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一週間、河船でモスクワからサンクトペテルブルグへと 航行した。
ボルガ河を下ったと言いたいところだがそう単純な話ではない。
河を登ったり下ったりの航行なのだ。
したがって標高もバルティック海を基準に
最高162mまで登ることになる。
5月下旬のロシア北部はどこもみずみずしい新緑に包まれ
ライラックをはじめ木々は淡色の花を持ち
地面はタンポポの黄色で満ちていた。
我がキャビンの窓の風景を紹介することとしよう。


河畔は 多くうっそうとした白樺などの落葉樹帯
時々上のような農村や都市住民のダーチャ
(簡易宿泊施設つき農園)が現れる。

5月下旬のロシアは記録的暑さでモスクワでも連日超 30℃、
裸で釣りをしている人もいた。
とは言っても一日航行して数組であるが。


数えるほどの人家しかない河畔の農村に鐘楼を持つ
こんな立派なロシア正教の教会がある。
ソ連時代も農村では信仰が息づいていたのだろうか
それともソ連崩壊後再建されたのだろうか。
どの教会も修復か復元されたのだろうか。
いづれも比較的新しく見えたのはそのせいかも知れない。

航海の安全を守る小さな中州に建った女神像の姿は
心を落ち着かせてくれる。

河は時々大きな流れから海のような大きな湖に出る
その河口には決まって小さな島々が横たわっている。

どのようにプログラムされているのか細い流れでは
あまり出会わなかった逆行船が湖でよく出会った気がする。

細い流域の川も時々大きな湖に出る
本当に大きな湖で水平線しか見えない。
そして狭い流域では森に沈む夕日ものびのびとゆっくり
湖面に沈んでゆく。
北国の夕日は毎日夕食後の10時半過ぎであった。

その夕日も日によってこんなに表情を変えてくれる。
