愈々庵気まぐれ日記

愈々庵気まぐれ日記

2013.04.11
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   紋所
  • 先週の金曜日所要が有って外出して帰宅時最寄りの駅で下車する際
  • 2階改札口に印半纏を着て幟を持った老人が立ていた。ふと振り返ると
  • その背中に下の紋が染め抜かれている。私はこの文様とちっと因縁が
  • 有るので気にしつつエスカレータで一階に降りると別の老人が同じ出で
  • 立ちで道案内をしている。

  • 結び柏紋桂文治A.jpg

  • その半纏の襟元には「十一代 桂文治」と染め抜かれている。
  • 私はこの紋どころが落語界の名門で東西(江戸・上方)の桂一門が多く
  • 用い、特に宗家の桂文治が代々この紋どころを使っていることを知って
  • いた。そして私の紋が下の印章である。

  • kamonn-1.jpg     

  • わが国では家紋は家・一族の印であるが、西洋では個人のものである。
  • 紋章を見れば出身家や一族内での序列なども分かるらしい。もともと
  • 戦に出た時の手柄をはっきりさせるため鎧に付けたのが始まりと言う。
  • 英語では”Coat of Arms"と言うそうであるが正しく甲冑の上に描か
  • れた模様を指す語であろう。
  • 我が国では皇室で個人紋が用いられ”お印し”と呼ばれており、たとえば
  • 美智子皇后のお印は「白樺紋」である。

  • ある時私も自分の紋章印を作れば本などが後で人手に渡った時でも
  • 余計な憶測をしなくとも良いし便利ではなかろうかと考えて製作した。
  • 紋匠の手をわずらせる程のこともなく、自分で考えることにした。
  • 私の実家の紋は丸に三本線の"三つ引き紋"なのでこの要素を取り入れる。
  • 角がなく、どの方からも違わず、太陽や原子の形、中心からどの方向にも
  • 長短がない、また平和、調和、真の象徴として丸を組み合わせることにした。

  • [色即是空 空即是色]、禅でも円はその真髄を表すものとして良く描かれる。
  • そこで一つの大きな円の中により大きな一つの輪を折り重ねて三葉として
  • 三本の線を葉脈様に配した私の個人文様を作成した。この[変形三つ葉紋]
  • を印章に彫ってもらったのが下の押印である。

  • P1050354_R.JPG

  • 輪の組み合わせ紋様としては大きなプロジェクトの下で制作された
  • トヨタ自動車のエンブレムがあり、近年の傑作として知られている。
  • なお、三つ葉紋とケルト文様や数学の分野である"位相学(topology)
  • の関係についてはは 興味深いホームページ があり、私の個人紋作成には
  • 大いに参考にさせていただいた。私の紋の押印で外円の中に納まっている
  • 三葉を形造る紐は一つの輪を折りたたんで出来る幾何学模様であるが
  • 冒頭に示した桂文治さんの輪は少し凝っていて下の図のように一度半結び
  • して二つのループを作りこれを三葉に折りたたんで出来る凝った図形の紋
  • である.上のホームページの記事を引用させていただいて説明すると、最初
  • ロープを半結びする時右結びするか左結びするかで2種の立体図形が出来る。

  • tpology_R.JPG

  • 結び型で違う二つの立体図形は一方を鏡の中の像(鏡像)とすると
  • もう片方は実物の像「実像」である。この二つは似ているものでも同じ
  • ものではない。あなたが自分を鏡に写した時鏡の中の人物の心臓は
  • 右側にある。右手と左手の違いはあなたが握手する時相手のどちらの
  • 手を選ぶかを考えれば明らかだろう。

  • 結び柏紋_R_R.JPG

  • そこで上の桂文治師匠の紋を見ると明らかに左手型三つ葉結びと言うことになる。

  • 結び柏紋桂文治A.jpg

  • 落語の桂流は上方桂(桂文(三)枝、桂文珍など)と江戸方桂(桂文治、
  • 桂歌丸)などであるが、宗家は桂文治で現在上方桂の止め名(最高位)は
  • 桂分枝(去年までの三枝さん)、江戸方の止め名は桂文治。そうすると
  • テレビになあまり出なくとも桂文治さんは大した方で個人的に会話する
  • 機会があったこと感謝した。





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Last updated  2013.04.11 10:04:04
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