テープ起こし(録音反訳)のHP

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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日も終日家から出ず。議事録整文作業及び新規のパネルディスカッションの録音反訳。
後者は音よし、資料あり、ただひたすら機械になりきり打ち込みます。1時間40分、ゆっくりしゃべった録音でもあり、無事に打ち終えて明日以降に聞き直しだっ!

ところで、昨日から手がけている議事録の整文というか、要約というか、そんな作業をすることが、ここのところ多くなり、新たに考える種が増えました。

もともと「標準用字用例辞典」にひらがな表記が多いのは、おそらく速記者の「音としての記録」を大切にし、踏み込んで誤ったニュアンスを伝えないようにするためと思われます。たとえば、「とまる」にしても「止まる」「留まる」、「さわる」を「触る」「障る」、どちらにするのかは納品先に判断をゆだねるためとも言えましょう。重複を削るのはよいが、足してはいけない、必要以上につくってはいけないと口を酸っぱくして言われ続けてきました。あくまでも、反訳専門の会社としては、下ごしらえのスタンスを忘れないようにという意味を込めていたのだと思います。

わかりやすい例を思い出しました。
まだこの仕事を始めて半年ぐらいのころ、受け持った講演会の録音で、グラフを5分ほどOHPか何かで説明していました。
音にすると、当然「ここが、こうなっていますが、そのころ上向きだったこちらのグラフがこの年に下がり始めて、ここでようやくこのように重なるわけです」です。

それではわからぬではないかと、半ページほどの分量だったので、添付資料の同じグラフを見ながら、
「このカツオの漁獲高のグラフは近年上向きになっていますが、そのころ上向きだった漁業船舶総数のグラフは1995年に下がり始め、それがこの2002年でようやく重なるわけです」と、該当の語句を当てはめながらつくってみました。


それで、両方のデータを用意して、「こちらではどうでしょう?」と担当の方に見ていただきました。

すると、あっさり担当者は「せっかくつくってくれたけど、こちらでいいです」と、「このこの」原稿を採用。私の練ったものはあっさり却下されました。

そこで悟りました。
反訳は、正確な機械であることが、まず求められるのだなあと。確かに私のつくったものは、現場にいたわけではないので正確かどうかはわからない。出さないほうがよいと判断したのは、その会社の姿勢か、担当者の姿勢か不明ですが、お客様にとってはどちらがよかったのか…。

ただ、今までやってきた、そのような起こし方では、もう時代のスピードには追いつかなくなり始めています。

機械のように起こした原稿…Aを、
納品先がさらに精査し、加工する…B。
Aが正確で読みやすく、そのまま通用する原稿につくってあれば、Bの手間は少なくて済みます。

ライターさんのように、素材を自分の工夫で味付けしたいという方は、Aの部分で必要以上につくりこむのはやめてほしいと思うでしょう。(実際に「つくりすぎ」というクレームが来た人もあるようです)

しかし、場合によってはAの段階でそのまま通用する文章になっていたほうが、その先の作業は速いし、楽だし、助かる人もあるはず。
すなわち、単なる「記録者」だけではなくて、「ライター的要素」も求められると感じます。(今ごろ気付いたかと言わないでください)

残り少なくなってきた私の名刺。今度新たにつくるときは、どうしよう……。
いずれにせよ、お客様のご要望がどちらなのか見きわめないといかんなあと、つくづく感じる昨今です。

今週は、そんな整文の話もしてみようかなと思いますが…。
修正する文章は、さらに奥がふかーい。おもしろーい、トレビアーン。だけど、まだまだ。
きちんと正確な反訳ができるようになってから、その先にあることなんじゃないかなあ。






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Last updated  2004年09月16日 20時51分09秒
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Re:このこの原稿(09/14)  
興味深く読ませていただきました。
わたしだと、単純に「このこの」と文字にされてもわからないだろう!と思ってしまいますが、そのような要望もあるのですね。

要約筆記の場合だと、情報保障は、現場に対する「参加保障」とも言われていて、「その場にいる健聴者とリアルタイムに情報を共有する」というのが利用者(顧客)の一番の目的です。

特に手書きの要約筆記が主流だった頃は、手で書ける量にも限りがあるということで、「短く、端的に、聴覚障害者が発言できるように素早く」ということが言われていたようです。(そういう要約筆記しかなかったので)
それが、パソコン要約筆記が始まったことで、「より多くの情報を」「話者のニュアンスも知りたい」という要望も出てきました。
「要約なんかいらない。わかりにくい話しもわかりにくいとおりに、そのまま伝えて欲しい。」とおっしゃる方もいます。

結局は、お客様のニーズを見極めることが、一番大事なのでしょうね。 (2004年09月17日 00時55分52秒)

Re[1]:きんちゃん0330さんへ  
麻neko  さん
>興味深く読ませていただきました。
>わたしだと、単純に「このこの」と文字にされてもわからないだろう!と思ってしまいますが、そのような要望もあるのですね。

そうなんです。以来、そのようにしてます。
本来は、お客様のご要望にあわせて、ということになるのでしょうが。

>特に手書きの要約筆記が主流だった頃は、手で書ける量にも限りがあるということで、「短く、端的に、聴覚障害者が発言できるように素早く」ということが言われていたようです。(そういう要約筆記しかなかったので)

聴覚障害の方が発言をもできるということは、要約筆記が正しいニュアンスで伝えることが前提になるんですよね。しかも短い時間で。それは想像しても大変な技ですし、人間でないと、できないことですね。

>「要約なんかいらない。わかりにくい話しもわかりにくいとおりに、そのまま伝えて欲しい。」とおっしゃる方もいます。

同じ議事録の要約でも、「ニュアンスを残したままで」というご要望もあれば、きちんと日本語にしてほしいというご依頼もあり、様々です。
私の場合は対会社ですから、方針が定まりますが、きんちゃんの場合は読む方一人一人で受け取り方がさまざまでしょうから、落としどころが難しいのではありませんか?
内容によって、要約の仕方を変えたりするのでしょうか。

>結局は、お客様のニーズを見極めることが、一番大事なのでしょうね。

どんな仕事でもそうですねー。
きんちゃんの要約に関しての日記、私も興味深く読ませていただいておりました。
後ほどトラックバックさせていただくと思います。ちょっと今ばたばたしてるので、後ほどということで。書き込みありがとうございました。では! (2004年09月17日 08時59分50秒)

Re[2]:きんちゃん0330さんへ(09/14)  
麻nekoさん こんにちは!

、きんちゃんの場合は読む方一人一人で受け取り方がさまざまでしょうから、落としどころが難しいのではありませんか?
>内容によって、要約の仕方を変えたりするのでしょうか。

利用者主体の会議などでは、全体的に文字を少なめにします。聞きながら読める文字の量と、聞こえないで突然出てきて読める文字の量には、大きな差があるからです。
スクリーンに表示する文字を大きめにします。
文字の量だけでなく、一度に表示する文字の量にも配慮します。だいたい2、3文節ぐらいまでをテンポ良く表示すると読みやすいようです。

パソコン要約筆記の場合だと、利用者がどこにいるかわからないような大きな会場で、専門用語が入り乱れる現場(シンポジウムや学識者関係の会議など)で情報保障をすることも多いです。
皆さんとても早口で、専門用語がどんどん出てきますので、勢い文字の量も多くなります。
文字を減らそうにも、専門用語どうしをつないでいかないと文章にならないので……。

こういう現場だと、聞こえているはずの方々がスクリーンの文字をみてメモを取っておられることも多いです。
そういう意味でも、要約しながらどこまで正しく伝えられているかがとても気になりますね。
(2004年09月17日 13時04分52秒)

Re[3]:きんちゃん0330さんへ(09/14)  
麻neko  さん
>麻nekoさん こんにちは!

きんちゃん、こんばんは!
「ふうん」「へえー」のたくさんあるきんちゃんの書き込みですが、それにも増してすばらしいのは、投げかけた感想や疑問に対して、確実にわかりやすい答えを書き込んでくださることです。
それは要約筆記に関して、人に伝える機会を何度もお持ちだったからなのでしょうか。

視覚情報は人間の認知度の8割を占めるそうですから、健常者の方も絶対に文字で情報を補完していることでしょう。そう考えると、ほんとに身が引き締まりますね。

過日、PCを持ち込んで現場で要約をしているときは、頭の中が不思議な状態でした。速記をしている方が「言葉が体をくぐりぬける感覚」と表現されたことがありましたし、以前、手書きのメモをとるつもりで録音現場にいたときもそんな感じでしたが、それとは全く違う、頭の中がブラックボックス状態。
現場のメモもいろんな取り方があるんだなあと感じました。いつか、要約筆記の現場のご様子も、差し支えのない範囲でお聞かせください。いつも興味ある書き込みをありがとうございます。では!
(2004年09月18日 01時27分46秒)

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