今日、何読んだ?

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2024.06.14
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カテゴリ: ノンフィクション

バブルの王様【電子書籍】[ 森功 ]

 バブルっていったい何だったんだろうな。
 とにかく有象無象が混ざり合っていた混沌とした時代だったんだな。
 そこでは暴力団も大手を振っていた。
 本書の主人公である森下安道も一般人なのかヤクザなのかわからない立ち位置にいた。
 その中で、森下は着々と財を成していったんだな。
 財を成すために必要なことは目の付け所だ。
 彼は、株であるとか不動産であるとかさらには、ゴルフ会員権も商売にした。
 そしてバックに暴力団を従え、悠々と暮らしてきた。
 いいことばでいえば、まねのできないバイタリティーだ。

 その中で、芸術とりわけ絵画が投機のネタに使われていたということも特筆すべきだろう。
 バブルはあっけなくはじけ、以後日本は経済の衰退の途をたどる。
 今頃になって、賃金を上げろ、上げようなどという議論になっているけれど、ホントの話、私の給与は、ある時期を境に完全に昇給ストップしてしまった。
 いくら頑張っても上がらない。
 一点で止められ、そして定年退職を迎えた。
 それが今は、何とか賃金を上げようぜなんて言うことで、上がっているようだけれど、この賃金の低さが、少子化にもつながっているという事実ですな、これは否めないことだ。
 それと、この森下という人の生きざまを見ると、正妻には子供が出来なかったものの、数人の妾には子供を作っており、こういうバイタリティーが少子化を妨げていたということの証左にもなるのではないか。
 私の書いていることが道徳的に正しいものではないことはわかる。
 しかしながら、こと天皇家を見ても昭和34年にきれいごとで婚姻された上皇、上皇后夫妻からは、二男一女、その下に女子が三人男子が一人じゃないか。
 もう、男系男子が危うくなっているんだよ。
 なんか話がとんでもないところに飛んでしまったけれど。、よくよく考えてみれば、この森下を中心にしてもう一度考えると、田中角栄は逮捕・起訴され、山口組には暴対法の網がかけられ、そのほかの同じ輩は、次から次へと経済犯として世の中から消えていった。

 令和の現代、もうあんな時代があったなんてことが考えられないような時代になってしまった。
 ため息が出る。(3/14記)





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最終更新日  2024.06.14 05:56:36
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