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たそがれの写真家 @ Re:猛暑と大雨 そして秋(11/01) お久しぶりです。 最近の異常気象は本当に…
2006年03月06日
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カテゴリ: 鳥インフルエンザ

まず、本病に関する概要を 「厚生労働省 -新型インフルエンザ対策行動計画 -」 で確認下さい。
 1918年のスペイン風邪も鳥インフルエンザの変異とされ世界で4000万人の死亡(日本では39万人の死亡)だったが、現在、人から人に感染する新型インフルエンザの出現は不可避で日本では重度の算定では17万人の死亡予想(感染者の70%)がなされている。

  いたずらにパニックを起こすこともないが、当局の発表にはあえて国民には知らせないことも多いように思われる。

・鳥から人には感染しないのか
 農水省は以前に鳥から人には基本的に感染せず、濃厚な接触により「稀に」、あるいは「偶発的に」という表現で感染することもあると言っていました。ところが既に100人以上が感染し鶏との接触がない感染も発生していることから“稀”でなく感染するといえるでしょう。種の壁は、簡単に越えられているようです。ドイツで猫に感染した、ということはネズミでも、虫でもとなると、もはや「今そこにある危機」なのに、なぜかマスコミ報道は他人事のような扱い。

・養鶏場等への対策指導は、ポーズ
 鶏と野鳥への接触がないように防鳥ネットを張る、地面に消毒用に石灰をまく等の指導をしていると農水省は発表し、報道を見られた方は「これで大丈夫」と思われたかもしれません。ちょっと考えれば大丈夫でないのは、すぐわかるでしょう。野鳥の糞が風で飛んだら、どうなります? ハエや虫は? 飼料は? というふうに子供でもわかりますよね。相手はウイルスなんで、無菌室レベルでなければ対応できないのです。この程度で、とりあえず国民は騒がないだろうみたいな、稚拙な方策です。
鳥ウイルス

高病原性鳥インフルエンザウイルス(電子顕微鏡写真)

・伝播 -渡り鳥説はウソ-
 ウイルスの伝播には、いくつかの説があるが、このうち渡り鳥による伝播は低病原性のものであり高病原性のウイルスは発見されていない。強毒である以上、死亡し海を渡って飛来するのが不可能だからだ。このへんの報道が誤解を生んでいるが低病原性が高病原性に変異する可能性もあって注意を要する。野鳥や人、車、伝播は種々あると考えるべきだ。世界中に人や物資が移動する現在では人から人へ感染する新型インフルエンザに変異しスペイン風邪以来の世界的大流行(パンデミック)となると考えられている。世界保健機構(WHO )では行動計画を策定しているが、蔓延防止策でありパンデミック自体を食い止めることはできない。
パンデミック
現在は3にあたり、人から人に感染するウイルス発生の直前である。(WHO)

・ 社会的混乱は、なぜか軽い報道だ -パニックへ-
ニュースをみていると、感染初期にタミフルが有効だとか、ワクチンが臨床試験の段階という程度の報道で、社会生活や経済がどうなるかとの指摘が少ないようだ。最大で入院患者数は約200万人、死亡者数は約64万人と推定される(厚生労働省)が、その時どうなっているのか。病院はパンク状態の可能性もあれば、ウイルスの特定からワクチン製造まで早くても数ヶ月とすれば医療スタッフそのものが、不足するだろう。不特定の人と多く接する、飲食業、小売業、サービス業に早くから広まり、次に交通機関の停止、企業の操業停止となり、食料をはじめとする基礎生活物資が入手不能となる。この時点までに流言、デマの類が広まりパニック状態になっているかもしれない。阪神大震災の時では何より欲しかったのは情報だと聞く。現在から報道機関には正確な情報を出してもらいたい。それだけでパニックを防げる。

・食品への誤解
フォアグラが輸入禁止となった。とりあえず輸入禁止の措置はわかるのだが、感染地域でなければ実際には危険性はない。鶏肉でもそうだが胃酸でウイルスが死滅する以上、食べても何らの問題もない。卵では卵殻内でウイルスが生存できず、生食可。さらには70℃1分以上の加熱でウイルスは死滅する。そうした報道が少ないのも気にかかる。

・ 対策
人にまったく免疫がない新型インフルエンザは危険だが、通常のインフルエンザ対策と同様の手段が有効となる。マスク、うがい、手洗い等。個人レベルではないが交通機関では窓を開ける、換気だとか、学校や企業でも同様に消毒を心がければ、かなりの効果となる。

 新型インフルエンザの発生と流行は阻止できないとWHOで分析している。有効なワクチンも初期には間に合わない。長い間、人類は新種のウイルスと戦ってきたし、現在も続いている。70%の致死率という恐怖のウイルス出現前夜に今あるが、個人でできる対策と必要な情報を入手し備えを固めれば最小限の被害ですむだろう。くれぐれも流言、デマからパニックに陥らないよう心がけましょう。明日は明るい日です。当たり前か。





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最終更新日  2006年03月06日 22時56分11秒
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