私の個人日記 株投資 時々 鉄

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2009年06月28日
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テーマ: 鉄道雑談(1639)
カテゴリ: 旅行記



左通駅を出発すると、線路は右にカーブする。周囲は山線の色彩が強くなるが、その区間も短く、ほどなく右側に住宅が見えてくる。線路の左側は山が迫り、その縁に沿うように線路が続いている。やがて遠方信号機が現れ、線路は右側にカーブした。直線に変わった線路は少しずつ低くなってゆき、やがて上桧木内駅に到着する。この駅は島式ホームを持った列車交換可能駅となっている。先の左通駅から2キロもないが、列車交換施設を造る為に存在している駅である気がする。
駅の周囲は水田が広がり、人家は少し離れた場所に点在している状況だ。当然『駅前広場』の様なものは存在せず、閑散としていた。駅の角館方には、両側の番線に出発信号機が設置されており、折り返し運転にも対応できそうだが、現在、ダイヤ上でその様な列車は設定されていない。

駅を出発すると、線路は長い直線に変わる。列車は山と山の間に造られた狭い平地の中を進むが、その平地内にある多くの水田には青々として稲が育っており、激しく過疎化しているような感触はなかった。集落も所々に現れるが、新しい建物も見られるなど、定着して住んでおられる方々が多い事が解る。
やがて右にカーブして道路の下を潜ると、今度は人家も見えなくなり、水田のみが広がっている。
高台から比較的高い築堤に線路が変わると、再び集落が現れる。
上桧木内駅~戸沢駅間
上桧木内駅~戸沢駅間 きれいに水田が整備されている

やがて線路が左側に大きくカーブして川を渡ると、線路は築堤から高台の平地に変わる。この高台には数軒の民家しかなく、水田も荒地に変わっている箇所が多くなっている。線路はやがて右にカーブすると再び川を渡り、線路は高い築堤に変わる。右側には山が迫り、左側の低い場所に田畑が続く風景の中を進むと、やがて戸沢駅に到着する。
この駅は棒線にホームのみの構造で、すぐ前方にはトンネルがある。駅はやはり高い位置に設置されており、周囲には人家も殆ど見られない。まだ先にあった集落の付近に、駅を造った方が良かった気がしたくらいだ。なぜこの場所だったのか、場所を選んだ理由もよく解らない。

戸沢駅を出発すると、直後にトンネルに入る。トンネルを出ると左に緩くカーブして、次の短いトンネルに入ることになる。トンネルを出ると線路は直線に変わり、その両側には畑と小さな集落が現われるが、その後は木々が続く中を走ることになる。この付近はトンネルが連続しているので風景を眺めるには困るが、時折現れる明かり区間の風景にしても、人間の生活の匂いは少なく、ただ山の自然の中を走るばかりとなる。やがて幾つかのトンネルを潜った後、長いトンネルに突入した。トンネルの名は十二段トンネルと言い、全長は約5700mと非電化区間では最近までは日本最長を誇っていた。

この長いトンネルを出ると、正面には水田と人家から現れ、先程までの風景から一変する。
列車は左にカーブしながら築堤を降りていく。右側に並行する細い道路には柵が設置されており、風対策をしていると思われるが、水田に対してなのか、道路に対してなのか、いったい何に対しての防御なのか一見ではよく判らなかった。
線路が直線に変わると、ほどなく阿仁マタギ駅に到着する。
この駅も棒線にホームのみの構造で、築堤の上にホームがある。周囲には少し大きい集落も見られたが、大半は緑の水田が広がっていた。

駅を出発すると、列車は直線の築堤上をしばらく走る。やがて左にカーブしながら、築堤を下りはじめて線路が直線に変わると、前方にトンネルが現れる。このトンネルも少し長めだが、このトンネルを抜けると、直後に奥阿仁駅に到着した。
この駅も棒線にホームのみの構造で、築堤上にホームが造られている。周囲には小さな集落があるが、平地は広くない。

数人の乗客を新たに乗せて列車は駅を発車した。道路と川を立派な造りの橋梁で超えると、またも短いトンネルを潜る。トンネルを抜けると直後に、これまた立派なトラス橋を渡るが、先の橋と共に鋼材に錆がびっしりと付いていた。近代線区でよく見かける耐候性鋼材を使用した物だが、無塗装で錆だらけの為に、見た目が非常に良くない。メンテナンスフリーでコスト削減にはつながるのだろうが、この事を知らない人からは心配する声も出るという。
線路は直線のまま勾配を下り、山間地に開かれた水田の間を進む。この時点では人家は殆ど見られないが、線路が左にカーブして、再度耐候性鋼材を使ったトラス橋を超えると、ようやく民家が現れ始める。
線路が右側にカーブすると、ますます人家が増えてゆき、再度立派な橋で川を渡ると線路は直線に変わり、やがて地上に降りる。
奥阿仁駅~比立内駅間
奥阿仁駅~比立内駅間 比立内川を渡る。列車は高い位置を走っている。

やがて線路の両側には住宅が立ち並ぶ様になり、前方に場内信号機と停車中の列車が見えてくると、比立内駅に到着する。この駅は島式ホームを持った列車交換可能駅だ。駅の周囲は住宅もあるが、駅舎の反対側には水田が広がっているなど、長閑な風景が広がっていた。鷹ノ巣方からの列車がこの駅で折り返す為に、鷹ノ巣方には両方の番線から出発できるように両側に出発信号機が設置されている。
新線区間はこの駅までで、この先は旧国鉄阿仁合線の区間に変わる。この比立内駅はかつての阿仁合線の終着駅の為、駅構内の枕木は当然の様に木製に戻っていた。砕石を含めて一気に貧弱な道床に変わった感じがするのは気のせいなのだろうか?


駅を出発すると線路の両側は水田に変わる。左側には人家も見えるが、進むにつれて少しずつ少なくなってゆく。
比立内駅を出発
比立内駅を出発

やがて線路は左側にカーブするが、このカーブの半径は、これまで歩んできた新線区間に比べてもきつい事が一目で判る。路盤状態も一変して、列車の揺れも大きく感じられる様になった。
やがて人家も見えなくなり、線路は木々が生い茂る間を小刻みに右に、左にカーブしながら進むことになる。
線路は明らかに下り勾配に変わっているのが判り、その為か、列車は途中でブレーキをかけながら進んでゆく。ほどなくトンネルを潜り、左にカーブすると木立も途切れ、線路の両側に荒れ地が現れる。
そのまましばらく進むと岩野目駅に到着となる。


駅を出発すると列車はほどなく、再び木々の間に突入してゆく。当然の如く、人家などは見えるはずもなく、高く成長した木々の為に薄暗くなっている線路を進んでゆく。
線路が緩く左にカーブすると、左側の木々の間から道路が見えてきて、やがてそれまで続いていた両側の木々も、部分的に途切れる様になり、やがて人家も現れる。その人家は列車が右に大きくカーブしてゆくにつれて増えていき、集落を過ぎた辺りで笑内駅に到着することになる。
この駅は棒線にホームの構造で、小さな待合室がついていた。『駅前』と呼べる場所には住宅も何軒も建っていて、先ほどの岩野目駅とは対照的だ。

駅を出発すると、列車はまたもや木々の茂る間を走る事になるが、先程とは違い、程なく左側に道路が並走してくる。右側の車窓には相変わらず木々が続いていて、その横にあるはずの阿仁川の流れを隠している。線路が左側にカーブする少し手前から、左側に並走していた道路の位置が高くなってゆき、列車は再び両側の視界を奪われる事になった。
小刻みに左右にカーブしながら先に進むと、左側の道路が線路を乗り越えて右側に離れてゆく。
その後、列車からの視界も右側が開けてきて、狭いながらも青い苗が揺れる水田が現れる。その空間を過ぎると再び木々に囲まれ、右に緩くカーブして、前方に見えてきた橋を渡る。
笑内駅~萱草駅間
笑内駅~萱草駅間 阿仁川を渡る

橋を渡ると線路は左にカーブして、新たに現れた集落の間を抜けると、やがて萱草駅に到着する。
この駅も棒線にホームの構造で、先ほどの笑内駅と同様の待合室があった。周囲は集落の中心地よりも外れている為に、田畑の存在が目立っていた。

駅を出発すると、列車は程なく左側にカーブする。列車はそのまま木々の間に入り込み、車窓は両側共に木々が連なる山肌しか見えなくなる。
短いトンネルを潜ると、左側に視界が開け阿仁川の流れを眼下に見る事が出来る様になる。線路が直線に変わり、短い橋を数か所渡ると周囲に続いていた木々も無くなり、線路の両側には水田が広がってくる。一気に平坦線に変わった様な風景となり、列車はその中を淡々と進むことになる。遠目に見えていた人家が線路の近くに建つ様になると、程なく荒瀬駅に到着する。
この駅も棒線にホームのみの構造で、緩いカーブ上に造られている。周囲は水田が広がっていて、いよいよ山線の雰囲気も消えた様な感じだった。

荒瀬駅を出発すると、線路の周囲から人家は消えていき、またも閑散とした風景に戻る。少しずつ木々も多くなり、再び『山線』の匂いが漂ってくるが、そのまましばらく進むと左側の低い位置に建物と阿仁川の流れが見え始める。ここを境にして再び街の匂いが漂い始め、築堤上を走る列車が右にカーブすると、遠方信号機が現れる。やがて線路の両側が住宅に変わり、場内信号機が現れると、程なく阿仁合駅に到着する。
阿仁合駅に進入
阿仁合駅に進入

この駅は島式ホームを持った列車交換可能駅で、どちらの方向にも折り返せる様に両側の番線に出発信号機が設置されていた。
秋田内陸縦貫鉄道の中で中核となる駅でもあり、駅舎には本社機能も設置されている。構内には車庫と検修施設も併設されていて、多くの車両が滞泊していた。
乗車してきた列車はこの駅が終点となり、乗客は全て下車した。反対側のホームには既に鷹ノ巣駅行きの列車が停車していたが、発車までしばらく時間があったので、駅を出てみた。
駅舎の中には売店があったものの、駅前には商店も少なく、少し寂しい感じがした。
駅前が寂しいのは、街の中心地が駅から少し離れている事が原因なのだろうが、それだけ駅を利用する人が少ないという現れなのかもしれない。
しばらく駅前を歩いてみたものの、特にめぼしい店もなかったので、再び駅に戻り発車を待つことにした。10分程度が過ぎた頃、運転手が乗車してきて、ほどなく列車は阿仁合駅を出発した。


その3につづく



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Last updated  2009年06月29日 00時55分37秒 コメントを書く
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