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公務員の障害者雇用に関する違法行為が表面化し、その虚偽報告により統計数値への信頼性も落ちた。 LGPTに関わるニュースが増え、併せて障害者への対応について取扱うニュースも散見されるようになってきた。 外国人労働者の受入れ増員ついて、その受入態勢の不備が改めて指摘され問題視される事態となった。 オリンピック開催も控えての、外国人観光客受入態勢についても各地方自治体レベルでの対応が必要と言われる状況にある。 高齢者が増え、非正規労働者が増え、地縁血縁が薄れる社会の中で、何を規範として考え判断して行けばいいのだろうかと迷う局面が多くなっている。 すべての要求に応えることが困難な状況においては、トリアージ(識別救急)のような優先順位や判断基準があれば良いと思うのだが、根本的な所での合意が得られなければ、混乱するばかりかも知れない。 そんな中で思い出したのが「多様性の中の統一」という言葉である。 インドネシアの国是として掲げられ、以前より気になっていた言葉でもある。 一つの価値観や体系だけでは捉え切れない状況が表面化して来て、裏表なく且つ厳密に適用すべくルール作りをしようとすれば、かつての「大本営発表」的な対応にならざるを得ないだろう。 かつての軍人官僚エリート達が辿った道を、今また日本の優秀なエリート達は辿ろうとしているのではないだろうか。 目の前の課題に真面目に正解を答えようと優秀な頭脳を回転させればさせるほど、複雑怪奇で当事者でさえ解読困難なルールを作り出してしまう。 ただ一つの正解が用意された問題を解くことに優秀な頭脳であっても、正解の無い問題を解きほぐすには根本的な所での世界観が十分では無いのだろう。 上手に誤魔化すことが高級官僚の仕事になってしまっているならば、やがて大局を見失った日本丸はその行方さえ危うくなるのではなかろうか。 法令遵守が叫ばれる中で、様々な「違法」行為が摘発され、更に細かい改善策が講じられ、網の目はどんどん細かくなって身動きの取れない社会が出来上がって行くのではなかろうか。 嘘をつかなければ公表できない。 統計を誤魔化し、資料を破棄し、都合の悪いものは緘口令を布いて発表させない。 気をつけてニュースを見ているだけでも、既にあちこちでその断片が見受けられる。 マスメディアもオカミの顔色を伺い、監査役はオカミのOBで固めて防波堤とし、反対意見は数の力で封殺する。 改めて考えてみると、第二次大戦前の独裁的状況にかなり近づいているような気がしてならない。 挙国一致でこの難局を乗り切ることが正義である、と言い出したら…もう手遅れになるかも知れない。 梅棹貞夫氏の「文明の生態史観」にて日本との相似形で語られているイギリスもまた、EUからの離脱問題に悶えていることを考えると、今の世界がそういう時期に来ているのかも知れない。 かつての帝国文明を基盤とする中国・ロシアが独裁的体制を築いていることを見ると、ますます大戦前夜の様な状況に見えてくる。 様々な多様性を認め、穏やかな共存世界を目指すならば、緩やかなルールの下で一定の基準に従って生死も喜怒哀楽も許容することを考えることが必要なのではなかろうか。 人類社会に必要なトリアージを、本来ならばエリ-ト官僚の仕事として取り扱って欲しいものである。 グレーで、アバウトで、ルーズで…そんな社会形態を許すためにもより広い時空世界に遊ぶことが必要ではなかろうか。 真面目に頑張れば頑張るほど、結果が悪くなることがあるのはよくある事なのだ。
2019.01.18
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