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タンタンことニコル、最期まで親孝行だった。親孝行すぎてあきれるくらい。
私は寝るのが好きで、お休みの日はニコルに起こされるまで寝ていた。
ニコルは亡くなる前の日の朝から、度々痙攣を起こしてたので、痙攣止めを注射してもらった。そしてお昼、居間で日向ぼっこしながら、すやすや眠るニコルに添い寝してた、3時間も。なぜか睡魔が襲ってきたのですな(どうしてこんな時に)。
でもその3時間で薬の効果が切れて、また痙攣。それが、9時を回ったころに痙攣がなくなり、穏やかな「ふぅーっ!ふぅーっ!」という大きな呼吸になった。
あれ、回復に向かっているのかも!! のんきな私はそう思い込んだ。
夜になり、(明日は日曜だというのに)先生が「明日も点滴にくるでしょ。」と言ってくれたので、約束の時間に間に合うように早く寝ようとお布団に入った。
11時からウトウトとしてたんだけど、体中のつぼが凝った感じがして寝つけなくて、1時間ごとに起きてたが、2時を境にまたもや睡魔に襲われてしまった。ニコルにぴったりくっついて寝てるから、異変があったらわかる状態だし、しかもニコルはずっと深い呼吸を続けてたから安心して眠っちゃった。
戸の開く音がして目を覚ますと、「息しようか?」と父母が入ってきた。時間を見ると朝の7時。「まさか?何を言ってるんだろう?」と飛び起きて胸をさわると息をしていない。手足もつっぱったままで、硬直している。
最期は痙攣をしてたんだな。痙攣を起こしたときの形だったから。私は全然気が付かなかった。何の異変も感じずに熟睡してしまってたよ。
情けないでしょ。いっしょに寝てただけで、最期を看取ってやれなかったの。
月 「ニコル、どうして起こしてくれんかったん?」
ニコル 「だって、お月さん寝るのが大好きだったでしょ。ゆっくり寝かしてあげようと思って。」
赤ちゃんのときから手のかからない子だったけど、死ぬときぐらい手間かけてくれたらよかったのに。
あまりにも親孝行すぎだよ、ニコルさん。