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連休中に母校の学祭に行ってきた。どこもかしこも・・・すごい人の数・・・。6年ぶりくらいにこの場所に戻ってきた理由はただ1つ。リングに上がるためである。(Takeさん、写真提供ありがとうございます!)なんてかっこつけて書いたはいいものの、体の肥大化とスピード、体力は見事に反比例するようで、現役の後輩にしこたま打たれた・・・。2日たった今も頭のたんこぶが痛~い(涙)。それでも老体から振るうカウンターパンチはけっこうヒットし、気付けば彼は鼻血をしこたま出していた。パンチをもらう体験を通じてディフェンスの感覚と必要性を体感してくれたらと思う。もちろん、あまりもらい過ぎちゃだめですよ(笑)。今回の教訓。試合前に練習を積んだWiiのボクシングはやっぱり実戦向きじゃない!当たり前か・・・(苦笑)。さーて、来年に向けてまた精進するぞ!
2008/11/25
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はてさて半年以上ぶりの日記である。そっかー、転職して札幌から東京に戻りもう半年以上経ったということか~。(勝手に回顧)日々が新しいことの連続で、心身ともにストレス度はアップしたが、退屈する暇がないのはいいことだし(笑)、今のうちに吸収できるだけ吸収していきたいと思う。仕事ってのは複雑怪奇だなー、と遠い目に成らざるを得ないときも多々あるが(苦笑)。そんな私の心の支え(?)となるのはやはりボクシング。最近またボクササイズを教えるボランティアも復活した。その縁もあってか、7月末には内藤大助選手の世界タイトルマッチをリングサイドで見る機会を得た!Wタイトルマッチの内容については書ききれないので省略~(笑)。さらに先日は長谷川穂積選手の防衛戦もリングサイドで!(ここでも観戦記は省略~。長谷川選手のパンチスピードは半端ない!粟生選手は残念だったなー。。。)Nさん、本当にありがとうございます。そして本日は、ボクササイズのメイントレーナーを務めるTさん、サブトレーナーのYさんが出場するプロレスを観に行った。「え?プロレス?」と思ったそこのあなたは正しい感覚の持ち主です(笑)。彼らはあるときはボクサー、キックボクサーとなり、またあるときは総合格闘家、さらにはプロレスまでこなす、まさにオールマイティなお2人なのだ。まずはYさん(右側)の登場。知り合いのプロボクサーが試合に登場するのは慣れっ子だが、プロレスに登場とは初めての経験!残念ながら敗れてしまったが、ものすごいラリアートを喰らっての負けっぷりにむしろ感動してしまった。続いて登場したのがTさん。体重が倍はあろうかというテレビでもお馴染み(かな?)の大型選手を相手にまったく当たり負けせず、最後は飛びつきの腕ひしぎ逆十字で仕止めた!我ながら決定的瞬間を捉えたナイスショットである(笑)。試合後にはラリアートのダメージのため超しゃがれ声になっていて気の毒だったが・・・。さらに、この興行にはなんと天龍源一郎も登場していた!超豪快なラリアートとむちゃくちゃ痛そうなグーパンチ、そして見るのも恐ろしいパワーボムに至るまで、伝説は健在だった。他にもプロレスマニアとまでは言えない私でも知っている選手がけっこう出場していて、会場もかなり盛り上がりを見せていた。Yさん、Tさん、お疲れ様でした!選手の紹介や対戦に至るバックグラウンドの見せ方を含む興行の作りこみ方、そしてツボを押さえたビッグネームの招聘など、感心することしきりであった。興行としての魅せ方という点で、ボクシング界が学べることは沢山ありそうだ。さらに、日々地味に働く企業人にとっても、魅せるという意識が大切なのだと気持ちを新たにしたのだった。まずは太り気味の外見を良くするために運動量を増やしていこっと・・・。
2008/10/19
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東京での新しい生活が始まり、日々があっという間に過ぎて行く。良くも悪しくも時間の流れ方は場所や時期によって異なるのかもしれないな。慌しく感じられる時にこそ瞬間瞬間を大切にしようと思う。さて、新生活の前にまた視野を広げるために、中国とタイを訪ねてきた。上海・蘇州・北京・バンコク・アユタヤ・プーケットといった都市を巡ったが、万里の長城、アユタヤ遺跡などの史跡巡りあり、多くの友人との再会あり、病院見学・受診(笑)あり、バリバリバリュー並みの豪邸見学ありと本当に盛りだくさんの旅であった。メモ帳(ネタ帳?)には日々の記録がつらつらと書き込まれているし、デジカメには数百枚の写真が収められているのだが、ここでは携帯カメラでとった数枚の写真を頼りにかたよったダイジェストをお届けしたい。広大な天安門広場の雰囲気は、ベトナムのホーチミン廟に近いものがあった。上海から蘇州へはバスで向かったが、高速道路のサービスエリアのトイレにこの文字はあった。「前に一歩小さく向かうことが文明にとって大きな一歩となる」みたいな意味かな?さすが中国、表現のスケールも大きい(笑)。山口県と東京の銀座で見つけた日本編はこちらから。(別にトイレウオッチャーではありません・・・)いずれにしても、いかに前に一歩進めさせるかはトイレ清掃側にとっては万国共通の課題なのだと認識した。ところ変わってこちらはタイのアユタヤ遺跡。(って中国はあの2枚で終わりかいっ!)バンコクのバスターミナルから長距離バスを使って到着。うさんくさい(三輪)タクシーを使うのに嫌気がさして3時間ほど歩き回った。侵略を受けたアユタヤ朝寺院のほとんどの仏像の顔が削ぎ落とされている中で、この仏の顔はどのようないきさつで木の中に埋まり現存しているのかすごく不思議だった。かじった程度ではあるが札幌でムエタイを学んだ身として、本場の試合はもちろん観戦した。メインイベントのフェザー級国内タイトルマッチはなかなかのレベルの高さだったが、前座はほとんど首相撲に終始してしまい、パンチ技術も稚拙で寂しかった・・・。それでも賭博としての盛り上がり方は熱狂的で、お金がかかると人間って怖いなと実感(苦笑)。タイは食べ物が本当においしかった。ベトナムでも台湾でもそうだったが、屋台の味ってのはいいなー。バンコクの地下鉄車内にて。優先すべき対象に黄色いお方がいるのがお国を示している。プーケットのマクドナルド前にて。ドナルドさんも「サワディカッ(こんにちは)」と、この国に順応していた。旅は新たな発見の連続であることを再認識する日々であった。もっともっと意義のある発見があったような気もしなくはないが(笑)、この辺でお開きに~。
2008/04/06
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今月末に札幌を離れることになった。この7年で7度目の引越し先は東京だ。新たなスタート、楽しんでいきたい。その前に、今月に入って参加した「さっぽろ雪まつり」、「小樽雪明かりの路」、「層雲峡氷瀑まつり」、そして網走への流氷見学ツアーを多くの携帯写真で振り返らずにはこの地を離れることはできない!まずは最終日(2008.2.11)に行った雪まつり。札幌に来て以来、雪まつりを見るのも今回で3回目となるが、こういうスケールの大きな雪像には毎回感心させられる。(世界観がよくわからないものも多いが・・・(苦笑))時事ネタの雪像も力強くてうぃぃぃ~!♪おしりかじり虫~♪嗚呼、頭を駆け巡るメロディー・・・。そして定番はやっぱりタモさん。「また来てくれるかな?」と皆に語りかけてくれるようだ。(一昨年もこのオチだった(笑)⇒過去日記参照)続いてはこれまた最終日(2008.2.17)に行った「小樽雪あかりの路10」小樽運河にロウソクの灯りがゆらゆら揺れる。小樽駅から運河方面に延びる中央通りにある、旧手宮線の跡地を利用した会場では、細い道にきれいな火の灯りが展開されていた。暗闇に灯されたロウソクの火は幻想的であり、美しい。昔は火の光こそが闇を照らす唯一の手段だったのだと思い起こさせる。こんな光の山をよく見てみると・・・ワックスボールに包まれた葉が鮮やかに灯されている。なんというか、心が癒された。。。。最後に紹介するのは今日帰ってきたこのバスツアーの写真日記。題名だけ見てもいかに欲張りな内容かわかる(笑)。層雲峡氷瀑まつりは氷の祭典。この全景をみて気になるのは・・・やはりこのお茶目なフェイスの「ひょうばくん」だろう。ひょうばくんも含め、これらの氷像には内部に入ることができる。さながら氷の鍾乳洞といった様相だ。その後、バスは網走・知床に向け走った。途中、キツネを見たり、凍えそうな白鳥の湖を経て、白い・・・・、否、「私の恋人」を試食しながら、到着した翌日の網走は猛吹雪だった・・・。流氷の接岸以前に流氷砕氷船「おーろら号」が欠航となってしまい、無念の旅となってしまったのだった。雪が緩やかになってもものすごい地吹雪に襲われ、バスの外に出るたびに、「私は今~!台風が接近している網走の海に来ていまーーーーーすーーーーーー!!!」と叫びながらがんばるお天気レポーターの気分だった(苦笑)。札幌に帰ってくると、ものすごい積雪だった。往復850キロの道のり。バスの運転手さん、安全運転ありがとう、そしてお疲れ様でした。4年前のアメリカのロードトリップを思い出した。あの時は11日間で2300キロくらい走ったんだった・・・。(⇒あの頃へ)北海道の自然はでかくて豪快だ。そして人々はタフに、そして繊細に生活を続ける。これからの自分への教訓にしていきたい。ありがとう北海道。この地の豊かな自然、温かい人々、そして最高の海産物(笑)、忘れません。
2008/02/24
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週末に札幌から東京へ行ってきた。この3月末で定年退職を迎えられるゼミの教授の、最終講義を聴講するためである。30期以上に渡るゼミのOB・OGが100人以上集まった。法律を学んだとは誰にも悟られず暮らしている私であるが(笑)、このゼミが裁判官・検事・弁護士といった住む世界の違うオールスター達を輩出しているのを見るとすごいなあと思う。30年以上研究と教育を続けてきた教授の言葉のハイライトを。・歴史を学べ・哲学・思想を学べ・外国語を取得せよ・現場主義を貫け直面している問題の文脈(歴史)をつかみ、背景となる考え方(哲学・思想)を理解することは一見遠回りに感じるが、本質的な解決の近道になり得る、ということかな。また、現代においては物事の国際比較は不可避である。その際に比較対象となる国の言語を取得していることが理解面・スピード面においてどれほど大きな意味を持つことか。そりゃそうなんだけどそう簡単には・・・(笑)。最後の現場主義、これも私が学生時代に教授から学んだ大事なコンセプトである。現場に赴き、自らの目で見たもの、直接のコミュニケーションで得た情報を理論・マネジメントにフィードバックしていく。頭も体もフル活用することは心身の健康にも良さそうだ(笑)。学生時代の刹那的な勉強法を反省するとともに(苦笑)、社会人として今また行動しながら学ぶことの大切さ・楽しさを教えて頂いたのだった。先生、まだまだ現役バリバリだとは思いますが、まずは30年以上にも及ぶ教員・研究者生活お疲れ様でした。先生が与えて下さった勉強姿勢・人的ネットワークをどんどんアップデートしていきます!
2008/02/05
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白い恋人の販売再開でマスコミも集まる千歳空港から羽田空港を経て、那覇の大地に降り立った。我が(家庭内)ボスの学会発表に同行してやってきたのだ。私にとって初の沖縄である。まさか札幌から行くことになるとは思っていなかった(笑)。まずは定番の首里城へ。建築物やパネルを見るにつれて、琉球王国の歴史における、江戸幕府との「謝恩使」や「慶賀使」、そして中国との「冊封」という関係など、昔学んだ歴史が次々とよみがえってきた。現場にくるってのはやはり強烈なんだ。琉球王国が周辺諸国とのパワーバランスをいかに絶妙にとっていたかが伺えた。首里城ではもちろんトイレの蛇口も威厳たっぷりのシーサーが見守ってくれている。ホテルからの移動は市内を走るモノレール「ゆいレール」を使ったのだが、駅の構内には金融機関のこんなポスターが。そうかー、美川憲一もこんなローカルなCMに出てるんだなー。と思って名前のところをよく見てみると「魅川憲一郎」との文字が・・・。そっくりさんなのね(苦笑)。夜の国際通りに繰り出してみると、意に反した(であろう)かぶりものをしているこの子を発見。キティーさんも全国各地で大変だと思うけど、キューピーさんもお疲れさま~。翌日はレンタカーを借りて北上してみた。曇っていたのがちょいと残念だったが、読谷(よみたん)の残波ビーチから臨む海は風情があった。すぐ近くの御菓子御殿にも寄ってみる。あらゆる御菓子の試食天国は最高だった。ちんすこうや紅イモタルトの製造まで見学できて面白かった。白い恋人の販売再開の件も手伝ってか、じっくり眺めてしまった。消費者への見学サービスといった意味合いだけでなく、従業員の緊張感の維持、モラル向上という狙いもあるのかもしれないと考えさせられたのだった。ずっと見られるというのはさすがに疲れそうだけど・・・(苦笑)。さて、さらに北上して名護を通り抜け、本部半島にたどり着いた。目的地はもちろんここ。そう、ジンベエザメがシンボルの「沖縄美(ちゅ)ら海水族館」である。果たして、かのジンベエザメは本当に大きかった。体長7メートルが近くを横切った時の迫力はものすごい。世界最大級の水槽のプレゼンテーションも素晴らしく、これは大盛況の観光スポットになっているだけのことはあるなと納得させられた。しかし、最も大きな衝撃はこの日のランチに訪れていた。名護にほど近い場所に位置するトロピカル王国。時間の制約上、中には入っていないが、この付近の食堂で昼ご飯を食べた。その店のレジ付近に貼ってあった数多くのサイン色紙の中にそれはあった。この色紙を見つめ立ち尽くす私に主人は話し掛けてくれた。主人:「お、この色紙ね!(ニヤリとしながら)おそらくあなたには知らない人なんじゃないかな~」私:「これ、もしかして、魅川憲一郎ですか?」主人:「え!?なんでわかったの???」人間は経験と知識によって洞察力が磨かれ成長していくのだと実感させられたのだった。(ちなみに今ネットで調べたら魅川憲一郎氏は沖縄県浦添市出身のご当地芸人だった(笑))
2007/11/23
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出張でシンガポールに来ている。日本、インド、中国、オーストラリアなど、アジア、オセアニアにある10数ヶ国の病院経営者、マネージャー達が集う病院経営プログラムに参加するためだ。私は経営者といえる立場ではないが、運良く参加の機会を与えられたのだ。戦略論、リーダシップ論、そして財務戦略など、広い分野に渡って沢山の講師が双方向の授業を展開していく。短い期間に凝縮された内容はさながらミニMBAプログラムの様相であった。本日、なんとか卒業式にたどりついたが、いや~、ハードだった(笑)。。。気付きや学びは沢山あるのだが、私にとっての大きなポイントは以下の4点である。・Healthcare is no longer domestic. (医療分野はもはや国内だけにとどまる話ではない)・アジア、オセアニアに渡る顔が見えるネットワークが構築できた・外国の人にわかりやすく説明できるくらい日本の医療制度を理解せねば!・もっと英語を勉強しないと(涙)!!医療問題を語るとき、特に病院関係者は医療制度、自院、そして地域の特殊性をまず強調し、他院、ましてや他国と比較することはあまり考えていないのではないだろうか。しかし、様々な国の医療制度についてその国の人から説明を受けたり、ケーススタディを通じて自らの病院が抱える課題を話し合うにつれて、国をまたがって共通する問題が次々と浮かび上がってきた。共に悩み、そして協力することに意義があると深く考えさせられたのだった。卒業式典パーティで人生の大先輩のクラスメイト達と約束した各国の病院訪問もぜひ実現したい!そんな壮大な目標の前に、議論に耐えうる英語力をもっと高めないと!!!海外旅行の時にもいつも感じるような反省でこのミニレポートを締めくくりたい。
2007/11/02
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恵まれた地にいながらスノボとゴルフはまだやっていない・・・。しかし、札幌に来て新たに始めたスポーツが2つある。サルサとムエタイである。自分はどの国にいるんだ(笑)?サルサは週1回3ヶ月の初級レッスンを終え、基本はなんとかマスターしたがまだまだ踊りこなせるレベルではない。先日友人の結婚式で上京した際に六本木のサルサバーデビューを果たしたが、南米系の男達のしなやかな動きに完敗だった・・・(苦笑)。持って生まれたナチュラルな部分には勝てないよなーーーー。。。。でもラテンのリズムに合わせて踊るのは気持ちいいものだ。一方、ムエタイも週1回のレッスンを受けているのだが、仕事が忙しくなかなか通えていない・・・。最近は細々であるがボクシングを10年以上続けている身にとって、「足とヒジを使う」ムエタイというスポーツの恐ろしさ、新鮮さは大きい。ジムにはタイでの試合を控え本格的に練習に打ち込む若者や、空手の師範をしながらムエタイでは練習生として参加する先生、空手からムエタイに転向した高校生など多様な人材が集まる。自分が東京のボクシングジムに通っていた時も感じていたことであるが、様々なバックグラウンドをもった格闘家達の礼儀正しさ、気持ちの良い緊張感、そしておバカ加減(笑)は最高だ。ボクシング技術ではさすがに一目置かれる存在となっているが、蹴りの技術については先生を初め練習生の皆さんに教えてもらっている。相手との距離感、体重移動、重心の置き方、攻撃と防御の呼吸など、あらゆるものが違う上に、蹴りが下手っぴ(笑)なため、混乱することもしばしばだ。スパーリングのような練習も多く、ローキックですねとか蹴られまくって痛い・・・。週一回のレッスンにはなかなか参加できないのだが、それ以外の時もジムのサンドバックはいつでも自由に打ちに行っていいため、今日はサンドバックを打ちにジムへ行ってきた。そこで、今週末にタイへ飛びムエタイでデビューをする人など5人でスパーリング、いやスパーよりは負荷の軽いマスボクシングをすることになった。ちょうど皆さんボクシング技術も学びたいということなので、私とやるときは拳オンリー。(ホッ(笑))1ラウンド2分の設定で、1人2ラウンドずつ、8ラウンド連続でリングに上がった。パンチオンリーとあらば、さすがにスピード負けすることはなく、カウンターもとりやすい。けっこう顔やボディにいいパンチをもらうこともあったが、プライドが表情を変えさせなかった(笑)。元プロボクサーの称号がついてるとは言え、6年前に引退している私にとっては激しすぎるエクササイズだった・・・。でもまた今度蹴りも教えてもらって攻撃と防御の動きに幅をつけないとなー。15年近く前に私がボクシングを始めるきっかけを作ってくれた元ボクサーの兄@東京にムエタイを始めたことを話すと、こんなリアクションだった。「で、お前はけっきょく何になりたいんだ?」言い返す言葉もない・・・(笑)。うーん、やっぱり新しいことを知りたい、やってみたいという好奇心なのかなー。好奇心をうまく作用させるために心がけていることがある。・自分の知らない分野について学ぶ時は自ら学ぶ一方でその道を知る人に謙虚に教えを請う。・同時に、自分の持ち味(知っていること・できること)を他分野の人にシェアすることで、相手にもプラスの刺激を与えることができるように心がける。・そして新たな強みを(あわよくば)獲得して活動分野を拡大し、広い視野から自分の分野をまた見つめ直し、また違う分野をのぞいてみる。こうやってスポーツも勉強も仕事も趣味も交友関係もどんどん進化させたい。継続することが一番難しいのだが・・・(苦笑)。
2007/09/06
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「SiCKO」「シッコ」という響きは誤解を誘うが(笑)、「病人」を意味するスラングである。マイケル・ムーアがアメリカ医療問題を扱うこの話題作を映画館で観た。アメリカのビジネススクールでヘルスケアマネジメントを学んだ私は、医療の世界にもマネジメントの概念を導入することに納得する一方で、この国の医療制度が抱える矛盾をさまざまな場面で感じてきた。だからこそ、マイケル・ムーアがアメリカの医療制度をどのように描写するか、かなり興味を持っていた。う~~~~む、傑作だ!これから観る方々のために、いや、観てもらいたいからこそ詳細には触れないが、他国の比較を通じて先進国で唯一「国民皆保険制度」を採用していないアメリカの問題点を深く考えさせてくれる映画である。『華氏911』の時ほどではないにせよ情報に偏りを感じる場面もあったが、医療保険会社が患者を選別する様子がリアルに伝わってきて怖い。。。ちなみに、私が主に留学中にこのブログで取り上げてきたアメリカ医療制度の問題点は、医療保険を持たない今や5,000万人にのぼる「無保険者」についてであった。(この日記の最後に過去日記のリンク一覧を載せたい)一方、「SiCKO」で描かれているのは健康保険を持たない人々(uninsured people)ではなく、なんらかの医療保険に加入していながらも充分な医療を受けられない人々(under insured people)である。つまり、一口に医療保険と言っても医療保険会社(HMO)や掛け金の多寡により多様なメニューが存在し、安い保険であればどこの病院でどんな治療を受けられるかが給付の点でかなり限定されてしまうのだ。「どこの医療機関でも(Free Access)、質の高い医療を(High quality care)、支払い可能な範囲の料金で(Affordability)受けることができる。」万国共通のこの願いはどうすれば実現できるのだろうか。この映画を観れば日本の医療制度も素晴らしいものだと感じるかもしれない。しかし、少子高齢化が進み医療費が上昇の一途をたどり、診療科や地域による医師の偏在といった問題を抱えている我が国の医療も取り組むべき問題は山積みだということも日本人として意識したい。このドキュメンタリーを観たアメリカ国民がどのように反応するか、注目したい。なんて書きながらもすでに反響の大きさを感じる記事を映画鑑賞前に読んでいた。( 「MICHAEL MOORE'S "SICKO" BROAD REACH AND IMPACT EVEN WITHOUT THE POPCORN?」Kaiser Family Foundation )それにしても、「SiCKO」を観たアメリカ人がフランスやキューバに移住したなんてニュースがそろそろ聞こえてきそうだな・・・・(苦笑)。----------------参考リンク・ 「シッコ」公式サイト----------------マイケル・ムーアの前作、「華氏911」をアメリカで観た時の日記・ 2004-07-06- 「華氏911」鑑賞と金魚たち返還の会----------------過去のブログからアメリカ医療について触れたものをいくつか・ 2004-06-25- シンプソンズとアメリカ医療・ 2004-07-09- 26日間の入院で5百万円以上の請求・・・・ 2004-07-16- 救急車はまだ呼べない・ 2004-09-10- 高騰を続ける医療保険料:NPOの発表を聞いて・ 2004-09-28- 4470万人の無保険者・・・:アメリカの抱える重要課題・ 2004-10-12- 自己破産の原因の二位は医療費・・・:アメリカ市民への脅威・ 2004-12-05- あるべきJustice(公平)とは?:アメリカの医療保険を巡る論争・ 2005-01-29- 病院のM&Aは患者への脅威なのか:非営利病院でも・・・・ 2005-01-31- 「帝王切開の方が儲かるから・・・」:お医者さんはそんな風に考えるのか!?・ 2005-02-02- 患者は、医者は、そして国は何を望む?:みんな贅沢ばかり言って!・ 2006-02-27- アメリカも国民皆保険に!?:その逆の現象もあり得るのだ
2007/09/01
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「Rising Sun Rock Festival 2007 in Ezo」に行ってきた。石狩の広大な敷地に多数のアーティストが集い2日間に渡って開催される巨大イベントで、今年で9回目を迎えるという。Dragon Ash、井上陽水、ザ・クロマニヨンズ、矢沢永吉、エレファントカシマシらメジャーどころを始め、ものすごいボリュームでライブが6会場で同時展開される。入場者数は7万人にも上るという。私が行ったのは2日目の今日、土曜日である。実は今も開催中で、実際は日曜の明け方まで続いているのだ(笑)。。。ともあれ、携帯で撮影した写真をいくつかご覧あれ。入口を通ってずんずん行くと、敷地内にはテントの数々が・・・・。泊り込みで楽しめるようにテント席がたくさん用意されているのだ。土地の広さという強みが成せる業だよな~(笑)。6つの会場のうち一番大きいSun Stage付近にはいつも人が大勢いた。食べ物の売店も超充実していた。到着第一弾としてスガシカオを観に行ったのだが、この会場Green Oasisは室内様式となっていて狭く、入ることさえできなかった・・・。歌声は漏れ聞こえてきてたけどさー。。。そんな不穏なスタートであったが、これだけのライブを聞いてきたのだった。14:20-15:10 レピッシュ(パヤパヤが懐かしかった~。ベースの人が私の高校の先輩なんだと高校時代英文法の先生が授業中言っていた(笑))15:40-16:30 オルケスタ・デ・ラ・ルス(知る人ぞ知るサルサの大御所バンド。Rising Sun Rockに来たのもこのグループを私のボスが見たいと言ったことがきっかけであった。踊るスペースが欲しかった・・・)17:00-17:50 ジョー山中(まともに聞いたのは最後のカバー2曲、ボブ・マリーの「No Woman, No Cry」と「Stand By Me」のレゲエバージョンだった。ものすごいベテランだけあって味があって良かったが、「明日のジョー」のテーマ、期待してたのになー(笑))18:20-19:10 BEGIN(私が聞いた全ての中で最高に良かった!いきなり「恋しくて」でスタートした時は感動で鳥肌が立った。。。「島人(しまんちゅ)ぬ宝」と「涙(なだ)そうそう」も本当によかった。素朴な語りもほんわかさせてくれて、改めてBEGINが好きになった)19:00-20:00 矢沢永吉(永ちゃんはやはり伝説だった。っていうかものすごい人人人で、まともに見ることができなかったが、やっぱり渋かったな~。写真も意味不明だがとりあえず)20:10-21:10 UA(この人は本当に不思議キャラだ(笑)。歌は本当にうまいと思う。踊りも不思議なオーラがでてた)22:10-23:00 東京スカイパラダイスオーケストラ(ものすごいパワーと勢いのあるグループ。みんな踊りまくりですごい熱気だった。楽しいライブだ、うん。こちらも光だけの写真を(笑))最初にも書いたが、このイベントは私がこのブログを書いている今も続行しており、明け方の5時くらいまで続くのだ。おじさんはそこまで体がもちましぇーん(苦笑)。札幌に来てライブは佐野元春、奥田民生、そしてビリー・ジョエルに加え4回目であった。屋外ライブに行ったのはワシントンDC付近で開催されたWolf Trapのジプシー・キングスのライブに行って以来ではないだろうか。(このときの模様は留学中の3年前に書いた日記「ジプシー・キングスのライブで踊り狂う」 から)ふぅ~、タフだけどほんとに楽しいイベントだった。やっぱりライブはいい!!
2007/08/18
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人はみな、それぞれの聖地を持っていると思う。ボクサーだった頃の私の聖地はもちろんここ。「2年振りに後楽園ホールに行った」という日記を書いた(2005年7月28日)のがもう2年前か・・・(苦笑)。もちろん、ホールはプロ引退後の今でも大切な場所であるが、北海道における聖地と言えば・・・「北の国から」エリアである。「北海道=北の国から」扱いされるのがいやだという北海道の人も少なからずいるため、あまりこちらに来てから熱く語る機会はないが(笑)、テレビドラマシリーズも特別編の数々も全て観て感動した私にとってはやはり思い入れの強い番組なのだ。というわけで本日、レンタカーで富良野エリアへ行ってきた。こういう一直線の風景も北海道ドライブの醍醐味である。行きは旭川から美瑛を抜け富良野へ入り、麓郷へ向かった。カーナビ君、ありがとう(笑)。小ぶりな向日葵が歓迎してくれた。前日にDVDを見て復習をしただけあって(笑)、緊張度が増してくる。。。のどかで広々とした風景を眺めながら歩みを進めると、おお!!!うぉぉぉ!!!!ストーリーを知っている方には説明不要であろうし、知らない方にここで私の熱い語りはうっとおしいと思うので(苦笑)、あえて言葉で飾るのはやめておこう。こんなお宝写真や、このようなお宝時計を見るだけで多くの思い出が頭をよぎるのであった。(いかん、こりゃオタクの恍惚だ(笑))その後も五郎の歴代の家を周り、ロケ地にもなったことのある趣のある喫茶店、「北時計」でお昼を食べ、初めての富良野と麓郷の旅を満喫したのだった。「北の国から」ロケ地エリアは多くの観光客でごった返していたが、他の富良野エリアと比べて1つだけ気になる点が。外国人がいね~。こういう文脈重視の観光は外国の観光地としては相当敷居が高いと見た(笑)。あんまり欧米でドラマロケ地観光とかって聞いたことない気もするな。私が留学していたワシントンDCのジョージタウンにあった、映画「エクソシスト」で首をおかしな形にひねりながら悪霊に憑かれた少女が降りてくる階段はそんなに人だかりを見たことないしなー。え、例が悪すぎる(笑)?そんなことはともかくとして、今回唯一残念だったのが、富良野の代名詞、ラベンダー畑が収穫されてしまってその輝きを失っていたことである。花には旬があることを改めて学んだ。気を取り直して締めには温泉に行った。いやー、今回の聖地巡りもよかった、よかった。今度はモハメド・アリとジョージ・フォアマンが激闘を繰り広げた聖地、コンゴ共和国のキンシャサにでも行こうかな(笑)。
2007/08/12
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滞在しているシカゴから風景と食の速報リポートをお届けする。まず、ワシントンDC留学時代にお世話になり、その昔(言い過ぎですか(笑)?)シカゴ大学の大学院を卒業された、ぐまさんへ感謝の意を表明したい。「シカゴの見所・食べ処を教えてください!」との私のメールに対し、ほんの数時間後に超充実した見所・レストラン解説のお返事をくれたのだ!「こういう情報提供は燃えるぜ(笑)。」という熱いコメント付きで(笑)。ぐま隊長、本当にありがとうございました!てなわけでまずはシカゴのダウンタウンを散策。シカゴにそびえ立つビルの数々は単なる直方体ではなく、趣があるものが多く、見ていて飽きない。どれが何のビルかの解説はおいといて(笑)、とにかく壮観な眺めだ。右手に見える建設中の巨大なビルはNYのトランプタワーで有名なトランプさんのビルらしい。彼の本は何冊か読んだけど、勝負のかけ方がすごいなー、やはり。ぐまさんおススメのピザ屋、Gino's Eastへ。(こっちは支店かも)カウンターのテレビでは、地元シカゴ同士のカブスとホワイトソックスによる対戦、subway seriesが放映され、地元の人々も真っ二つに分かれて応援していた。巨人対ヤクルトじゃこうはいかないかな(笑)。出てきたDeep Dish Pizzaは本当に深くて大きかった。Sサイズが4枚、Mサイズが6枚、Lサイズが8枚と聞いて、始めは2人ならMくらい頼んでおいた方がいいのかなと思っていたが・・・。すごいサイズ!そしてめちゃくちゃうまかった!!これぞシカゴの具沢山ピザだ!Sにしておいてよかった・・・。ビジネススクールの元クラスメイトで地元がシカゴのCには車でいろいろなところに連れて行ってもらっているが、このベトナム料理店もその1つ。ぐまさん、ここシカゴにもありましたよ、恍惚の味が(笑)!!ベトナム料理のエッグヌードルは私の大好物。大量に葉っぱとかもやしとか入れるあの感覚も懐かしかった。記憶に残っているのは10年前のベトナム縦断旅行よりも2、3年前に足繁く通ったワシントンDCのベトナムレストランの方なのであるが(笑)。文化的活動も少しは挟んでおかないと(苦笑)。こちらはMuseum of Science and Industry(科学産業博物館てな感じ?)ヒヨコが卵の殻を破って出てくる瞬間を初めて目撃したり、サーモメータ化された自分の映像をデジカメで写したりした。後ろに映ってるのはCだが、スキンヘッドって簡単にわかるものなのね(笑)。気を取り直して食に戻ると(笑)、やはりぐまさんに教えて頂いたBennigan'sでは、アメ食の王道、ハンバーガーを豪快に食す!アゴが外れそうな大きさでありながら大味になっていないのは本場の成せる業だろう。常食はできないが(苦笑)、たまに食べるとひじょーにおいしい。Cの親友Mの家でのホームパーティでも、特製バーベキュー料理が振舞われ、ここでもターキー、チキン、ビーフに舌鼓を打つ。ちなみにこの日のホームパーティの趣旨は、CとMの親友が脚本を書いたラブコメディの映画がABC Familyで放映されることを記念した鑑賞パーティである。Mも商品先物取引の分野で活躍する金融マンでありながら音作りをするミュージシャンであるというし、すごい人ってのはたくさんいるなー。というわけで、数日滞在したシカゴの近況レポートをまとめてみた。他にも、買い物をする中で改めて思い知らされたアメリカの接客の姿など(もちろんネガティブを意味している(苦笑))、書きたいことは沢山あるが、今日はこの辺でお開きとしたい。え?もちろんこれらの料理は1日で食べたものじゃないですよ!?いや、それにしても食べすぎだな、こりゃ・・・。アメリカから帰国後2年で落とした12キログラムをこの1週間で取り戻さないように気を付けないと・・・・。
2007/05/23
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Nice to see you America!!というわけで、留学から帰国して以来初めてアメリカを訪れている。ちょうど2年が経ったことになる。歳月は本当に人を待ってくれない・・・(苦笑)。今回の滞在はシカゴに一週間ほどいる予定だ。留学時代の友人の結婚式に参加するのがメインの目的であり、思ひ出の地、ワシントンDCにも立ち寄りたかったのだが、うまいことフライトを接続させることができなく残念だ。結婚式ではアフリカE国から帰国し札幌に来た我がボスがBrides Maidを務めることになっている。エチオピアへの20時間近いフライトに比べればシカゴへの13時間は楽ちんかもしれないが、私にはやはり応える・・・・。到着初日の今日はかなり時差ボケだ。シカゴにはビジネススクール時代の一番の親友、アメリカ人のCがいる。彼は幼少の頃家族とジャマイカから渡米し、シカゴで育ち、大学もシカゴのノースウェスタンを卒業した後、製薬企業で働き、自分で会社を起こし、ワシントンDCのビジネススクールを卒業し、シカゴに戻ってまた別の会社を起こした。めちゃくちゃいい加減な男だが(笑)、発想力・行動力・ネットワーキング能力など、彼からはいろいろ学ばせてもらっている。悪いところは反面教師にして(笑)。そして何より気が合う。(レベルの高さはおいといて)笑いのツボが近いというのは重要な接点だ。この2年間も、メールや電話で頻繁に連絡をとっている。そんなわけでさっそく初日から再会を果たしたが、久しぶりな気がまったくしない。うーむ、めちゃくちゃ久しぶりにブログを更新したはいいものの、とりとめなさすぎだな、こりゃ(苦笑)。時差ボケと胃のもたれに起因する散文症候群ということで・・・。何はともあれ久しぶりのアメリカの空気を満喫することにしよう。
2007/05/20
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明後日の日曜日に異業種勉強会でプレゼンを行うことになっている。医療業界の特殊性、旬なトピックについて少しばかし紹介できればと思っている。しかし最近ドタバタしているため資料がまとまらなーい・・・。しかも明日は仕事だー。そんな余裕なしの状況であるが、今朝読んだこの記事は紹介しておかねばならないだろう。「消費者の本音 脳波で探る ~感情分析、コンサルに活用~」(日経新聞2007年2月23日付朝刊企業2面)NTTデータ経営研究所と脳機能研究所が共同で「脳波を解析する特殊装置を使ったマーケティングコンサルティング事業」を「ニューロコンサルティング」なる事業名で本格的に開始するというのだ。脳細胞の電気信号パターンを分析する装置を使い、心の状態を「緊張」、「満足」、「落ち込み」、「リラックス」の4つに分け、アンケート回答者の本心を探るという。マーケティングにおいて消費者へのアンケートは重要な手段である。ビジネススクールの「マーケティング」のクラスでキャデラックの新車の販売促進というチーム課題を与えられたとき、focus groupという集団インタビュー型のアンケートを私も行ったことがある。あの時はアンケート協力者に報酬として宅配ピザを振る舞いながら、車に求める機能、キャデラックのブランドイメージや理想的な価格帯などの質問をしていき、その回答をプレゼン内容に反映させた。しかし、NTTデータ経営研究所いわく、「一般的なアンケートでは『満足』と答えても、本音と違う場合がある」まあ、そうかもしれないけどさー、あんまり人間の本音を探りすぎるのもよくない気もするのだが・・・。そもそも電極付のヘルメットをかぶりながらリラックスして本音でアンケートに答えられるか疑問を感じるぞ(笑)。いずれにしても留学中だった2年前に一抹の不安を抱きながら書いた日記の世界がいよいよビジネスの世界に進出してきたようだ。あの時は脳波分析が犯罪容疑者に対するウソ発見器として活用され始めていることを紹介し、ビジネスへの悪用の懸念という形での記述をしたのだが、こうも早く現実化の第一歩を踏み出すとは・・・。(2005-04-07- 『頭で考えていることが読まれるようになったら・・・:脳の研究は諸刃の剣か!?』参照)感情の表出を隠せない世の中が到来しても、正直者の我々には痛くもかゆくもありませんよね?ね(笑)?
2007/02/23
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Mita会で出会った社会人一年生の証券マンTと苫小牧まで日帰り温泉ドライブに行ってきた。温泉の最寄りの駅にあたる「いとい駅」はローカルな郷愁感を漂わせていた。まずは「しらかば温泉湯」でゆったりと温泉につかった。天然温泉の温度の高い露天風呂ってなんであんなに気持ちいいんだろう。氷点下の外気とあったか~いお湯のコントラストが体を引き締めながらも心身をリラックスさせてくれる感覚と言えばいいだろうか。温泉から上がった後、2人ともまだおなかがさほど空いていなかったため、苫小牧駅周辺を散策してみた。そこで偶然出くわしたのがショッピングセンター内で開催されていたこのイベント。そう、札幌でおなじみのアイドルグループ、「BLuck」のライブだ!誰なんだ~!?なんでEXILEの曲を歌ってたんだ~!?続いて登場したのが全国区のお笑い芸人。中の2人がレギュラーで、外側の2人が札幌吉本のタイブレークである。寒い風がビュービュー吹いていたような・・・・・。地方の営業ってある意味真の実力を試される怖い場でもあるんだなと、その難しさを感じたのであった。気を取り直して(?)向かったのはもちろん寿司屋!おおお、「ちょいす」なんて回転寿司屋は札幌では聞いたことないぞ!うむ、私の中の回転寿司ランキングの上位に食い込むのは難しいレベルだが(笑)、ネタは大きく値段もリーズナブルでなかなかよかった。さらに苫小牧と言えば・・・そう、甲子園で全国的に有名なあの駒澤大学附属苫小牧高等学校だ!・・・・、と思ったらこちらは大学だった・・・。全国区の高校の場所を間違えてがっかりする我々を励ますかのように現れたのは今最もアメリカの注目を集めるこの建物だった。そして、日本だのアメリカだのそんな国境がちっぽけに思えるような入口を発見したのだった。このとき、私の頭の中には「帰って来たヨッパライ」(1967年、ザ・フォーク・クルセダーズ)が流れていたのだった。(注:私のリアルタイムではありません(笑))「♪天国いいとこ一度はおいで、酒はうまいし、ネーチャンは綺麗だ~♪」こ、この店のことなのか???恐るべし、苫小牧!
2007/02/11
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雪が降りしきる北大キャンパスに赴いた。会計大学院に通うKさん、道内役所で会計関係の業務につくTさんとの勉強会に参加するためである。オブザーバーとしてやはり会計大学院に通っているMさんも参加してくれた。初回の今日はKさんがプレゼンターを務めてくれた。テーマは「国際的な会計基準への統合化(コンバージェンス)の動きと企業動向への影響」自分が学んでいること、従事していることを異分野の聞き手に説明することはものすごく大変な作業である。特に会計の実務のまったくない私はやっかいな相手だろう(笑)。・日本の会計基準とアメリカ、ヨーロッパの会計基準はどこが異なっているのか?・どのような背景で日本は会計基準の統合を迫られているのか?・それらの違いを欧米に合わせることによって生じる日本企業への影響は何か?Kさんは豊富な資料を用いて多くの論点を非常にわかりやすく説明してくださった。総論に続いて、持分プーリング法、棚卸資産の後入先出法、固定資産の減損など、より具体的なトピックについてその内容から抱える問題について解説があった。新聞でよく見かけるキーワードの数々だが、なんとなくしか理解していなかった用語をより深く知ることができた。そして、テーマは三角合併、リース会計にも及び、気付けば3時間以上が経過していた。今回の勉強会で強く感じたのは、簿価(Book Value)を基本とする会計の世界に現在価値(Present Value)というファイナンスのコンセプトがどんどん導入されていることである。M&Aや固定資産の減損の際に将来のキャッシュフローを考慮するのはより現実的であろう。う~む、アカウンティングとファイナンスの境界はますます曖昧になっているんだな。Kさん、休憩なしの3時間ぶっ通しはちょっと熱すぎましたが(笑)、めっちゃくちゃ勉強になりました!いっぱいもらった資料を読み返して復習しますので、また質問させてください。勉強会の後はラーメン共和国のこちらへ。私が食べたのはこちら。弟子屈とは釧路市から北約80kmに位置する町である。昭和の偉大な横綱、大鵬の故郷がこの町の出身だということで生まれたのがこの海鮮味噌ちゃんこラーメン(らしい(笑))。海鮮も味噌もラーメンも好きな方にはおススメだ!ふー、今日は久しぶりに(?)脳をよく使った~。
2007/01/28
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昨日の旅行日記でもちらりと触れたハウ・パー・ヴィラについて紹介したい。タイガーバームを世界で展開する胡一族が建てたこの庭園は奥が深すぎて、どんなにも言葉を尽くしても説明しきれないのだが、このシュールさを少しでもお届けするべく熱い写真の数々を中心にダイジェストをお伝えする。まずは老師のお導きで中へ入る。いきなり原色の世界にトリップ状態。かと思えばタイガーバーム子ちゃんによる営業攻勢をかけられる。実際、土産ショップにはタイガーバームコーナーが充実しており、怪しげな日本語を操る店員のおばちゃんにさらに追い討ちをかけられる。「他で売ってる安いタイガーバームはニセモノで危険ダヨ。ここがホンモノ!」売りたいのはわかるけど、こんな断言をしてしまったら自社製品の販売網をも中傷してないか(笑)?車はもちろんタイガーカー。胡一族は本当にこれを運転していたのだろうか・・・・?こんな仏教チックな建物のそばには自由の女神も幸運を祈る。もちろん近所では力士達がタイガーバームを囲んで土俵入り。ハウ・パー・ヴィラの醍醐味は壮大な物語ジオラマ(?)にある。こちらは海で展開される神々の戦いのようだ。もうちょっと近づいてみると・・・さかな君(カエル君か?)が撃ち抜かれたり、亀おじいさんが逃げ出しそうとしたりしている。こちらは日本でもおなじみ西遊記からの逸話が再現されている。蜘蛛の妖怪が美女に変身して三蔵法師を誘惑する。なんだかリアルな描写だ・・・。蜘蛛の糸に縛られダメっぷり全開の猪八戒。腹の出かたとかいいよな~。締めるところを締めるのはやはり孫悟空。かくして三蔵法師は天竺へ旅を続けるのであった、てな具合だろうか。いや~、細かいところまでよく作り込んであるよ、これら作品の数々は。油断してたら人魚が曲芸を展開してた・・・。昨日も紹介したこのカニ子さんもこの辺にいた。しかし、ハウ・パー・ヴィラの真骨頂は現代教訓ジオラマにあったのだ!!横長く伸びた作品の数々は複数の短編教訓ストーリーから成っている。例えばこのお話。それぞれのお話には中国語と日本語による物語の説明が書かれたボードがあり、人生からの教訓を学べるようになっている。このお話の主題は「社会から得たものは社会に還元する」稼いだお金をギャンブルやナイトクラブになど使わずもっと有意義な使い方をしましょう的展開である。さらには登場人物のセリフはなぜか英語で書かれている。この絵の中にある登場人物を試しにピックアップしてみよう。銃を握った警官が男の髪の毛をつかみながらすごい形相でにらみつけている。この光景がセリフの原文によれば・・・Sir, you are drunk! (あなたは酔っ払っていますよ!)Go home, sir! (おうちに帰りなさい!) Night clubs and ballrooms are a waste of money and time. (ナイトクラブとダンスホールはお金と時間の無駄遣いです)絶対そんな生易しいもんじゃないはずだ・・・。少なくとも「Sir」なんてつける展開ではない・・・。こちらの大作は船の難破を描いているのだが、注目は亀の上でおかしなバランスを取っている、縮尺的に不自然なまでに大きい左側の男性だ。彼のセリフ:This same tortoise now saves my life!(あの同じ亀が今度は私の命を救っている!)Animals are intelligent creatures. (動物は賢い生き物だ)They deserve our kindness and compassion. (動物には優しさと思いやりをもって接しないと)おおお、浦島太郎の救命バージョンなのだ!動物愛護を示すための犠牲が大きすぎるとも思えるが・・・。ハウ・パー・ヴィラ潜入レポート、いかがだっただろうか。この壮大さ、お馬鹿さ、深遠さはとても伝えられていないと思うが、シンガポールを訪れた際にはぜひとも行っていただきたい。なお、この庭園のさらなる詳細レポートを展開しているツワモノのページがあるので、興味のある方はこちらもご覧頂きたい。(ハウパーヴィラ 虎豹別墅 HowParVilla )お宝万歳!!
2007/01/08
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遅ればせながら明けましておめでとうございます。1時間の時差と30度の気温差を乗り越えてシンガポールから帰国した。写真とともに駆け足でこの旅を振り返りたい。12月30日、雪の降りしきる札幌を後にした。ソウルも零下の世界で寒かった~。乗り継ぎの関係で一泊したソウルでは東大門エリアのホテルに宿泊。およそ10年ぶりの韓国だったが、空港からここにたどり着くまでにいろんな人に道を聞くなかで英語も日本語も通じなくてほんとに困った。ホテルとか土産屋では日本語を話せる人も多いのだろうが、一般の人はやはり韓国語オンリーなのだ。日本を旅行して英語が通じなくて苦労するアメリカ人の気持ちがなんとなくわかった(笑)。写真はホテル周辺。ちなみに右上の看板に見えるおばさんの写真は細木○子ではないので悪しからず。ネットで安いとこを見つけて予約したのだが、ローカル感が漂ってていいでしょ(笑)?ホテルまで迎えに来てくれたビジネススクール時代の韓国人のクラスメイトSからは、「俺に早く聞いてくれればもっといいホテルを教えたのに・・・」と同情されたけど・・・・(苦笑)。Sが連れて行ってくれたのはサムゲタンの専門店。サムゲタンとは、若鶏のおなかの部分にもち米やニンニク、朝鮮人参などを入れてじっくり煮込んだ料理であり、私は今回初めて食べた。ヘルシーさと豪華さが共存しておいしかった~。SはワシントンDCのビジネススクールを卒業後アメリカに残って就職していたが、半年前に韓国に戻り、超一流企業で投資関連の仕事をしている。そして彼の10年来の親友も2人紹介してくれた。「友達の友達は友達だ!」を地で行く彼らの歓待も嬉しかったな~。いかん、このペースで書いてたらとてもシンガポールまで書ききれなくなる・・・(笑)。もうちょっと説明を簡潔にしなくては。世界各国で見かけているこの本は韓国語版も売られていた。「フラット化する世界」について書いた過去ブログは こちらから。「しらつしやませ わりがとらござします」が原題のようである。誰かにツッコミを受けたのか、マジックで修正されたようだが・・・。ソウルを離れる前にふらっと立ち寄った焼肉屋で食べた冷麺。辛うま!というわけで気付けばTシャツ・短パン・ビーサンで新年を迎えていた(笑)。屋台の飲茶で舌鼓を打つ。果物の王様、ドリアンの存在感(異臭感?)の大きさに驚かされた。この絵もすごいけど・・・。バスに持ち込み禁止なのを見て改めてドリアンのインパクトを実感。これは誰に報告すべきなの?JARO?まあ、違うといえば違うけどさー。リトル・インディアにあるショッピングセンター「ムスタファ」の靴売り場にて。「めけはて」って何だ~!?それ「を」何なんだ~!?こんなVOW物が堂々と売られているなんて、天然物なのか狙った物なのかわからなすぎだ(笑)。シンガポール風ハイティーではケーキをたらふく食べた。もちろんマーさんもしっかり押さえておいた。でも日本じゃ酔っ払って気持ち悪くなった人のあれの代名詞だからちょっとかわいそうだよな~。ネタ的にMVPだったのがここ、ハウ・パー・ヴィラ。世界的に有名な塗り薬、タイガーバームを生み出した胡一族が作り出した庭園なのだが、ここはもんのすごい。この場所については改めて紹介ブログを書きたい。しかし今あえてこの庭園を一枚の写真に凝縮してみれば・・・こんな感じだろうか(笑)。こちらはIMMというショッピングセンターにある100円ショップダイソーのシンガポール店。2ドルショップということは1シンガポールドルが約77円だから、1点150円くらいだ。単純に考えて1.5倍の価格ということになる。この店で驚かされたのが、日本のダイソーをそのままシンガポールに持ってきている点だ。つまり、商品そのものが同じというだけでなく、パッケージも日本語のままであり、店のレイアウトも日本にある店と同様だったと思う。日本語のパッケージでもだいたいなんだかわかるし、英単語が載ってるものもあるし、入れ歯洗浄剤や洋服の防虫剤など説明が必要なものは商品の棚に英語での説明カードが貼られていた。客層も日本人をはじめシンガポール人や各国から成っているようだった。やっぱり日本の100均は世界に通じるクオリティと品揃えだよなー!! ビジネススクールのケーススタディでアメリカの1ドルショップについてちょっと触れたのを思い出した。あの時はアメリカの1ドルショップも日本の100円ショップから学ぶべきだみたいなことを書いていたが、日本の100均もあれからアメリカに進出しているようだな~。いかんいかん、簡潔な説明のはずがまた熱くなってしまった・・・。やはり1回で旅行のダイジェストを述べるのは私には不向きなようだ(苦笑)。他にも留学時代にワシントンDCでお世話になったIご夫妻との再会や、オーストラリアのメルボルンで出会って現在は美術館に勤務するシンガポール人のZとの再会など、盛りだくさんな日々であった。また、行きの飛行機で読んだWall Street Journalの書評で紹介されていた「Why We Want You to Be Rich」(by Donald Trump and Robert Kiyosaki)もシンガポールの書店でしっかり購入した。一見いかがわしいタイトルだが、この本は面白い!翻訳版もすぐ出るのではないだろうか。読み終えたらこれまた別の機会に紹介したいと思う。というわけで変てこダイジェストの最後を飾る写真はハウ・パー・ヴィラから今年の祈願風景をお伝えした。いーや、閻魔様に願いを請うのは避けたいことかな・・・(苦笑)。
2007/01/07
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気付けばブログから遠ざかっていた。理由としては、1.仕事を真面目にやり始めた2.スポーツジムにせっせと通っている3.寿司の食べすぎう~ん、どれも正解ということで(笑)実際、4ヶ月前くらいに夜11時半まで営業しているスポーツジムを見つけて週2,3回通うようになってから、かなり健康的な生活になっている。プールしか使用していないのだが、そのプールでも主に使っているのは歩行用のコースである。1人でできる新感覚のスポーツを生み出したのだ。名付けて「アクアシャドーボクシング」プールの中で歩きながらひたすらシャドーボクシングをするのだ。人がそばを歩いているときは水中で静かに、誰も周りにいないときは(少し)激しい動きを。コンビネーションブローあり、フェイントなどのステップありのマニアックな動きを展開すること40分。異様なオーラを放っていることだけは確かだが(苦笑)、どうか周りの方々の迷惑にだけはなっていませんように・・・。となりのコースでバタフライを泳いでいる人よりは水しぶきも少ないと思うのだが・・・。それにしてもこれは全身を駆使しためちゃくちゃいい運動である。水中での動きであるからちょうどよい水の抵抗を受けながらも体に変な負担がかからず、翌日に筋肉痛も残らない。シャドーボクシングの基本を体得していれば誰にでもできる素晴らしいエクササイズだと思う。特許とってこの道の第一人者になろうかな~。まずはアメリカの深夜のテレビ通販とかからスタートだな(笑)。ウォーミングアップ、クールダウンとして最初と最後に200mずつ泳いでるのもいい感じの負荷である。おかげで体がだいぶ締まってきたし、何より無心になれる瞬間を非常に重宝している。適度な運動はこれからも継続していきたいものだ。いつものごとく話はそれにそれるが、在エチオピアのボスに会うため、今週末からシンガポールに行ってくる。札幌からシンガポールへの直行便はなく、香港経由かソウル経由かということだったので、今回はソウルを経由することにした。フライトの接続の関係上、ソウルには一泊しなければならないことが判明。ピンチをチャンスに変えるのが趣味の私は、ビジネススクール時代のクラスメイトの韓国人にメールして同窓会をしっかりセットした(笑)。初めてのシンガポールに到着するのは大晦日の夜11時半の予定。2007年はシンガポールの空港で迎えるのだろうか。フライトが遅れて機内でってこともあり得そうだな~。でも微妙に遅くなって到着後機内で荷物を出してる最中に、とかはいやだな・・・。そんなどうでもいい妄想はともかくとして、皆様、Have a happy new year!!来年こそ飛躍の年にするぞ!
2006/12/25
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そしてまた札幌の大地は、白い絨毯で敷き詰められた。ピンボケしてるけど(笑)。さらに輪をかけてピンボケしてるが、今日行ったのはここ!そう(ってこれだけだったらわかるわけない(笑))、伝説のピアノマン、ビリー・ジョエルのライブ@札幌ドームである。中央で光を放っているのが球場のセンター奥に設けられたステージ、両サイドが巨大スクリーンである。2週間前でもチケットを買えたのは札幌という地の利だろうか(笑)。私の席は一塁側スタンドの前から8番目。「おおお、けっこう直前だったのにすごいいい席じゃん!」ライブの場合はグランド内にも客席が満載なのをすっかり忘れてた(笑)ビリー・ジョエルは昔から好きだったが、まさかライブに行けるとは思っていなかった。レコード・CDの総売上が一億枚を超えるなんて、すごいとしかいいようがない。ライブ鑑賞の予習として彼の曲の数々を改めて聞き直したのはもちろん、youtubeで多くの映像もチェックした。"Piano man"や"The longest time"のPVとかあって感動したが、これって著作権とかだいじょぶなのかな~。さらには最近アメリカで行われたライブの隠し撮りみたいな映像も多数投稿されており、観る方としては嬉しいものの、youtubeの抱える問題点を改めて考えさせられた。さて、今日のライブではビリーの初っぱなのコメントから秀逸だった。「It's me!! I'm not his father!」(俺だよ俺!彼の親父じゃないよ!)やせていて髪もフサフサだった昔のイメージとはかけ離れた今の姿を逆手にとった先制攻撃である(笑)。確かにビリー・ジョエルといえば昔のCDのジャケットに写った姿がまず目に浮かぶもんな~。他にも「この会場は広いね!まるで野球場みたいだよ」なんてアメリカンジョーク(?)を連発していたのはさすがだった。風貌はすっかりおじさんのビリーであったが、澄んで美しく、そして時に力強い歌声は健在だった。"Honesty"のイントロが流れたときは感動で鳥肌が立った。離婚後に封印したといつだか聞いていた"Just the way you are"を聞けるとは思っていなかったので、感動でさらに震える。他にも"An innocent man"、"New York state of mind"、"Allentown"、"She's always a woman"、そして"River of dreams"などなど、私が愛して止まない名曲の数々が目白押しであった。会場が広すぎて臨場感に欠けてしまうという欠点は否めなかったが、巨大スクリーンにピアノの鍵盤がズームで映し出され、ビリーの繊細かつ豪快なピアノの弾きっぷりがリアルに伝わってきたのは嬉しかった。うん、いい演出だ、これは。そして圧巻だったのが、二度目のアンコールで本日の最後を飾った"Piano man"。自ら奏でるハーモニカとピアノの切ないコンビネーションが響き渡る。本当にすごいわ、この人。。。。"Sing us a song, you're the piano man""Sing us a song tonight""Well, we're all in the mood for a melody""And you've got us feeling all right"その通りっ!(←児玉清風に)
2006/12/03
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「ここの餃子がすごくおいしいらしいんですよ~!」かくして前部署の上司へのアッシー獲得営業は成功した。そしてやってきたのが小樽に程近い銭函にある「餃子茶屋 あおぞら銭函3丁め」そう、以前友人と来たがあいにく臨時休業だった店だ。昔ながらの民家を改造したという店構えはなかなかの趣だ。小さな入口を開けると待っている人であふれていた・・・。午後1時を過ぎると客も一巡したようで、スムーズに客席へ。これが名物ジャンボ餃子定食。パリっとした皮の中にアツアツのキャベツと豚肉のハーモニーが・・・。水餃子はしっとりと。具の春雨(だと思う)もよくマッチしてる。こちらのシューマイは巨大かつジューシーだった~。その通り、食べ過ぎた・・・。食後は朝里川温泉へ。温泉は日本人の心です。今日の日経新聞の一面に載っていた「社保庁 医療費減額通知せず」の記事を中心に話も広範囲に盛り上がったが、この辺で~。
2006/11/23
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ブログに書こうと思っているネタはたくさんあるのだが、たまりまくっている。自分らしくないなー(笑)。特に順番待ちの新聞記事の数々が・・・。そんな順番を優に越えたのが今日のWBCバンタム級世界タイトルマッチの長谷川穂積VSヘナロ・ガルシア(メキシコ)。試合観戦後に思わず気合いの入ったシャドーボクシングを部屋でしてしまった私の行動は、ブルース・リーの映画を観終わったばかりの人たちによるカンフーのモノマネに近いものがある(笑)。結果としては的確なパンチを繰り出す長谷川選手が2度のダウンを奪う大差の判定勝ちだった。それでもガルシアのこれぞメキシカンボクサーという粘り腰は立派だった。この試合で注目されたのが判定の発表のされ方であった。12ラウンドの試合中、4ラウンドごとにそこまでの判定が会場に発表されたのだ。観客にとってはメリハリのある試合観戦が可能になり、選手・陣営にとってもより明確な試合運びの戦略策定ができる。日本初のこの試みはどういう効果をもたらすのか、興味をもっていた。果たして今日の試合では、4ラウンド終了時、8ラウンド終了時、ともに長谷川が大差で優位に立ち、その貯金を使って逃げ切った形となった。ワンサイドな試合展開になったときしらけてしまうのではないかという懸念も、逆転KOを最後まで狙うガルシアの気迫によって最後まで飽きさせなかったと思う。うん、なかなかいいんじゃないかな、この方式。私を含めた元ボクサー達はラウンドごとの採点をマニアックにメモったりするので全体感をつかむことができるのだが、通常の観客・視聴者はついつい直近のラウンドの印象に引っ張られてしまう。その点、4ラウンドごとに判定結果が出れば、試合を観ている人たちが全体感、というか蓄積感をもったまま中盤、後半に進むことができるだろう。それにしても今日の試合、挑戦者ガルシアにとっては「後がない」ことを完璧に自覚して臨む終盤戦というのもすごいプレッシャーだったろうな~。この方式、もっと試してもらいたい。でも、1試合が4ラウンドのいわゆる「4回戦ボーイ」のまま引退した私には4ラウンド終了後の採点は完全な結果なので意味はないのか(苦笑)。余談であるが、今日の試合で一番切なかったのは、長谷川の判定勝ちが決まった後、テレビ放映終了直前に聞こえた会場のアナウンスである。「なお、この後、スーパーフェザー級4ラウンドの試合がございますので、そのまま観戦ください」テレビ放映のある世界タイトルマッチなどで用意される「予備カード」の消化である。複数組まれる前座の試合がKOなどで早く終わってしまった時に備え、動かせない放映開始時間までのつなぎとして念のための試合が組まれるのだ。興行によっては、時間通り試合の数々が進行した場合には予備の名の通り幻の試合になることもある。しかし、今日のようにメインイベントの後に試合が決行されることもあるのだ。世界タイトルマッチという盛り上がりのピークの後、大勢の観客達が会場を去る状態で行われる4回戦ボーイ達の試合。あ~、切ない・・・・。勝ったにせよ、負けたにせよ、この現実をバネに頑張るんだ!!←なんとなく自分にも言い聞かせてる何はともあれ、長谷川選手、防衛おめでとう!!
2006/11/13
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『フィッシュウォーズ』10月31日、11月1日の2日に渡り日経新聞に掲載された上下連載記事の題名である。「世界的な需要増で魚介類の価格が高騰し、家庭や企業に影響が広がっている」魚(うぉ)~!他人事ではない!記事によれば、狂牛病や鳥インフルエンザの影響や健康志向の高まりにより、世界的な「肉から魚への需要シフト」が進んでいるという。需要の高まりは獲得競争の激化、価格の上昇につながっていく。そして、現に「日本の水産会社や商社が海外勢に『買い負ける』」事態が発生するようになったという。。。記事によれば、この背景には2つの理由があるという。1.円安ユーロ高を追い風にした欧州勢の攻勢2.食の安全や外観に対する日本独特のこだわりさらに、日本の商社も「ビジネスの効率を考えると他国に移さざるを得ない」との判断から水産事業の海外市場開拓に力を入れているという。そして大手商社の水産担当幹部からはこんな声も・・・「十年後にはトロなど高級品は欧米や中国に行き、日本には二級品しか来ない可能性もある」う~む、寿司愛好家としてはものすごく心配だが、水産資源の世界的な分配が広がっていくということなのかもしれないな~。これは今のうちに食べておかないと!!(←間違ってる)というわけで(?)、ここ最近こつこつと撮りためていた寿司写真を披露したい。まずは今が旬の生さんまから。最近回転寿司に行くと必ず注文する一品だ。こちらも定番の〆さば。生さばも好きだし、焼きさばもおいてぃ~。真さばなんてのもある。ジューシー感が違いますな。北海道に来てから初めて出会った「そい」も繊細な舌触りがめっちゃおいしい。上が「赤ぞい」で下が「黒そい」。寿司ネタからじゃ区別がつかん・・・(笑)。活〆真だい。こういうあっさりした味がおいしいと思えるようになった時自分の成長を感じる。活〆平目上に同じ(笑)。いや~、注文して直接もらってるからわかるけど、識別はなかなかできない・・・。生あじ。いわしやさんまと並んで好きだけど、ちょっとお高いのがたまにキズ。勘八。脂の乗り方がすんばらしい。びんちょうマグロとハマチを足して2で割ったような味わいがグー。ホタテ納豆。このコンビはあまり知られていないと思うが、合う!!たこサラダ。以前も登場させたことがあるが、このネタとは出会って以来ずっとお気に入りである。プリプリのたこの歯ごたえがたまらなくおいしい。イカとかタコというのは北海道に来るまでは寿司ネタの中の消化試合的要素が高かった気がするが、どちらもこちらに来てから進んで食べたいと思えるほどおいしいものだということを知った。トリを飾るのはやはり北の赤い宝石箱じゃ~!この生いくらは一粒一粒の弾力、というかプチプチ感がすごい。やっぱりこんな素晴らしい魚介類が食べられなくなるのはいやだ~(涙)!!!ん、でも、海外赴任になったときはいいのかな(笑)?
2006/11/05
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「Hideさん、日本シリーズのチケットが手に入りそうです。(中略)欲しいですか?」ワシントンDCで出会って以来の友人、JomoPeiからメールがきたのは一週間前のことだった。そりゃ行きたいさ(笑)!こうして彼から譲ってもらった優先購入権は第5戦目。ちなみに野球観戦は一年半前にアメリカで松井を見て以来だ。(2005-04-18-『【写真満載】松井VSソーサ!:メジャーリーグ初観戦』 参照) そして、試合は奇しくも日本一王手という状態で迎えた。初めて来た札幌ドームはものすごい熱気に満ちていた。これが日本シリーズというものか~。席は中日の一塁側であったが、ほとんどが日ハムファンであった。強いて言えば私からちょっと離れたところに座っていた落合監督夫人の周囲に少しだけドラゴンズファンが・・・。日ハムファンの証で球場が赤く染まる。日ハムが1回早々満塁のチャンスを作るが、新庄は空振り三振。中日も負けずに4回に満塁で攻め立てる。ここで内安打で1点が入る。しかしこの後しばらく膠着状態になり点は入らない。ダルビッシュも川上もいい投手だ。この均衡を破ったのが1対1で迎えた6回裏のセギノールの2ラン!!興奮しすぎて写真に収められなかった(苦笑)。そして8回の稲葉のダメ押しホームラン。新庄の選手生活最後の打席も感動に包まれた。結果は三球三振。この男らしい最後かもしれない。三振であれだけの拍手を受ける選手を初めて見た。そして優勝!!!胴上げの瞬間を携帯構えて狙っていたが、そうそううまくはいかなかった(笑)。それにしてもいいものを生で見せてもらった!日本ハムが札幌ドームで日本一ハムになった瞬間は私にとってこのチームが本当に「北海道」日本ハムファイターズなんだと実感させてくれた瞬間でもあった。JomoPei、突然のメールと嬉しいプレゼントありがとよ!!!お前さんが話していた日ハムの北海道におけるマーケティングについて今度もっと詳しく聞かせてちょうだい。そして早く札幌で接待させてくれ(笑)。あ、今思い出したけど、ワシントンDCでNBAのウィザーズのプレイオフ連れて行ってあげたからおあいこだな!?(一年半も前の話であるうえにそのチケットの出所は私じゃなくIさんだった・・・(笑))
2006/10/26
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学生時代からの友人、Y&M夫婦と彼らの愛娘Mちゃんの休日ドライブにお邪魔させてもらった。当初は小樽にある名店、「あおぞら銭函3丁め」でランチに餃子を食べる予定であったのだが、残念ながら臨時休業だった・・・。続々とやってくる我々と同じ境遇の客達を見て、なおさら食べてみたくなった!(Y、M、リベンジするぞ!いや、お願いします!)我々の気持ちを察してか、雨も降り始め気温もすごく低くなってきた。。。(後で知ったのだが、今日の札幌は5度を下回ったという)気を取り直して次の場所を探し、Mの素早い携帯検索にヒットして行ったのが石狩の海沿いに位置するここ。昔ながらの豪華な一軒家というたたずまいであるこの店の目玉はこれ!そう、味噌味と鮭のマッチが素敵すぎる石狩鍋である。この写真からは豆腐に隠れてよく見えないが、ホクホクの鮭の切り身と野菜が味噌味に絡み合っておいしかった~。そしてメニューに「時価」と記されていたのがこの逸品。鮭のハラミの焼き物である。恐る恐る時価の中身を聞いたら「今日は700円です」ということだったので頼んだのだが(笑)。ジューシーで柔らかい身が大根おろしと絶妙なマッチングを見せてくれた。餃子の無念を石狩鍋で挽回し満足した我々は一気に鮭攻勢に出た。以前も紹介したことのあるサーモンファクトリーである!この時期はやはり筋子が熱いのだ(笑)!購入者にはこうして豪快に粒をおろしてくれる。ちなみに右手に見える壷にはより分けられた皮(卵巣の膜)がてんこ盛りに・・・。前回の日記で私が丹念こめて粒を取り出したのとはえらい違いだ。こんな光景を目の当たりにして素通りすることはできず、筋子100グラムと醤油漬けのたれを購入した。(=明日の朝ごはんはイクラ丼♪)まあ、期間限定ということでお許しあれ!期間限定と言えば紅葉が見れるのもあとわずか、ということで最後に向かったのはここ。札幌の景色が一望できる、旭山記念公園である。名前が旭川にある旭山動物園とかぶるが、ここは円山と藻岩山の間に位置する札幌の公園だ。風も強く寒さは増していたが、運よく雨は止んでいた。果たして紅葉はまだ我々を待っていてくれたのだった。いやあ~、いいものが見れた。うん、展開的にも「花より団子」という順番にならずによかった(笑)。Y、M、またまた家族団らんにお邪魔させてくれてありがとう!今度は改めてあの餃子へ!(←しつこい?)
2006/10/22
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日曜の夜、スーパーの鮮魚売り場でこいつに呼び止められた。250グラムの斜里産の筋子が647円の20%引きで517円で買えるのだ!!しかもそのすぐそばには「イクラ醤油漬けのたれ」(58円)まで置いてある!これは牛肉コーナーに焼肉のたれが置いてあるのと同じ図式だな(笑)。というわけで筋子からイクラ醤油漬け作りに取り掛かった。一番上の写真の筋子の左手にあるシールにはイクラ醤油漬けの作り方が書いてあった。1.ボウルに40~50度くらいのお湯と塩少々を入れ、その中に筋子を入れて、手でおおまかにほぐしていく。2.よくほぐして筋などを取り、水を何度か換えてきれいになったら、ざるに上げておく。3.水が切れたら、酒、みりん、しょうゆで味を整えた漬け汁に、イクラを漬け込む。まずは筋子をほぐす作業から。これがヌルヌルでなかなかほぐれず、力を入れすぎちゃうと大切なイクラちゃんが壊れてしまうため難しい(笑)。丹念に作業を続け水洗いをしてやっとこさ真珠の収穫。このイクラを一緒に購入した漬け汁に漬けて冷蔵庫に入れてこの日は就寝。そして翌朝の完成品がこれ!そして今日の朝ごはんはもちろん・・・いやあ、朝から贅沢なこと!しかも予想以上にうまかった!!!筋子を丹念にほぐし、専用の漬け汁に一晩漬けた成果だな~。こうしてイクラへの感謝度がいっそう増したのであった。ちなみに今日の夜もイクラ丼で明日の朝も・・・。600円もしない出費でこんなに食べられるとは、すごい!でもこんなにイクラを食べてたら尿酸値が上昇して痛風になるぞ・・・。こういう時1人暮らしはしんどいかも(笑)。ちょっと声かけてくれればあなたにおすそ分けしたのだが、残念!
2006/10/16
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札幌駅前には街頭ビジョンが設置され、プロ野球パリーグ王者を決定する日本ハムVSソフトバンクが生中継されていた。そしてサヨナラ勝ちで実に25年ぶりの優勝を決定!日ハムが東京から移転したのは2004年。私がアメリカに留学していた真っ最中である。というわけで札幌に来るまでは、私の中では日ハムとは東京ドームの二番手チームのままだった。ボクサーだったころ、選手として、そして友人の応援のために後楽園ホールに年に4、50回は通い詰めていたが、近くにある東京ドームの巨人戦やスマップのコンサートなどの大規模イベントが恐怖だった。4万人を越える他の客と帰りが一緒になるリスクがあるからである。ふだんは数百人、人気のある試合でも2千人はいかないマイナーなボクシング関係者が20倍以上の規模を誇るメジャーな波に飲まれるというのも居心地が悪い(苦笑)。しかし日ハム戦の時はそんな恐怖じゃなかったような・・・。そもそもナイターが少なかったか(涙)。「東京ドームでプロ野球の試合を観たいなら日ハム戦に行くべし」こんな格言があったようななかったような、そんな状況であったのだ。去年札幌に来て一番新鮮で驚いたのがものすごい日ハム人気だった。まだ北海道に移転して3年足らずだというのにもう立派な地元密着型のチームとして道民から愛されていたのだ!こんなにも(笑)!世界に名を馳せるカーネルおじさんも札幌ではファイターズ仕様なのだ。職場でも街中でもファイターズや新庄の話題は会話の自然なネタである。地域ぐるみの熱い応援を受けてチームが燃えないわけがない。そして今日の優勝。素晴らしいの一言に尽きる。正直に言って私はプロ野球そのものに今はあまり興味はないのだが、日ハムの優勝はすごく嬉しかった。地域密着型が見せてくれた大成功。各地のスポーツチーム、地方企業に勇気を与えたのではないだろうか。日ハムおめでとう!!次は日本一ハム目指して頑張ってくれ!!
2006/10/12
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先日の東京滞在でイスラム金融について教えてくれたYっちと札幌で会った。回転寿司でひたすら寿司を食べ、コーヒーショップでひたすら語った。8割方はアホ話なのだが(笑)、残りの2割はFTA(自由貿易協定)やEPA(経済連携協定)についての話を聞いたり、アジア共通通貨の可能性について質問したりとまたまた面白い話をいろいろ聞くことができた。個人的に興味があるのは、小泉前首相とアロヨ・フィリピン大統領との間で締結されたEPAによって道が開かれた、フィリピン人看護師・介護士の来日についてである。ここでは詳しく触れないが、フィリピンにとってハードルが高すぎると思うし、日本にとっても受け入れる素地が文化的にも政治的にもまだ準備ができていない気がする。人材の交流という両国の目的、外貨の獲得というフィリピンの目的、そして介護・看護の人材不足対策という日本の目的、これら全てにかなう道の模索はこれからなのかもしれない。少子高齢化に伴う人口減が進行しつつある日本が経済的に生き残っていくには3つの方法が考えられる。1.生産効率を高める(業務改善もだが、ずばりイノベーション!!)2.労働力をより長く使う(定年の延長に代表されるやり方)3.労働力を外から集める(今回のフィリピンのケース)どう組み合わせていくのがよいのかがこれからの重要課題だ。いったい我々は何歳まで働かないといけなくなるんだー(苦笑)。人口を増やすというベクトルも考えられるだろうな~。
2006/10/08
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前回の日記では備忘録としてイスラム金融について触れた。ワシントンDCエリア在住でトルコ語を自在に操るイスラム通のShinyaさん(またの名をムスタファ)からも興味深い書き込みを頂いた。偶然なのか必然なのか、このタイミングで以下のような新聞記事を昨日・今日と発見した。『米AIG、イスラム保険参入:バーレーンに関連会社設立 石油マネーに照準』(日経新聞朝刊 国際面 2006年10月3日付)『三菱東京UFJ銀 イスラム金融に進出:マレーシア投資銀と提携』(日経新聞朝刊 金融面 2006年10月4日付)う~む、学んだばかりのトピックとニュースで出会うなんて、たまたま勉強していたところがばっちしテストに出たような気分で嬉しい(笑)。最初の昨日の新聞記事はアメリカの保険会社の最大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)がイスラム保険業務を担当する関連会社を設立したというものである。記事によれば、イスラム保険は「タカフル」(アラビア語で「相互扶助」の意味)と呼ばれ、スーダンで1979年に生まれたまだ歴史の浅い制度らしい。イスラム教でタブーとされる賭博、酒、豚肉などに関する運用先は原則として許されず、やはり利息は許されないということだ。二番目の今日の記事は日本のメガバンク、三菱東京UFJ銀行がマレーシア投資銀行最大手のCIMBと業務提携し、一般の投資銀行業務に加えてイスラム債の発行などのイスラム金融業務に進出するというものである。ちなみに「イスラム債」でググってみたところ、 国際協力銀行が日本初のイスラム債の発行を来年度にも行うというasahi.comのニュースが載っていたが、この「日本初」ってのは三菱東京UJF銀に抜かされちゃうんじゃないかな~。イスラム金融についての概要を知るには、 百科事典ウィキペディアの「イスラム銀行」の項目がすごく整理されていてわかりやすい。このページによれば、イスラム教においては『利子』は否定されるが、『利潤』は認可され推奨されており、イスラム銀行はシャリーア(イスラム法)の認める範囲内で『利潤』を最大限追求し、現代資本主義の世界に適用することを目指すことを掲げているということだ。この利潤に当たるのが前回の日記のコメントでShinyaさんが教えてくださった「手数料」ということになる。ウィキペディアのページでは他にもイスラム金融における特殊な用語の説明や、イスラム金融とシリコンバレーのベンチャー企業による資金調達との共通点、有利子金融との接点など、かなり気合の入った構成になっている。Shinyaさん、まさか執筆陣に加わってないですよね(笑)?日本の金融企業が無利子のイスラム金融に進出する一方で、国内では消費者金融が扱う金利のグレーゾーンが大きく取り上げられている。利息制限法の規定は超えるが出資法の規定は超えない高い金利の設定が多くの自己破産者を生み、借金苦から自殺に追い込まれる人々も後を絶たないと言われているためだ。普通に考えてみるとそんなグレーゾーンはすぐにでも撤廃すべきだと思うが、金利が低くなるとそれだけ借入の審査が厳しくなり、断られた人々がさらに高利を課す闇金融業者に走ってしまうという懸念も指摘されそうそう簡単な話ではなさそうだ。こんな議論もイスラム世界からみたらナンセンスなんだろなー・・・・。いずれにしても非イスラム世界の企業がコーランの教えを尊重した上でイスラム金融に進出していることは大きな意義があると思う。本日紹介した記事にもあるように、各国が狙うのはオイルマネーであるかもしれない。しかし、異なる文化を尊重したビジネスの展開と考えれば生臭いことばかりではないだろう。相互理解が進めば先入観や敵対心も消えていくと考える。グローバリゼーションは標準化の促進と多様化の受容という2つの異なるベクトルがせめぎ合いながら進んでいるのだと感じさせられた。
2006/10/04
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気付けば数日前に年を重ねていた(そんな劇的なわけないか(笑))メッセージを下さった皆さんに感謝の意を表します。誕生日というのは年始とかと同じで、あまり連絡を取り合えていない友人達とのコミュニケーションのきっかけを与えてくれている気がするなあ。さらに、これは両親へのメールの返信に書いたことであるが、私にとって誕生日は「生んでくれてありがとうの日」である。年齢を積み重ねていくことの喜びとすこしの切なさを大切にしていきたい。金曜の深夜から日曜の夜までは東京にいた。生まれて初めて飛行機の「バースデー割引」というものを利用し、JALを使った。これで札幌-羽田間については、ANA、エアドゥ、スカイマークエアラインズ、そしてJALの4社を使ったことになる。まだ他にあったかな?いろんな会社を使うことはマイル的に非効率な感じもするが、値下げのキャンペーンのタイミングによって安いところが違ったりするのだ。4社を使ってみて、う~む、たった1時間半のフライトにそこまでの差異は見出せないというのが正直なところかもしれない。個人的にはエアドゥの機内ドリンクサービスで定番として飲む「オニオンスープ」とりんごジュースの組み合わせは気に入っているが(笑)。ちなみに機内ドリンクサービスで私は国内、国際線を問わず一度に2種類頼むことが多い。これは留学時代ワシントンDCからパリに授業で行った時のフライトで隣の席のフランス人紳士がやっていた技を盗んだものである。意外と盲点でしょ(笑)?単なる欲張りと思われるリスクも否めないが・・・。それでも、あったかい飲み物と冷たい飲み物の組み合わせってけっこう素敵なのだ。いつも通り余談をあたかも主流のトピックのように書きなぐってしまっているが(苦笑)、今回の東京滞在も家族や友人達と会って語っての充実したものだった。皆さんと語った様々な話題が私の興味を惹いたのだが、ここでは世界中を公務で飛び回るYっちから聞いたイスラム世界におけるビジネスと医療との関わりについて備忘録的に書き留めておきたいと思う。(あくまでメモなので意味不明かもしれないし(笑)、間違いがあってもご了承頂きたい)---------------イスラム世界(コーラン)は利息という概念を禁じている(ボーダーラインの判断は神学者が行う)金融機関の収益も貸付による利息収入はだめなので、投資による配当やキャピタルゲインが主体となる。(外資系はその限りではない)個人が銀行から借り入れをするのは理論上不可能?(コーランが定める「喜捨」がセーフティネットの役割を果たしているかもしれない)法人であったとしてもキャッシュを入れる先が非営利の病院の場合はどうなのだろうか?非営利の定義が「配当がないこと」だとすると、資金調達の手段として金融機関からの投資を受けることが困難である。神学者によるどういう解釈がされているのだろう???(REITならOK?でも土地と建物を病院が所有してなかったら?)---------------うーむ、文化が変わったらビジネスの枠組みも大きく変わるんだなあー。会計基準の分野でも特許の世界でも、多くの地域、国々の間での標準化が進められているわけだが、こりゃ、全世界共通とかっていうのはあり得なさそうだ・・・。DVDの新規格だってまとめられない世の中だし(苦笑)。確かにスタンダードが共通であれば便利であるが、個々の特性や文化を失わせてしまう恐れも大いにある。せめて個人個人が相手を理解する努力をしていくことで互換性を高めていかないと!うん、この心意気でこの1年も頑張ろう。
2006/10/01
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世の中には自分が知らないことがたくさんある。もちろん、全てを知ることは物理的に不可能であるし、世界中の紛争や各地の事件など知ってしまったことにより胸を痛めることも多い。それでもやはり、そういった紛争や事件がなぜ起こってしまったかを考えること、どうしたら解決、予防ができるのだろうと考え、さらには実行することにも意義はあるだろう。したがって何かを新しく知る余地が限りなく存在することは人生を非常に充実させる要素であると私は思う。新しく知ったことに対して自分なりに疑問を抱き、理解し、考察を加えることができるということも非常に楽しい。あっちこっちに興味がいってしまいなかなか専門性を磨けないという弱点を個人的には抱えているが(苦笑)。。。そんなわけで好奇心を持って一生学び続けていたいと考えている私にとって「教育」というテーマも大きな関心事の1つである。教育と一口に言っても、就学前教育、初等教育、中等教育、そして高等教育と分類され得るものでありそれぞれ奥深いと思うが、ここでは主に高等教育で見られる変化について少し述べたいと思う。最近、CNNでこんな記事を発見した。「Yale University to post courses on Web for free」(イェール大学、ウェブ上で授業を無料公開)アメリカの名門大学イェール大学がウェブ上で授業の中継ビデオを無料で流すというのだ!2007年度の授業から、宗教学、政治学、物理学などいくつかのクラスについて、シラバス(講義摘要)やその他の資料と共に準備するらしい。しかも複数言語の字幕もつける予定とか。世界中の老若男女を問わない人々が一流大学の講義を見ることができる。これは教育を受ける生徒側にとっても授ける先生(教授)側にとっても大きな革命なのではないだろうか。実はこうした動きはちょっと前から知っていた。留学中に受けた「Emerging Technology」の授業において、大学や大学院などの高等教育の遠隔化や広域化についてクラスメイトが発表したことは以前このブログでも紹介した。また、『ウェブ進化論』という本を先日紹介したが、そのP.178ページに「MITのオープンコースウェア」という一節がある。これまたアメリカの名門マサチューセッツ工科大学(MIT)が2002年9月から始めた、「科目ごとに、講義摘要、必読書、講義で使うスライド、講義メモ、課題、試験と解答」などを無償公開する大きなプロジェクトである。「素晴らしい知的財産を無償公開すると、世界中の知的リソースがその周囲に結び付く」というオープンソースの本質から強い影響を受け、「世界中の誰もがインターネットへのアクセスさえあれば、この教材を駆使して自由に好きなだけ勉強できるという構想」であったと本書では紹介されている。本書ではこのプロジェクトが抱える著作権の問題、大学事業への脅威、学ぶ側のモチベーション維持といったさまざまな要因からうまくいっていないことまで触れられていた。確かに世界中の先生達、学生達が情報を無料で共有することができてしまうと、実際に教えることでお金を稼ぐ先生、学ぶことでお金を払う学生の立場は何なの?ということにもなってしまいそうだ。著作権の問題も含め、どこかでお金がうまく循環するモデルを構築しないと行き詰まってしまうのかもしれない。いずれにせよ、教える側も学ぶ側も世界の大競争に巻き込まれる日は遠くないだろう。「○○国の□□大学の△△教授の授業は××の分野では世界一素晴らしい」基準が常に問題にはなるだろうが、こんな格付けが世界中の学生達によって行われるかもしれない。そうなったら教授達も戦々恐々だろう。生徒の方もこれまでのようなクラス単位、学校単位ではなくこれまで考えもつかなかったような国際的な競争を経験する予感がする。つまり、私がエチオピアのアディスアベバ大学の図書館で見た勤勉な学生達も我々と共に同じ土俵で切磋琢磨する時代がやってくるのではないだろうか。トーマス・フリードマンも著書「フラット化する世界」において、アメリカの子供達は中国やインドといった世界中の子供達と競わねばらならない時代になっていることを論じていた。(もちろん日本も例外ではないだろう)(この本を紹介した時の日記はこちらから)さて、イェール大学の授業ウェブ公開プロジェクトはまだこれからのことであるので、ここでは試しにすでに行われているMITの「MIT Open Course Ware (OCW)」を探索してみた。Anthropology(人類学)、Chemistry(化学)、Economics(経済学)からUrban Studies and Planning(都市計画)まで、実に34の学部がさまざまな資料を公開している。Biology(生物学)の学部に入ってみる。undergraduate(学部生)のクラス、graduate(院生)のクラスともに見ることができるが、ここではさらに学部生が履修する基本の授業、「Introduction to Biology(生物学入門)Fall 2004」へ入ってみた。すると、コース概要の説明、授業の進行予定から試験、解答など、『ウェブ進化論』で説明されていた内容のものがなんでも見れる!さらにこのクラスでは講義のビデオも公開されていた。第1回目の授業をちょっとのぞいてみる。おお、教室で生徒達に講義を行う教授の姿が映った!OHPで映されたスライドがよく見えないのがたまにキズだが、臨場感があっていい!教授:「高校までの生物は暗記が中心だったかもしれません。しかし、大学で行われるこの授業では単なる暗記ではなく、合理的な思考法、科学的な考え方を皆さんに学んで欲しいと思います」ふむふむ、なるほど~!!しかし授業が本格的に始まった途端に教授の話す用語がぜんぜんわからなくなった(苦笑)。それにしたって名門大学、MITの授業をこうして無料で札幌にいながらにして見れるっていうのは感動だ。ブロードバンドの恩恵は計り知れないものがある。生物学の基礎をしっかり学びたいという思いもあったし、教材の公開もけっこう充実してそうだからこの教授の授業を真剣に受けてみたいという気持ちになった。英語の勉強にもなるし。(専門用語がわからずちょっとトフルチックだけど(笑))でも評価もなく双方向性もない状態で1人で続けられるかな~。そう、そういうところもこのプロジェクトの課題の1つだった。問題点をちょっぴり実感したのだった(苦笑)。------------参考ホームページ「Yale University to post courses on Web for free」 (CNNニュース(英語))「Yale to Make Select Courses Available on the Internet」 (イェール大学のホームページ内のニュース(英語))「Welcome to MIT's OpenCourseWare」 (MITのオープンコースウェアのページ(英語))
2006/09/24
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タイでクーデターという今朝のニュースに驚いた。中学時代のバスケ部以来の親友Hが仕事で行ってたんじゃないか!?Hは3年のタイ駐在も経験しており、タイ語を自在に操るニッチな男だ。安否確認のメールを打った。すると、すぐに返事はきた。「昨日(クーデターの前日)に日本へ帰ってきたよ」無事でよかった。その後電話で話したが、まさか自分の帰国した翌日にクーデターが起こるとは思ってもいなかったのでびっくりしたという。それでもニュースでも報じられているように現地はさしたる混乱もないようだ。戦車の前で記念撮影しているタイ人家族の様子が放映されたりしてたもんな~(笑)。タクシン前(?)首相が家族の株取引疑惑で国民から批判されているというニュースは知っていたが、まさかクーデターという事態になるとは・・・。我々日本人からするとクーデター、しかも軍部のそれとなるとおっそろしいイメージであるが、タイでは第二次世界大戦後から数えるだけで実に17回のクーデターを経験しており、今回が15年ぶりの18回目になるようだ。馴れっこなのか(苦笑)?プミポン国王も事態を容認しているようだが、やはり彼は権力の象徴的存在なのだろうか。個人的にはボクシングの世界タイトルマッチで、タイ人ボクサーの陣営が額縁に入ったプミポン国王の写真を掲げているシーンが目に浮かぶ。そんな余談はさておき、在タイ邦人が3,6000人に上り観光客を合わせると常時5万人以上の邦人が滞在しているという日本にとっても他人事ではない。さきほど放映していたテレビ東京のニュース番組『ワールドビジネスサテライト』においても、JETROの方が「タイにすでに進出している日本企業には大きな影響はないと予想しますが、これから進出することを検討していた企業はその動きを保留するかもしれませんね」というようなことを言っていた。う~む、しばらくはこれから誕生する新たなタイ政府の動向を見守るしかないのだろう。タイは私がインドへ旅行したときにトランジットで一泊した経験しかない国である。今度旅行に行くまでに情勢が安定していますように!!<参考文献>タイでクーデター 陸軍司令官が権力掌握発表(CNN(日本語))タイ・クーデター 邦人3万人に衝撃 大使館に問い合わせ殺到(西日本新聞)
2006/09/20
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先週末にワシントンDCから一通のメールがきた。「お父さん、お母さん。この間言ってた北海道旅行、そろそろですね。」私のアメリカにおける心の姉貴、Rhさんからであった。Rhさんにいかにお世話になったかはここでは言い尽くせないが、名エピソードを2つほど紹介しておきたい。『電話回線を盗まれた?!謎多き事件』(Rhさんが救世主として登場)『【お宝写真付】72年前の世界地図:京都の倉からアメリカの押し入れへ』(私の帰国2日前の大うけエピソード@Rhさん邸)さて、前述のメールにおける「お父さん」は私のことを指しているわけではもちろんなく(笑)、彼女がご両親に書いたメールの宛先に私もいれて下さったのだ。Rhさんのご両親が北海道旅行にいらっしゃるにあたって「ToneHide君に会えるかな?」とおっしゃってくださったというのだ!!帰国して間もなかったころ名古屋、京都、伊勢、そして奈良を一人旅した。その際、京都にあるRhさんのご実家に突然お邪魔したにも関わらず、そうめんをご馳走になったり、京都の名所を案内して頂いたのだった。今考えても図々しいにもほどがある行動であったが(笑)、私が札幌にいることを覚えて下さって、さらに今回会いたいとおっしゃってくださったことが本当に嬉しかった。というわけで今日の夜はたま~にしか行けないお気に入りの店へご案内した。お刺身は定番だがやはりおいしい。(アップにしすぎてぼやけてしまった(苦笑))単なるうな玉ではない。うにうな玉なのだ!今、さんまはまさに旬である。そんなさんまの塩焼き。最高です。。。DCにいるRhさんへの現場報告はこれで果たされたかな(笑)?怒らないでね・・・。お父様、お母様からは私の知らなかったRhさんの学生時代のエピソードがたくさん聞けて楽しかった。ケンタッキーで過ごした大学時代は本当に大変だったんだね・・・。ゴミを撮ってて銃を向けられるなんて・・・。Rhさんの持ちネタ(?)を取らないようにこの辺でやめておきます(笑)。さまざまなお話を聞きながら、お母様の親としての心配や心遣いがものすごく伝わってきた。話しっぷりも上手すぎます(笑)。また、去年定年退職されたお父様のお仕事の話も非常に興味深かった。一流製薬会社の研究員として活躍され、最後は関連会社の社長までされていた。ご自身が生み出した特許も複数あり、20年の期限が切れたものとまだ有効なものがあるという。つい先日の日記で「発明への適切な対価とは?」というテーマで日記を書いていた私はまさに発明者でいらっしゃるお父様にその意識についていろいろご質問させて頂いた。収益的に大きく貢献する発明をしても昔は金一封が出る程度であったという。それに対する違和感はなく、企業にいるからこそできた発明であるし、論文や発表による学会での評価が上がることと社会的に貢献できるという見返りで充分であったとおっしゃっていた。しかし、まさに中村氏による発光ダイオードの発明対価をめぐる裁判の後社内の規定が変わり、特許が有効なものに関しては遡って発明対価が社員に支払われるようになったという。あの論文で紹介されていた技術者への動機付けの必要性と発明対価の後払い方式について説明させて頂くと、「なるほど」とおっしゃって頂いた。画期的な発明を生み出す環境を用意する責任も企業側に課されてきているのだと改めて感じた。こうして、笑いあり、感動あり、勉強ありの数時間はあっという間に過ぎたのであった。そしてこちらがホストにも関わらずご馳走になってしまった・・・。お2人とも旅の貴重な時間に声をかけてくださってありがとうございました!また京都に遊びに行かせて頂きます!!
2006/09/19
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同期のHが結婚した。入社時に名古屋の寮へ共に入った野郎8人衆の1人である。全員がそろっていたのは約1年であり、現在は東京、埼玉、岐阜、京都、札幌、そしてアメリカとみなバラバラになってしまったが、それでも我ら8人の結束は強い。夜勤も多く休みも不規則な中、食堂や風呂で一緒になって語ったり、同じ勤務のとき夜中の3時ごろに仕事の質問で電話し合ったり、たまに一緒になった休みに遊びにいったりと、懐かしい思い出もたくさんある。テレビもプレステも部屋になかった私が「メタルギアソリッド2」や「鬼武者」をクリアできたのは、同期のKの部屋に入り浸り、本人が不在でもゲーム進行に勤しんでいたからだ(笑)。社会に出たばかりの期待と不安、そして現実を共有した仲間のつながりはこれからも続くと思う。今回のHを含めこれまでに8人中5人が結婚したことになり、そのトップバッターは私であった。MとKが披露パーティの司会まで務めてくれ、さらに余興として他のメンバーも加わって「笑点の大喜利」をやってくれた。皆さんが予想するように寒くなかった(笑)、じゃなくて、うん、面白かった(笑)。何より気持ちが嬉しかった。私がアメリカへ留学している間に司会をしてくれたMとKが結婚し(男2人が結婚したわけではない)、私は祝メールという形で参加させてもらった。(やはり出席したかったなー)帰国後、今年の4月に東京で行われたNの式には札幌から祝福にかけつけることができた。今回、結婚したHは地元の滋賀で身内だけで式を挙げるとのことだった。うーむ、残念ながら我々が参加できる場がないのかー。というわけでアイデアマンのMが提案したのが「ビデオレター」だった。Mが出演できる人を個別に撮影していった。アメリカにいるKはやはりメールでの登場。(もう提出したか?)そして、札幌にいる私は残念ながら撮影のタイミングが合わなかったため、今回は電話での出演となった。Mの構想によると、Mの携帯に私から電話がかかり、ディスプレイには「ToneHide(私の名前)」が表示され、そして私が祝メッセージを発するという流れである。ご当地ネタを何かやらねばという義務感に駆られた私がとった行動は、田中邦衛のモノマネしながらの祝スピーチもちろん「北の国から」のテーマソングをBGMに流して。(当然さだまさしベストを持ってる)「北の国から」は長編ドラマシリーズを全部見ているのはもちろんのこと、その昔放映していた連続ドラマもすべて見ているちょっとしたマニアである。五郎さんの一挙手一投足には詳しいぞ。でも、あーーーー、似てない自信ある(恥)!!まあ、こぉいぅのはよぉ、気持ちが大切なんだよぉ、おぅ。(真似して言ってるつもり)ほんっとにおめでぇとなぁ、おぅ!!!!(同上、いや同情はやめて)(本人がこのブログを見てないのを見越してのネタばれであった(笑)。内緒だよ!!)
2006/09/17
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「どんな発明報奨金制度を設けているかは、今や理工系学生にとって、初任給の額以上に就職先企業を選択する際の重要事項となっている」理系分野に興味はあったがおつむが追いつかなかったバリバリ文系の私には縁遠い話題であるが(苦笑)、なんともリアルな指摘である。昨日(2006年9月13日付)の日経新聞朝刊「経済教室」のコーナーにおける「発明利益 技術者へ還元を」と題された論文からの抜粋だ。知的財産権を専門とする著者の升永英俊弁護士は、青色発光ダイオード(LED)の発明対価をめぐる訴訟で中村修二氏の代理人を務めた経歴も持っている。著者によれば、現代人類は3回、「富のルールの変遷」を経験している。Start: 人類誕生~紀元前数千年頃まで → 富の概念無し1回目: 農業の発見~18世紀後半まで → 農産物が富を具現するルール2回目: 産業革命~1990年代 → 工業製品優位の富のルール3回目: 現在 → 知的財産優位の富のルールなるほど、富を生み出す源が歴史的に農産物から工業製品へ移り、現在は「知的財産や知的財産の衣をまとった工業製品」に移っているということなのだ。確かに世の中なんでも特許だライセンスだという縛りがきつくなっている気がする。アイデアやデータというものが世界中を容易に駆け巡る世の中だからこそそれを守る必要性も高くなっているということなのかもしれない。このような時代を受け、升永弁護士は以下のように論を展開する。「富を生む知的財産を創造するには、技術者に発明の動機付けを与える必要がある」ゆえに、企業経営者は「超過利益」を発明対価として支払い、「コストではなく投資と考える発想の転換」をする必要がある。(筆者による「超過利益」の定義は、【発明にかかる製品が生んだ利益】-【通常利益】-【会社が発明を非独占的に使用できる権利の価値】+【第三者からのライセンス料】であり、あわせて後払い方式を提唱しており、「企業経営を圧迫する」という予期される反論に備えている)確かに、自分が頑張ってすごい発明をすることが報酬に直結するというのであれば技術者のモチベーションはグッと上がるかもしれない。新たな技術を生み出すことは日本にとっても産業の盛衰がかかったミッションでもある。企業としても、技術革新における競争力を向上させるために著者の提唱する技術者への「発明対価支払い」の流れは加速すると私は予想する。一方で、本当にそれで技術者は満足するのだろうか?という疑問も残る。アメリカ国立衛生研究所(NIH)で働く友人のAさんはエイズワクチンの研究を進めていらっしゃる。AさんにNIHを案内して頂いたことは写真付でこのブログにも書いたことがある。ニューヨークの中華料理店で初めてAさんと会った私は、話にはよく聞いていたアメリカ最大の研究機関NIHについていろいろ質問をさせて頂いた。その中で、こんなことまで聞いたのだった。(記憶をたどっての会話の再現なので完全ではないことをご了承いただきたい)私:「エイズのワクチン発明に成功したらその社会的意義の大きさも去ることながら報酬もすごいんでしょうね?」(今考えると初対面でこんな質問・・・、失礼しました!)Aさん:「いや、研究員は発明に対して対価は得られないのが普通なんですよ」私:「えー、そうなんですか!?それじゃモチベーションも低下してしまいませんか?」Aさん:「うーん、研究者としては充実した設備、環境で研究ができることが幸せですし、ちょっと臭いかもしれませんが、自分の研究によって多くの人を救えるというやりがいの方が報酬よりも大きな要素です。研究者には私のような考えを持った人が多いと思いますよ」Aさんの回答に素直に感動したことを今でもしっかりと記憶している。人間のモチベーションとは多様な要素から成り立っているのだ。自ら奮い立たせる燃料もバランスよく成分をブレンドしていきたい。
2006/09/14
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乳製品は私のソウルフードである。牛乳が好きなのは言うまでもないが、ヨーグルト、チーズ、ソフトクリーム等々。。。中でもヨーグルトはボクサー時代に減量中の主食としても非常に重宝した。そして、今、私が住んでいる北海道のイメージと言えば・・・こんなのが浮かんだりしないだろうか?全国の牛乳生産量のなんと5割以上がこの大地からというから正しいイメージなのだ。というわけで、最高の海鮮だけでなくおいしい乳製品に囲まれて幸せである(笑)。しかし最近、自分の目を疑うような道内ニュースを立て続けに見た。「生産過剰の生乳1000トン(1リットルパック約100万本)を廃棄する事態になって」おり、全国一の生乳生産地でありながら、「道民の牛乳消費量は全国10地域で沖縄に次いで2番目に低い」というのだ。。。(読売新聞北海道版より。2つの話題、ロジック的には順序が逆な気がするが記事の出た順に並べてみた)これはゆゆしき事態だ!北海道の農協もテレビCMなどを通じて「ミルクランド北海道」と銘打ったキャンペーンを展開し牛乳消費量アップを目指して頑張っているが、個人的には残念ながら訴求力に欠ける気がする・・・。そんな中、すでにじゅうぶん牛乳を消費していた私の心をさらにガッチリつかんだキャンペーンに出会ってしまった。「白いプリン大作戦」 平たく言えば、さまざまなケーキ店で牛乳をたっぷり使用したプリンを売り出そうという企画だ。もちろん、こんな素敵な大作戦に参戦せずにはいられなかった(笑)。私がこれまでに食した白いプリンは3銘柄+1おまけ。きのとや 白いプリン(きのとやホームページから)「白い恋人」でおなじみ石屋製菓 白いプリン(キャンペーン仕掛け人のホームページから)柳月 白いプリン(今日食べる前に撮影したもの。ペンは大きさの目安。左は容器で真ん中がプリン。右の牛乳パックはこちらもしっかり消費してるという証拠(笑))北菓楼 白い杏仁(これまた仕掛け人のページから。正確にはプリンではないが帯を見てもわかるとおりキャンペーン参入商品ということで)それぞれの味について細かく書くとしつこくなるので割愛するが(笑)、はずれくじなし!クリームやジャムの使い方などそれぞれに味付けは違うのだが、もう、どれもこれもおいしい!All Aaboutの記事『北海道発の『白いプリン』って知ってる?』によると、この作戦における『白いプリン』の条件は以下の3つ。1.商品名を「白いプリン」に統一し、色は白であること。2.北海道の牛乳をたっぷり使うこと。それ以外の素材は自由だが、可能な限り道産食材を利用する。3.北海道で生産していること。どれくらいの種類が存在するのか把握できていないが、着実に参加店は増えているようだ。牛乳消費量アップに実際どれだけの効果が出ているのかはわからないが、マーケティング的な効果は抜群ではないだろうか。少なくとも私はハートを射抜かれた(笑)ピンチをチャンスに変える発想。応用できるぞ、この考え方は!
2006/09/13
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入院する数日前にロンドンから一通のEメールがきた。「母と一緒に札幌と小樽を旅行する予定なのですが、Hideさんは札幌にいらっしゃるでしょうか?」ワシントンDCでお会いしたSさんからだ。DCでは国際機関にお勤めであった彼女はロンドンの大学の博士課程へ進み、このたび博士課程を一次中断されて他の国際機関のお仕事でバングラデシュに赴任されるというのだ。赴任前に帰国されて親子水入らずの旅をされるというのに御連絡をいただけるなんて嬉しいではないか!日程的に私の退院翌日ということもあり、自分へのご褒美も兼ねて(笑)本日3人でかにの食べ放題に行ってきた。札幌に来てはや10ヶ月になるが、かにをドカッと食べるのは初めてであった。ずわいがにと毛がにの食べ放題。制限時間は90分。「かにを食べるとき人は無口になる」この格言(?)は有名だ。かくして店内も何かこう、かに身の探索への集中力が漂う荘厳な雰囲気であった。(←大げさ)しかし、2年以上ぶりに会うSさんとの話題は尽きることがなく、共に滞在していたワシントンDCについて、共通の友人について、最近物騒なことも多いSさんが滞在していたロンドンについて、私のいる札幌のおいしい回転寿司について、Sさんの論文テーマの舞台であり私も訪れたことのあるジャマイカについて、などなど、広範囲について語り合った。そしてあっという間に90分が経ってしまった(苦笑)。「(制限時間の中で)かにを食べるときは無口になる(べし)」格言に隠された重要語句を発見したのであった。その後、時間に追われない(笑)喫茶店に場所を代え、今度は鳥取県にあるSさんの故郷について、お母さんからいろいろお話を伺った。鳥取は自分にとって未踏の地であるし、お話を聞いて行きたくなったなー。世界中を舞台に活躍される娘を持つ親御さんの心境というものは、誇りと心配が混在する複雑なものだと察する。貴重な親子の再会に同席させて頂いて、離れていても確かに存在する信頼関係をひしひしと感じた。Sさん、バングラでもエネルギッシュに頑張ってください!!
2006/09/10
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人生初の入院・全身麻酔・手術より帰還した。予想外の困難を伴ったらしいが、鼻中隔矯正および右下甲介切除の手術は無事成功し、当初の予定通り退院することができた。しかし、こんなにつらいものだとは思わなかった・・・。全身麻酔による手術はそれこそ寝てる間に終わってくれたが、術後数日はガーゼが詰められてパンパンに腫れた鼻を中心に顔中に痛みが走り、見た目の悲惨さも手伝ってつらさが増した・・・。映画「エレファントマン」の見方も相当変わったと思う(笑)。大まかな行程は以下のような感じであった(旅行日記と同じノリじゃないが・・・)入院初日:午前中に大部屋へ入院→麻酔科受診→仕事(入院場所が職場なもので・・・)二日目 :午前中手術→鼻にガーゼ、口に酸素マスクをしながらベッドへ→点滴三日目 :1日2回の点滴、痛み止めとくしゃみ止めを服用、合い間に仕事(苦笑)四日目 :点滴の代わりに抗生剤と胃薬を服用を開始したくらいで前日と同様。五日目 :午前中抜糸(鼻からガーゼを取り出す)→失神しかけて安静→仕事六日目 :次回の定期受診を決定して午前中退院う~ん、全身麻酔を伴う手術があったわりにはかなりコンパクトな感じだ。「仕事」という文字が散りばめられているためモーレツ社員に映るかもしれないがそんなことはなく、前にいた部署での引き継ぎ作業のフォローという需要と私の持て余した時間という供給が一致しただけである(笑)。ベッドに横たわっていても顔の痛さに集中させられるだけだったので・・・。短い期間ではあったが、今回の入院生活を通じ、医療サービスについて、健康について、そして人生について実感をもって考えさせられたことも多い。詳細を書けない部分もあろうが(笑)、この場に書き留めておいた方がいいと思うことはおいおい記述していきたい。ちなみに題名にも書いた通り、食生活を管理された入院生活にも関わらず、退院時には1.6キロほど増量していた・・・。なんでもかんでも吸収する性格も考えものだな、こりゃ(苦笑)。というわけで、何はともあれただいま!!
2006/09/09
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ブログ上でもやりかけのことだらけのような気がするが(笑)、職場の異動が決まったり引継ぎがあったりと慌しかった。さらに、来週から入院することになった。長年呼吸困難に悩まされ続け、最近特に調子が悪くなってきた鼻の手術を受けるためである。病名的には「鼻中隔湾曲症」とそれに伴う「肥厚性鼻炎」というらしい。医師の説明:「左右の鼻腔を仕切る板の役目をしている鼻中隔が湾曲しているために鼻閉が起こってしまうと同時に、鼻腔の粘膜と骨からなる鼻甲介が肥厚しているために鼻閉が増悪してしまっています」やはり医療用語は難しいし、体の仕組みは本当に複雑だ(苦笑)。原因は明白で、ボクサー時代に鼻が折れ、現役時代にそのまま変形が進行してしまったのだ。鼻の左側であるということからも、いかに私が右利きの対戦相手の「いきなりの右ストレート」、そしてサウスポーの「右フック」をしこたま打たれたかが伺える・・・。現役時代は近所の耳鼻科において「たまった血を抜くために鼻の中に注射針を射し込む」という拷問のような治療法で乗り切っていた。麻酔などまったく無しで、鼻の穴に迫ってくる注射針を寄り目で見つめながら先端恐怖症になってしまいそうだった。。。。もちろん自業自得なのだが(苦笑)。所属していたジムの世界チャンピオンや日本チャンピオンの先輩達の鼻は複雑骨折を経て完全に鼻骨が除去され、彼らの鼻を指で押させてもらうと「ぷにゅ~」と柔らかかった・・・。ボクシングについてのポジティブな側面を語らせれば何時間でも語り続ける自信があるが、こういう経験をするとやはり家族にはして欲しくない気持ちもわかってしまう。「引退後は鼻の手術を受けるんだよ」という当時の先生のアドバイスをここまで先送りしてしまっていた。よくよく見ると鼻骨の左側が出っ張っているが、外見からは私の鼻の異常はわからないと思う。しかし、左側の鼻の穴は物理的に閉じてしまっており、水の中で鼻から息を出してみても右側からしか泡が出てこないような状態だ。先日の受診においても内視鏡のようなカメラを使って鼻の中の状況をライブ中継してもらったのだが、細~いカメラを持ってしても奥に突入することはできなかった。自分の鼻の穴の中をテレビモニターで見たのはもちろん初めてであるが、まさにミクロの決死圏状態であった。今私の鼻から侵入するのであれば右側を選ばねばならないが(笑)。鼻呼吸が満足にできないと口呼吸に頼らざるを得なくなり、実感しているだけでも睡眠時のノド荒れ、集中力の低下など、けっこう辛い思いをしてきた。最近調子が特に悪くなってきたこともあり、職場の耳鼻科を受診したところ手術を勧められたというわけである。生まれて初めての入院、全身麻酔、手術となる。この病院では、今回受ける「鼻中隔矯正術」および「両下甲介切除術」という術式には一週間のクリニカルパス(入院から退院までの標準化されたプロセス)が存在するという。ネットで同じ術式の入院体験記とか読んでると怖くなることもしばしば・・・。数日鼻血が止まらないなんて想像がつかん・・・。入院に関しての説明によると病室にインターネット環境などもちろんなく、しかもパソコン機器等の持ち込みは禁止であるという。それは時代遅れじゃないかな~。(以後、口を慎みます(笑))病室に1人1台パソコンがあり、電子カルテの閲覧やインターネット接続ができる病院が国内でも登場している世の中なのに・・・。今回の経験は患者の視点から医療サービスを見つめる貴重な機会になるとも考えている。そんな分析してる余裕はなさそうだが(苦笑)。とにもかくにも、よりよい明日を目指して頑張ってきたいと思う。Wish me luck!!
2006/08/31
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フランクフルト、香港の空港を経て札幌に帰ってきた。飛行機での移動が15時間、トランジットも入れるとそれこそ1日がかりとなってしまうのがしんどかったが、(今も多少時差ボケ気味である・・・)、充実した正味6日間の滞在であった。8年ぶりに訪れたドイツでは、昔ながらの伝統、自らの思い出がよみがえる懐かしさ、そして新しい側面を味わうことができた。意外と英語が通じない場面が多く、私の伝家の宝刀、単語で攻めるドイツ語が威力を発揮したのは不幸中の幸いだったと言えよう。写真付のレポートはおいおいアップするとして、ここでは今回の旅程を記しておきたい。8/12-13 札幌 → 香港 → フランクフルト8/13 早朝フランクフルト着 → Mainz駅窓口で相方と待ち合わせ、観光 →ライン川沿いにあるOberwesel駅近くの古城ホテルへ 8/14 ドイツ人の親友Aが古城ホテルまで車で来てくれてライン川周辺をドライブ(RuedesheimやKoblenzを訪問)→ そのままKoblenz郊外にあるAの実家へ8/15 Aの実家から車でTrier観光 → Koblenz駅まで送ってもらう → Heidelberg駅近くのホテル泊8/16 Hidelberg観光 → 電車でKarlsruheへ向かい、観光 → 電車でさらにBaden-Badenに向かい、ホテル泊8/17 Baden-Badenのカラカラ浴場で体を休め、観光 → 北上してWorms駅に行き、ユースホステル泊8/18 Wormsの観光、買い物をしてユースホステルにもう一泊8/19-20 フランクフルト → 香港 → 札幌こんな感じであった。旅の後半はまさに行き当たりばったりであったが(笑)、豪華な古城ホテルあり、温かいドイツ家庭の訪問あり、若者らしくユースホステルありの充実したステイであった。行きは機内でひたすら映画を観た。「RV」(ロビン・ウィリアムス主演のファミリーコメディ)「ミッション・インポッシブル3(MI3)」(トム・クルーズのあれ)「Sentinal」(「24」のキーファー・サザーランドとマイケル・ダグラス共演のシークレットサービスもの)「Always 三丁目の夕日」(昭和33年の日本を描いた人情ドラマ)なんといっても「三丁目の夕日」がよかった。機内でボロボロ泣いてしまいかなり恥ずかしかった(笑)。。。その他の待ち時間と帰りの機内ではひたすら本を読んでいた。香港の空港では3時間の待ち合わせであったが、本屋の洋書コーナーでビジネス本の立ち読みをしていたらあっという間に時間が過ぎた。アメリカが出版するビジネス本でもスピーチ技術や職場の人間関係といったテーマは熱いようだ。ハッタリとeasy goingが強みの国だと思っていたが(笑)、日本人と同様の悩みも抱えているみたいだなー。さらに、以前このブログで紹介した「フラット化する世界」の原書、「The World is Flat」を買い、訳書で気に入っていた部分を拾い読みした。さすが世界中で名を馳せている本というだけあって、中国語バージョンもすぐ近くに並んでいた。題名は確か、「世界是平的」だったかな~(そのまま(笑)?)この旅においても多様でありながらも平らな世界を改めて実感したのであった。
2006/08/20
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ドイツ6・7日目バーデンバーデンからどこに行こうかぎりぎりまで決まっていなかったのだが、空港のあるフランクフルトまで電車で一時間ほどで着けるという理由でこのヴォルムスに決定した。泊まる場所もどうしようか悩んでいたが、ガイドブックによるとユースホステルが町の中心地にあるという。たいていのユースは駅から離れた郊外にあるのでこれは便利だ!ダメもとで当日に電話をしたら空き部屋があるという!いまや世界中に広がるユースホステルであるがその発祥の地はこのドイツ。私も昔はミュンヘン、ポツダム、そしてドイツ最北端の地ジィルトなど各地で滞在したことがある。お金のないバックパッカー達にとっては安いだけでなく情報交換の場にもなり最高に有り難い場所だ。ヴォルムスは歴史的に重要な宗教会議が多く開催された由緒ある都市であり、16世紀前半には宗教改革を進めていたルターの帝国追放もこの地で決定された。それゆえか、彼を中心に宗教改革に貢献した人々の像も名所となっている。さらに、中世の英雄叙事詩として名高い「ニーベルンゲンの歌」の舞台だったということで、ちょうど町はイベントでにぎわっていた。なんと歴史的な教会の中庭を会場にこの叙事詩の舞台が催されているのだ!理解のできない全編ドイツ語の劇に高い鑑賞代を払うのはさすがに厳しかったので(笑)、夜の本番前に会場である教会敷地を視察した。おお~、教会の中庭に見事に客席とステージが設けられているではないか!さらに教会の入口にはこんな巨大なお方が。これは演劇のセットなのだろうが、どういう文脈で使用されるのか非常に気になる・・・。そして教会の中にも入った。厳然とした佇まいである教会の中庭が夜の演劇イベント会場になっていることが改めて驚きだ。トリーアのローマ浴場、コロッセウムもイベント会場に使われてたことを先日の日記で報告したが、歴史的な建造物をイベントに融合させるアイデアっていいなー。ライン川の方へ散歩をしてみると、巨大な橋の門のような建物が姿を現した。嗚呼、これもなんだか宮崎駿の世界って感じだな~。町を散策していると他にもおもしろいオブジェをいろいろ見つけた。何かの物語が描かれてるのかな~。こちらのミニ噴水はワインの醸造についてのストーリーが描かれている模様。上にいるドラゴンらしき動物もブドウをくわえている。こちらは夢中でアイスを食べる少年。実に幸せそうだ(笑)こちらは洋服屋のウィンドー。胸元に光り輝く「最河強銀」の漢字。う~む、「銀河最強」と言いたかったんだろうなと予想するが、どうやってこんな複雑な並び替えが(笑)?この地に2泊しヴォルムスの町を満喫した我々は早朝ユースホステルを発ったのであった。ユースの朝食の時間前に出発する我々にスタッフが用意してくれた朝食特別パックの中身がこれ!(ちょっと食べかけだけど(笑))いや~、どっしり重みのあるビニール袋を前日夜に渡された時からワクワクさせてもらったが、この充実っぷりはあっぱれである。この朝食セットの受け渡しにしてもそうだったが、スタッフ間の申し送りが本当にしっかりしていたことに大満足だった。何倍もの額を払ったほかのホテルで不愉快な経験をしたこともあって、この感激はひとしお大きかった。ホスピタリティを持って内外のコミュニケーションをきちんととり、業務をしっかりこなす。非常に勉強になった。こうして、最後まで何かを学ぼうとする貪欲さを忘れずに(笑)、充実したドイツ旅行は幕を閉じるのであった。---------編集後記(?)駆け足でまとめてしまったが、入院前になんとか書ききったーーーー。締め切りに追われる売れない小説家の気分だった・・・(苦笑)。眠っているエピソードや写真もいつか掘り起こしたいなあ。そしてまたいつかドイツに戻ってくるぞ!!
2006/08/18
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ドイツ5日目昨日の夕方のうちに到着していたバーデンバーデンが今日のメイン。シュヴァルツヴァルト(黒い森)に隣接するこの都市は温泉、カジノのある保養地、そして国際会議の開催地として世界的に有名である。会議の開催時期でない時には保養地の顔が全面に出てくる。そして周囲は英語のまったく通じないお年寄りばかり(笑)。どのバスに乗ればいいのか、ホテルの場所はどの辺なのか、超スローモーションかつ単語でつなぐドイツ語でなんとかコミュニケーションをとった。英語が通じないと覚悟を決めていれば開き直れるものだ(笑)。保養地だけあって時間の流れが緩やかである。さて、我々の真の目的はもちろん温泉だ。バーデンバーデンにはカラカラ浴場とフリードリヒ浴場という2つの有名な温泉があるが、今回行ったのはカラカラ浴場。ふへ~、こんなに近代的なんだ!?そもそもこの地が温泉地として有名になったのは時のローマ皇帝カラカラ帝が保養に訪れたからというが、ここまでくるとマーケティングの一貫として有効活用されてるとしか思えない(笑)。中は充実したスパ施設といった感じで、優雅な造りであった。男女混浴で、というか水着着用のプールといった様相であったがさすがに内部を撮影はできなかったため(笑)、この温泉のホームページから拝借した写真を載せたいと思う。うん、確かにこんな感じだけど、実際はおじいちゃんとおばあちゃんであふれてたぞ(笑)。ちなみに外側は「流れるプール」になっており、個人的に排水口がしっかりしてるかすごく気になってしまった・・・。室内の湯船(?)天井は確かに圧巻だったな~。こちらはアロマスチームサウナ。実際はものすごい霧で目の前が見えないほどだった。単なる熱~いサウナよりこれはいいかも。上の階の別のサウナエリアは水着着用不可のヌードエリアであった。興味本位で単身ちょっと行ってみたのだが、みな生まれたままの姿で圧倒された。でも生まれて60~70年は経ってるだろうな~、皆さん(笑)・・・。そんなこんなであっという間に3時間が経過した。温泉としての効能が本当にあるのかわからないけど(笑)、ゆったりとした時間を過ごすことができてよかった。
2006/08/17
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ドイツ4日目ハイデルベルクはあいにく雨が降ったり止んだりしていた。駅前の宮崎駿チックな巨大オブジェも寒そうに身をかがめる。まずはバスに乗り込み市街地へ。後ろに高くそびえ立つのはハイデルベルク城。ケーブルカーに乗って登っていくことに。15世紀に建てられたというこの城は、プファルツ継承戦争(17世紀末のルイ14世による領土拡張のための戦争)の舞台にもなったという。城に至る門や建物の装飾に目を奪われ続ける。装飾の違いはあるが、赤レンガの壮大な城はインドのタージマハールのそばにあるアグラー城にも似ている。ここ来るのは二回目であるが、8年前に来たのは語学学校の遠足という形であり、ただついて行っただけだったので正直あまり記憶に残っていなかったし、どうやってここまで来たのかもわかっていなかった・・・。やはり自ら苦労してたどり着いてこそ旅は実感を増すのだろう。高地に立っているだけに絶景を臨むことができる。古きよきヨーロッパの眺めだ。街に戻ると軽く腹ごしらえ。めちゃめちゃ大ざっぱだけど(笑)、おいしいんだよな~、こういうシンプルなやつが。続いてハイデルベルク大学の「学生牢」へ。信じがたいことであるが、かつて大学は警察の権力の及ばない治外法権の場だったという。そこで悪さをした学生を収容するために大学側が作ったのが学生牢というわけである。外側はあまりに地味で撮影するのを忘れてしまったので(笑)、内部の写真を2枚ほど。これらは収容された学生達が描いた落書きの数々である。残念ながらメッセージはわからないが、政治や社会の風刺なんだろうな~。ある意味、前日の日記で紹介した地下道の落書きに通じるものがあるかもしれないな。ハイデルベルクを後にして我々が向かったのはドイツ南西部の小さな町、カールスルーエ。私がかつて4週間だけ滞在したことのある町だ。中央駅周辺の風景はまったく記憶になかった。もう覚えてないのかな~・・・。なんて不安を抱きながら路面電車に乗り込み市街地へ向かう。おおお!待ち合わせ場所によく使っていたピラミッドだ!!ということはその北側には・・・・あいにくの空模様のため悪いことが起こる前兆のシーンのようだが(笑)、カールスルーエのシンボルともなっている宮殿である。語学学校に通っていた当時はいちおう現役のボクサーであったので、朝この周辺を走っていたのを思い出した。えーっと、滞在してた寮はどの辺だったっけな~。かすかな記憶を頼りに通りをてくてく歩いた。余談であるが、途中見つけた靴屋には・・・日本でも今流行りの「さけおむすびの素」が店頭に並んでいた。なんでこうなっちゃうんだろな~(苦笑)。う~ん、ここをまっすぐ行って、この辺を曲がって・・・。ここだ!ここが自分がいた寮だー!!当時を知る人なんているわけもなく中に入ることはできなかったが、外から見ただけで大満足であった。言葉もわからず四苦八苦して頑張っていたあの時の気持ちを忘れず、これからも新たなことに楽しみながら挑戦していこうと思いを新たにするのであった。
2006/08/16
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ドイツ3日目昨日に引き続き、今日もAが我々に観光案内をしてくれた。目的地は古代ローマ時代に栄えたトリーア。コブレンツから南西に約100キロの場所にあり、この都市から西に40キロほどいけばルクセンブルクとの国境となる。Aの実家から車で一時間くらい。制限速度のないドイツの高速道路、アウトバーンで時速150キロくらい平気で出してたなー。このフォード製エスコートをあっという間に追い越していったBMW、ベンツ達は200キロくらい出してたんじゃなかろうか・・・。ローマ皇帝の大浴場跡であるカイザー・テルメンは4世紀に作られたという。こちらの闘技場では古代ローマ時代にグラディエーター(剣奴)による猛獣との死闘が繰り広げられていたという・・・。双方の写真を見てお気づきになったかもしれないが、これら歴史的建築物はイベント会場になっていたようでその後片付けが進められていた。カイザー・テルメンの方はどういうテーマだったかわからなかったが、闘技場の方はまさにグラディエーターに関するイベントだったようである。どんなイベントだったのか想像もつかない(笑)。続いてトリーアにある3つの世界遺産に表敬訪問。まずはトリーアの顔、ポルタ・ニグラ。「黒い門」という意味のこの城門は2世紀に建てられたという。この門はちょっとした建物になっており、最上階から眺めた風景がこれである。1900年前のローマ人はどのような光景を見ていたのであろうか。気の遠くなるこの感覚が歴史に思いを馳せる醍醐味だなあ~。 シンプルでいながら重厚な空間を作り出しているドームも世界遺産である。そして、巨大なパイプオルガンを初め迫力満点だった聖母教会。どうしてこんなものすごい建物ができるのだろう。技術力、精神力、どれをとっても驚くしかない。聖母教会に併設されていた修道院も静寂と荘厳さに満ちていた。中庭を囲む回廊に吸い込まれそうになる。こうしてトリーアの観光を満喫したのだが、私の目を捉えたのは歴史的建築物だけではなかった。これらは地下道にびっしりと描かれた落書き(graffiti)の一部である。トリーアに限らず、ドイツ中で見られたし、フランスやイタリアでもよく見かけた。ヨーロッパ中でこういった落書きはみられるのではないだろうか。若者達の自己表現なのだろうし、芸術的なものも散見されるのだが、Aによるとドイツでもやはり景観を害する深刻な社会問題になっているようだ。イタリアは教会の外壁がペイントされているのも見かけたな、そういえば・・・。彼らの表現意欲を健全に発揮させることができる場をなんとか提供することはできないものかなー。そんな思いからか、帰りの車中ではドイツの社会、政治、経済の問題についてAにいろいろ質問した。社会保障費の高騰を背景にドイツでは現在16%の消費税が19%に上げられる方向だという。日本では5%が10%に上がると騒がれているが、まだまだ続きがありそうだな(苦笑)。そんなこんなでトリーアからAの実家に戻るとランチが!!ドイツのカツレツ、シュニッツェルだ!実はこれも事前にAを通じてお母さんにリクエストしていた逸品である。マッシュルームのソースとよく絡み口に含むとジュワーっと肉汁があふれる・・・。腹がはちきれんばかりに食べまくってしまった(苦笑)。ご長男、つまりAのお兄さんは世界中を周る豪華客船のシェフとして長年働き、現在はニュージーランドの一流ホテルのシェフをしている。その才能はお母さんからの遺伝だろうなあ、間違いない!また、ドイツでは年配の方が英語をほとんど話せない印象を受けているが、お母さんは流暢な英語を話す。これは数年前から趣味にと英語を一生懸命勉強している賜物なのだという。さらに今も現役の郵便局員としてバリバリ働いている。素敵な年の重ね方だ。夢のような美食をありがとうございました!!!Vielen Dank!!何度言っても足りない御礼を告げAの実家を離れると、住まいのあるシュトゥットガルトに戻るAとともにコブレンツから電車に乗る。Aは明日から仕事なのだ。手前のハイデルベルクで我らは下車。わざわざ有給休暇までとってくれ、そして休まずに(笑)ずっとエスコートしてくれたA。最高の観光案内をありがとう!!次会えるのは日本かな、ドイツかな、それとも第三国?これからもkeep in touchで末永くよろしく!
2006/08/15
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ドイツ2日目古城ホテルの朝趣のある部屋を抜けて朝食を食べに。ハム、チーズ、パン、ジャム、ヨーグルト、シリアル、ミルク、そしてジュースといったありふれたメニューである。しかし、これが全て感動的においしかった・・・。特に私はヨーグルトとジュースの味にはうるさい方である。オレンジジュースで言うと果汁100%でなければ許せないだけでなく、濃縮果汁還元とストレート果汁の違いにも細かい。その点ではアメリカのオレンジジュースはほとんどストレート果汁でおいしかった。果たして、このホテルのオレンジジュース、アップルジュース、そしてグレープジュースにいたるまで、全てが「本物」であった。ジャムも果物の味が最高に引き出された逸品の数々。豊富な種類のチーズとハムにも舌鼓を打つ。名前の区別はつかないけど(笑)。朝食でこんなにおなかいっぱいにする予定ではなかったのだが、海外で食べた朝食で間違いなくナンバー1のおいしさだった。(やっぱり一番は日本食ということで)チェックアウトの準備が終了するとちょうどAが車で迎えに来てくれた。こんな奥まった高いところまで車で来れるなんて、やっぱり彼はドイツ人だ(笑)。というわけでライン川をドライブ。ライン川にはマインツからコブレンツにかけて橋というものがない。そこで、車で対岸に渡りたい人の手段はこれ。豪快にフェリーで車ごと渡るのだ。私がこのフェリーに乗るのは8年ぶり。日常でこれを使うのは周辺住民でありA自身も以前私と一緒に乗って以来二度目だという。地元の人みたいで嬉しいひと時だ(笑)。ライン川沿いに建てられた城の数々は荘厳な雰囲気を漂わせている。城の多さからもこの川沿いがいかに大切な場所だったのかがわかる。リューデスハイムを散策。あのくるみ割り人形、昔、漫画「マスターキートン」で見てから欲しいと思ってるんだけど、かなり高いうえに実用的じゃないんだよな~(笑)。優雅な街並みの中でひっそりと存在する博物館。ドイツ語でFolster Museum、英語だとTorture Museum、つまり拷問博物館である・・・。中世に行われた尋問、刑罰、そして魔女狩りの様子など、当時行われた拷問の状況が道具とマネキンで再現された恐ろしい世界。写真はいろいろ撮ったのだが、恐ろしすぎるので公開はこの一枚にとどめておく・・・。特に魔女狩りについての惨劇の数々は理不尽としかいいようがない。人間の本性とはこんなにも残虐なのだろうか。この博物館も二度とこのようなひどい歴史を繰り返さないための教訓として存在しているのだろう。ボードに書いてあるドイツ語の説明を英語に訳してくれるAがいなければ意味もわからなかったかもしれないが・・・。気を取り直して伝説の妖精ローレライさんにごあいさつ。(これは岩山のレストランにあった像)彼女の妖艶な歌声を聞いて船乗り達が誘惑され、そして座礁してしまうという伝説が残っているという。その後、マルクスブルク城へ。次いでコブレンツの城塞を見学内部にある博物館にはなぜか日本が誇るキャラクター達が。そしてこの城塞から見えるライン川とモーゼル川の交流地点、ドイチェスエックの眺めも素晴らしかった。充実した観光を終えて到着したのがAの実家。 お母さんとも8年ぶりの再会!そして感動の手作り料理も再び!濃厚なブロッコリーのスープ。牛肉をやわらか~く煮込んだグラーシュ。これは8年前にお邪魔したときにご馳走になり、あまりのおいしさに今回Aを通じてリクエストした逸品である。今回も感動!!う~ん、美食あり、歴史の勉強あり、そしてまた美食ありの最高な1日だった!
2006/08/14
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ドイツ初日朝6時頃、長いフライトを経てやっとこさフランクフルト空港へ到着した。繊細な私は寝台列車とか飛行機であまり寝られず、今回もほとんど睡眠はとれなかった・・・。逆にこういう時って頭が妙に冴えてしまうことが多く、いつもと違う発想からのアイデアが浮かんだりするのでメモとペンは常に近くに備えてある。そんな臨戦態勢がよけい睡眠を遠ざけてしまうのかも(苦笑)。頭がボーっとした状態で入国し空港から出ようとしたときに事件は起こった。空港の出口は数ヶ所あり、そのうちの1つから出ようとしたその時である。口ひげを蓄えた初老の一見上品そうな白髪の欧米人に突然言われたのだ。「お前はここから出ようとしてるのか?そうなのか?このモンキーが!」始めはなぜいきなりこんなことを言われたのかまったく意味がわからずびっくりしてしまった。しかし周りを見るとどうやら扇形のように列らしきものが形成されているようで、このおじさんは私に順番を抜かされたと思ったらしいことがわかった。順番を抜かしちゃったんだなと状況を理解すると同時に、そこまで言うか、このオヤジ!という怒りも沸いてきた。入国早々もめ事はイヤだったし、このオヤジもなんか危ない奴だったら怖いなー、と思いながらもこのままやり過ごすのは許せなかったのでこう切り返してみた。「ちょっと待って下さい。あなたが列の割り込みのことを言っているのであればそれは私の勘違いでした。謝ります。ただ、モンキーと言う必要はないでしょう?その一言がすごく私を悲しくさせましたよ。」おじさんは言い返されたことにびっくりしていたようで、「か、勘違いだったのか・・・?」と言ったきり気まずそうに黙ってしまった。このまま謝罪を引き出すまで食い下がることもないな、と自分を納得させてその場を去った。かつてのジャマイカでの壮絶な口喧嘩のような泥仕合をしている時間は私にはないのだ(苦笑)。言った方にとっては何気ない一言でも、言葉というのは人の気持ちを害する怖いものであることを再認識したのであった。政治家が失言で辞任させられる理由もなんとなくわかった(苦笑)。それにしても入国早々いきなりイヤな思いをしたな~。ちょっとイライラしながらも、電話ボックスの場所と空港から電車でマインツに行く電車の時間と乗り場を聞くために空港内を歩いた。案内係の女性を見つけたので英語で聞いてみると、ものすごく丁寧に全ての質問に答えてくれた。仕事とは言えこのサービス精神に癒された。やっとマインツに着いたのかな・・・?ここは違う駅、ヴィースバーデンじゃないかー!?発車時刻は合っていたのだがS8とS9という列車番号を間違えてしまったようだ・・・(涙)。しかもややこしいことに間違えた方もマインツ・カステルというマインツに酷似した駅には停車していた。ここで助けてくれたのが同じ電車に乗っていた、ケニアからドイツに留学しているという女性だった。彼女はフランス語、英語、ドイツ語を操り、フランクフルトの大学でドイツ言語学を専攻しているという。語学の天才って本当にすごいよな~。なんて感心している場合ではなく(笑)、彼女にマインツへの挽回方法を丁寧に教えてもらったのであった。よっしゃ、やっと着いたぜい!!「マインツの駅の窓口ね」こんないいかげんな待ち合わせであったが(苦笑)、難なく相方との合流にも成功した。せっかくだからということでマインツを少しだけ観光した。いかにもドイツらしい、バンドメンバーがビールを飲みながらのライブ(笑)。周囲には当たり前のようにビールを飲むこんな風景が(笑)。グーテンベルク博物館では初期の印刷機や世界中の古~い印刷物が展示され、活版印刷術の歴史を感じてきた。印刷の技術って考えれば考えるほど偉大だよな~。夕方前にはマインツから電車で1時間ほどのオバーヴェーゼルに到着した。ライン川を臨むあの城にステイするためである。駅からタクシーでずんずん坂を上っていくと古城ホテルは姿を現した。800年の歴史を持つ建物とその敷地で一夜を過ごすというのもオツである。高い場所ゆえ、景色も素晴らしい。そして部屋も素晴らしかった。この古城ホテルは友人に教えてもらい、ホームページにあるメールアドレスへのメールのやり取りで宿泊予約をした。中世のお城へ泊まるのにもインターネットを駆使する時代なんだなあ。昼間に学んだ活版印刷術とともにコミュニケーションの進化に思いを馳せた。なんだかプラスマイナスいろいろあった1日だったが(笑)、結果として大いにプラス!!
2006/08/13
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ドイツ旅行記出発編札幌から千歳の空港へ電車で向かう。車窓からの風景が素晴らしい。この道のりだけで「世界の車窓から」が2回分は収録できそうだ(笑)。二日前にイギリスの空港でテロ未遂事件が起こったばかりであり、しかも日本でも本日が夏休みの海外脱出のピークだというニュースを見て、いろいろな意味でびびっていた。その1:テロこえーよーその2:警戒度の高まりで空港での規制が厳しそうだ~その3:夏休みラッシュで空港が人であふれてそうだ・・・果たして新千歳国際空港に着いてみると、びびりその1は依然として怖いままであったが、2と3については何の苦労もなかった。まずその2について、今回のテロ未遂で規制が厳しくなったのはイギリスの空港へ行く便およびアメリカの航空会社の便であり、主に中国、台湾、韓国といったアジア方面への出発地となっている新千歳空港が今回の規制に関係するのはコンチネンタル空港のグアム便だけなのだ。つまり、ごくわずかな例外を除いてペットボトルを含む全ての液体の機内持ち込み禁止というパニックには遭遇しなかった。テロの武器になり得るからには規制も止むを得ないかもしれないが、Financial Timesの記事にも載っていたように航空会社によってバラバラかつ厳しすぎる規制に各方面からの批難の声が挙がっているようである。次にその3について、前回のエチオピア旅行の時もそうであったが、札幌の国際線の規模の小ささゆえなのか、絶対的な人出が少なかったのだ。成田の大混乱ぶりをニュースで見ていた私には別世界のようであった(笑)。千歳空港の利点はそれだけではない。(石狩鮨)しばしの日本とのお別れの瞬間を充実したひと時にしてくれるのだ!まずは札幌から香港のフライト。機内でロビン・ウィリアムス主演の「RV」と東京タワーが建設された昭和の日本を描いた「Always 三丁目の夕日」を観る。「RV」は特筆すべきものはなかったが、ロビン・ウィリアムスの温かくはちゃめちゃな演技がやはりよかった。「三丁目の夕日」にはとにかく泣かされた。自分が生まれる前の日本文化、戦後復興期の活力、そして時代を超越した心と心の触れ合い。素朴なもの、普通の状態を大切にしようと考えさせられた。香港では次の飛行機まで3時間の待ち合わせ。エチオピアに行った時の経由でも立ち寄った空港内の本屋を再び訪れていろんな本を立ち読みした。目次(Contents)と「最初に(Preface)」、「終わりに(Conclusion)」だけをざーっと読むだけでもじゅうぶん楽しめる。1つ悲しかったのは、この本屋で以前購入しブログでも紹介したビジネス本のシリーズがキャンペーンを行っていたことである。「Buy 3 Get 1 for Free! Buy 5 Get 2 for Free!」つまり、3冊買ったら1冊タダよ、5冊買うなら2冊もタダよ、ってなわけである。前回4冊普通に買った私が報われないではないか(涙)!!スーパーで納豆3個1パックを2パック通常価格で買った翌日に特売で売っているのを発見したくらいくやしい出来事であった。。。。そんなこんなでフランクフルト行きの飛行機も出発を迎えた。香港を夜11時出発でフランクフルトに翌朝の6時に到着。香港とフランクフルトは5時間の時差(香港の夜11時はフランクフルトの夕方4時)ということは見かけ上の7時間+時差5時間=12時間か・・・。札幌から香港だってすでに5時間かかっているというのに・・・。世界は広いのぉ~。そんな諦念を抱きながら機内に乗り込むのだった。
2006/08/12
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やっとこさ荷造りが終わった~。前回のエチオピア旅行同様自分のための荷物よりそれ以外の方が多いような気が・・・。まあ、海外旅行はパスポートとチケットと財布さえあればなんとかなるもんだ。昔オーストラリアとフィジーへ1人で卒業旅行に行った時は見事に下着を全部忘れ、2週間の間パンツ一枚で・・・・、いやいや(笑)到着地のシドニーで現地購入したものである。あの時も旅の前半はメルボルンに留学中の相方を訪ね・・・、って、なんだか自分の人生が哀しい運び屋稼業に思えてきた(涙)。そんなお涙頂戴はともかくとして(笑)、私個人としては8年ぶりとなる今回のドイツ旅行もまだ未定の部分が多い。宿もライン川沿いの古城ホテルに一泊とボン郊外にあるドイツ人の親友Aの実家に一泊という部分までしか決まっていない。まあ、なんとかなる、よね(笑)?8年前に初めてドイツを訪ねたときは4週間を南西部のカールスルーエという小さな町で過ごし、英語もできない身にも関わらずドイツ語の語学学校に通った。カールスルーエ大学の学生達が住む寮に滞在したのだが、寮長のドイツ人学生から洗濯機の使い方など寮の規則をドイツ語でまくし立てられたときの衝撃は今でも鮮明に覚えている。「あ、たぶん、俺、くるとこ間違えたな・・・」こんな言葉が頭をよぎった(笑)当然語学学校でのクラスも一番下からのスタートとなり、生きたドイツ語の難しさと日々格闘をした。それでも1週目、2週目と経過するに連れ慣れも出てきたようでクラスもじょじょに上がっていった。あの頃カタコトであってもイタリア人やスペイン人のクラスメイト達とドイツ語で会話していたのだと思うとびっくりする。そう、今はびっくりするほど忘れてしまったのだが(苦笑)。語学学校が終わってから2週間はドイツ中を旅して周った。しかし今回はたったの1週間である。思ひ出の地と行ったことのない場所の両方を少しずつ訪ねながらドイツの歴史と現在を体感してきたいと思う。それにしても地球の歩き方+6冊の本が重い・・・。中には1ページも読まない本とかあるんだろうな~(苦笑)。携帯音楽プレイヤーには6ギガ分1600曲くらいがしっかり入っている。今回の旅行のために新たにツタヤで借りたのがJames Bluntの「You're Beautiful」が入ったアルバム、スティービー・ワンダーのベストアルバム、おニャン子クラブのベストアルバム、安全地帯のベストアルバム、吉田拓郎のベストアルバム、そして坂本九のベストアルバムである。それぞれ時代に残る偉大な歌手だ。昔の名曲をこうして身近に聞けるなんて本当にいい時代だと思う。多数の曲が使い捨てのように出ては消える昨今だからこそ、地に足のついた古くて新しい昭和の歌が耳に心地良いのかもしれない。特におニャン子クラブの「会員番号の唄」をまたこうして聞けるとは思わなかった(笑)。懐かしさについつい聞き入ってしまうが、あんな歌(笑)が売れる世界が構築されたこと自体がすごい!あまり書くとひかれる上に年齢詐称疑惑がまた勃発するのでこの辺にしておこっと。自分が聞く音楽は2人の兄や両親の影響を受けているため非常に幅広い。こだわりがないとも言えるが(笑)、これも自分の持ち味と考えて素直に名曲の数々を楽しみたい。吉田拓郎の「夏休み」と「伽草子」旅路で聞くとまたいいんだろうな~。そんな感じでしばしの間、旅に行ってきまーす。
2006/08/11
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「プロフェッショナル 仕事の流儀」様々な分野の第一線で活躍しているプロフェッショナル達の仕事を掘り下げるNHKのこのドキュメンタリー番組をよく観る。番組ホームページによると、過去の業績に光をあてていたのが「プロジェクトX」であったのに対し、「プロフェッショナル」は、今と未来を描くドキュメンタリーであるということである。出演者が身を置く分野は本当に多岐に渡っているのだが、全員に共通しているのは「自分の仕事に誇りを持っている」ということではないだろうか。脳と心の謎を研究しているという脳科学者の茂木健一郎が司会として出演者達と繰り広げる問答も見ごたえがある。(最近脳ネタがマイブームかも(笑))さて、本日観たこの番組のテーマは「ひるまず壁に立ち向かえ~プロフェッショナルの逆境克服法」(番組の内容はこちらから)通常は1回につきプロフェッショナル1人を扱うのだが、今回は夏スペシャルということで「逆境の克服」をテーマにした総集編。ベンチャー企業経営者・秋山咲恵、英語講師・竹岡広信、弁護士・宇都宮健児、小児心臓外科医・佐野俊二、左官職人・挾土秀平、そして番組の主題歌も歌っているシンガーソングライター・スガ シカオ。人間関係の壁をどう乗り越えるのか、逆境を乗り越えるきっかけをどうやってつかんだのか、どのような言葉が逆境から救ってくれたのか。数々のエピソードの中で私が一番興味を惹かれたのは英語講師・竹岡広信の経験である。英語の講師として結果を出せずに苦悩する日々が続いていた彼は自暴自棄になって、居酒屋やパチンコ店に入り浸った。しかし、その居酒屋やパチンコ店で出会った、人生のどん底を味わいながらも懸命に生きる男たちとの交流を通じて大切なことを学んだという。そして、競馬好きのパチンコ店常連客が馬の詳細な情報を誇らしげに語る様子を見て気付いた。「好きになれば 身に付くんだ」その後、彼は駿台予備校のカリスマ英語講師となり、数々の参考書を著し、ドラマ化もされ話題となった受験漫画「ドラゴン桜」の英語教師のモデルともなっている。偶然の出会いから壁を乗り越えるヒントをつかんだのだ。司会の脳科学者、茂木健一郎は言った。「このように偶然の幸運をつかむ能力をセレンディピティ(Serendipity)といいます。」ニュートンがリンゴが落ちるのを見て万有引力の法則を導いたこと、アルフレッド・ノーベルがダイナマイトの製造法を発見したこと、そして田中耕一がタンパク質の新たな質量分析法を発見したことなど、セレンディピティの例は科学の世界で多く見られる。(参照ホームページは後述)自分がやろうとしていることとは一見関係のないことや、求めていたものとはまったく反対の結果が成功につながっているのである。セレンディピティが発揮される条件として、茂木はこう付け加えた。「常に世界に対して疑問を持ち続けること、そして常に考え続ける一方でいろんな人と会うことがポイントです」好奇心が原動力になるということだろう。番組終了直後にググって見つけた日経BPのコラムには、セレンディピィティの能力を高める方法が紹介されていた。(参照ホームページは後述)・これまでと異なる環境に身を置くこと・環境を変えることが難しくても、多種多様な情報を日々入手し、蓄積する努力を継続すること・普段、接触しない部門とのコミュニケーションや顧客企業との会話を増やすこと・様々な分野の書物を読むことなるほど。偶然から幸運をつかむ能力は決して先天的なものだけではないだろう。ものすごく納得させられた。上記の方法は決して目新しいわけではなく、私自身これまでもなんとなく心がけてきたことではある。ここで今一度自覚し、継続していこう。う~む、自分が一番身に付く好きなこと探しも続けねば!<参照ホームページ>ウィキペディアにおける「Serendipity」の定義(英語)日本語で「セレンディピティ」をわかりやすく紹介している日経BPのコラム
2006/08/10
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返済能力を超えた借金をする人が絶えないのはなぜか。自分の返済能力を冷静に考られないほど追い詰められてしまったのかもしれない。あるいは単に収入と支出のバランスに頭が回らなかっただけなのかもしれない。客観的に見れば「なんでそんなことを・・・」と思うような行動にも主観的には理由というものが存在するものである。しかし、このような人間の行動を従来の経済学では説明することができないという。「脳科学で『心読む』」今朝(2006.08.07付)の日経新聞の科学面には、従来の経済学では説明のつかない人間の行動を脳科学で解明する「ニューロエコノミクス(神経経済学)」の研究が日本国内でも盛んになってきたという記事が載っていた。紹介されていた研究は3つ。1.自分に不利益になることがわかっていても相手にダメージを与える選択をする人の脳の動きはどのようなものなのか→投資活動における「いじわる」の解明2.将来より目先の楽しみを優先する人間の脳の動きはどのようなものなのか→個々の「時間割引率」からみた、借金返済の引き延ばしや過剰債務傾向の解明(目先の利益を優先する人ほど時間割引率が高い)3.初対面の相手を取引相手として信頼できるかどうか見極める際に働く脳はどの部分なのか→人間の評価能力の解明う~む、非常に興味深い。これら全ての研究において重要な役割を担っているのが脳の活動を観察できるMRIである。「ゴッドハンド」と呼ばれる福島教授も、脳の画像を鮮明に撮ることができるMRIの発明こそが脳神経外科の臨床に革命を与えた一番の功績者であるとその重要性を強調されていた。(先日聴講した彼の講演の一部始終リポートは過去の日記から)また、MRIを用いた脳の活動に関する研究については、アメリカ留学中にとった「Emerging Technology」の授業におけるクラスメイトのプレゼンの感想でも紹介している。(2005-04-07- 『頭で考えていることが読まれるようになったら・・・:脳の研究は諸刃の剣か!?』参照)さらに、自分が考えていることを読む人工知能の一端を体験できるウェブサイトも紹介したこともある。(2005-04-14- 『自分が考えていることをコンピューターに読まれる!?:進化途中のAIをご紹介』参照) 脳のどのような動きが思考や感情の動きを司っているのか。医療の面から見ても、消費行動の予測という面からみても、脳の解明が進むことで人類が得る利益は大きいだろう。しかし、上記に紹介した過去日記でも述べたことであるが、「自分が考えていることが他人にわかってしまう」という状況は世の中を破滅に追い込んでしまうのではないだろうか。究極のプライバシーとも言える頭の中身。我々はどこまで守り、そして公開すべきなのだろうか。
2006/08/07
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