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2006/03/22
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カテゴリ: おべんきょう



読書量が少ない私には珍しいことだ。


私はしっかり何かを読むときは新聞や雑誌の記事であっても本であっても5色の蛍光ペンを備える。

中学校のときくらいから蛍光ペンを使って教科書にラインを引きまくってきたが、留学中の三年前にその線の引き方に革命が訪れた。

そのやり方の原型はビジネススクールの二期上、つまり私が入学した年に卒業された日本人の先輩Oさんから、「何十ページにも及ぶケーススタディを効率良く消化するための方法」として伝授されたものである。


文中のポイントとなる箇所を強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の4色に塗り分けるというものだ。

さらに私が加えた改良点として5色目を自分にとって目新しいキーワード(固有名詞・組織名など)に割り当てた。


ビジネス用語としては使い古された感もあるSWOT分析であるが、状況を理解するにはやはりかなり有効だと考えている。


それまではとにかく重要な箇所に黄色の蛍光ペンを引くというようなやり方であったが、それではラインを引かれた箇所のインフレ状態となってしまい、どういう意味合いを持って引いていたのかわからずただ目がチカチカするだけとなっていたのだ(笑)。





当初これを採用したのは英語で書かれたケーススタディの数々であったのだが、留学中に日経ビジネスを定期購読するようになり、こちらでも活用できることを発見して(しかも日本語だと早く読めて感動(笑))以来、あらゆる種類の文章に用いている。

ビジネス系の文章じゃなくても活用できる範囲は広い。


小説とかだと厳しいが(苦笑)。


さらにこのやり方の難しい点は、視点をどの立場に置くかによって引く線の種類が真逆になってしまうということである。

例えばある企業がIT広告業界に参入するという話の場合、その企業の立場からすれば「機会」になるだろうが、受けて立つ既存の企業たちにとっては「脅威」と映るかもしれない。

単独の企業が主役となるケーススタディや記事であればその視点の設定は容易だが、登場人物が入り乱れた文章の場合はけっこう難しくなってくる・・・。

そんな時には特に読み手としてのスタンスが重要になるのだ。

このスタンスというやつはある時は先入観によって決定されているかもしれない。

自分がどんな色を使おうと決めたときに、どの立場からものを見ていたのか思いがけずがわかるというのもこのマーキング法の利点と言えるだろう。


今回買って読んでる本を振り返ると色が偏っているものが多いのに気付く。


ある本はものすごく後ろ向き(弱みと脅威ばかり)であり、別の本は超前向き(強みと機会が多い)だったりと。




というわけで今回は抽象的な我流読書論を展開してしまったが、機会があればやはり我流の書評もやってみたい。


このままお流れになる可能性は高いが・・・。←ここには「脅威」(外部要因)のマーカーを使用。いや、「弱み」(内部要因)の方が正解か(苦笑)






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Last updated  2006/03/23 01:34:46 AM コメントを書く


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