ようやく伊坂幸太郎作「ガソリン生活」を読み終える。伊坂作品の分類では、「グラスホッパー」や「マリアビートル」のコラテラルものに属する。但し、語り手が本邦初「車」、マツダのデミオ(緑)の僕。興奮でワイパーが動く、開いたボンネットが塞がらない等、クルマ目線の感情表現が満載でユーモアには溢れる。「マリアビートル」の中学生「王子」から暴力性を除いて、持てる「知性」(兄、良夫を凌駕する、望月家の頭脳)を最大限に活用し、大人顔負けの大活躍をする主人公、望月家次男の亨。ポップで面白い小説だが、「グラスホッパー」や「マリアビートル」の残虐性が表に出ない(一部、トガリ、トガリの女、トガリ子分の悪行もあるが)ワサビ抜きのトロ握りみたいでパパには物足りなかった。語り手を本邦初「車」、マツダの「緑デミオ」の僕にする伏線は、一番最近読んだ伊坂作品「残り全部バケーション」へのオマージュとしている箇所がある。これは伊坂がよく用いる手法で、オーマジュを埋め込むことで連作的なイメージになっている。「オー!ファーザー」のあの人達も登場。本作が道尾作「鏡の花」より読み進めにくかったのは語り手が車であるためスピード感欠けたためか(車なのにスピード感が足りないのは「アイロニー」ではあるが)、もしくはパパにとって伊坂作品のポップさが体に合わなくなってきたためか。まあ、読んで損ない作品。
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22:07 "SO BLUE" PRINCE
22:14 "MY FAVOURITE STREAM" ALICIA MAY
22:17 "LET THE MUSIC SEND YA" BECKY RYAN
22:25 "GOT ‘TIL IT'S GONE" JANET JACKSON FEA.Q-TIP
22:30 "BLUE" SARAH MCLACHLAN
22:32 "RIVER" HERBIE HANCOCK FEA.CORRINE BALEY RAE
22:40 "WOODSTOCK" C.S.N.&Y.
22:44 "GOODBYE PORK PIE HAT" CHARLES MINGUS
22:52 "ON CHRISTMAS MORNING" 佐藤竹善
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