子どもの本の小部屋 それから農的生活のこと

子どもの本の小部屋 それから農的生活のこと

2010.06.08
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カテゴリ: 絵本
竜のはなし 」は、戸田幸四郎さんが宮沢賢治の作品を、そのまま絵本に作り上げたものです。

昔、強い毒をもった竜がいて、あらゆる動物がこの竜に会うと死んでしまいました。
あるとき、この竜はもう《すべてのものをなやまさない》と誓って眠ります。
眠っている間に、猟師たちがやって来て、竜の美しい皮を剥ぎ始めますが、竜は彼らを毒にあてないように息をこらえて我慢します。

この作品には、「 よだかの星 」や「 グスコーブドリの伝記 」と同じ精神が流れています。
滅私の心…。


《滅私》というと、戦前の日本を連想して、嫌悪感を抱く方もいるかもしれません。
でも現代の日本は、自分を生かすことだけにとらわれて、他人を顧みない社会に傾き過ぎてはいないでしょうか。

児童文学者の花岡大学氏が、この絵本の解説の中で強く訴えています。
失った《やさしい心》を取り戻す場は、幼児教育の他にはない、と。
だから私たち母親が担っている役割ほど重いものはない、と。

幼い子どもたちの一人一人の心に、よだかやグスコーブドリやこの竜の居場所を作ってあげられたら…。
そう思います。


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Last updated  2010.06.08 23:52:53 コメントを書く
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