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2026年08月04日
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開成学園 の色々なユニークな先生を紹介したが、生徒達はもっとユニークだった。いや、ユニークに染め上げられた。特に何か。運動会と部活だろう。

開成学園での6年間の総決算は 運動会 。それは間違いない。生徒達は学園生活の最後の炎を運動会で燃やし尽くし、その後は100%の 受験生活 に突入する。
6年生は約1年前から準備に入り、正月が明けてからは勉強そっちのけで運動会一色になる。基本的にクラス対抗なのだが、高校は8クラス(俺の時には7クラス)、中学は6クラスなので、中学生はクラス内で運動会の組が分かれると言う現象が生まれる。
6年は様々な役割を受け持つのだが、花形は何といっても 応援団 。学校の部活としての応援団はもちろんあるが、それはせいぜい1学年に10人くらい。しかし運動会では各組に15人以上の応援団員がいる。中学入学直後に新入生を取り囲んで竹刀で脅しながら校歌を叩き込んだ100名余は彼らだったのだ。
各組が趣向を凝らして応援合戦を繰り広げる運動会本番は、ぜひぜひ一度見てほしい。


アーチ 作りだ。これは多くの高校でもやられているが、毎年デザインを考え、巨大なパネルにイラストを描いていく。この写真は開成のHP中の運動会紹介のページから転載しているが、改めて見ると生徒達はモコモコの防具みたいなのを着けてるね。

今ってそうなの!と驚いてしまった。俺の時は1年から6年まで生身でやっていたから、当然怪我をする。各学年とも競技の練習をするのだが(その指導も6年の役目)その段階から腕を折ったの鎖骨を折ったのが連発する。なので指導員(俺もそうだった)の大きな役割は、本番までに怪我による離脱者を最小限に留める事だった。
本番?本番はいいのよ、鎖骨の1本や2本。



そして5年6年の競技は伝統の 棒倒し 。やってるやってる。あら、君達もヘッドギアとか付けてるのね。でも体の防具はなしか。よしよし。俺らは上は裸だったな。
棒倒しは燃えるのよ。またやりたいくらいだわ。身体の強さだけじゃなく、戦略も大事だ。攻撃に重きを置くか、防御に人手を掛けるか、エースを攻撃に着けるか、ラインにするか。etc.
基本的にポジションは4つ。攻撃隊と守備隊とラインとアンコ。
攻撃隊は文字通り敵の守備隊に体当たりで突っ込んで、いち早く棒に飛び乗り上に昇って棒を倒す。花形だ。普通はここに陸上部・ラグビー部等のアスリートタイプを置く。守備隊は攻撃隊の突進を体を張って食い止め、とっつかまえて棒への攻撃を阻止する。柔道部・レスリング部の出番だ。身体の大きかった俺は守備隊の先頭を務めた。ラグビー部の奴らが本気で全速で突進してくるのを胸で受け止める怖さ、分かります?
ラインは棒をスクラムを組んで取り囲んで、敵が来たらキックをかませる。ラインはに背が高く少しでも足の長い奴が当てがわれる。蹴りを入れていいのはラインだけ。他のポジションは蹴りはご法度。ここに全速で敵の攻撃隊が突っ込んできたらひとたまりもないので、守備隊は何としてもそれを阻止しなければならない。
アンコはラインの内側で棒のマットに掴まり転倒を阻止する。地味だが重要な役目だ。そして今の開成HPの動画を見ると、今の棒のマットはすごく細いのね。これじゃあアンコも支えきれなくてすぐ倒れるんじゃないか?俺達の時は体操マットくらいのが巻かれていて倒れない。まぁ倒れない。
攻撃隊は敵のラインに取り付き、まずスクラムの腕を切ってバラバラにする。そして棒に飛びついて昇っていく。するとラインの蹴りを喰らってもんどり打つ。たとえ昇れても一人ではビクともしないので2人3人と昇り、てっぺんで片側に荷重を掛けて倒しに行く。ラインはどこで全員のスクラムを切って棒を支えに行くか。守備隊はどこでマンマークをやめて棒の転倒阻止に動くか。戦術が分かれるところだ。


そして次々に 怪我で離脱 していく。鎖骨骨折、上腕骨折、頭部裂傷、肩脱臼。。。口の中を切るくらいは怪我の内に入らない。だいたい1試合に一人。トーナメントが進む頃につれて4,5人は離脱していく。長時間・何試合ものトーナメントを勝ち抜くには、結局スタミナがものを言う。
もちろん根っからの文系、ちっちゃくて細っこい奴もいるのよ。でもそいつらも含めて棒倒しではアドレナリン出っ放しだから、みんな目の色が変わる。あれは不思議だわぁ。で、かわいそうだけどやっぱ怪我しちゃうのよ。当たり慣れていないし、投げ飛ばされ慣れていない。お前は慣れていたのか?確かにぃ、なぜか慣れていたな。。。

なんかえらく脅しちゃってますけど、今のビデオを見るとかなりマイルド。守備隊がいない。攻撃隊も本気で全速で当たってない。ラインも腕組んでいるだけで蹴りも入れてない。そうかぁ。攻撃隊と守備隊の衝突が見ものだったんだけどなぁ。ルールでそうしたのか、今の生徒達にはそれが精一杯なのかは知らないが、あの程度なら大きな怪我はしないと思う。まあ時代だね。安全第一だ。
昔は相撲部のバカなんか本気で全速で頭で当たってくる。そんなのと頭でぶつかったらカチ割れる。なのでそいつらは横にいなす。当たり前だ。(漆!てめえ忘れてないからな!)

防衛大 の棒倒しが開成に近いな。
(https://www.youtube.com/watch?v=KX1Cehx0wzU)
彼らも守備隊はないんだね。守備は先に棒に取り付いていて、昇ってくる敵を叩き落とす。なんかブラッド・ピットのゾンビ映画みたい。。。そして防衛大も今やヘッドギア装着なんだ。まぁ彼らはヘルメット慣れしてるからね。

我が開成の運動会はたびたびマスコミでも取り上げられている。
(https://www.youtube.com/watch?v=FUTF5NVclNw)
競技はマイルドになったが、生徒達の本気度は変わらない。
それこそが伝統。それでいいのだ!






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最終更新日  2026年08月04日 00時00分07秒 コメントを書く
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