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2005/02/03
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カテゴリ: おべんきょう


(People hate change)


ビジネススクールでの最初の学期で履修した「組織論(Organizational Behavior)」の授業の中で何度も耳にした言葉である。


何事も慣れている現状の維持が楽に決まっている。


それでもなぜ変化をしていくのか。


それは生き残るために変化「せねばならない」からである。


必要に迫られ選択の余地なく行動に移す場合にせよ、先見の明ある者が事前に行動を起こした場合にせよ基本原理は変わらない。


「Emerging Technology」の授業のリーディング課題にはH教授自身が書いた論文が含まれていた。


「The Life Cycle of Evolution: A Macro-Technological Analysis of Civilization's Progress(進化の周期:文明発展のマクロ技術的分析)」, Journal of Futures Studies, August 2004.




そのそれぞれのステージにおいて、現状としての命題(thesis)、さらなる困難(antithesis)、解決策としての触媒(catalyst)、そして得られた新たな結果(synthesis)という流れが展開されている。


う~む、わかりにくい(苦笑)。


つまり、具体例を挙げれば、原始時代のチャレンジ(antithesis)は野生の中での生存であった。

そこで登場したのが石器などの「道具」という技術進展(catalyst)であり、狩猟を行うことで生存を可能にし、集団化・部族の形成(synthesis)という結果となったわけである。

次にこの集団化(thesis)が食糧不足(antithesis)を引き起こす。

この問題を解決したのが農業の進展(catalyst)であり、食糧の備蓄が文明の発展(Civilization = synthesis)をもたらした。

このCivilizationがまたAntithesisとなって・・・・という具合である。



現状 + 課題 + 新たな手段 = 進化



この繰り返しということである。


そしてやってきた現代は「知識の時代(Knowledge Era)」


巨大組織という前時代からのthesisと複雑化というantithesisを受け、ITがインフォメーションネットワークというsynthesisを作り上げたというのだ。






H教授によると、それは「意識の技術(Technologies of Consciousness)」がもたらす「実存の時代(Existential Era)」である。


技術というとそれこそテクニカルに聞こえてしまうが、彼の主張は「知識を超越した精神(spirit)が重要な役割を果たす」時代がやってくるということである。


新興宗教の勧誘を聞いているような気にもなってしまうが、最終的には気持ちが重要だという意見は理解できるような気がする。(実際、論文の中では宗教というものが人々にとって大切なものである一方で、戦争をはじめ多くの悲劇の原因となっていることも指摘していた)


教授によれば、すでに人々による精神的活動は始まっているという。

アメリカや日本でヨガが爆発的に広まっているのはそのいい例だ。



私にとってはシャドーボクシングがそれに当たるかもしれない。

1人で無心の境地に至ることで気持ちの安定を得ることができるのだ。

しかし、こういった精神活動がどのように時代の主流となり得るのだろう。



自分で消化しきれる内容の論文でないのだが、非常に興味深いテーマであったので紹介してみた。



論文にはこうもあった。


「進歩というものは新たな困難を引き起こす運命にある」


医学の目覚しい進歩は病気の早期発見や臓器移植などのかつてなかったような治療法を生み出し、遺伝子治療に至っては人間にもともとプログラムされていた「運命」を変えることさえ可能にする。



生命の始期では避妊や中絶、さらには対となる生殖補助技術(体外受精、代理母など)の発展



生命の終期では脳死や臓器移植、尊厳死・安楽死、そして対となる遺伝子治療、もしくは延命治療という問題



我々自身がどこまで生命の始期と終期に関わってよいのか。


発展させてきた技術のおかげで我々は様々な恩恵を享受してきたわけだが、それ以上に「精神」力を伴う決断をしていかなければならない。


私が生きている間に進化のライフサイクルはどこまで進むのだろうか。

きちんと意識していこう。







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Last updated  2005/02/03 04:55:16 PM コメントを書く


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