1971年に札幌市に開店した喫茶店『アジャンタ』が1975年(昭和50年)ごろに発売した「薬膳カリィ」が原型と言われている。同市で徐々に人気が広まり、2000年代には大ブームというべき状況になった。
札幌市では『アジャンタ』以外にも『スリランカ共我国』(1984年開店)、『木多郎』(1985年開店)が個性的なカレーを提供していた。後発だが自分の店のカレーを「スープカレー」と命名し、元祖スープカレーの店と称したのは1993年(平成5年)に札幌市白石に開店した『マジックスパイス』である。これらの店は「スープカレー第1世代」と呼ばれている[5]。
スープカレー第1世代の各店にはそれぞれ熱狂的なファンがついたものの、飲食業界の中ではまだまだマイナーな存在だった。『北海道新聞』の掲載記事をたどってみると「スープカレー」の語が紙面で初めて確認されるのは、1996年(平成8年)に道東部で限定開催されたカレー教室の告知記事においてであり、1998年(平成10年)にスープカレーのレシピがコラム記事として掲載され、翌1999年(平成11年)ころになって札幌市内のスープカレー専門店の記事が目立つようになっている。スープカレーのバイブル的な本『北海道スープカレー読本』(2004年)の著書・樺沢紫苑は1999年を「乱立元年」としている。第1世代の店をリスペクトしつつ、より親しみやすい味にした「スープカレー第2世代」の「らっきょ」や「心」は、2000年代のスープカレーブームの中心を担ったといえる。2003年には『マジックスパイス』が神奈川県の「横濱カレーミュージアム」に出店して大評判になり、札幌発のスープカレーが全国に知られるきっかけになった。その後、札幌発のスープカレー店が各都市に進出し、大手牛丼チェーンやファミリーレストラン、コンビニエンスストアでもスープカレーが販売された。
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