江戸東京ぶらり旅

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深川不動尊<門前仲町>



 ヤツメウナギって知ってます? 江戸で大ブレークした蒲焼きにするあのウナギとは違う仲間です。ウナギには口があり,そこには鋭い歯がついていますが,ヤツメウナギでは様子がまるで違います。口は円形で下を向いています。そしてあごがないので,物にくらいついて食べるという食事の仕方ができません。他の動物に吸い付いて,口の中にある皮膚の変化したヤスリ状のものでジャリジャリと,他の動物の皮膚に穴を開けて,そこから血を吸うという,ドラキュラのような魚類なのです。ウナギのような体つきをしていても,口の形はまるで違うので,「円口類」と呼ばれる仲間に含まれます。そしてえら穴が目の後ろに7つあるので,目が合計8つあるように見えます。だから「ヤツメ」なのですね。

深川不動尊2.JPG


 夏の間,門前仲町の深川不動尊の境内には縁日にヤツメウナギの屋台が登場します。蒲焼きや肝を売っていますので,ここで食べることが可能ですよ。珍しいのか,数に限りがあるのか,意外と高いのですが,人気があってたくさん買って行く人もいます。肝を肴にコップ酒,なんて下町らしくていいじゃないですか。

ヤツメウナギ2.JPG


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