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2010.05.15
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「中岡慎太郎 陸援隊始末記」(中公文庫)は前から読みたかった。

私の父方の祖母が「中岡慎太郎さんは親戚にあたるんだよ」と幼かった私に話してくれたことが忘れられなかったのだ。

裏表紙には以下のように書かれている…


    長州寄りの尊攘激派浪士として、徹底した武力討幕派であった中岡慎太郎。
    薩摩の庇護に入っていた坂本龍馬と中岡ふたりの尽力により、薩長同盟は結ばれた。

    維新のもうひとつの方向を目指し、幕末維新回天の核心となった中岡と土佐勤王党の
    行動を明らかにし、志士の情熱をさぐる好著。
    『坂本龍馬海援隊始末記』の姉妹篇。

本を本気で愛する次男が買ってきてくれたこの本を手に取り、著者である
平尾道雄氏の以下の紹介を読み、「あっ、この本は本気で読める。」と思った。

    明治33年(1900)、高知県に生まれる。大正9年、東京代々木の山内家家史編修所に
    入る。日本大学宗教科に学んだが中退、以来五十年、土佐藩史特にその維新史の
    研究に打ち込み、この方面の第一人者として広く知られる。
    昭和28年高知県文化賞を、33年四国文化賞を受賞。
    のち高知大学講師、高知新聞社嘱託。
    著書に『坂本龍馬海援隊始末記』『新撰組史録』『子爵谷干城伝』など。
    昭和54年(1979)5月、死去。

私は、今、日本のものづくり、イノベーションに対する情熱が、低下している、
少なくとも中国や、インド、韓国などの国々に比べ、冷めているのではないかと
危惧している。

私が携わってきた分野において、若い技術者達に世界の学界、業界の研究、開発の
最先端の状況を知ってもらいたく、毎月、英文誌に限定はしているが、数十冊の
技術誌をチェックし、200報以上の注目すべき技術論文、総説のポイントを発信している。

その作業を通じて、中国や、インド、韓国、イランなどの国々は、それこそ国を挙げて、
大学、公的研究機関、企業が連携して研究、開発を進めている姿が見えてきた。

微力ではあるが、基盤技術に関して、あるいは技術者の教育に関して、
企業の枠を超え、顧客である企業の協力、大学、公的研究機関の力を
結集して、日本のものづくりに対する情熱、パワーを高めようと行動している。

相当なエネルギーが必要だが、そして挫けそうになることもあるが、
中岡慎太郎や坂本龍馬の足跡を辿ると、私の悩み、課題など本当にちっぽけなものに
見えてくる。少なくとも命を狙われることはない。

「中岡慎太郎 陸援隊始末記」を読み、物凄いエネルギーを貰った。





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Last updated  2010.05.15 13:47:38
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