「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
100万ポイント山分け!1日5回検索で1ポイントもらえる
>>
人気記事ランキング
ブログを作成
楽天市場
104412
ホーム
|
日記
|
プロフィール
【フォローする】
【ログイン】
< 新しい記事
新着記事一覧(全71件)
過去の記事 >
全て |
カテゴリ未分類
|
パノラマ写真
2005年05月05日
鯉幟の記憶
カテゴリ:
カテゴリ未分類
芽吹く勢いは感じられるものの、風には暖かさと冷たさが混じっている。
そんな峠を越えると、盆地の中に小さな集落が肩を寄せ合って見えていた。
青森空港に近い、山間の集落だっただろうか。
農村らしいたたずまいは、郷愁を覚えさせて、手頃な大きさの建物は、
どこかしら親しみを感じさせるものだった。 そんな集落の中に、鯉幟が翻っていた。
盆地の中でも、風が吹き抜けているらしい。
長い尻尾を地面に付けそうになると、また腹一杯に風を孕んで、空中に尾を持ち上げる。
鯉幟を繋ぐロープの一端は、すらりと聳える一本の木に、結びつけられてあった。
その光景を見て、鯉幟の尻尾がくるりと空中に翻ったとたんに、
遙かな昔の記憶が、懐かしい乾いた木の匂いを伴って、私の身体を包み込んだ。
視覚から聴覚が刺激されることが、あるのだろうか。
私の鼻腔に広がったのは、青森県には存在しない種類の木の匂いだった。
その匂いは、連想によるイメージが産み出した、匂いだったらしい。
懐かしい、乾いた木の匂い。
それは、柿の木肌の匂いだった。子供の頃に育って親しんだ我が家は、
小さく粗末な建物だった。
その庭に続く畑には、一本の柿の木が聳えていた。
いつも乾いた独特の匂いを、楽しませてくれたものだった。
当時はその『匂い』に気づくことはなかったが、今になってその匂いが、
懐かしく思い出される。記憶とは、そうしたものらしい。
端午の節句に近くなると、瑞々しい若葉をいっぱいに開かせた柿の木に、
ロープが張られた。そのロープに、子供にとってはとてつもなく巨大な鯉幟が飾られて、
いつも元気な泳ぎを見せてくれたのである。
風の弱い日には、小さな私の手が届くほど、尻尾を地面近くまで下げてしまった。
その尻尾を引っ張るのが、また一つの楽しみでもあった。
だが私の記憶の中には、青空と濡れたように光る柿の葉を背景に、
ふっくらと腹に風を入れて元気に泳ぐ雄大な姿が、強く残っている。
生まれてから10年余を過ごした故郷は、その後数十年を経た今でも、
私にとっては変わることのない故郷である。
庭に聳えていた柿の木は、冒険心をくすぐって、母の目を盗んではよじ登った、
思い出深いシンボルツリーでもある。
故郷を離れて数十年がたち、粗末な我が家は、取り壊されて痕跡もない。
帰郷しても、懐かしさを思い出す建物は、そこにはない。
だが柿の木は、まだそこに聳えている。
私の成長を見守ってくれた柿の木に、鯉幟が翻ることはない。
今では、その木に登る子供もいない、柿の実を穫って食べる子供もいない、という。
私の目には、昔と変わらない痩せた木に見えるのだが、
齢を重ねて、壮年期を迎えていることだろう。
鯉幟をつなぎ止める負担から解放されて、のびのびとした印象を受けるのは、
我があばら屋が消えたからだろうか。
のびのび感とは裏腹に、守るべき建物を失った物寂しさをも、
柿の木が発散させているようだった。
★ ★ ★ ★ ★
建物の合間を探して、窮屈そうに尾をくねらせる鯉幟。
ビルの合間で、意味不明の強風にあおられる鯉幟。都会の鯉幟は、広々とした土地で、
自然の風を受けて翻る鯉幟とは、活き方が違って見える。
やはり鯉幟は、日本風景の原点にあってこそ、『勢い』を感じさせるものだと思う。
その鯉幟を揚げる家庭は、農村でも都会でも、少なくなっている。
少子化の影響だろうか。鯉幟を揚げるにも、若い力が必用である。
老人が毎年鯉幟を揚げるのは、負担と危険を伴う。
また都会には、雄大な鯉幟を揚げるスペースがない。
これらの理由が複合されて、日本の風景から、鯉幟が姿を消しつつあるのだろう。
河川敷などに、数百もの鯉幟を下げる地域もあり、話題にはなるが、
それとても鯉幟を揚げる家庭が少なくなった事への、反動的な行動のように思われる。
壮大ではあっても、数百の鯉幟を並べるのは、日本本来の風景ではない。
『原風景』を回復させることこそが、日本に活力を蘇らせることに繋がるはずである。
★ ★ ★ ★ ★
私が知っている鯉幟は、濡れたような柿の若葉色に、鮮やかに包まれていた。
青森県で見る鯉幟は、桜の花の中で翻っている。
鯉幟に刺激されて、故郷の柿の木肌の匂いを思い起こしてしまったが、
季節感は全く違う。青森県を故郷に持つ人にとっては、私が今見ている『桜と鯉幟』が、
記憶の中に刻まれる原風景なのだろう。
日本列島は、確かに南北に長い。
北のはずれで鯉幟が泳ぐ光景の周囲には、まだ若葉の鮮やかさが見られない。
枯れ枝色に包まれた山肌に、コブシの白い花が、残雪のように光っている。
宿では、菖蒲湯を用意していることだろう。
路傍のヨモギは、白い葉を伸ばし始めている。畑の畦で、子供がヨモギを摘んでいる。
青森県などの地方で、鯉幟を旧暦に揚げるところが多いようです。旧暦なら、季節感が合うという感じもします。
春を迎える喜びを、表現する行事でもあるようですから、鯉幟には新緑が適すのでしょう。
写真の鯉幟は、今年(2005年5月3日)に、川崎市の郊外で撮影したものです。
貴重なほどの、元気な鯉幟でした。
こちらに書いた『掌説』
にも登場させています。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
いいね!
0
シェアする
最終更新日 2005年05月12日 06時10分42秒
< 新しい記事
新着記事一覧(全71件)
過去の記事 >
ホーム
フォローする
過去の記事
新しい記事
新着記事
上に戻る
【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね!
--
/
--
次の日記を探す
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
広告を見てポイントを獲得する
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
エラーにより、アクションを達成できませんでした。下記より再度ログインの上、改めてミッションに参加してください。
ログインする
x
X
© Rakuten Group, Inc.
X
共有
Facebook
Twitter
Google +
LinkedIn
Email
Design
a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧
|
PC版を閲覧
人気ブログランキングへ
無料自動相互リンク
にほんブログ村 女磨き
LOHAS風なアイテム・グッズ
みんなが注目のトレンド情報とは・・・?
So-netトレンドブログ
Livedoor Blog a
Livedoor Blog b
Livedoor Blog c
楽天ブログ
JUGEMブログ
Excitブログ
Seesaaブログ
Seesaaブログ
Googleブログ
なにこれオシャレ?トレンドアイテム情報
みんなの通販市場
無料のオファーでコツコツ稼ぐ方法
無料オファーのアフィリエイトで稼げるASP
ホーム
Hsc
人気ブログランキングへ
その他
Share by: