仕掛けてあったねずみ捕りシートに、ホントにねずみが掛かっていたのだった。
何ヶ月か前からねずみが住み着くようになった。
天井のすぐ上をトコトコトコトコと元気よく走りまわっている音が毎日のように聞こえてくるのだけど、なんとも気分が悪い。
それに時々泣き声が聞こえてくる。
よく「チュウチュウ」と表現されるけれど、私には「チュルチュル」とか「チルチル」と聞こえる。どっちにしても、とても気持ちが悪い。
そのうちに買い置きしてあるお米の袋を食いちぎられたり、さつまいもやパンなども缶などにしまわないとかじられてしまうよになった。
糞の被害などにも困ってきたので、仕方なくねずみ捕り作戦をすることになった。
ねずみ捕りシートと、毒入りのエサのようなものを買って置いておいた。
それ以来もうずっとシートを置いていたのだけど、ねずみクンは上手に歩きまわっているようで、いたずらの痕跡はあるのにシートには引っ掛からずにいた。
なかなか成果がないので、半ばあきらめていたところだった。
なので、今朝ねずみを見たときはびっくり仰天してしまったのだった。
ねずみはまだ生きていて、4本の足をバタバタさせていた。
体の左半分がしっかりと粘着シートにくっついてしまっていて、もうどうにもならない感じだったけれど、人間の気配を感じたからか必死に逃げ出そうとしているようだった。
意外にも、いざ姿を見てみると、それほど気持ち悪くはなかった。
まだゴキブリやムカデの方が何倍も見た目が気持ち悪い。
なので、始末するとなるとかわいそうに思えた。
もしかして今朝引っ掛かったねずみは、お父さんねずみかもしれない。
「お父さんが帰ってこないよォー」と子供たちが心配しているかもしれない。
人間の住む世界と接点を持ってしまったばっかりに、毒入りの食べ物を仕掛けられたり、身動きできないワナにハメられたりする。
人間の身勝手だとひしひしと罪悪感を感じるけれど、かといって共存もできない。
速やかに我が家から逃げ出してくれればいいのだけど・・・。