2日間の研修の往復の旅のお供、道尾 秀介作「鏡の花」。読破。研修の旅はいつもの通勤より時間が掛るので、お供は必須。amazonの書評では、「ただ単に死を弄んだとしか思えない」という酷なものがあったが、パパの感想は全く異なる。ほんの微かな風の揺らぎや心の迷い、動きすらも手に取るように分かる。こんなに繊細な機微も踏まえた書き手は道尾さんの境地であって、パパには「愛おしさ」さえ感じた。行間に籠められた優しい思いの溢れるページを繰るのが勿体ないけれど、先が気になるので、どうしても早く読み進めたいという読書本来の楽しさを久々に堪能。
先に読み出した、伊坂幸太郎作「ガソリン生活」を放置し、2日間で「鏡の花」を読み切りました。ワクワク、ドキドキはないが、人生の偶然に導かれて出逢い、愛し合い、巧まざる中での誤解、どうしようもない嫉妬。いかに夫婦、兄弟、親友であっても言えない本音、言えない本音はある場合は無言で伝えない、真実を隠してしまう人間の弱さ。例えば、第五章:「かそけき星の影」の姉:真絵美と弟:直弥。真絵美の無言という隠ぺいは直弥にとっては許せないもの。その隠ぺいが分かったタイミングで鳴る葎(りつ)への父:飯先からの携帯電話。偶然出会った真絵美と直弥とプラネタリウムへ「小旅行」することで、「そうはナッテしまうであろうけど、どうしても受け入れたくない」現実(母:結乃の死)から逃げていた、葎。避けられない現実に引き戻される。この第五章がパパの心に一番沁みました。
人間って、サーカスの綱渡りのように本当に偶然の「細い糸」の上を歩いている。分岐点で何かが変わると全て「失われてしまう」という危うさ。その危うさをいろんなパターンで示す。非条理さに一瞬にして踏みにじられてしまう人生。今の奇跡的な偶然の上に成り立っている尊い現実、一期一会の出逢い。偶然に感謝して、家族を大事にして生きていこう。道尾さんのそんな優しいメッセージが本作には溢れる。パパの琴線には触れました。「ただ単に死を弄んだとしか思えない」としか受け取れないことも大いに有るでしょう。読むのがシンドイ人も多いかも。万人には薦められない作品かも知れないですが、パパには良い作品でした。単にパパが道尾ファンってことかな?
<< 12/4 2013 (Wed) - 'Pars Orpheus' DJ: 佐藤竹善 >>
22:03 "A FRIEND LIKE YOU" BRIAN WILSON FEAT.PAUL MCCARTNEY
22:07 "PRAIS EYOU" FATBOY SLIM
22:14 "AFTER THE MORNING" YOSUKE ONUMA & TAKANA MIYAMOTO
22:20 "SMELLS LIKE TEEN SPIRIT" THE BAD PLUS
22:27 "PROVIDENCE" TIM WESTON/SHELBY FLINT
22:32 "I'M KISSING YOU" 佐藤竹善
22:34 "透明な空" 西部里菜
22:39 "COME THROUGH" JAVIER COLON
22:50 "I SING THE BODY ELECTRIC" FAME STUDENTS
<< 12/6 2013 (Fri) - '佐藤竹善Friday Musical Voice' Shonan Beach FM>>
23:05 Time Out Buddy Rich
23:11 It's All Right with Me [from "Can-Can"] Marty Paich
23:14 Stop & Go 三木俊雄 Front Page Orchestra
23:22 Quantum Leap 三木俊雄 Front Page Orchestra
23:28 Escher's Vision 三木俊雄 Front Page Orchestra
23:39 No Noise Charlie Parker
23:47 The Continental
23:56 アトムの子 ['92 live version] 山下達郎
<< 12/7 2013 (Sat) - 大塚商会 presents SHONAN JAZZ BY THE SEA LIVE Shonan Beach FM>>
19:02 I Mean You 谷口英治
19:38 Pennies From Heaven 右近茂
19:40 I'm Getting Sentimental Over You 片岡雄三
19:48 Do You Know What It Means To Miss New Orleans 右近茂
20:35 Caravan 谷口英治
20:36 Samba For Carmen [2 谷口英治
20:43 Pennies From Heaven 右近茂
20:48 I'm Getting Sentimental Over You 片岡雄三
<<12/8 2013 (Sun) Interfm Jazz Conversation Play List>>
18:02 "CHA CHA CHA" IRAKERE
18:10 "USKDAR" HERBIE MANN
18:14 "GUARDINA ANGEL" JOHN MCLAUGHLIN / AL DI MEOLA / PACO DE LUCIA
18:18 "DIPITA" RICHARD BONA
18:28 "BARKSHIRE MUSIC CENTER LIVE MEDLEY AUGUST 18, 1970" MILES DAVIS
19:06 "NEVER SERIOUS" IBRAHIM MAALOUF
19:15 "DOUBTS" IBRAHIM MAALOUF
19:20 "SURPRISES" IBRAHIM MAALOUF
19:27 "STUDIO LIVE PERFORMANCE (IMPROVISATIONAL TRAMPET SOLO)" IBRAHIM MAALOUF
19:30 "LIBERTANGO (LIVE)" RICHARD GALLIANO
19:38 "BAGPIPE BLUES" RUFAS HARLEY
19:41 "RAGA MEGHA" THE JOE HARRIOT DOUBLE QUINTET
19:50 "無限の譜" 山本邦山
<< 8th Dec, 2013 セッション2013 -吉本章紘カルテット->>
「C Jam Blues」(1分54秒)
「Boston Subway」(7分22秒)
「Sky Dance」(5分30秒)
「Pale Green」(8分05秒)
「Last Monday」(4分47秒)
「How About This Cat?」(6分43秒)
「Enpitsu Hiko」(10分53秒)
「di di」(3分25秒)
(テナー・サックス)吉本章紘
(ピアノ)アーロン・チューライ
(ベース)坂崎拓也
(ドラムス)石若駿
100分de名著 ー 名著116「日蓮の手紙」 2022.03.07
「金子みすゞ詩集」第4回「ことばで響き合… 2022.02.07
詩人になることへの諦めの境地:「金子み… 2022.01.31