ラ・シルフィード Part2 | Sheva's Ballet Fan Ibra's Opera Fan

毎日1人に2000ポイントが当たる楽天ブログラッキーくじ

000000

ホーム | 日記 | プロフィール

2010年01月19日

ラ・シルフィード　Part2

カテゴリ：カテゴリ未分類

ラ・シルフィード　Part2

第2幕。
森の中。
ジゼルではジゼルの本質が2幕にあるように、この作品も本質は2幕にある。
圧倒的に次々とシルフたちが現れては踊り倒していく爽快感！
ジゼルは幽玄の極致であるがこちらはもっと陽性の感じ。
浮世の結婚だ～家督だ～なんてどうでもよくなる。
この陶酔感。
ジェームズは森に連れられてきて

いよいよパドドウという場面になったとき、
もうジェームズは完璧にできあがっている。
トランス状態になっている。
アドレナリンががんがん出まくっている。

可憐に舞う空気の精
それはダンスの神とイコールだ。
彼女たちに魅入られた男、ジェームズ。
彼は憑かれたように踊る。

シルフを追い求め舞台を横切る。
グランジュテ
シソンヌからバットリー

シルフを追いかけて片足でジャンプし後ろの足にこつんと当て、ひざまづく独特の振付。

アダージョ
スローなシルフとの踊り。
途中で音楽がチェロ(ホルン？)のソロになる。
ここが陶酔の極致となる。

そしてジェームズのソロ。
絶品でした！
サラファーノフはほかの人と利き足が逆なのです。
複雑な足技です。
彼が踊っているとまるで簡単に見えます。

アントルシャから足を大きく2番に開きプリエ
アントルシャ
グランジュテ
ピルエット
この一連の繰り返し
トゥール・アンレールでジャンプしながら進み、シェネ、ザンレール
すぐに体を回転させながら後ろ向きにジャンプ
ロンドウ・ジャンブ・アンレール。
4回転のピルエットからグランジュテのマネージュ。
シェネ、ピルエット
バットゥリー、アントルシャ、バットゥリー
ピルエットで3回転目にひざまづいて終わり。

このあとのコーダ（？２つめのヴァリアシオン？）がすごい！
バットゥリー、上げた足が空中高く上がる。
複雑な回転のマネージュ。
連続のアントルシャ・シス、高い！
多分12回以上やってたと思う。

もう終わりかと思ったらコールドが出てきてそこでもジェームズのソロがある。
（ここがコーダ？）
小さいアントルシャ。
ジェームズ、真横の開脚ジャンプ。
シルフのブリゼ。

ホルンのソロ（？）
ラデク・バボラクだったらなあ～と思ったけど
充分良かった。

シルフが空中に浮かんでいるように小刻みにジャンプするシルフをジェームズはリフトしているので、踊るだけでなく、そうとう疲れる筈だ。
細いサラファーノフにとって、大型ダンサーの水香さんは細いとはいえ大変だったと思う。

シルフが去っていく。
空中を飛び去っていく。

今まで陶酔状態だったジェームズはあせる。
どうして捕まえられない？
そこに出てきた魔女。
平野さんの魔女はコミカルで大好きでした～

しょうがなくお辞儀する。

ふん！

どうか僕に魔法を教えてください、シルフを捕まえたいんです。

ほお～そうかい。
いいものがあるけどね。

薄いピンクの布。
喜ぶジェームズ
魔女の手に口づけ。
まんざらでもない魔女

シルフが現れると後ろ手に隠す。

宝物を欲しがるシルフ。
シルフと遊ぶように戯れるジェームズ。
じらしまくる。

シルフは鳥の巣を持ってきて
これと交換では？
だめだめ。

軽く蝶のように踊って見せる

だめだめ。

薄布を振りまわしながら踊るジェームズ。布のラインも美しい。

自分の首にかけたりしている。

ついにシルフの胴に布を巻いた時、
シルフはぐったりし、羽が抜け落ちる。
異変を感じ布を捨て去るジェームズ。
でももう遅い。
シルフが弱っていくのを見てジェームズは泣く。
シルフはジェームズに指輪を返す。
シルフは床に手を拡げて倒れる。
ジェームズが起こすが、彼の腕の中で死ぬ。
死んだとたんに4人のシルフが現れて彼女を空気に返すために運んでいく。

魔女につっかかるジェームズ
どうして？
魔女は婚礼の行列を見せる
ガーンとエフィー。
どうしてこんなことをしたんだ？
お前のせいさ。
シルフが天に昇っていく
ジェームズは倒れて死ぬ(気絶する？）
高笑いする魔女。

全幕了。

きょうのサラファーノフは間違いなくラコットのジェームズだった。
彼は時に、ソロルで
アリで
バジルで
ジークフリートで
デジレで
そして
イワンだ。
きわめつけの美しさを造型するが
それぞれ役としての美しさを把握しきっている。それぞれまったく別物だ。
だからすべて同じというようにはまったく見えない。
先天的な才能なんだろうなあ～
踊りそのもので役を演じ分けられるのだ。

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう