでしょう。派手な軽さのフルーツ系ながら、軽過ぎない程度に抑えが効いていて、更に抑えが効いている割りには地味になり過ぎず、刺激もそこそこあるという、一言では言い表せない喫味の煙草で、レポートを書いてて複雑な気持ちになりました。最近の混沌とした世界情勢のようでもあり、その意味ではイヤー煙草らしいとも言えますが・・・。 まぁ、何も考えずに吸うのが良いのかも知れません。(笑)[複雑な煙草ブログは此方 Click!]
2024.04.28
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今回はラットレーの「ブラックバージニア」を吸っています。この煙草の100g缶を最初にレポートしたのは2015年10月で、50g缶は2021年7月にレポートしています。 私の場合、一つだけ常備銘柄というのがありますが、基本的に1パック毎に違った銘柄を吸っていて、同じ銘柄を何パックも続けて吸い続ける事はありません。それでも、お気に入り銘柄というのがあって、時々無性に吸いたくなって買ってしまいます。今回の「ブラックバージニア」もそういうお気に入り銘柄の一つです。 バージニア葉を真っ黒になるまで熟成させた煙草で、コーヒー牛乳にも似た独特の濃い味わいがとても美味しい煙草です。バージニア葉ベースの非着香ブラックキャベンディッシュ単葉の煙草だと思うのですが、米国某情報サイトでは葉組が「Black Cavendish, Virginia」、「Flavoring」は「Licorice, Nuts / Beans, Plum, Sweet / Sugar」、カットは「Ribbon」となっています。・・・このサイトの情報だけを見ると、何だか普通の着香煙草のように見えますが、実際に吸ってみると全くそんな事はありません。そういう意味では、非常に稀有な煙草だと思います。 これだけオリジナリティーがあり、且つ、とても美味しく好みに合い、入手性も悪くないとなれば、そりゃお気に入りになります。 皆さんのお気に入り銘柄は何ですか?[お気に入りの煙草ブログは此方 Click!]
2024.04.24
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今回は手持ちパイプの再撮影の2回目です。今回はウィンズロウ・パイプの下位ラインである「クラウン」ブランドのグレード「300」で、同グレードのパイプとしては2本目に購入した物です。元記事は以下の通りです。1.https://plaza.rakuten.co.jp/ss900ie/diary/201410200000/2.https://plaza.rakuten.co.jp/ss900ie/diary/201411020000/ 前回再撮影した「プライベートコレクション」と同様に、今回の「クラウン300」(2本目)も底にラフを残したパイプです。シェイプとしては、ポットに近いフリーハンドという事になるかと思いますが、前の「プライベートコレクション」と同様に容量が小さく、私は「プライベートコレクション」と同様にフレイク専用のパイプとして使っています。 購入当初に撮影した写真と見比べると、色が少し抜けて、元々黒系統の色合いだったのが茶系統の色に変わって来ています。これは勿論、撮影機材や写真レタッチソフトの違いによる所もあるのですが、実際の見た目でも黒っぽさはなくなって来ています。購入してから10年近くになりますから、こうした色合いの変化も起こって来ます。 このパイプの見所は、やはりフリーハンドの造形です。ラフを残した底面だけでなく、エッジの効いた襞や、凸曲面と凹曲面の組み合わせといった独特の造形が強烈な個性を生み出しています。残念ながらグレインについては余り見る所はなく、それ故に下位ブランドの「クラウン」にされているのですが、その分だけ価格が安く、値段の割りに満足度の高いパイプとなっています。こうした面白い造形が、そこそこの値段で楽しめるのですから、「クラウン」シリーズは侮れません。[侮れない煙草ブログは此方 Click!]
2024.04.21
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今月分の煙草の買出しに行って来ました。購入したのは上の写真の通りです。 毎年楽しみにしているラールセンのイヤー煙草が、やっと入って来ました。今年の分も、年始最初の記事には全く間に合いませんでした。年初の記事でラールセンのイヤー煙草を吸える事は、今後はもう出来ないのかも知れません。orz あとは、ラールセンの流れでレギュラー100g缶を一つ、ふと吸いたくなったソラーニ、価格と数のバランスを取るための20gパウチといった感じです。 という事で、各銘柄のレポートをお楽しみに![テーマのある煙草ブログは此方 Click!]
2024.04.17
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前回に引き続き、マックバレンの庶民の味方=セブンシーズ・シリーズを吸っています。今回は「レギュラー」です。この煙草を最初にレポートしたのは、2011年7月の事でした。 オーソドックスなバニラ・チョコレート系の着香なのですが、同系統の着香である「ゴールド」と比べると控えめで、ナチュラルな感じがします。けれども、湿気が強く、緩めに詰めないと難易度の高い喫煙になってしまう点は「ゴールド」と同じで、価格と味の割りには初心者に優しくない煙草です。 こういう一見初心者向けのようでも、実は初心者に優しくない品物というのは、色んな分野に存在しますよね。パイプ本体とかでも、初心者向け低価格モデルでは、煙の冷却性能やジュースの吸水性が悪く、初心者が使うと煙の熱さや出て来るジュースの量の多さに困ってしまう事があります。このため、初心者には最初からそこそこ定評のあるパイプを使って欲しいと思うのですが、そういうパイプはそれなりの価格なので、これからパイプスモーカーとして定着するかどうか分からないような人に、そうした出費を強いてハードルを上げてしまうのは如何なものかと思ってしまう面もあります。 こうして考えてみると、初心者にお勧めのパイプやパイプ煙草の選定というのは、案外難しいものです。[優しい煙草ブログは此方 Click!]
2024.04.14
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マックバレンの「セブンシーズ・ゴールド」を吸っています。この煙草を最初にレポートしたのは2013年1月だったのですが、その前にも既に吸っていましたし、その後も何度も吸っています。 「セブンシーズ」のシリーズは1パウチ40g入りとは言え、やはり1個1,150円(50g換算約1,438円)という安さは魅力です。高価な銘柄を購入した際は、トータルの出費を抑えるために、こういう安い銘柄を一緒に買うようにしています。 味もなかなか良いと思います。この「ゴールド」は濃い目のバニラチョコレート味で、個性があり過ぎる訳でもなく、安心感があります。ただ、湿気が強めの煙草なので、意識的に緩めにパイプに詰めないと、途端に難易度の高い喫煙になってしまいます。安いだけに、もっと吸いやすい湿気具合にしてくれれば良いのにと何時も思うのですが、糖度が低いであろう安い原料葉煙草に必要な強い着香を施してしまうと、どうしても湿気が強めになってしまうのかも知れません。 でも、まぁ、庶民の強い味方であるのは確かです。これからも何度もお世話になる事でしょう。[お世話になっている煙草ブログは此方 Click!]
2024.04.10
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前回の記事で、手持ちパイプの再撮影を行った訳ですが、その流れで手持ちの時計の写真も撮り直そうと思います。時計の最初は、スイス・アガシ社製21石8調整ムーブメントを搭載した懐中時計です。 私が持っている時計の中で、最も古く、且つ最も高価な時計です。100年くらい昔のアメリカで、宝石店か何かがスイスのアガシ社に作らせて販売した物と思われます。14k無垢のケースに入れられたムーブメントは、21石8調整と当時の三針時計としては最高級の仕様となっています。最終的にロンジン社に吸収されるアガシ社ですが、当時はパテック・フィリップ社と肩を並べる程の高級時計メーカーでした。 この時計を購入した当時の記事は以下の通りです。1.https://plaza.rakuten.co.jp/ss900ie/diary/200705160000/2.https://plaza.rakuten.co.jp/ss900ie/diary/200705170000/3.https://plaza.rakuten.co.jp/ss900ie/diary/200705180000/4.https://plaza.rakuten.co.jp/ss900ie/diary/200705190000/5.https://plaza.rakuten.co.jp/ss900ie/diary/200705200000/6.https://plaza.rakuten.co.jp/ss900ie/diary/200705210000/ 最近はパイプ煙草の記事ばかり書いているので、いきなり時計、しかも超マニアックな古い懐中時計が出て来て驚いている方も多いかと思います。でも、この時計は今の私にとっては、ある意味「上がり時計」になっていて、これ以上に満足感の得られる機械式時計は、生涯もう買えないのではないかと思っています。 でも、一人の機械式時計ファンとして、この時計まで辿り着けた事は、大変幸せだと思っています。[いきなり時計ブログなら此方 Click!]
2024.04.07
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最近は喫煙量が減ってしまっていて、銘柄レポートだけでは週に二度のブログ記事更新が難しくなって来ています。それで、手持ちパイプの写真を撮り直して、改めて鑑賞して行く記事も差し込んで行こうと思います。特に、かなり以前に入手したパイプは、当時持っていた古いデジカメでしか撮影していないので、写真の出来が良くなく、自分としても物足りなさを感じるようになっています。それを今の手持ちの機材で撮影し直し、改めてパイプの美しさをお伝え出来ればと思います。 という事で、今回はウィンズロウのグレード「プライベートコレクション」を取り上げます。これは私の持っているパイプの中で最も高価な物で、ウィンズロウ・パイプの最高グレードとなります。尚、購入当時の記事は以下の二つです。 1.https://plaza.rakuten.co.jp/ss900ie/diary/201411160000/ 2.https://plaza.rakuten.co.jp/ss900ie/diary/201411240000/ 他のレギュラーローテーションのパイプよりも使用頻度が低かったとは言え、購入して既に10年近く経過し、やはり購入当初に比べると使い込んだ結果としての劣化は免れません。それでも、荒々しいグレインと底部に残されたラフ、そしてそれらを活かすボルケーノ・シェイプとのマッチングが非常に美しいパイプです。 パイプ容量が小さく、一回でたっぷりの着香煙草を堪能したい私としては、そこに物足りなさがあるので、喫煙に時間がかかるフレイク物でしか使っていないパイプなのですが、いざ使う際は、やはりちょっと嬉しい気分になります。 これからも永く大事に使って行きたいパイプです。[美しい煙草ブログは此方 Click!]
2024.04.03
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今回はコップ社(旧コールハス社)の今年のイヤー煙草「イヤーオブザドラゴン」を吸います。昨年版の「イヤーオブザラビット」は、2023年3月にレポートしてますから、今年もほぼ同じ時期でのレポートという事になります。 缶には赤地に金色で竜の絵と「龍」の簡体字である「龙」という文字が入っています。もう完全に中国向けですね。(笑) まぁ、市場規模が日本より遥かに大きいでしょうから、こうなりますわなぁ。 それでは早速開けてみましょう。 開封時の香りは甘酸っぱいフルーツ系です。でも、これ何だろう・・・。同梱のカードに書かれた着香内容は「Star fruit」とあります。・・・スターフルーツなんて、私は食べた事がありません。orz カットはリボンとラフがメインで、僅かにキューブカットが混ざっています。やはりカードに書かれたブレンド内容は「Cube Cut Virginia | Virginia」となっていますから、着香ストレートバージニアという事になるのでしょうか。少なくとも黒いブラックキャベンディッシュの類は見当たらず、割りと均一な明るい茶色の葉ばかりです。湿気は普通です。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、開封時と同じ香りと、何かの果物で甘味を加えた紅茶系の味が来ました。カードに書かれた着香内容と葉組に納得が行く喫味です。黒くなるまでは熟成させていないバージニアへの着香という事で、バーレー葉への着香と比べると、着香の深さとしては浅くなりそうだと予想していましたが、実際に吸ってみても、そんな感じです。非着香バージニアの紅茶系の味が、かなり明確に感じられます。 火付きと火持ちは普通で、特に難しい所はありません。キューブカット混じりなので、そこで火付きが悪くなりそうなのですが、それのブレンド割合が少ないので、意識する程の火付きの悪さになっていないのでしょう。 喫煙中盤も序盤と同じ喫味が続きますが、バージニアの糖分によるアルカリの刺激が少し出て来ました。やはり着香感は厚くなく、バージニア本来の喫味と上手く同居しているような感じです。こういう喫味なら、バージニア原理主義の方でも楽しめるのではないでしょうか。 喫煙終盤も殆ど喫味は変わりません。着香感が厚くないのに、ここまで着香感を継続できるのは、ちょっと驚きです。着香の強さと継続性とは別の物だという事なのでしょうか。興味深い喫味です。 という事で喫煙終了。後味はフルーツ味の紅茶で、残り香は独特のフルーツ系でした。 全体的に見て、バージニアの味わいと着香の味わいが上手に最後まで同居している美味しい煙草だったと思います。 着香煙草と言えば、糖度が低く、味が浸み込みやすいバーレー葉が使われる事が多く、且つ、それを真っ黒になるまで熟成させたブラックキャベンディッシュがまず思い浮かびますが、今回のコップ「イヤーオブザドラゴン」では、バージニアに着香し、尚且つ黒くなるまでは熟成させないという方法で作られています。それで着香とバージニアの味わいが同居するという喫味になっている訳ですが、それがここまで楽しめる結果を生むとは驚きです。多分、稀な好例なのでしょうが、こういう作りのレギュラー品がもっとあっても良さそうだなと思います。[楽しめる煙草ブログは此方 Click!]
2024.03.31
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三つ購入したベントレーのパイプ煙草の最後に吸っているのが、今回の「ロイヤルゴールド」です。この煙草を最初にレポートしたのは、旧称「ロイヤルバニラ」時代の2014年1月で、その後モデルチェンジした旧称「ロイヤルバニラ」の際が2018年1月、名称が今の「ロイヤルゴールド」になって、パッケージが紙箱になってからは2021年5月にレポートしています。 今の「ベントレー」ブランドのパイプ煙草を語る上で外せないのは、やはりパッケージについてです。ベントレーのパイプ煙草が登場した当初、パッケージは普通の50g入り丸缶でした。そして、最初のリニューアルの時もパッケージは丸缶のままでした。ところが、二度目のリニューアルでは丸缶から四角い紙箱になり、今に至っています。日本に輸入されているパイプ煙草で四角い紙箱入りで売られている物は、このベントレー・シリーズだけです。こういう事をするとコスト的に不利だと思うのですが、どうしてこんな事をするのでしょう? ご存じの通りベントレーは英国の高級車メーカーで、今はドイツ・フォルクスワーゲン社の傘下にあります。英国の高級車という事で、エリザベス2世女王の公務専用車として使用された実績もあります。それ程の高級ブランドなだけに、そのブランドから販売されるパイプ煙草も、他とは違う高級感を出したかったのでしょう。独特の紙箱入りなのは、そういう意図なのだと思います。 ただ、元々パイプ煙草というのは庶民のための煙草であって、富裕層や貴族階級は葉巻を好んでいたものです。ですから、本当に高級感を出したいのであれば、パイプ煙草という選択肢はなかったはずです。また、高級感と言っても、日本に於けるベントレーのパイプ煙草は、スイス・ダビドフ社のパイプ煙草程の高級感はありません。日本に於けるダビドフのパイプ煙草は、パッケージは普通なのに、売価だけで高級感を出し切っています。 このように、日本に於けるベントレーのパイプ煙草は、意図したと思われる高級感を出すのに成功しているとは言えないように思います。意図したのが高級感でないのなら話は別ですが・・・。 とは言え、パッケージの面でオリジナリティーがあって、パイプ煙草業界の多様性を豊かにしている訳ですから、これはこれで悪くない取り組みだとも言えます。 宜しいんじゃないでしょうか。[多様性のある煙草ブログは此方 Click!]
2024.03.27
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今回はベントレーの「プランターズパープル」を吸っています。この煙草を最初に吸ってレポートしたのは、旧称「プランターズスイート」時代の2016年10月の事で、今の名前「プランターズパープル」になってからは、2021年5月にレポートしています。 今のベントレー・ブランドは全てダン・タバコ社(DTM)が製造している訳ですが、着香煙草に名品が多いDTMだけあって、この煙草も着香煙草として非常に美味しく仕上がっています。そう言えば、先週レポートしたベントレーのラタキア物である「オリエンタルアンバー」も、ラタキア物とは思えない程に着香が目立つ煙草でした。 このように着香煙草に強いDTMですが、そのパイプ煙草製造は1972年から始まったそうですから、パイプ煙草メーカーとしては新興勢力という事になるでしょうか。それなのに、多くの個性的名品を生み出すだけでなく、こうしてOEM供給元としての地位も確立している訳ですから、煙草に対する逆風の強い現代に於いてはお見事としか言いようがありません。 DTMの勢いが今後も続く事を祈るばかりです。[勢いのある煙草ブログは此方 Click!]
2024.03.24
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今月分の煙草の買出しに行って来ました。購入したのは上の写真の通りです。 またコップ社の限定100g缶が出ていたので、まずはそれを買っています。また、あの新しいパイプの慣らしに使う煙草が足りなくなったので、それ用に「バージニアNo.1」も買っています。それと、久し振りに吸いたくなった丸缶とラールセンのパウチ物です。ラールセンの「ファイン&エレガント」については、慣らしの終わった新パイプの評価用でも使います。 ・・・まぁ、この頃買う煙草は大半が安い物ですが、普段から高価な煙草ばかり吸っていると、それに慣れてしまって楽しみが薄れてしまいます。ですから、普段は安煙草を吸っておいて、時々高い煙草を吸うというのが、長く楽しみを継続させるコツなのではないかと。ま、私の経済力が足りないだけなんですけどね。(笑) という事で、各銘柄のレポートをお楽しみに。[楽しみを継続させる煙草ブログは此方 Click!]
2024.03.20
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ベントレーの「オリエンタルアンバー」を吸い始めました。製造はダン・タバコ社(DTM)です。この煙草を最初にレポートしたのは、旧称「オリエンタルスパイス」時代の2017年9月で、名称&パッケージが変更になった後は2021年5月に記事にしています。 「ベントレー」というのは、勿論あの高級車ブランドなのですが、どうして高級車ブランドからパイプ煙草が出ているのか不思議に感じてらっしゃる方も多いのではないでしょうか。実は、こういう高級車ブランド等から一見何の関係もない品物が販売される事は意外に珍しくありません。私は昔オートバイの高級ブランド「ハーレー」関係の仕事をしていた事がありますが、ハーレーからもバイクウェア類以外に普通の衣類とか、子供やペット向けのおもちゃ、喫煙用ライター等が売られていました。面白いもので、高級或いはマニアックな車やバイクに乗る人というのは、身の回りの全てを好きな高級車ブランドの品物で揃えたくなってしまうようです。私にもそういう時期がありました。(笑) ベントレーのパイプ煙草は、そうした需要に応えるものです。 本来なら、こういう高級車ブランドの品物は、そのブランドの販売店で売られるべきものなのですが、不幸にも日本では煙草類の販売には財務省の許認可が必要です。自動車販売店がその認可を得るのは色んな意味で大変なのでしょう。それで結局、高級車ブランドの煙草も、煙草店でしか販売出来ない訳です。これはブランドの販売戦略として見ると、決して成功と言える事例ではないと思われます。 ま、でも、自動車に興味がない私でも、こうして「ベントレー」を時たま思い出す訳ですから、イメージ戦略としては一定の効果があったと言えるかも知れません。[成功している煙草ブログは此方 Click!]
2024.03.17
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ロバート・マッコーネルの「ハイゲート」を久し振りに吸っています。この煙草を最初にレポートしたのは、2020年3月の事でした。 やっぱりバージニア&ペリクでコインカットの煙草は美味しい物ばかりです。今回の缶では牧場臭が強めで、ペリクの存在感が前にある感じになっていたのですが、このコクと旨味と甘味のバランスは見事です。同ブランドの他銘柄よりも少し高価なのですが、それに値する美味しさはあるのではないでしょうか。 先日吸った「リミテッドエディション2024」と同様に、この煙草もコップ社(旧コールハス社)が製造しているのですが、これだけ方向性の異なる煙草を、どちらもこれほど完成度高く製造出来るとは見事なものです。例えば同じ欧州大手でもダン・タバコ社(DTM)とかスカンジナビアン・タバコ・グループ(STG)とかは、どちらかと言えば着香系に強いイメージがあるのですが、コップ社は「ラットレー」ブランドも製造している事からも分かるように、どちらかと言えば非着香系に有名銘柄が多いように感じます。あ、いや、ラットレーやロバート・マッコーネルといったOEM向けに非着香の美味しい銘柄が多く、コップ社の自社ブランドでは着香系が多いような感じでしょうか。 また欧州だけでなく、米国の大手も見てみると、そちらはそちらでコーネル&ディールのように独特の雰囲気があったりします。 このように様々な煙草を製造している大手であっても、良く見てみると夫々に個性があるようです。面白いですよね。[面白い煙草ブログは此方 Click!]
2024.03.13
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今回はコップ社の限定100g缶「リミテッドエディション2024」を吸います。 コップ社とか何だか聞き慣れない社名ですが、元はコールハス社です。これまで「コールハス」と略して呼んでいましたが、略しなければ「Kohlhase & Kopp」というのが社名でした。ですから「コップ」社という名前は「&」より前の「Kohlhase」の部分がなくなったという形です。この社名変更が行われた理由は分かりません。 で、同社の昨年版「リミテッドエディション2023」については、2023年4月にレポートしています。・・・缶のデザインが、去年と今年で色以外は殆ど同じです。 あれ? そう言えば去年の「リミテッドエディション2023」では、同社がOEM供給しているジョン・エイルズベリー社の同名限定缶も同時に入荷していたのですが、今年は見当たりません。何だか販売パターンが不安定ですよね。時代の流れなのか、供給者サイドの気まぐれか・・・。 ま、取り敢えず吸ってみましょう。 開封時の香りは、まずココナッツが来て、その後にベリーが来るような感じです。缶に同梱されたカードに「Blueberry Coconut」と着香内容が書かれており、本当にそういうような香りになっています。カットはリボンとラフで、湿気は普通だと思います。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、開封時と同じように、先にココナッツの香りが来て、その後にベリー系の香りが来て混ざります。他の煙草でベリー系の着香は割りと色々あったと思いますが、ココナッツの香りは比較的珍しいと思います。ちょっと考えても直ぐには思い出せません。そのココナッツが先行するので、とても個性的な着香に感じます。 一方、味の方は、甘味がそこそこあるナッツ系が主で、酸味のある果物系が従という感じです。この段階ではバーレー葉的な渋さは感じず、着香好きとしては大変好ましい味わいです。 火付きと火持ちは普通です。特段気になる燃え方はしないので、普通に吸えます。 喫煙中盤も基本的には同じ喫味で続くのですが、微かに舌を刺す刺激が出て来ました。同梱のカードに書かれたブレンド内容は「ブラックキャベンディッシュ バージニア ブロークンバージニア」となっているので、ブラックキャベンディッシュのベースとなっているであろうバーレー葉による刺激だと思われます。ただ、余り露骨な刺激ではなく、かなり抑えられているので、殆ど気にせず吸い続けられます。 喫煙終盤になると流石に着香感が薄れて来て、バージニアの甘さが一瞬垣間見えたりもするのですが、それでも結構な着香感です。この段階まで続くというのは、かなり深い着香です。ただ、ベリー系の着香感の方が薄れ方が強く、喫煙中盤までよりもココナッツが前にあるように感じます。 という事で喫煙終了。後味は甘味のあるナッツに少しの果物で、残り香はココナッツと少しのベリーでした。何か、そのまんまだな。(笑) 全体的に見て、ココナッツ+ブルーベリーの着香で最後まで楽しめる煙草だったと思います。 ココナッツ着香というのは割りと珍しいと思いますし、随分と深い着香で最後まで行きますから、着香好きであれば好感を持てると思います。ただし、それだけ強い着香ですから、常喫向けとは思えません。その意味で、「リミテッドエディション」らしい煙草と言えるかも知れません。[らしい煙草ブログは此方 Click!]
2024.03.10
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今回は煙草屋さんで長らく在庫に残っていたピーターソンの限定煙草「スペシャルリザーブ2014」を吸っています。この煙草を最初にレポートしたのは、2015年3月の事でした。 最初にレポートした時でさえ発売の翌年でしたから、この煙草をタイムリーに吸った事は一度もないという事になります。orz でも、その後も何度か買って吸っていますし、下手をするとマイナーなレギュラー品よりも吸ってるかも知れません。 とは言え、いつもの煙草屋さんの在庫も今回の缶が最後のようなので、私が吸えるのも今回が最後となりそうです。 で、流石に10年前の限定品ですし、しかもビニール袋の開いた口を折り畳んで軽くテープで留めただけという封入のされ方なので、今回の缶では煙草がパリパリに乾燥してしまっていました。それで加湿しながら吸っているのですが、ちょっと加湿しただけでも意外に美味しく吸えています。 この煙草のブレンドでは、フレイクの欠片が混ざっているのですが、こういうブレンドだと、乾燥が進んでいても意外に甘味を感じやすく美味しく吸える事が多いように思います。圧縮された塊状の煙草(フレイクの欠片とか)は乾燥が進み難く、且つ燃え難いので、乾燥しているように見えても、意外に燃え過ぎず、適度な燃え方になるのではないでしょうか。 ・・・さて、いつもの煙草屋さんの長期在庫限定煙草の内、今回の缶のような大きく平べったい角缶のタイプはこれが最後であったように見受けられます。今後、また何度も同様の古い限定煙草を買う事になるかと思いますが、これからはモデルチェンジして現行品と同じ形状になった缶を買って行く事になりそうです。 一つの区切りが付いたような気分です。(笑)[適度な煙草ブログは此方 Click!]
2024.03.06
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今年もダビドフから超高額イヤー煙草が出ました。今年は辰年という事で、名前は「イヤーオブザドラゴン」となっています。で、問題は価格で、昨年までは1万2千円クラスだったのですが、今年のは1万8千円と大幅に値上げになっています。昨年までの価格でも高いのに、今年は昨年から50%近くも値上げされており、一般的な限定100g缶と比べると3~4倍の価格です。話によると、最近のダビドフ社は業績が絶好調で、かなり強気な値上げが続いているとの事。ダビドフのレギュラー品の米国での今の販売価格を見ると、他のブランドと同じような価格である事を考慮すると、これは日本の輸入元の思惑が多くを占めているような気がします。全く酷い話です。 で、煙草の内容についてなのですが、今年はラタキア物になっているようです。3年前までは普通の着香物で、一昨年が珍しくラタキア物、それで昨年は普通の着香物に戻っていたのですが、今年は再びラタキア物です。ただ、ブレンド内容はブラックキャベンディッシュ、バージニア、ラタキアとなっていますから、着香ラタキアという事になるでしょうか。生粋のラタキア至上主義者からは何か言われそうなブレンドです。果たしてどんな仕上がりなのでしょう。早速開けてみます。 開封時の香りは完全に南国フルーツ系です。ラタキアの匂いは全く感知できません。私は、ラタキア物を吸う時はラタキア用に設定した専用のパイプを使っているのですが、この煙草をそのパイプで吸うのは躊躇してしまう程です。カットはフレイクを良く解したようなリボンカットがメインで、ラフカットらしき物が少し。湿気は普通だと思います。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、南国フルーツ系の香りが来ました。ここは開封時の香りの延長線上です。ただ、一般的にラタキア臭が強まりがちになる着火時には、一瞬だけラタキアっぽい臭みが垣間見えますから、ラタキアがブレンドされているのは確かなようです。(ラタキア用パイプに浸み込んだラタキア臭が出ただけかも知れませんが。) 一方、味の方もフルーツ系なのですが、フルーツ系の着香では珍しく太めのコクと旨味があり、これはラタキア由来なのだろうと思います。 火付きと火持ちは普通ですから、特に困るような事はありません。ただ、せっかくの美味しい南国フルーツ系の香りを楽しむのなら、ラタキア臭が出がちになる高火力での喫煙は避けたい所です。 喫煙中盤に向かって、着香が少し抜けて来たのかも知れないのですが、徐々にラタキア由来のコクと旨味が更に太くなったような気がします。とは言え、ラタキアの臭みは一瞬感じる事がある程度で、全く気にならないので、意識しなければ非ラタキアの着香物として吸えそうです。 喫煙終盤で、慣れもあってか南国フルーツ系の香りは更に弱まります。かと言ってラタキアの臭いが出る訳でもなく、大筋でコクと旨味&フルーツ系の味という構成で美味しく楽しめます。着香好きの私としては、良く出来た煙草として評価出来るなと感じます。 という事で喫煙終了。後味はコクと旨味に少しのフルーツ、残り香はフルーツ系でした。 全体的に見て、ラタキアのコクと旨味を活かしつつも臭みは感じさせない、良く出来た南国フルーツ系着香煙草だったと思います。 一昨年のダビドフのイヤー煙草「イヤーオブザタイガー」も着香ラタキア物でしたが、今回の「イヤーオブザドラゴン」は一昨年よりも更にラタキアを感じさせない煙草だったと思います。ラタキア好きの方にはお薦め出来ませんが、着香好きなら美味しく楽しめると思います。ただし、意識していればラタキアを感じ取れる瞬間もあるので、そこは覚悟しておく必要がありますし、それ故にやはりラタキア用のパイプを使う方が良さそうな気がします。 それと価格についてなのですが・・・。確かに良く出来た美味しい煙草ですが、一般的な限定物に比べて3倍以上も価格相応に美味しいかと言われると、甚だ疑問です。大幅な値上げもされていますし、今年のこれは例年よりも少ない個数しか輸入されなかったと聞きましたから、その辺は輸入元も考慮しているのでしょう。話のネタとして、知り合いと共同購入して吸ってみるというのがイイ所なのではないでしょうか。 コストパフォーマンスの面で、決してお薦め出来る煙草ではない気がします。[逆にお薦め出来る煙草ブログは此方 Click!]
2024.03.03
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前に記事にした通り、先日海外通販でパイプを購入しました。それが上の写真のパイプで、ウィンズロウ・パイプのEGというグレードです。私はウィンズロウ・パイプのファンですが、このグレードを買うのは初めてです。 ウィンズロウ・パイプのグレードは、上から「プライベートコレクション」「A」「B」「C」と続き、スムーズ仕上げの最下位が「D」となります。そして、ラスティックや部分ラスティックの物が、同ブランドでの最下位グレード「E」となります。今回の「EG」というグレードは、ご覧頂いてお分かりの通り、部分ラスティックが入ったグレードE相当品なのですが、「エクストラ・ジャイアント」とか「E-ジャイアント」とか呼ばれる、特別に大きなサイズのパイプとなります。価格的には「D」と「E」の間に位置します。 じゃぁスムーズ仕上げの大型はどうなるのかと言うと、過去に一つだけ見た記憶があるのですが、それは特別なグレード名になる訳ではなく、「A」とか「B」とかのグレードに入れられるようです。尤も、これだけ大きな表面積を持つパイプとなると、原木のどこかに「す」や砂噛みが出て来てしまうでしょうから、ラスティックを施す「E」相当でしか殆ど作れないのだと思います。 さて、今回のグレードEGですが、本当に大きなパイプです。二枚目の写真で、標準的な50g丸缶と比較しているのですが、EGの大きさの程がお分かり頂けますでしょうか。実際にメジャーで測ってみると、全長は約155mm、全高は約75mm、幅は約50mmあります。火皿内径は約23mmで、これは私の持っているパイプの中では最大になります。とは言え、他のグレードEGに於いては内径が25mmを超える物が普通にありますので、それに比べたら可愛い物です。ただ、内径は大した事ないですが、火皿の深さはかなりあり、60mm近くあります。一般的なパイプの深さは40mm前後まで程度なので、随分と深い火皿です。内径20mmとかの普通のパイプと比べると、容量的には2倍近くになるのではないでしょうか。 パイプの重量に関しては、我が家のキッチン用秤で測って、9mmフィルター込み160gとなりました。両手放しで咥えるとシンドイ重量ですが、私は元々常にパイプを手に持って咥えるスタイルなので、問題はほぼありません。 パイプのシェイプとしては、フリーハンドのハーフベントという事になろうかと思いますが、アップルとビリヤードとパネルを足して3で割ったような形のボウルです。そして、まるで何かのアニメに登場する二頭身キャラのような寸詰まり感がとても可愛いと感じます。このシェイプが、他のグレードEGとの比較の中でこれを選んだ大きな理由です。サイズはデカイのに形は可愛いというのは、動物とかでもそうですが、とても魅力的ですよね。(笑) 一方、グレインについては、スムーズ仕上げの部分に於いてもかなりグチャグチャで、お世辞にも美しいとは言えません。そりゃ、これだけ大きなパイプですから、原木のグレインの美しい所だけを使うなんて事は出来ないでしょう。パイプの左右側面がほぼ平らになっていますから、原木ブロックの厚みそのままを活かして整形していると思われ、そうなるとグレインに期待する事は出来ません。 それと、このパイプの用途なのですが、決して盆栽にするつもりはなく、実際に使おうと思っています。ただ、容量が容量なので、一回の喫煙時間が相当長くなりそうですから、休日のマッタリ喫煙の際だけで使うつもりです。ちょっと心配なのは、普通の軽い煙草を吸っても、長い喫煙時間でニコチン酔いしてしまうのではないかという事です。まぁ、実際そうなれば、時間を空けて二回に分けて吸うとか、諦めて1ボウルを吸い切らずに残りの煙草を放棄するとかしようと思います。 という事で、これから慣らし喫煙を行い、それが終わったら後日使用インプレをアップします。容量が大きい分、慣らしにかなりの期間を要するかと思いますが、レポートをお楽しみに![期待の煙草ブログは此方 Click!]
2024.02.28
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私はパイプについては9mmフィルター派なので、9mmフィルターを多く消費します。ただ、多く消費すると言っても、一回の喫煙で一個のフィルターを使い捨てるのではなく、使用後にパイプから抜いて乾燥させながら、一個のフィルターを真っ黒になるまで少なくとも数回以上は使うので、喫煙回数=消費フィルター数という訳ではありません。パイプに於けるフィルターの役割は煙の濾過ではなく、煙の冷却とジュース吸収だと思っているので、こういう使い方で十分役立っています。 とは言え、やはりそれなりの消費量になるので、出来るだけまとめ買いして単価を抑える努力をしています。で、日本国内で9mmフィルターを買おうとすると、1パック100個入りが入数としては最大クラスで、欧州で珍しくない200個超入りの物は殆ど売られておらず、単価的にかなり不利です。また、同じ100個入りで比べてみても、例えばファウエン社の「ドクターパール・ジュニア」ブランドだと、欧州で11ユーロに届かない程度なのに対して、日本では2,000円台半ばです。ですから本気でまとめ買いをするのであれば、送料を加味したとしても欧州から個人輸入した方がお得です。 という事で、先日の海外通販で二箱まとめて購入したのが、写真のブリッツ社製9mmフィルターです。購入したサイトでは、この200個入りがVAT込み19ユーロでしたから、欧州での販売価格としても、かなり安い方です。欧州でも200個超入りとなると、20ユーロ以上になる事が殆どです。 で、このブリッツ社製が物としてどうかという事なのですが・・・、まぁ、9mmフィルターなんて一部を除けば殆どが同じような品質で、性能等の差を実感できる事なんてありませんから、私としてはこれで問題ないだろうと思っています。ただ、このブリッツ社製はフィルター両端の蓋に開いている穴の開口面積がちょっと小さいように見えるので、使用中の目詰まりが気になる所です。とは言え、同様のフィルターを以前にも使った事がありますが、特段気になるような事はなかったと記憶しているので、今回のも大丈夫でしょう。 さて、9mmフィルターには、この一般的なチャコールフィルターの他に、サビネリ社他から売られているバルサフィルターや、チャコールの代りにメシャム片を入れた物とかがあります。バルサフィルターは根本的にチャコールフィルターとは異なる物なので、使ってみる価値はあるかとは思いますが、安い物でもチャコールフィルターの1.5倍程度の価格なので、使うのを躊躇してしまいます。また、メシャムフィルターについては、昔6mmのメシャムフィルターを使ってみた事があるのですが、価格が高い割りには違いを体感するまでには至らなかったので、今は使っていません。(手持ちの6mmフィルター仕様のパイプにはアダプターを入れて、フィルター無し仕様として使っています。) それと、同じ9mmチャコールフィルターでも、ファウエン社の「ドクターパール・ジュニア」ブランドの物は、私は買わないようにしています。一般的な9mmフィルターでは、フィルター両端にセラミック製と思われる蓋がしてあって中のチャコールを閉じ込めているのですが、「ドクターパール・ジュニア」ブランドの9mmフィルターでは片方がプラスチック製の蓋になっています。これだと、プラスチックが熱に弱いので、そちら側を吸い口側にしてパイプの中に入れざるを得ず、どっちの向きでも使える一般的なフィルターに比べると、繰り返し使える回数の限度が低いように思われます。ファウエン社は9mmフィルターパイプの始祖なので、そこから販売されているフィルターがこういう仕様になっているのは如何なものかと思っています。まぁ、後追いの他社製の方が改良されていると見るべきなのかも知れません。 という事で、海外通販で9mmフィルターをまとめ買いしましたというお話でした。ちゃんちゃん。[改良されている煙草ブログは此方 Click!]
2024.02.25
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先日の海外通販で購入したモールが、このホワイトエレファントのブリスル入りロングモールです。何やらディスコン商品という事で、利用したサイトで通常3.95ユーロのところ、処分価格2.49ユーロになっていたので、まとめ買いしました。 ブリスル入りロングモールは、50本入り1パックが欧州の各販売サイトで4~5ユーロぐらいで売られている事が多いのですが、今回は元値でも安いのに、更に値引きになっているという事で、大変お得に買えたと思っています。(因みに、同サイトで売られているファウエン社のブリスル入りロングモールは50本入り1パックが4.95ユーロです。) ホワイトエレファントという会社は、最近日本でもパイプ用フィルター類が販売されるようになったので、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、私は今回の買い物まで殆ど知りませんでした。それで少し調べてみると、どうやらドイツの会社で、主力商品はメシャム入りのパイプ用フィルターのようです。フィルターの他はモールやパイプ本体も作って販売しています。(因みに、同社のパイプについては銀座菊水さんや、楽天でも扱っているようです。) 今回購入した同社のモールは、色が赤白なのは個性的ですが(多くは黒白か青白)、触った感じは他社製と同じで、他と同じく普通に使えそうです。ですから、どうして廃盤になったのか不思議なのですが、もしかしたら欧州でもブリスル入りロングモールは余り売れてないのかも知れません。 さて、ブリスル入りロングモールについては、ホワイトエレファント社製以外でも日本では殆ど売られていないので、お使いの方は少ないかと思いますが、私は随分と前からモールと言えばこればかり使っています。ブリスル(剛毛)混じりなので、煙道内に蓄積するカーボンを落とすのに都合が良さそうですし、清掃時に汚れる先端辺りをニッパーで切り落としながら使うと、一般的なショートのモールよりロングモールの方が無駄なく使えます。 ただ、モールの使い方については人夫々のようで、中には洗いながら何度もショートモールを再利用するという方もいらっしゃって、そういう使い方と私の使い方とで、どっちが無駄なく使えているかは微妙な所です。また、コストで見た時の優劣についても考えた事がないので、実際どういう種類・使い方がベストなのかは良く分かりません。 皆さんは、どういうモールをどういう方法で使っていますか?[無駄のない煙草ブログは此方 Click!]
2024.02.21
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今日は毎年恒例のIPSD(International Pipe Smoking Day)です。今年は火曜日になりましたね。私の近隣では例によって特にイベント事とかの情報もなく、静かな一日です。まぁ、地方のパイプ界隈なんてこんなもんです。・・・と去年と同じような日記を書いてます。ってか、ここまでほぼ去年のコピペです。(笑) ところで、先日記事にした通り、今年の目標の一つである個人輸入を早速実行した訳ですが、それに至る過程で幾つも魅力的なパイプを海外サイトで見つけてしまいました。それで、今年は更に何度か個人輸入をしたくなっています。この円安の時期に何やってんだという話ではありますが、正規輸入されている品物も値上げになっているので、個人輸入でまとめ買いするのがお得である事に変わりありませんし、今年はブログネタ的に去年より苦しくなりそうなので、個人輸入ネタで記事数を確保したい思惑もあったりします。 果たして思惑通りに行きますかどうか。 という事で、今日は『「パイプスモーカーの連帯」、「世界の平和」を祈念して』『愛用のパイプに火を点し、思いを新たに』したいと思います。本当に各地の騒乱が早く収まりますように。それと、災害に遭われた方々の生活が早く回復しますように。[世界の平和を祈念した煙草ブログは此方 Click!]
2024.02.20
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今年最初の記事で、今年は海外通販でパイプ用品とパイプ本体を買う事を目標として書きましたが、この度、早速実行しました。それで購入したのが上の写真です。 今回利用したサイトは、ドイツのサイト「Cigarworld Tabac Benden GmbH」で、今回初めて利用します。葉巻がメインのサイトのようなのですが、パイプ関連も充実しており、ここで良さそうなパイプとロングモールの廃盤特売品を見つけたので買ってみる事にしました。 で、驚いたのは対応の早さで、注文してから丁度一週間で品物が手元に届きました。航空便の閑散期だったのかも知れませんが、米国からでも十日、欧州からは十日から二週間、中国からだと二週間から一か月程度はかかるという感覚を持っていましたし、最近の情勢によって飛行機がロシア上空を飛べないであろう筈なのに、たった一週間で欧州から荷物が届くとは思いませんでした。 で、購入した内訳と価格は以下の通りです。1.White Elephant Lese-Pfeifenreiniger konisch (50 Stück) € 2.49×10=€ 24.90 2.Blitz pipe filters 9mm Akitvkohlefilter 200 Stk. € 19.00×2=€ 38.00 3.Poul Winslow Freehand Category EG € 390.00×1=€ 390.00 4.Gutschrift 20240126 MwSt € -72.31 5.Shipping costs € 30.006.Invoice total € 410.59 簡単に日本語にすると、次のようになります。1.ホワイトエレファント ブリスル入りロングモール50本入り10個 24.9ユーロ2.ブリッツ 9mmチャコールフィルター200個入り2個 38ユーロ3.ウィンズロウ・パイプ グレードEG1個 390ユーロ4.VAT非課税 -72.31ユーロ5.送料 30ユーロ6.合計 410.59ユーロ このショップへの支払額410.59ユーロは日本円で68,250円となり、更に荷物到着時に支払った日本の関税&消費税と通関手数料の合計が6,400円でしたので、最終的な総支払額は74,650円となりました。 因みに、ウィンズロウ・パイプのグレードEGの某国内ショップさんの価格は税込71,500円で、同ショップさんでの9mmフィルターの価格は40個入りで1,100円(400個に換算すると11,000円)となっています。(9mmフィルターについては、日本国内では100個入りの物が売られていますが、その価格は楽天で2,400円(400個換算で9,600円)となっています。) ですから、やはり今回の海外通販でも、国内で購入するより随分とお得に買えた事になります。それに、そもそもブリスル入りロングモールなんて、国内では殆ど売っているのを見た事がありません。 という事で、購入した各アイテムの詳細については、また後日アップしますので、お楽しみに![お得な煙草ブログは此方 Click!]
2024.02.18
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今月分の煙草の買出しに行って来ました。購入したのは上の写真の通りです。 まずはダビドフのイヤー煙草を買っています。これが昨年版よりも大幅に値上げされていて、ビックリしてしまいます。これだけで私の一か月分の煙草代になってしまいます。orz それとコップ社(旧コールハス社)から限定煙草が出ていたので、それも買っています。 で、ここまでで今月はかなりの出費になってしまったので、後は単価の安い煙草をちょっとだけ買っています。 という事で、各煙草のレポートをお楽しみに。[ビックリする煙草ブログは此方 Click!]
2024.02.14
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ボルクムリーフ・シリーズの最後となる今回は、「オリジナル」を吸っています。この煙草を最初にレポートしたのは、2013年8月の事でした。 「オリジナル」という名前からして、供給者サイドとしては、この銘柄がシリーズのメイン銘柄だと考えているのでしょう。でも、ほんの十数年前までは、この煙草は「ウルトラライト」という名前で、とてもメイン銘柄とは思えない存在でした。実際、当時の日本では、ボルクムリーフの「バーボンウイスキー」に100g入りとかの大容量パックはあったものの、「ウルトラライト」或いは「オリジナル」の大容量パックはありませんでした。少なくとも売れ筋は「オリジナル」ではなかったのです。で、現在は同シリーズ内に大容量パックの設定はなくなっている訳ですが、売れ行きとして一番多くなっているのはどれなんでしょう。 売れ行きの状況は分かりませんが、「オリジナル」がメインとなるだけの理由はあるかと思います。この煙草はバニラ着香の煙草という事にはなっていますが、同シリーズの「バニラキャベンディッシュ」や「チェリーキャベンディッシュ」ほど着香の主張が強くありませんし、「バーボンウイスキー」よりも無個性です。極めて凡庸で癖がなく、かと言って不味くもなく、十分美味しいという、常喫に最適な煙草です。こういう煙草がシリーズのメインとなるのは不思議ではなく、常喫向けという意味で、売れ行き的にも一番になりそうな感じがします。 それに、この煙草の旧称や、以前の大容量パック「バーボンウイスキー」の存在を知らない人であれば、名前からして「オリジナル」がメインだと思うでしょうし、まず最初に同シリーズを吸い始めるとしたら、この「オリジナル」からにするでしょうから、同シリーズ内での「オリジナル」の売り上げ個数の割合は、年を追う毎に増えて行くのではないでしょうか。 こうした影響を考えると、煙草の名前というのも、余り軽々しくは捉えられないなと思います。[最適な煙草ブログは此方 Click!]
2024.02.11
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前にパイプ表面の凸凹仕上げの種類について書きましたが、その流れで今回はスムーズ仕上げに於けるグレインについて書きます。とは言え、これについては至る所に解説があるので、釈迦に説法になるかも知れません。 で、まずはストレートグレインです。上の写真の通り、綺麗に並んだ真っ直ぐなグレインの事を言いますが、この木目は根瘤の中の道管・師管によるものです。道管・師管が綺麗に真っ直ぐ伸びている所を、道管・師管に沿って切り出すと、こういった美しい縞模様が出ます。勿論、根瘤は自然の土の中で生育するので、道管・師管がいつも真っ直ぐに伸びるという事はなく、パイプ側面全体にストレートグレインを出せたらラッキーという事になります。当然、そういうパイプは貴重で高価になります。 二枚目の写真はバーズアイと呼ばれるグレインです。これは道管・師管の断面が見えるように切り出した際に出て来るグレインで、勿論、丸い模様の部分が道管・師管その物という事になります。 三つ目はフレイムグレインと呼ばれる模様で、放射状に木目が出て、まるで炎のような見た目になっている状態を言います。この模様も道管・師管に沿って切り出した際に出る事がある模様なのですが、基本的にストレートグレインと同じようなもので、綺麗に出る事は多くないです。ただ、元々根瘤の中の道管・師管は中心から放射状に伸びて行くものなので、ストレートグレイン程には珍しくないとも言えます。また、綺麗に線が出ている状態で、それを真っ直ぐ(ストレート)と言うか、放射状(フレイム)と呼ぶかは、見る人によって違って来る事があり、実際三枚目の写真でも、ストレートと見るかフレイムと見るかは意見が分かれる所だと思います。 で、一般的に安いパイプで見られるのが、四枚目の写真のように、色んな模様が混ざったグチャグチャなグレインです。この写真では、向かって右半分でバーズアイが出て、左半分でストレートが出ています。これは道管・師管が真っ直ぐに伸びていなかったり、道管・師管に沿った切り出し方をしなかったり、或いは曲面で切り出したために道管・師管の線と断面が両方出て来てしまったりするために起きます。ここで、ストレートグレインの場所とバーズアイの場所を、パイプ側面の別々の切り出し面で分けられれば、クロスグレインと呼ばれて評価が上がるのですが、木目を見ながらカットして行くという細かい作業になるので、マシンカットの量産品では難しく、ハンドカットの作家物パイプでしか殆ど見る事はありません。 と、まぁ、こんな感じでしょうか。 グレインは自然の力による造形とも言えますから、それを鑑賞するというは、一つの自然観察趣味とも言えます。これは他の煙草分野にはないパイプ喫煙独自の楽しみの一つです。[楽しみな煙草ブログは此方 Click!]
2024.02.07
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今回はボルクムリーフの「バニラキャベンディッシュ」を吸っています。この煙草を最初にレポートしたのは、2013年1月の事でした。 そこまで強烈ではないマイルドなバニラ着香が美味しい煙草です。微妙な酸味を伴った果物感も少々あって、果物系が好きな私も嬉しい喫味になっています。 このバニラ着香というのは、煙草の着香としては定番中の定番ですが、その強さや他の香りとの組み合わせは、銘柄によって多種多様です。メチャクチャ濃くしてダークな感じの仕上げになっていたり、果物系と合わせて軽快な感じに仕上がっていたりして、色々吸い比べると非常に面白いと感じます。ただ、どういう風に仕上げたとしても、ベースの煙草の味との相性は非常に良く、バラバラな感じにならずに纏まります。 考えてみると、これ程までに相性が良いのも、ちょっと不思議です。バニラの香りというのは、同名の植物の豆を発酵・乾燥を繰り返すキュアリングにかけて初めて発せられるようになるのだそうで、その成分を抽出し溶剤に溶かしこんだバニラ・エッセンスやバニラ・オイルというのが、煙草の着香に使われているようです。で、植物としてのバニラはラン科に属するそうで、ナス科に属するタバコとは全く異なる植物です。ただ、バニラの原産地はメキシコや中央アメリカだと言われていて、南アメリカの熱帯地域原産と言われるタバコと近いです。もしかしたら、この辺が相性の良さの由来かも知れません。バニラはチョコレートとの相性も非常に良いですが、チョコレートの原料となるカカオも南アメリカの熱帯地域が原産です。 異なる種でも、原産地が同じだったり近かったりすると、味や香りでの相性が良くなるという現象が、実際存在するのかも知れません。[相性が良い煙草ブログは此方 Click!]
2024.02.04
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ボルクムリーフの「バーボンウイスキー」を吸っています。この煙草を最初にレポートしたのは、2011年10月の事でした。 最初に吸ってレポートして以来、何度もこの煙草を吸っていますが、バーボン等の洋酒系の味わいを強く感じる事は殆どありませんでした。ところが今回吸ってみると、確かに洋酒系・蒸留酒系の味わいを感じます。間を空けて別のパックを吸う度に、異なる味わいに感じるというのは、農作物の加工品である煙草では珍しくありません。 でも、昔、紙巻煙草ばかり吸っていた当時は、こんな事を感じませんでしたし、人様の紙巻煙草レポートを読んでいても、こういう話は見た事がありません。一方、葉巻の世界では、一本一本の熟成度合いで味わいに変化があるという話を良く聞きます。 同じ銘柄なのに違った味わいに感じるか否かという問題は、一体何に由来するのでしょう。紙巻煙草の場合、同じ味わいになるように、生産ロット毎にブレンダーが微妙にブレンド内容や着香内容を調整しているという話を聞いた事があります。同じ事をパイプ煙草でやっているのかどうか分かりませんが、実際どうなんでしょう。 紙巻煙草の場合、同じ銘柄を連続して吸い続ける事が多いので、少しずつの微妙な変化に気付き難いというのはあるかも知れません。逆に、パイプ煙草で幾つもの銘柄を吸っていると、以前に吸った時の喫味を忘れてしまって、同じ喫味でも違って感じるかも知れません。 何れにしても、パック毎に違った味わいに感じる方が面白味があって、趣味の喫煙として良いと私は思っているのですが、この辺は人によって意見が分かれそうです。特に習慣として同じ銘柄を吸い続ける人は、味の変化を歓迎しないのではないでしょうか。 煙草も吸い方も、或いは人の好みも実に様々だという事だと思います。[様々な煙草ブログは此方 Click!]
2024.01.31
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新パイプ「クラウン・コレクター」の喫味レポートをした先日の記事で、某YouTuberがラスティック仕上げのウィンズロウ・パイプをサンドブラスト仕上げと錯誤している事について不満を漏らしてしまいましたが、それじゃぁサンドブラストとラスティックで実際どんな違いがあるのかという事を、今回の記事で纏めておきたいと思います。 まず、上の写真がサンドブラスト仕上げの様子です。分かりやすいように、比較的美しい仕上がりの物を選んでいます。 サンドブラストは、細かい砂を高圧で対象物に吹き付ける事により凸凹加工を施す手法です。これにより、対象物の柔らかい部分が深く削れ、固い部分は残ります。対象物がブライヤ材の場合、根瘤の中の道管・師管の部分は比較的硬いので残りやすく、また冬場に成長した部分は硬くなるので、こういう場所も残りやすくなります。道管・師管と冬場に成長した部分は基本的に直交するので、凸部として残る箇所は、上の写真の通り、縦横の線状に走るような形になります。 また、道管・師管の断面が見える切断面に対してサンドブラストを施すと、道管・師管の周りが少し盛り上がるようになり、その中心の穴が凹んで見えるような仕上がりになります。 このようにサンドブラスト仕上げに於いては、どの切断面に対して施すかによって、凹凸の様子が変わり、且つ基本的に原木の木目(グレイン)に結果が左右されるという性格があります。ですから、スムーズ仕上げと同じように、サンドブラスト仕上げに於いても、結果としての凹凸を「グレイン」と呼んだりします。また、そのグレインの出方の美しさ次第によって、スムーズ仕上げと同じようにパイプの売価が変わって来たります。(所謂「リンググレイン」と呼ばれる仕上がりになっているサンドブラスト仕上げのパイプは、ちょっと高価です。) 二枚目の写真はラスティック仕上げの一例です。ラスティック仕上げは、刃物や小さな剣山のような道具で対象物の表面を削り、凸凹加工を施す手法です。ですから、削る道具や削り方が様々あって、結果としての凹凸のパターンも様々なのですが、基本的に原木の木目とは関係のない削りとなり、加工面全体に一定の削り跡が残る形となります。凸凹の様子を見て、それが木目と無関係な一定の削り跡であれば、サンドブラストではなくラスティックである事が分かる訳です。 パイプ表面の凹凸と言えば、もう一つ「ラフ」と呼ばれる仕上げがあります。写真三枚目がそれです。これは人工的に削って作られた凹凸ではなく、原木である根瘤の外側表面にある凹凸をそのまま残したものです。根瘤では、生育に伴って中心から放射状に伸びていく道管・師管の周りに徐々に肉が付いて行き、結果として丸い根瘤が少しずつ大きくなって行く訳ですが、道管・師管の周りから成長して行くので、根瘤表面に於いては道管・師管の周りが盛り上がった形状になります。三枚目の写真で、その盛り上がっている凸部の様子が分かると思います。 実はこの「ラフ」は、道管・師管の断面が見える切断面に対して施されたサンドブラスト仕上げと少し似ているのですが、サンドブラスト仕上げよりも凹凸の高低差が大きい場合が多く、且つ凸部の一つ一つがかなり大きかったりするので、大抵は区別出来るかと思います。 このように、一口にパイプ表面の凸凹仕上げと言っても、サンドブラストとラスティック、ラフとでは見た目に大きな違いがあり、見分けるのは難しくありません。また、夫々の表面仕上げによるパイプの売価については、自然の造形美を堪能できる揃ったグレインとなっているようなサンドブラスト仕上げが、凸凹仕上げのパイプの中では高く、反対に人工的にどうにでも出来るラスティック仕上げは、スムーズ仕上げも含めた全てのパイプの中でも、かなり安くなるという傾向があります。ラフは、まぁ、あんまり価格とは関係ないですが、ラフを残してカット販売された原木からしか作れないので、マシンカットの量産パイプではなかなか存在しません。他方、もし価格に目を瞑るのなら、自然の造形美が好きな人はサンドブラストかラフ。人の技が好きな人はラスティックという選び方もあるかと思います。[ナチュラルな煙草ブログは此方 Click!]
2024.01.28
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今回からスカンジネビアン・タバコ・グループ製の人気シリーズ「ボルクムリーフ」を幾つか吸って行きますが、これらも昨年中に買っていた煙草で、ここまで後回しになっていました。で、最初は「チェリーキャベンディッシュ」です。 ボルクムリーフのチェリー着香と言えば、2012年10月にレポートした丸缶の「ゴールド・チェリー&バニラ」が私としての最初の煙草だったのですが、その後にパウチ物の「チェリーキャベンディッシュ」が発売され、それについては2019年10月に記事にしています。・・・やっぱり丸缶時代の物とパウチ物になった物とでは、中身が異なるように思います。で、パウチ物の方もちゃんとしたレポート記事にすべきだったのでしょうか、結局忘れて今日に至ると・・・。(^^ゞ このボルクムリーフ「チェリーキャベンディッシュ」は、チェリー着香の煙草の中では比較的マイルドな方で、チェリー着香で感じる事が多いベース煙草の味との違和感がそれ程ありません。しかも、その違和感はこの煙草を吸う度にどんどん薄れて来て、今回のパウチでは「これホントにチェリー着香?」と思ってしまう程に自然です。ってか殆どチェリーっぽくありません。良く気を付ければチェリーの姿が見えなくもないのですが、もしかしたら着香の抜けてしまった物をたまたま買ってしまったのかも知れません。ま、着香好きとは言えチェリー着香については違和感を感じがちな私としては、こういう方が好都合です。(笑) この煙草の希薄なチェリー感の他に感じるのは、濃くはないですが酸味のある果物風味です。甘味や旨味・コクの類は少なく、且つ舌への刺激も少ないので、吸い応えという意味では物足りなさも感じますが、何も考えずに「ながら」喫煙するには丁度良いです。 年末年始のドタバタも終わり、これからニッパチの閑散期に向かう中で、こういう煙草を吸いながらマッタリ&ボンヤリするのも悪くないです。[好都合な煙草ブログは此方 Click!]
2024.01.24
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旧年中に買っていた煙草が未だ残っているので、それを吸っています。今回は柘製作所から販売されている「イムコ・パイプタバコ・バニラ」です。この煙草を最初にレポートしたのは、2016年6月の事でした。 製造は撤退したプランタ社だったので、既に廃止になって何年か経つのですが、行きつけの煙草屋さんで未だ在庫があったので買いました。ってか、この煙草については廃止になってからの方が多く吸っています。(笑) それ程に廃止になってから長く在庫が残り続けているなんて、余程人気がないんでしょう。でも、普通のバニラ系着香煙草で、別に不味い訳ではないんですけどねぇ・・・。もしかして、あの煙草屋さんでこの煙草を買っているのは私だけ? この煙草に限らず、廃止になったのに長く在庫が残っている銘柄は意外に多いように思います。先日の買出しでも、そちらは限定品だったのですが、10年前の煙草を購入しました。多分、輸入業者が日本に新規の銘柄を入れる際、一回の発注で必要な最低量というのがあるのでしょう。で、その新銘柄の売れ行きが想定を下回った場合、返品する訳にも行かず、結果的に長く在庫に残ってしまうと・・・。輸入業者も大変です。 こういう煙草が長く店頭に残っていると、消費者である私としても気持ち良くないので、出来るだけ先に消費してしまいたくなります。ただ、毎回異なる銘柄を吸うという私の吸い方だと、廃止銘柄ばかり吸うという訳にも行かず、長期在庫品をなかなか一掃出来ません。煙草の定価販売が義務付けられている日本の法律が変わって、不人気長期在庫品を安売り出来るようになれば、長期在庫品を減らせて、煙草業界も少しは楽になると思うのですが・・・。 何だか、この煙草の店頭在庫がなくなるまで、未だこれから何度も私はこの煙草を買ってしまうような気がします。[楽になる煙草ブログは此方 Click!]
2024.01.21
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今月分の煙草の買出しに行って来ました。購入したのは上の写真の通りです。 毎年楽しみにしているラールセンのイヤー煙草2024年版は今回も買えませんでした。また、ダビドフの超高額イヤー煙草2024年版が入荷していたのですが、高価過ぎて今月の予算では足りず、これは来月回しになりました。そういう訳で、今回の買出しでは新しい煙草はありません。 で、実際に買ったのは、10年前の限定煙草が最後に一つ残っていたようなので、まずはそれ。それと、長らく吸っていなかったベントレーを三つ。後、衝動的に吸いたくなったコインカット物が一つです。来月はダビドフという大きな出費が予定されている上に、旧年中に買った煙草が未だ残っているので、今月の買出しでは少なめの量にしています。 という事で、各銘柄のレポートをお楽しみに![衝動的に吸いたくなる煙草ブログは此方 Click!]
2024.01.17
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年末年始向けの煙草も吸い終わりましたし、旧年中に買っていた新パイプの慣らしも終わりました。一方、楽しみにしているラールセンのイヤー煙草は未だ買えていません。それで今回から日常の喫煙に戻り、スカンジナビアン・タバコ・グループ(STG)製の「クラン・アロマティック」を吸い始めました。 この煙草、ちょっと考えると不思議な煙草です。この煙草を最初に吸った時には、ブレンドに明らかにラタキアが入っていました。けれども、二回目以降に買ったパウチではラタキアを全く感じず、普通の着香煙草の味がします。今回のパウチも普通の着香です。 また、一時期「クラン」には、この「アロマティック」の他に「ファインアロマティック」という銘柄もあったのですが、それは何時の間にかなくなって、今の「クラン」は「アロマティック」の単独銘柄になっています。こういう単独銘柄で、且つ然程個性的でない煙草は直ぐに廃止になる事が多いのですが、これは継続販売されています。珍しいパターンです。 STG製のパウチ物は50g入りが標準的なのですが、この「クラン・アロマティック」は40g入りとなっています。何だかSTG製パウチ物の中では、ちょっと特別扱いをされている銘柄のような気がします。 こんな風に「クラン・アロマティック」はちょっと不思議な煙草です。吸ってみると至って普通の着香煙草なのですが、むしろそれだからこそ扱われ方に不思議さを感じます。もしかしたら、至極普通な着香煙草だからこそ、常喫にしている人がとても多く、それ故にちょっと特別な扱いを受けているのかも知れません。 面白い存在です。[面白い煙草ブログは此方 Click!]
2024.01.14
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昨年末に購入したパイプ「クラウン・コレクター」(2本目)の慣らしが終わったので、いよいよ本格的に使ってみます。今回使用する煙草は例によってラールセンの「ファイン&エレガント」です。 で、何時もの煙草を何時ものように詰めて吸い始めた所、何時もの喫味が来ました。私は「ウィンズロウ」&「クラウン」の9mmフィルター仕様のパイプを幾つも持っていて、それらを常用しているのですが、今回の「クラウン・コレクター」2本目の喫味は、それら何時もの「ウィンズロウ」&「クラウン」の喫味と変わらない優秀なものでした。煙がちゃんと冷えて、着香&ベース煙草の味が明確に分かります。 ボウルに強いテーパーがかかっていて、殆ど円錐状の火皿になっているため、火皿内径の割りに容量が少なく、且つ喫煙後半で火力を落として行かないと内壁が焦げやすいという側面があって、完全に気軽な長時間マッタリ喫煙が出来るという訳ではないのですが、まぁ、他の「ウィンズロウ」&「クラウン」パイプと同じ喫味が得られているので、十分満足です。 グレインが美しいので、使いながら眺めるのも楽しいですし。 という事で、また一つ一軍ローテーションに加えられるパイプが手に入りました。\(^o^)/ ・・・ところで余談なのですが、最近YouTube上で日本人パイプスモーカーの動画を幾つか視ました。その中で、ウィンズロウ・パイプのファンである私としては「如何なものか」と思うような動画があったので、書き残しておこうと思います。 その動画の中で上級パイプスモーカーであるらしい動画主さんはウィンズロウ・パイプの事を、昔の老舗パイプメーカーで優秀な職人さんが作ったパイプであるかのように話していたのです。いやいや、ポール・ウィンズロウ氏は現役のパイプ作家さんであって、老舗メーカーという存在ではないのですが。確かに、昔からかなりの多作家なので、パッと見、老舗メーカーのように見えなくもないですが・・・。また、ウィンズロウ・パイプの超大型グレード「EG」について、「今はもうこんな大きくて良い原木は手に入らないのではないか。いい時代だったねぇ~。」とか仰ってます。え~!? グレード「EG」は今でも普通に作られて売られているんですが。確かに原木は昔調達した物かも知れないけれども・・・。更に、ウィンズロウ・パイプのグレード「E」「EG」とクラウン「バイキング」で見られる部分ラスティック仕上げ(partially rusticated 又は partly rusticated)の事を現物を手にしながら、「パーシャルサンド」と仰ってました。ラスティック仕上げとサンドブラスト仕上げの区別が出来てない・・・。サンドブラスト仕上げのウィンズロウ・パイプも確かに存在はしていますが、その数は極めて少なく、私も過去に数本しか見た事がありません。 何かね、全世界に発信されるYouTube上に、上級パイプスモーカーさんがこういう動画を上げるのは如何なものかと思う訳です。もっと、ちゃんと調べてから物事を語って欲しいなと・・・。ウィンズロウ・パイプの事なんて、ネット上でちょっと調べたら、直ぐに出て来るのですから。 ご参考:ポール・ウィンズロウ氏のHP 老舗煙草店「銀座 菊水」のポール・ウィンズロウのページ ・・・今回後半で盛大に愚痴を溢してしまって、申し訳ありません。でも、ウィンズロウ・パイプのファンとしては、どうしても一言言いたかったものですから、お許し下さい。m(__)m[盛大な煙草ブログは此方 Click!]
2024.01.10
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本当であれば、その年最初の煙草レポート記事はラールセンのイヤー煙草で書きたい所なのですが、昨年に引き続き、今冬も旧年中にそれを入手出来ませんでした。もしかしたら、これからずっと同じかも知れません。ラールセンのファンとしては残念です。orz ですので、今年最初の煙草レポートは、昨年末から書いているコールハス社製3ブランドの「ウィンターエディション2023」レポートの続きという事になります。今回は、それの最後となりますジョン・エイルズベリーの「ウィンターエディション2023」です。 ジョン・エイルズベリーに関しては、日本にレギュラー品が輸入されていなかった状況の中、昨冬にいきなり限定品が輸入されたので、これからレギュラー品も入って来るのかなと一瞬思ったのですが、結局昨年中にレギュラー品が輸入される事はなく、また限定品だけが今冬に入って来ました。何だか不思議な扱いを受けているブランドです。 では開けてみましょう。 開封時の香りは、かなり酸っぱい果物系です。柑橘系とは少し違う感じではありますが、本当に酸っぱい香りです。カットは、リボンとラフ、それにフレイクの欠片が少し混ざっています。経験上、フレイクの欠片が混ざった着香煙草は美味しい物が多いイメージがあるので、この煙草は期待出来そうです。湿気は、やや強めです。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、やはり酸っぱい果物系の香りが来ました。この香りは、他の銘柄で経験があるような気がするのですが、良く思い出せません。少なくとも他にはない香りという訳でもなく、かと言って、そんなに有り触れた香りでもありません。そういう微妙な線なのですが、私としては割りと好きな香りです。一方、味の方は、基本的に酸味のある果物系なのですが、ちゃんと感知出来る程度には甘味があって、なかなか美味しいと思います。前にレポートしたコールハス社製「ウィンターエディション2023」の二つのブランドの物より、味に関してはこっちの方が美味しいと感じます。 火付きと火持ちは普通です。やや湿気が強い上に、フレイクの欠片も入っているので、火付きと火持ちは悪くなりそうな所なのですが、少し緩めに詰めた事もあって、意外に普通に吸えてます。 喫煙中盤も基本的には同じ喫味が続きます。微妙に舌を刺す刺激があるのですが、この程度なら余り気になりません。やはり酸味が強めとは言っても、果物系の味と香りは素晴らしいと思います。 喫煙終盤も喫味の変化はありません。この段階まで着香の味わいが潤沢に続くというのは、かなり優秀な着香煙草だと思います。きっと着香の内容が、ベースの煙草の味とよく馴染んでいるからなのでしょう。また、渋さが出ない所を見ると、フレイクの欠片に含まれる糖度がかなり高いのではないかと思われます。やはりフレイク混じりの着香煙草は美味しいという経験則は外れていませんでした。 という事で喫煙終了。後味は酸味の強い果物系で、残り香も酸味のある果物系でした。 全体的に見て、酸味が少し強いとは思いますが、果物系の味わいが最後まで続く美味しい着香煙草だったと思います。 今回吸ったコールハス社製3ブランドの「ウィンターエディション2023」の中では、今回のジョン・エイルズベリーの物が一番美味しかったと思います。そういう意味では、これを今年最初の煙草レポートとしてアップ出来たのはラッキーだったと思います。 今年は良い年になりそうです。[良い年になりそうな煙草ブログは此方 Click!]
2024.01.07
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新年、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。例によって、ウィンズロウのおめでたい「フジ」パイプの写真で今年もスタートです。 今年最初の記事という事で、今年の本ブログに於ける見通しや目標とかを書いて行きます。 まずパイプ煙草に関してですが、今年は昨年以上に新製品の入荷は期待出来ませんので、既出の煙草を主に吸いながら淡々とレポートして行きたいと思っています。勿論、毎年恒例となっているような季節物限定品は出来る限り全て入手し吸ってみます。 パイプ本体については、まず昨年末に入手した「クラウン・コレクター」の喫味レポートを近日中にアップする予定です。それと、今年は海外からの個人輸入で少なくとも1本はパイプを買おうと思っています。と言いますのも、数年前に個人輸入でまとめ買いした9mmフィルターとブリスル入りロングモールが残り少なくなっており、今年中には底を突きそうになっています。私が愛用している9mmフィルターは、この円安のご時世であっても、海外からまとめ買いした方が安上がりです。また、同じく愛用しているブリスル入りロングモールに至っては、国内では殆ど入手する事が出来ません。ですから、これらを今年中には個人輸入する必要があり、パイプはそのついでに一緒に買ってしまおうという訳です。・・・周辺用品のついでにパイプ本体を買おうという、普通とは逆の発想になってます。(笑) ただ、せっかく個人輸入するのだから、国内では殆ど入手する事が出来ないようなパイプを買うつもりです。 その他の煙草分野については、昨年同様に特に予定はありません。 時計関係については、一昨年に壊れてしまったシチズンのソーラー電波腕時計の修理を、今年こそは行って、現在使用中のセイコーのソーラー電波腕時計と合わせて、2機併用体制を確立したいと思っています。ただし、これの優先度は高くないので、もしかしたら流れてしまうかも知れません。 という事で、今年もユルユルと書いて行きますので、どうぞよろしくお願いいたします。 m(__)m[今年も煙草ブログは此方 Click!]
2024.01.03
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今回が今年最後の記事となりますので、今年のまとめを書きます。 まずパイプ煙草関連です。今年は昨年に比べると新製品の入荷は多くなかったのですが、それでも美味しい新銘柄が幾つかありました。特に思い出すのは「ペッセカヌー」のシリーズです。中でも「オリエンタルフレイク」は今後も何度か買ってみたいと思わせる味わいだったと思います。最小サイズの缶に入ったフレイクというスタイルも、私としては好きな点です。 それとジャーマインの「クラブミクスチャー」も美味しかったと思います。ただ、こちらは入荷量が期待できないので、今後国内で入手できるかどうか不透明です。 パイプ本体については、昨年末に購入した2本のパイプと、ひょんな事で手に入った「大会パイプ」しかネタにしませんでしたが、その内の1本であるラットレー「デビルズカット」は良かったと思います。以前から興味を持っていた「リバースキャラバッシュ」構造のパイプなのですが、試しに買ってみて失敗ではありませんでした。ちゃんと期待通りの冷却効果はありました。ただ、今後同じ構造のパイプを幾つも欲しいかと訊かれると、そうでもないかなと思っています。この構造は、パイプデザイン上の制約が大きいようで、市販されている物は殆どノーズウォーマータイプです。1本2本なら持っててもいいかなとは思いますが、そんなに何本もは欲しくなりません。 その他の煙草関連については、ライターの「オールドボーイ」を1個買い足したのが思い出されます。これで「オールドボーイ」2台体制になったので、ガス切れ時やオーバーホール時でもどちらかの「オールドボーイ」を使い続ける事が出来、寂しくなる事がなくなりました。 時計関連については、一昨年に故障してしまったシチズンのソーラー電波腕時計を今年中に修理しようと思っていたのですが、経済的なタイミングが合わず、今年は見送ってしまいました。また、その他のネタも特に出て来ることもなく、今年は何もない一年となりました。来年は何とかなるかなぁ・・・。 まぁ、こんな感じの一年でした。特段大きな山や谷もなく、比較的落ち着いた安定の一年だったと思います。悪くありませんでした。 という事で、今年も皆様には大変お世話になりました。出来れば来年も宜しくお願いいたします。それでは、良いお年を! m(__)mP.S. 新年は1月3日(水)から記事更新の予定です。[今年もお世話になった煙草ブログは此方 Click!]
2023.12.31
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コールハス社製の年末年始向け限定煙草を続けて吸います。今回は、コールハス社が自ブランドで出している「ウィンターエディション2023」です。早速吸ってみましょう。 開封時の香りは、アーモンドとちょっと土臭いような草の匂いです。缶に同梱されているカードには「Milk Chocolate Almond Amaretto」とありますから、そういう香りなのですが、やっぱりちょっと草っぽい匂いです。少なくともミルクチョコレートは感知できません。カットは、リボンカットとラフカットの混合で、湿気はやや強いでしょうか。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、開封時とほぼ同じ香りが来ました。アーモンドはありますが、やっぱり草っぽくて、チョコレートの姿は・・・一瞬見えたかなぁ・・・。味の方では、軽い渋味と苦みに少しの甘味、その下にナッツ系があるという感じです。香りにしても味にしても派手な艶やかさはありませんが、これはこれで落ち着いた味わいで悪くないと思います。 火付きと火持ちは普通だと思います。バンバン燃える訳でもなく、再着火を繰り返す必要がある訳でもなく、普通に吸えます。ただし、やや強い湿気を感じていたので、気持ち緩めには詰めています。 喫煙中盤になって舌を刺す刺激が出て来ました。ブレンドされているブラックキャベンディッシュのベースとなっているであろうバーレー葉による刺激だと思われますが、この辺は一般的な着香煙草では普通にある事です。そういう意味では、この煙草も普通の着香煙草の範疇にあると言えそうです。 喫煙終盤で舌への刺激が少々気になるものの、着香が抜けてしまうような感じもなく、割りと淡々と吸い進んで来ました。着香の味わいがここまで続いているのですから、着香煙草としては良く出来ていると言えるのではないでしょうか。これで刺激がもうちょっと弱ければ、もっと楽しめたのにとは思いますが。 という事で喫煙終了。後味は刺激とナッツ系で、残り香はアーモンドでした。 全体的に見て、アーモンド系の落ち着いた着香煙草だったと思います。カードに書いてあったチョコレートとアマレットの行方は分かりませんし、刺激が割りと出るので、大傑作とは言えませんが、これならこれで悪くはない煙草だと思います。 何かと騒がしい年末年始に、ちょっと落ち着くような、こういう味わいの煙草も良いのではないでしょうか。味わい的には、限定品ではなく、レギュラー品で出ていても不思議ではないと感じました。[師走の煙草ブログは此方 Click!]
2023.12.27
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毎年末の恒例となりましたが、今年も新たにパイプを買い足しました。 購入したのはウィンズロウ・パイプの下位ブランド「クラウン」の「コレクター」というグレードです。デンマークのパイプ作家ポール・ウィンズロウ氏の工房で一つ一つハンドカットで作られるウィンズロウ・パイプですが、「ウィンズロウ」ブランドの下位ラインとして「クラウン」ブランドがあります。「クラウン」ブランドでは、シャンクエンド等に装飾パーツ等が付けられる事がなく、比較的質素な造りになってはいるのですが、上位の「ウィンズロウ」ブランドと同様に一つ一つがハンドカットで作られ、同じ形の物が二つとありません。 この「クラウン」パイプには現在四つのグレードがあり、下から「バイキング」「200」「300」「コレクター」となっています。ですから「コレクター」は「クラウン」パイプの最上位グレードであり、私としての「クラウン・コレクター」の購入は、これで2本目となります。(因みに私の1本目の「クラウン・クレクター」は此方。) 今回の「クラウン・コレクター」ですが、流石に上位の「ウィンズロウ」ブランドの更に上位グレードと比べると見劣りはしますが、そこは「クラウン」の最上位グレードだけあって、かなり見事なグレインが見て取れます。しかもパイプシェイプがグレインに合わせてカットされているので、グレインの美しさが引き立ちます。 シェイプは、ダブリンとかピックアックスとかと呼ばれる、ボウルトップに向かって開いて行くような形で、ベントはハーフより少し深め、ボウルトップにはブライヤ表面のラフが残されています。火皿内径は21mmで、火皿は円錐形に近く、その尖った底に煙道口が開いています。フィルターは9mmです。 それと、これは不思議な事なのですが、「ウィンズロウ」にしても「クラウン」にしても、その殆どでは火皿内部にカーボン塗装が施された状態で売られているのに対して、この「コレクター」グレードではそれが施されていない事が多いです。このパイプでもカーボンは塗られていません。カーボンが塗られていないと、使い始めの時点で火皿内壁が焦げやすくなりますから、特に慣らしの段階では焦がさないように細心の注意を払わなければなりません。 という事で、これから慣らし喫煙を始めて、年明けの比較的早い段階で喫味のレポートが出来るかと思われます。とは言え、勝手知ったる「クラウン」の9mmフィルター仕様のパイプ。しかも経験上「ウィンズロウ」にしても「クラウン」にしても品質は非常に安定しており、当たり外れが殆どありませんから、喫味レポートは退屈な内容になりそうな気がしています。でも、そういう安定感があるからこそ、何本も安心して買う事が出来る訳です。 喫味レポートをお楽しみに![安心の煙草ブログは此方 Click!]
2023.12.24
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昨年に引き続き今年もコールハス社製3ブランドから「ウィンターエディション」が発売され、日本に入って来ましたので、早速吸ってみます。まず今回はラットレーの「ウィンターエディション2023」です。 開封時の香りは、果物系+洋酒系です。缶に同梱のカードには着香内容が書かれており、そこには「洋梨蒸留酒・アマレット・ラム」とあります。ですから、まぁ、だいたいそういう香りです。カットは茶色のリボンカットがメインで、そこに黒いラフカットが混ざっています。湿気はやや強めに感じます。 これを火皿内径21mmのパイプに詰めて着火しますと、開封時よりも弱まった感じですが、ほぼ開封時と同じような香りが来ました。特に洋梨っぽさと洋酒っぽさが前にあり、アマレットは後ろにあります。で、香りの内容としてはオリジナリティーがあるなと思いますが、着香煙草としての雰囲気は、着香好きの私にとっては馴染みあるもので、奇を衒わない安心感があります。一方、味の方は、意外に甘味が少なく、酸味の方が前にある果物系で、この感じも比較的オーソドックスと言えます。 火付きと火持ちは悪くないです。比較的湿気の強い煙草に感じたので、気持ち緩めに詰めたのが良かったのかも知れませんが、何も意識せずに普通に吸えます。 喫煙中盤になって舌への刺激が出て来ました。ブレンドにブラックキャベンディッシュが入っており、それはバーレー葉がベースでしょうから、それによる刺激だと思われます。この辺もオーソドックスな着香煙草っぽい部分だと思います。その舌への刺激以外の喫味については、凡そ序盤と同じです。 喫煙終盤で徐々に着香が抜けて来て、バーレーらしい渋さが出て来ました。これもオーソドックスな着香煙草にありがちな流れだと思います。 という事で喫煙終了。後味は渋く、残り香は薄い果物系でした。 全体的に見て、着香内容にオリジナリティーもあって美味しい着香ではありますが、一般的なパウチ物の着香煙草のような着香の抜け具合と渋みの出具合が少し残念ではありました。 着香内容は美味しいとは思いますが、価格を考えると少々物足りなさがあります。ただ、年末年始向け限定煙草なので、常喫する訳でもありませんから、一瞬の派手さがあれば十分なのではないでしょうか。これはこれでアリだと思います。[オリジナリティーのある煙草ブログは此方 Click!]
2023.12.20
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