おいでおいでふうふ

おいでおいでふうふ

Jan 25, 2008
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テーマ: 闘病日記(3862)
カテゴリ: やけど、完治まで
今回、ERにお世話になった。
迅速な処置をしてくださったと思う。
でも、世話になっててこんなこと言うのはなんだけど、
インフォームドコンセント、「こういう処置をします」的な説明は一切なかった。
そして事後も詳しい説明など一切されなかったと思う。
ERってそういうショクバなのかしら。
そりゃ一刻を争う現場で、いちいちコレしますアレしますは言ってられないけど
事故の状況説明をする時間とか
「処置しますからおかあさん外で待っててください」という言葉がけを

ひとことふたこと「これからこういう処置をするつもりですから」ぐらいの説明は欲しかったとは思う。
娘の泣き声が聞こえてきて、最初は「いやよー、いやよー、」と言ってたのが
「やめてよー」と大泣きに変わり、
何されてるんだろう、水ぶくれもあったし創洗浄がそうとう痛むんだ…と想像したけど
あのときどんな薬を塗っていたのかどの程度消毒したのか、今となると気になる。

処置が終わって、
できることはしました、とか、お子さん小さいからまだ手術なども先になると思う、と
若いドクターに言われて
「手術、ですか?!」と聞き返したのを覚えている。
横にいた指導ドクター?が何かフォローしたような…
ここでもしつこく「あの、跡がのこったりしませんか」と聞いたら

ただ、人によって残りやすい体質ってもんもあるから、
はっきりしたことはなんともいえないんだけどね」
とかなんとか言われたと思う。
包帯をぐるぐるまきにされた姿が痛々しくて、泣き疲れて目にいっぱい涙をためている娘を
一刻も早く抱っこしてあげたいと思うと同時に、

誓ったのを覚えている。

もし、あのとき浸潤療法の知識があったら、何か申し出ることはできていたか。
とにかくしっかり洗浄をお願いします、消毒と軟膏はナシでお願いできませんか、と。
けっして「このようにして」と指示するのではなく、
娘の傷の程度に対して、そういうやり方は適応しませんかと相談する余地もなかったか。
でも不審がられたりシロウトのくせにナマイキなとおもわれたりしたら
善意的に処置していただけなくなったりして?!なんて心配になって
結局はなにも言えなかっただろう。
実際はそんなプライド大事大事ERドクターがいたらイヤだけど。
いや、実際はそんな直情型のERドクターなんていないと信じたいけど。
どっちにしても、相談であっても、治療に口出しなどしようものなら
「必要ですから消毒します、イヤならヨソに行ってください」
ぐらいのことは言われて御機嫌を害してしまったかもしれないし、
シロウトが専門家にあーだこーだ注文つけるのはおかしな話かもしれない。
特にまだまだ医療界にあっては。

患者の立場って、つくづく弱いなあ。
ドクターの手に、一人の人間のいのちそのものがかかっている場合も多いのに、
すべてお任せするしかない、まな板の鯉状態。
それでも、新しい治療法があることを自分で発見して、
その方法を試してみたい賭けてみたいという場合は
転医して治療再出発という選択もあるかもしれない。
より腕のいいドクターや見立てのいいドクターに頼ろうとすることもアリだろう。
でも、ERでなされる処置に、新旧があるとしたらどうだろう。
その緊急の場でなされることに、待ったはかけられない。
つまり「状況」というものだけに限ったって、ERにおいては
患者関係者が何か言える余地などそうそうあるわけないのは確かだと思う。

外傷の処置とは、直接命に影響を及ぼすわけではない場合が多いだろうし、
(かなり乱暴な言い方でけっして正確な意見なんかではないとあえて断っておく)
従来のものをやっとけば何も疑問の余地もなく正当な処置以外の何ものでもない。
でも、なんというか、QOLというものがある。
処置自体はスタンダードであっても、その後の経過で患者に苦痛は与えないか
少しでもいい経過を取れるものであるか
常に進歩する医療界において、その可能性を常に模索して海外などによく目を向け
症例を研究をしていただくわけにはいかないものか。
でも、いわゆる「すりきず」的な外傷の治療などは、医学部では積極的に教えないとかいうから
(簡単すぎるから医者がする医療とはいえないとでもいうのか)
皮膚などの治療についても、ありふれた決まりきったものと考えず
意識的に研究することでもない限り
進んだ知識を得る余地すらないということか。
消毒+ガーゼという19世紀末の治療法に何の疑問もなく
欧米などの常識はどうなんだと照らし合わせることもなく
ただいつもの処置を行うしか他にありえないということか。

私のお世話になった浸潤療法には
処置に痛みが伴わない上に、傷の治りが早い・きれいに治るなどのメリットがある。
というか、消毒とガーゼのほうが、もういいかげんやめてしかるべき処置法だというだけで
もし、ERで消毒ナシでやってもらえていたならば、もっと治りが早く
無駄な時間、むしろただ単に慣例でしかない消毒で皮膚をいじめて
せっかく再生しようとしている細胞を片っ端からやっつけるだけの処置など
受けないで済んだのに、と思う。
それ以上に、やはりなんといってもガーゼはがしの激痛…
もし治るためにどうしても必要であるなら、ひたすら仕方ないと耐えるだけだし
乳幼児への適応はそれなりに慎重を要すると言えなくもないらしく
(その薄さと対応力の未熟さから、皮膚にとびひができたりの危険がまれにあるそうだが
きちんと管理されていれば最大限防げることだし、
同じ原理から、消毒によるトラブルだって起こりうるわけで
言うまでもなく何の問題もなく順調に治った多くの症例もきちんとあるわけで、
いや、うちの娘の例も確実にその一例)
他の方法があるのにそれを知らずに知ろうともせずに、
古来の方法を取るしかないドクターはいらっしゃいませんか?
しかも消毒治療に使われたソフラチュールという抗菌剤入りのガーゼは、
数年も前に製造中止になっているというではないか。
どこかの国から輸入で仕入れられているというが、これはどういうことなのだろう。
さらに、医者がおかしな操作(治療)を続けることで、
2度の熱傷が3度に深くなることすらあるというではないか。
それを読んだとき、衝撃で目を疑った。
医者はそんな恐ろしいことをしている気などまったくないはずだ。
患者はなおのこと、医者のせいで大変なことになってしまったなんて、思いもよらないだろう。

医者は科学者でもある。
もし「ほんとうのこと」だと確証が得られたなら、積極的に研究して臨床に採用して欲しい。
信用に足るだけのデータと生物学などの理論をきちんと検証してのち
そのすべての労力を目の前の患者に恩恵として施して欲しい。
もし、消毒しないことで不審がる患者がいたとして、
この非常識に思われる操作こそ最新の医療であるときちんと説明してもらえるような
そんな科学者であってほしい。
消毒というものは一害もなく百益のみ、という一般的なイメージをはねつけ、
どんな場合は徹底的に消毒すべきで、どんな場合は本来消毒すべきでないのだと、
噛み砕いてシロウトでもわかるように説明するくらいであって欲しい。
それほどまでに、生命を預かっていることに対してプロであってほしい。

浸潤療法が、ERでもあたりまえに行われる処置になるにはあとどれくらいかかるのだろう。
何が足りないのか。何が余計なのか。
まさかとは思うが、万が一にも
患者の痛みやQOLより製薬会社や医療材料の会社の利益の方が重要であると言われては困る。
さらに、せっかくの新技術をほかならぬ自らの経験や治療実績が邪魔をしてしまい
触れることすら阻むようであってはならないと思う。
創傷治療は、華々しい分野の医療と比べたらもしかしたら、失礼ながら地味かもしれない。
しかし身近でありふれたように見えるこういった治療の分野でこそ最新の医療技術は活躍して欲しい。
最新と言っても50年も前からある技術、西洋医学の歴史からみたら
その長さを取っても症例の数や合理性など実証の説得力に不足はないのではないか。
しばらく前の話らしいが、
形成外科学会全体で湿潤療法を採用しているドクターは1%ほどではないかと言われていたそうだ。
何年もたって、テレビなどのメディアでも取り上げられ一般人の注目も集めるようになって、
気にしだしたドクターがどれくらい増加したかは分からないが、まだまだぜんぜん少数だと思う。
医学部で授業になるのがまだまだ無理というのなら、
せめて医局で紹介し伝授する指導医がたくさん出てきたっていい。
でなければ、草の根で開業医が独自に研究し、広がっていくしかない。
まさに現状がそうだろう。
パイオニアであられる夏井先生によると、
数十年経っても創傷消毒をしつこくやり続けるのは
大学病院や大病院に限られていくことだろうとのこと。
設備の整った最新技術がウリの医療機関が
「まだあんな古い方法を採用してるなんてね」と
嘲笑されることになるだろうと。
組織が大きくなると小回りがきかなくなるのはどこの世界でも一緒という
ただそれだけのことなのだろう。
でも患者のための医療であるべきだという、その一点を阻む事柄については
どんな事情でも弁解の余地はないのではないかと思う。

ところどころ、極端な書き方をしてしまった。
まったくの個人的な印象で書いたことゆえ、不適切な内容があったならお詫びを申し上げたい。
興味をお持ちになった方には、是非ご自分の目で調べ確かめていただけますよう。





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Last updated  Jan 28, 2008 11:24:34 PM
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