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2018年09月06日

太極拳は、伝えようとする側も説明に苦戦します。
体の中の話になるほどやっかいになってきます。
教えるときに心がけていることがあります。
それは、

クリアしてほしい部分的課題があるときには、とりあえず他の部分は無視することです。

例えば、足をなおしているときに手の指摘を受けても「手はちょっと待ってくれ～」となりますよね。
実は案外、こういうことは多いです。
「足を直せと言われて直そうとしているんだから、足が直っているかどうか見てよ。」です

。

例えば、1起勢の動きで、手を下げる前に

1：背中・肩を緩めて、
2：それから手を下ろして

と伝えることがあります。
もちろん、次の段階になれば、「1：」「2：」はつながっていくことになります。

他にも、まず緩まなければ頂勁できないから、収脚したら上歩する前に

1：丁歩でまず緩んで、
2：それから頂勁して上歩して

と。
これも体の中の繋がりができてくると、「まず緩んでそれから頂勁」という表現は間違いになってきす。
統合されていくからです。

学ぶ側のタイプにもよるでしょうが、私は分かるまでに結構の時間を費やしました。

その経験を踏まえ、科学的・合理的にやっているつもりです。
とはいえ、「科学的・合理的」という言葉を使うときには、自分だけそう思っていることも多いですね