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2026年08月02日
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開成学園 での生活が始まった。
詰襟に黒ボタン、ペン剣の校章の帽子に肩掛けの布バッグ。家から開成までは歩いて15分。クラスで、いや学年で一番近かった。皆遠くから来ていることに驚いた。電車で1時間とかザラ。あの通勤ラッシュの中をだ。俺なんか遅刻しそうになったら必死に走れば7,8分だ。学校の予鈴が鳴ってからでも間に合う。(さすがに聞こえないけど)

入学して始めに驚かされたのが、その 封建主義的 体質、と言うか匂い。上級生は絶対、先生よりえらい。学校で先輩に失礼をすると殴られる。普通に殴られる。(さすがに今は違うのだろうが)
まず入学初日、新入生は講堂に集められ、周りを高3の 応援団員 が取り囲む。その数約100名(多い理由は後から説明する)。そして 校歌 応援歌 を覚えさせられる。

で、一回応援団が歌う。譜面も歌詞カードも渡されない。
「さあ歌ってみろ」
歌える訳がない。12歳になったばかりの子供達は18を超えた長髪だの坊主頭だ髭面だの先輩に囲まれて、ほんの1,2フレーズを小声で歌った。
「聞こえない!」
「お前らやる気があるのか!」
「ちゃんと覚えろ。お前ら入試を受けたのか?」
竹刀を振りかざす先輩たちから一斉に罵声が飛んでくる。ビビりまくる新入生。それでも1時間ほどで何とか歌えるようになると、今度は応援歌だ。これが長いしメロディが古風。伊達に100年続いてないわ。
「ちゃんと聞け!」
「身体で覚えるんだよ」
で、何だかんだで解放されたのは3時間後だ。ここで新入生は開成の基礎を叩きこまれる。
先輩は絶対
・声がデカい方が勝つ。
・記憶は頭でするものではない。身体でする。
大変な学校に入ってしまった。みんなそう思った筈だ。



世間一般の開成のイメージってこれ↓でしょ。実態はまるで違うから。少なくとも60年前は。
ちなみに当時の開成には女性はほぼ0だった。生徒はもちんだが、先生も事務員も全部男。かろうじて擁護の先生がおばさん、そして図書室に若いおねえさんがいた。学内にたった二人だ。擁護のおばさんはヨーチンばばあと呼ばれていた。擦り傷切り傷にヨーチン、打ち身捻挫にもヨーチン、頭痛吐き気にもヨーチン。ガマの油かっつ~の。でもなぜか不思議に治ったな。。。




さてその「 実力主義 」の内容は?
衝撃的だった。これまで話したように俺は下町の小学校では断トツだったし、 全国模試 でもそこそこの成績を上げていた。自信満々で入学した最初の数学のテスト、問題を見てウっと唸った。普通にまじめに授業を受けて復習くらいはしていたよ。それが手も足も出ない。
で、結果は「 0点 」。俺は答案用紙を持ってそのままトイレに駆け込んだ。声を押し殺して泣いたよ。優等生の衝撃が分かるだろうか。いや「元優等生」だな。それでこの学校のレベルも自分の実力も勉強法も思い知らされた。これは相当性根を入れて掛からないと置いていかれる。。。






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最終更新日  2026年08月02日 00時00分07秒
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