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極度の体調不良の一進一退が続いていましたが、昨日主治医で血液検査を受けたところ血液中のビリルビン濃度が正常値より異様に高くなっていることが判明し“すぐに検査入院して精密検査の必要有り”との連絡を今日受けました。早ければ明日にでも検査入院になり、それで済むか、それともそのまま入院となってしまうかはわかりません。入院中は教室はお休みにさせていただき、かつブログもメールも見られない状況になりますので、メールをいただいてもお返事できない状態になります。この際検査を徹底して蓄積疲労も回復させるつもりですので状況をご理解いただきたく、よろしくお願いいたします。ご心配をおかけしてすみません。退院しましたらまたすぐにブログでご報告させていただきます。その間ブログはこのままにし、コメント欄は閉じます。
2011.03.01
一浪後、第一本命には残念ながら届かなかったが第二本命(D大・法)に行くことが決まったY。 “第一本命、結果はダメでしたが 受験して手応えを感じるところまで伸びたと思うので、 一応満足はできました。”その後も向こうに行くまで勉強したいということでほとんど毎日ここに来て政経の勉強をしている。私からの最初のアドバイスは “今までYがしてきたのは「受験勉強」だ。 自分の関心がある単元かそうでないかにかかわらず 万遍なく参考書に書いてあることを頭に叩き込まなくてはならなかった。 でも今やろうとしているのは受験勉強ではなく これからの自分のための勉強だ。 じゃ、前から万遍なくではなく、今自分が一番関心があることから入り、 やっているうちに「あれっ、これはどうなんだ?」という疑問点が浮かんだら 一旦そちらに飛び、そしてまた元に戻る・・・というように、 自分の関心次第でどこにでも飛ぶような進め方をしてみな。”Yは社会保障から入った。政経の参考書や資料集というのはある意味、無味乾燥だ。でも“むりやり頭に詰め込みながら”という呪縛がないので自分で仮説を作りながら,推理しながら自由なペースで進められる。昨日は先進諸国の失業率比較や雇用対策の問題になった。 “先生、ここら辺はどうもゴチャゴチャになるというか、 わかりにくいですね” “そりゃぁそうだろう。だってYはまだ資本主義1つとっても 古典的資本主義やケインズ型(大きな政府)、新自由主義(小さな政府) などの区別がついていないし、 (各国の)社会保障についての基本的考え方にも及んでいないから、 表面的な枠組みだけ見ても「なるほど」にはならないさ。 社会民主主義と称されるスウェーデンなんかは、 知らない人から見れば社会主義と同視されてしまうが じつは一番強烈な資本主義だと言っていいんだぜ。 各国ともそこまで行くのに他国の社会保障を検討しながら 自国のそれをどうするかについてこれまでいろんな試行錯誤をし、 ここまで来ている。それですら決定版の形ではない。 いま一番注目を浴びているのは「オランダ型」かな。 失業対策としての「ワークシェアリング」が一番進められている国だ。 各国の失業問題を知るのもいいが、各国の失業率を見てご覧。 総じて日本よりも高いだろ。” “あれ!?” “だけどね、失業者や派遣社員,ワーキングプアと言われる人達の 深刻度、生活不安はおそらく日本がトップだろうよ。 なぜかといえば・・・・”神妙に話を聞いているY。受験用の勉強ではなくなると関連リングが次々と広がっていき、自らの視界が開けていくようだ。Yとこうした話ができるのもあと二週間くらいだが・・・・
2011.02.25
うかる~る先生のこの記事で紹介されている この記事 必見!親が子にしてあげるべき1番のことは安全なレールばかりを敷いてやることではなく挫折を何回も経験させることだろう。挫折しないように手を貸すのではなく、挫折から這い上がる段階で必要なら手を貸す方がよほどいい。最近「コーチング」という名の下に「子どもに自己肯定感を!」という言葉がやたら目につく。挫折から這い上がる経験無しの子に真の自己肯定感が生まれるはずがない。「誉めて育てよう!」も、ケースとタイミングを一歩間違えばとんでもないことになる。誉めるにしても叱るにしても親の過干渉は“子のためを思って”を標榜しながらじつは親の満たされぬ心の隙間を子に押しつけている親の自己満足のため。子の自己判断能力を育てなくて将来どんな大人になるのか?最近特にそれを痛感するケースが多い。
2011.02.24
“先生、これって36通りを書き出さなければできませんか?” “んっ、どれどれ・・・・” え~、「36通り」って~・・・・? 質問の意味をしばし考えてしまった。 つぐみ嬢(中3)、左団扇で任せきっている一人なのだが、 時々“はぁ~!?”という質問をしてくる。数学の□1.問題の1つ・・・俗に言う「問1問題」…(点取らせ問題)の小問の1つだ。〔問題〕 大小2つのサイコロA,Bがあり、それを振る。Aの出た目をa, Bの出た目をbとするとき、二次方程式x^2+ax+b=0の解が 整数になるとする。このときの確率を求めなさい。 「36通りの書き出しとは・・・・」 bが1~6までの6通り。で、あとの6通りは? しばらく考えて思いあたった。 aのところも1~6まで入れて、 それぞれについて整数解になるかどうか解いてみる?きいてみたらそうだった。“でもそんなことをしてたら大変になるから とてもとても問1問題じゃなくなるでしょ。 だから絶対にそうやらなくてもいいはずだと思って 先生にきいてみたんです。”こういうところに働く嗅覚は確かだ (^-^) “いやいや、そうやらなければできないかもしれないね。やってごらん!”にこにこしながら一応言ってみる (^m^)“先生~!” “中学数学ってどんな問題でも「基本知識の組合せ」さ。 二次方程式の計算法でこのような場合にまず思い浮かべるべき方法は何?”“因数分解ですけど・・・ それも「かけて○」,「足して△」の・・・・あっ。” “ってことさ。”“bにかけた数の6通りがきたら、その掛けた数の組合せでたした数がaになればっ” “なっ、そうすれば36通りなんて書き出しにならないし、 aに1~6を入れて二次方程式を解く必要もない。 やっぱり「点取らせ問題」だったのさ。”“先生できました。7/36です。 私ってバカ~!” “ああ、おばかさんだよな~、かってにこけて。”結局二人して大笑いで終わった。
2011.02.09
人間、血が頭に上りやすい。それが自覚できているときには、用心しているから発言を控えたり慎重な行動をとることができる。ところが本人が気づかないうちに頭に血が上っていることがある。少々アルコールが過ぎた状態で考えたことなどは、一面の真実をついてはいても、一番肝腎な問題点を見過ごして、枝葉末節、ある意味では“ど~でもええこと!”に一人(あるいは群れて)カッカとしていることがあるものだ。酔った状態になると、人間は短絡的になる。ある事象を示されたらそこまでに至る過程はすっ飛ばし、結果事象に対してしか目が行かない。そしてモノをいいやすい話題なら、「自転車置き場の議論」に参加する。 (1) 今回の大相撲八百長報道で発端となったメール暴露。 (2) 大相撲に於ける八百長の是非。 反射的にみんなの頭に浮かぶのはたいてい “国技(orスポーツ)である大相撲で八百長が行われるのはけしからん!” だろう。・・・・ただの感情論とどこが違うのか? 自分の期待を裏切られたというだけのことではないか!?今回の経過を冷静に見た場合、自分の単なる感情論よりも優先して問題にしなければならないことは何なのか。(1) 警察が捜査の必要(?)から押収した証拠としての私信メールが「官」から リークされたこと、それに飛びつき「権威ある公式筋から」を報道する マスコミ、これに薄ら寒さを感じないか?その前を言えば、道徳的観点からではなく法律的観点から見て、大相撲に於ける八百長は刑事事件としての「犯罪」といえるのか? 犯罪と思量されるならいったい刑法第何条(or特別法上のどの条項)違反と考えるのか? 当該罰条がないなら、それは警察が動くべき問題ではない。「法治国家」というものを我々が本当に意識するなら、警察の一連の動きこそ不可解に感じる。そのリークに飛びつき、独自取材によってウラをとらずにそれを発表し、法と道徳の区別無くごったな是非論を並べ立てる(正義を標榜する)マスコミさんたち。だいたいにおいて、私信メールが暴き立てられること自体が異常なのではないか?(2) 大相撲は国技なのか? その客観的根拠は? 八百長とは何なのか? これまでにあがった八百長疑惑はどんなケースか (「☆の貸し借り」,「☆の売買」) 。 八百長の定義次第では、この世に八百長がないスポーツなんて存在しなくなる。「ファンが期待するものを提供できない興業はさびれていく」ということと、「ある行為が法律上許されない」ということは明らかに異なる事柄だ。その意味では、今回のケースで冷静に問題視されなければならないのは上の(1)の方なのではないか!?
2011.02.05
センター試験前だったが、政経選択のMからきかれた。“先生、TPP(Trans-Pacific Partnership,環太平洋経済協定)が 今話題になっていますけど、センターに出る可能性はありますかね?” “いや、まだ新しすぎて今年出ることはないだろう。 ただ、TPP加盟賛成論と反対論の主張の対比をちょっと調べておくと 自由貿易の方向と日本国内の産業構造の問題点、とりわけ農業問題 …というより農「政」問題が浮かび上がってきて、他の方面の理解に 役立つかもしれないよ。 一番単純な反対論の論拠は「TPPに加入すれば日本の農業は壊滅する」 とか「国土が荒廃する」というものだが、それは本当に「TPPに加入すれば」 なんだろうか? 減反を理由とする休耕田をはじめとして、農地の宅地転用のゆるい許可など すでに国土は荒れの方向に向かって一直線に向かっているのではないか? これまでの補助金政策は農「業」保護のためだったのか、 それとも(多くの既得権益を持つ)農「家」保護のためだったのか? 補助金政策とはいっても、自由貿易に与する他の国々、たとえばフランスや 韓国などは、どのような補助金政策を自国の農「業」強化のために 使ったのか? それを知るだけでも日本の補助金政策による農政は農「業」の強化を図る ためではなく農「家」保護のためであることがわかる。 農業は本来米(主要穀物)だけではないはずなのに、日本の外国米に対する 関税の異様な高さ(率に換算すると778%)って何のため? 今や日本の農業の対GDP比率は1%程度だよ。 「TPPに参加すれば農業はだめになる」じゃなくて、それとは無関係に 「今までの農政を継続してたら日本農業はだめになる」 なんじゃないかな?”センター直前ということもあり、出題されそうなところではないので1回きりのこの場で終わらせようと、このあとこれらの問題点につきいろいろ解説しておいた。一時はあれほど騒がれていたTPP参加問題も今はあまり報道されない。報道されても見聞きする者に問題の核心から理解を促すようなものは皆無に近い。これで真に前進的な国民討論なんて起きるはずがない(すべてがマスコミの責任とは言わないが)。大人も若者も多くは国の行く末は政治家任せ、結果に対してだけはあれこれあれこれ!スウェーデンとはえらい違いだ・・・・日本って一応民主主義国家なんだよね~?そう言いたいのを抑えて、わかる高校生に話しながらうっぷんを晴らす自分であった。
2011.02.03
中3生もこの時期学校での勉強は入試問題系のプリント学習が多くなってきた。1人がそのプリント□1.純計算問題をさらりとやっていた中にこれもよくある次の問題があった。〔問題〕√(72/n)が自然数になるnをすべて書き出しなさい。もちろんその子(トップ高校狙い)はさ~っとできたが、これだけで終わらせたらもったいないので私が問題をつけ加えた。 (1) 72の約数の個数を求めよ。 (2) 72の約数をすべて書き出せ。 (3) 72の約数の全ての和を求めなさい。単なる計算問題らしきものも、ちょっといじればおもしろい問題に拡大できる。この子、(3)はできなかったが、解説したら“わ~、おもしろ~い!”\(^o^)/好奇心旺盛なら喜ぶし、そうでなければ嫌がる。やっぱり好奇心旺盛な子の方がコーチはしやすい。
2011.02.01
つい先ほど理科「星の動き」の問題集をやっていたつぐみ嬢(中3)から出た質問。 “これはどう考えたらいいんでしょうか、解説を読んでもわかりません。 何かヒントをください。”島根県の入試問題である(何年かは不明)。図2はある日の21時の松江市の北の空。その問4。松江市よりも高緯度か低緯度かはすぐにわかると思うけれど、松江市よりも「東か西か」も問うのが面白いと思った。この問題、わかってできた生徒ってどのくらいいたんだろう?ちなみにこの問題集の解説にはこうあった。「また北極星に対する北斗七星の高度は図2よりも低いので, 松江市より西の方にある。」この解説だけでわかった子は偉い。つぐみ嬢は“私は「北斗七星の高度は図2よりも低い」ってどういうこっちゃ、 と思いました。”と言っていた。さもあらん (^-^;;
2011.01.17
いよいよセンター試験。今日来た受験生たちに言ったことは1つだけ。 “無我夢中でやっていて意外にうっかりするのが残り時間だ。 時計・・・10分おきくらいに見れや!”明日の天気予報は雪。たとえ降っても条件は皆同じだから。
2011.01.14
無料でこんなに勉強させていただいていいんだろうか?今までにそんなサイトをいくつかご紹介してきましたが、手元には(高校生以上専科,一般人教養向き)未紹介の超優良サイトがいくつもリストアップされています。自分でコピー製本化したのも多数。いっそのこと紹介をシリーズ化しようとも思うこのごろ。 これもその1つ。一民間人でありながらデータをここまで整理され、公開してくださることに頭が下がります。
2011.01.07
昨日で塾の一週間の冬休みが終わり。受験生である塾生達のこの間は如何に?今日からの雰囲気でわかる。さて休み中の私。実家回りと温泉で体を休めた以外では初めての掃除に2つチャレンジした。1つは教室と自宅の2台のPC内部掃除。ドライバーでケースを外し、内部を見ると底にたまる凄い量のほこり。配線や部品の上にも埃が積もり積もっている。何にも増して目を引くのがCPUのヒートシンクと冷却ファンにこびりついているほこり。目詰まりもここまでくると“漏電や熱にやられず、よくまぁここまで!”と怖くなる。ファンもはずしてヒートシンクと冷却ファンをダストブロワーの冷却ガスを吹き付けて丹念に落としていく。ふ~、2台ともきれいきれいになりましたわい。考えてみれば購入以来一度も内部掃除してなかったものな。いや、本当のことを言えば内部掃除がこわくて・・・・ダイヤデンキのおやっさんに事前にコーチを受けてはおきましたが、やってみるもんです。(※注.おやっさんによると、PC内部掃除には 部品を吸い取るような電気掃除機は使わずに あくまで「吹きつけ」で埃を落とすのが安全 だそうです)気楽に相談に乗ってもらえるプロがいるというのは本当に心強い。2つめは徹底した(?)風呂釜内部掃除。これも購入以来一度も本格的な内部掃除はしたことがなかった。最近は適温近くになるにしたがい、「ドッドッドッ・・・ドッカ~ン」と短いサイクルで爆音を連発しあの奇妙な浮遊物を2つ穴の上の方からたて続けに吐き出しなさる。こびりついた湯垢のせいなのか、釜の寿命か?ネット検索をかけると湯垢が限界を超えてこびりついている可能性があり、ホームセンターに行って風呂釜洗浄剤を買ってくる。数百円程度で安いものだ。説明書通りの手順でやってみた。追い炊きしていくと“え~!”という量の、ぶ厚い板のごとき大きな湯垢がにょろにょろお出ましなさってくる。こんなに多くの湯垢怪獣たちがよくまあ住みついていたもんだね、半ばあきれる。ここまでくると“気持ち悪い”というよりも“お達者で~!”と手を振る気持ちになるから不思議である。そのあと念入りに水ですすぎ完了。昨夜、さめたお湯を風呂釜で暖めなおしてみた。静かじゃ~、ウソみたい。「ドッドッドッ・・・ドッカ~ン」という、あの馴染みになったドッカン怪獣が現れない。風呂釜掃除大作戦も大勝利のうちに終了したようである \(^o^)/必要に迫られたとはいえ、何事もやってみるものだ。我が家と同様の方々はチャレンジしたみたら如何でしょう?
2011.01.07
皆様あけましておめでとうございます。ゆっくりと正月休みを過ごしております。帰省した娘共々昨日と今日は両方の実家回り。初めて明かすことながら、じつはここ一ヶ月秘かに減量をはかるべくダイエット、一日一食の生活を続け、ベルトの穴も細い方に2つ新たに追加するところまでいきましたが年末年始とて通常の食事サイクルに戻したらあっという間に元の木阿弥ですトホホ (-_-;;天気予報では大晦日から雪のお正月ということでしたが信州のお正月はおだやかでした。西日本でこちらの雪のぶんまですべて降らせてしまったよう。鳥取の思いがけないPさんの悲しみ、そして子どもたちへの想いがそこにあるように感じられ、あらためて西の方に向かって手を合わせました。休みが明ければまた子どもたちとの毎日の奮闘が始まります。数日後にはまたダイエット生活に戻すつもりです。今年も皆様と共に良い年でありますよう。
2011.01.02
教科書で寛政の改革のところを読んでいたつぐみ嬢(中3)。〔教科書の記述〕 田沼ののち,老中になった松平定信は,・・・・。また倹約令を出すとともに, 生活が苦しくなった旗本や御家人を救うために,金融業を営んでいた札差(ふだ さし)からの借金を帳消しにしました。これらを寛政の改革といいます。“先生、江戸時代って武士が農民から年貢米をとっていたんでしょ。武士のための武士の天下だったんでしょ。どうしてそんな武士が生活が苦しくなるんですか?札差ってどうしてそんなにお金を武士たちに貸すことができたんですか?”中学生が教科書のこの説明を読んで背景をしっかりとイメージできるなんてことはないだろう。札差の説明もない。年貢ばかりでなく、俸禄も貨幣ではなく米で行われていたことについてそれがどのようなことを意味するかをきわめてつかみにくい。世の中はすでに貨幣経済になっているのに、サラリーマンである武士の給料は米という現物支給であることがどのような不便をもたらすのか!?そこに疑問を持ってくれれば、江戸時代の経済がいかに不自然の上に無理を重ねていたかがわかるようになるのだが・・・・・米は通貨のかわりをしない。・米を通貨に変えるには俸禄米を米問屋に売らなければならない。・その面倒なことを格安手数料で請け負ったのが札差。・札差が狙うこと・・・・俸禄米を担保に武士に金を貸せば、 その利子ぶんで確実・容易に利益をあげられる。 ぼろい商売。・米価は容易に変動する。米価が下がれば武士の生活は苦しくなり、 米価が上がれば多少ラクになる。 しかし米価と他の物品の価格は連動していない・etc. etc.こんな話をしてやった。つぐみ嬢の顔が好奇心いっぱいになる。テストに出る出ないを基準にしたら無駄の多い説明だが余計なことまで言ったから、イメージの連鎖で肝腎な「テストに出やすい事柄」も単なる字句記憶ではなく理解された事項として頭に残ることだろう。この方が結局は忘却不安のために何回も復習確認するよりかえって効率がよいのではないか?
2010.12.25
公民で中3生から毎年よくきかれるところに「内閣不信任案可決後の内閣総辞職」と「衆議院の解散による衆議院議員総選挙後の 特別会冒頭における内閣総辞職」の違いがある。今日も一人から質問を受けた。 “先生、衆議院を解散したってどのみち総辞職しなければならないんなら、 衆議院を解散しても無駄なんじゃないですか?”この質問が出る度に思うけど、“学校の授業ではここをいったいどう教えているんだろうか?”ということ。長年教師をやっていれば、生徒がどこに疑問を持つものなのかは経験からたいていはわかるものじゃないんだろうか?そしてそこに差しかかったときには細かな解説をまじえることくらいできるような気がするのだが・・・・“あのな、Yが総理大臣だったとしよう。 不信任案が議決されたとして思い起こせ。 Yはどこから選ばれて総理大臣になったんだろうな?” “国会からです”“その、自分を指名したかたわれの衆議院がこんどはY軍団を 信任しないという。 さあ、Yはどうする?” “みんなでやめるしかないですか?”“そうすると国会が王様になってしまうだろう。 三権分立の趣旨は?” “あっ、そうか。だから対抗措置として「衆議院の解散」を!”“不信任を受けたといってもYはYで国民の意思を反映していると 考えて行動していたんだものね。 「自分が悪かった」と思えば辞職するだろうし、 もしそうならもう一度指名を受けようとはしないよね。 「悪いのは国会だ」と思えば誰かの審判を仰ぎたくなるよね。” “それが衆議院の解散!”“そう。そして衆議院議員は選挙によって新しいメンバーで 構成されることになる。 前の自分を指名した衆議院と新しい衆議院が同じかい?” “違います。”“で、自分の地位は前の国会から指名されたもので、 新しい衆議院からの信任はまだ受けていないよね。 そのまま居座ってもいいの?” “いけません。信任を受け直す必要があります。”“ってことは、一旦総辞職して自分の地位をまっさらにしなくちゃならんだろ? そして選挙に勝ったならもう一度総理大臣に立候補すればいい。” “そうか、2つの総辞職は意味がまったく違うんだ~!”晴れ晴れとした顔になったY。高校生の政経選択ならここからが本題で“いまの説明は理念形からだが、さて政治論的には・・・・”となる。でも中学生相手だからここで抑える。中学公民ならこの程度の説明で済むのだから、できれば学校の授業でやって欲しいものだ。
2010.12.17
中2の男子一人が何度も鼻をかんでいた。“風邪か花粉か?”“風邪です。”“そうか、バカじゃないことが証明されてよかったじゃないか!” (^-^)“えっ、どういうことですか?”“「バカは風邪をひかない」っていうだろ”“えっ、初めて聞きましたけど、それことわざですか?”“知らんのかい! (゚o゚;; ことわざ・・・・って言っていいのかなぁ、 そうまでは言えんような気もするけど。 先生なんかはもう何十年も風邪をひかないから、 時々心配になることがあるよ。”ここではそれで話を終わらせた。 ところで・・・・ この「バカは風邪をひかない」ってのも 「的を射る」(正)→「的を得る」(誤)同様に 多く誤用されている1つじゃないだろうか? (^-^;;
2010.12.16
センター試験(少し遠いが高校入試も)が迫ってきた。毎年のことだがいろんな生徒がいる。順調な仕上がりをみせている者や、科目ごとにかなりバラツキがある者まで様々。英語や国語の長文問題などでは、模試や過去問で“時間が足りなくなってしまって・・・どうしたらいいんでしょう?”そうきいてくる子がけっこういる。先に学校の先生に相談すると、まず例外なく“本番を想定して、どういう順番でやるか、何番は時間何分以内で何番は何分以内でという目安をたてておき、それができるように練習しなさい!”というアドバイスを受ける。で、“そう言われましたけど、先生はどう思いますか? そうした方がいいんでしょうか?”と私に言ってくる。なぜ言われたにもかかわらず再びきいてくるのか?それは「受けたアドバイスが今の自分には無理があるから」という意識があるからにほかならない。アドバイスどおりに実行できそうなら、そもそも再相談などはしない。本番間際とか本番そのものなら、この受けたアドバイスは正しいし、絶対のものだ。しかし、切羽詰まってきたとはいえ、時間的にはまだ本番間際と言い切るまでではない。タイトルどおりのアドバイスが適切か否かはすべてその子の力の現状にかかわっている。読み取り力はすでに水準に達しているが処理速度が遅いのか、それとも読み取り力そのものがまだ水準には達していないのか。前者なら受けたアドバイスは適切といえるが、後者なら無理してそれを実行しても全体的に間違いが増えるだけだろう。人間、今持っている力以上のことはできないのである。それなら今は読み取り力を増すことに意を注ぐべきだ。そしてうだうだ言っていられない直前期になって時間配分の練習をすること。切羽詰まった時期というのは言い訳がきかなくなって驚異的な伸びを示すことがよくある。アドバイスというのは「多くの子にはこう言えるからこの子についても同様だ」ではなく、それは横に置いておいて「この子はどうか」という個別の観点からしてあげたいものだ。
2010.12.08
こちらでは中3は今ほとんどの中学が「天文」。たいていの子が一度は必ずこんがらがるのが日周運動と年周運動。何に地軸の傾きが関係し、何には関係ないかもゴチャゴチャのもと。先ほどはつぐみ嬢にいろいろな作図法をコーチしたがそれでも空間現象を平面上に作図して完全に理解するのは難しい。挙げ句の果ては地球儀を持ち出して図と併用。“ああっ~、そっか~、そうだったんだ~!”最後に一人で雄叫びをあげおった。で、太陽が年間を通せば恒星の間を東←西に動いていくというのも難しかったよう。相対的な位置変化を考えるには“何を基準にするか”で変わるから、丸暗記というのは怖い。一番びっくりしてたのは「太陽時と恒星時」の違いによる地球の一年の自転回数。1年を365日とすると地球の自転回数は約366回だものね。日周運動では24時間で360°の自転としながら年周運動では361°で計算するなんてことも気がついていなかったみたい。ここら辺は天文を趣味とする人以外には納得しづらいところだろう。ともあれ1つ1つを噛んで含めるように説明していってようやく最後に笑顔が引き出せた。
2010.11.22
ツイッターのリツイートで知ったことだけど・・・・ これ。“これで本当に問題視されなければならないのはどんな点であるべきなのだろう?”それを一番突いていたのがほかならぬブログ主氏の見解だったと思う。「自転車置き場の議論」,「失業率が上がったのに人材不足も上がるというパラドックス」コメントやツイートを合わせ見ても。ブログ主の上記2つの言葉が印象的だった。
2010.11.21
H子(中3)から今回の総合テストの問題について質問を受けた。〔問題〕衆議院の優越はなぜ認められているのか。答えは、 「衆議院には解散があることや、任期が4年と短く、 民意が参議院よりもよく反映されているため」こんなところが普通の問題集などにある「模範解答」だろう。でも私が採点者ならこの模範解答の類は減点したくなる。これって問いに対応しているのだろうか?問いの第一義は「国会の議決」と「衆議院の優越」との関係にあり、第二義が“それではなぜ参議院ではなく衆議院の議決に優先効を認め、「国会の議決」と擬製するのか”になると思うのだが・・・・H子が疑問に思ってきいてきたのがまさにそれだった。きめ細かにいろいろ考えていると、模範解答とされている類にはいろいろ疑問が多いと思うのは私の考えすぎか?
2010.11.17
久しぶりに考える学習をすすめる会の勉強応援掲示板から転載。ランちゃん、楽しかったよ♪-------------------------------------------------------------------------小6 理科 投稿者:ラン 投稿日:2010/11/15(Mon) 16:25 No.5560こんにちは。水溶液のアルカリ性とリトマス紙で質問があります。水溶液のなかま分けで酸性、中性、アルカリ性があります。酸性の性質は すっぱい感じ。中性は酸性とアルカリ性の間。ですが、アルカリ性の性質だけ分かりません。一体アルカリ性はどんな性質をもっているのですか?後、リトマス紙で性質を調べる場合、酸性は赤のリトマス紙の色が変化なし、青のリトマス紙は赤へ変化。中性は赤青ともに変化なし。アルカリ性は赤のリトマス紙の色が青へ変化し、青のリトマス紙は変化なし。なぜリトマス紙は赤と青があり、液をたらして、色を見るだけで、酸性、中性、アルカリ性がわかるのですか?リトマス紙の仕組みはどうなっているのですか?それに使われてる薬品はどんな物ですか?いくつも質問してすみませんが、教えて下さい。よろしくお願いします。 -------------------------------------------------------------------------Re: 小6 理科 ウロコ先生(城内) - 2010/11/15(Mon) 23:44 No.5562 おっ、ランちゃん久しぶりだね。最近勉強全体の調子が上がっているようじゃないか(^-^)/(1)さてさて「酸」は「酸(す)っぱい」という読み方からわかるようにすっぱい。そして金属を溶かす性質があるね。対して「アルカリ」って名前はアラビア語の「(植物の)灰」から来ていて、植物の灰の水溶液が示す性質が名前のいわれだった。名前から性質はわからないよね。性質として典型的なのは「たんぱく質を溶かす」ってことかな。これを表現を変えて「肌につけるとぬるぬるする」って書いてあることが多い。脂肪(油分)も溶かすよ。こういう汚れを落とす力が強いんだ。普通の石鹸は弱アルカリ性だけど、これで顔や肌を洗うと肌がつっぱった感じになるのは肌の汚れだけでなく肌も少し溶かすため。それから温泉でアルカリ温泉は「美人の湯」と言われて肌がツルツルになるのは肌の硬い部分を溶かすからだね。(2)〔リトマス紙〕について。信じられないかもしれないけど、リトマス紙は「リトマス」って苔(こけ…地中海の方にあり、日本にはない)から余分なものを取り去って作ったものです。この苔の成分には、酸性、アルカリ性の液に浸かると別の物質ができて色が変わる性質があります。色のもとになる物質を「色素(しきそ)」と言います。元々は濃い紫色で、酸性では赤い色素ができ、アルカリ性では青色の色素ができます。リトマスを溶かしてこれに希塩酸などを加えると赤くなり、それを濾(ろ)紙などを漬けてかわかしたのが赤色リトマス紙。アンモニア水(アルカリ性)などを加えると青色になるのでやはりそれを濾紙などを漬けて乾かしたのが青色リトマス紙です。「それに使われている薬品」・・・ってのにあてはまるとしたら塩酸やアンモニア水ってことになるかな。酸性の液とアルカリ性の液なら塩酸やアンモニア水でなくてもいいんだけど。こうしてできた赤色リトマス紙はすでに酸性の色素物質になっているので酸の液に入っても色は変化しないし、アルカリ性の液に入るとアルカリ性のときできる色素が作り直されるので青色になるわけ。反対に青色リトマス紙はすでにアルカリ性でできる色素になっていて、酸性液に入ると酸性でできる色素に変わるから赤色に変化し、アルカリ性の液だとすでにその色素になっているから色が変わらないわけだね。ただ、リトマスはBTB溶液ほど敏感じゃないので、酸かアルカリかはわかってもその程度の違いを知るにはちょっと不便だ。いやはやいやはや、そんなわけでもともとは「リトマス」って1つの植物だったんだ。リトマス以外にも酸性やアルカリ性で色が変わる色素を持っているものがあるよ。「朝顔の花」や「紫キャベツ」、ああそうそう「紅茶」なんかもそうだ。レモン(強い酸性)を垂らすと紅茶の色が薄くなるでしょ。あれに重曹(じゅうそう…アルカリ性)を垂らすと色が濃くなるはずだよ・・・もっとも飲めた味じゃなくなるが (^-^;;ちょと脱線したか。でもランちゃんならいいよね。ってことでいいかな? では科学少女一直線へエールを (^-^)/ -------------------------------------------------------------------------Re: 小6 理科 ラン - 2010/11/16(Tue) 16:57 No.5563 いいでーす(^-^) 逆に面白い事が分かってとてもよかったです分かりやすい説明でびっくりすることがいーーーっぱいでした。本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いしまーす。-------------------------------------------------------------------------
2010.11.16
“なんで勉強するの?” “勉強すればいろいろな資格がとれて有利になるからです”“へぇ~そうか。じゃきくけど資格をとれば本当に有利になるのか?” “えっ、そうじゃないんですか?”“じゃ、看護士資格か教員免許で考えてみようか。 両方とも資格がなければその仕事には就けない。それは絶対だ。 だから資格をとってその職に就いた。 さて、就いたはいいけど、 その職にいる以上回りの同僚もみんなその資格の持ち主だよな。 その世界に入ったあと、さて資格を持っている有利さを言ってみな!” “あれ・・・・”“資格を持つってことは、 その資格が必要とされる職に就けるっていう可能性しか意味しない。 そのあと実績を出せることを資格は保証してくれるのか?” “・・・・”“資格ってそういう限度だよな。 有利だとか不利だとか、己の都合だけだな。 スタートラインに立てるに過ぎないことをゴールと思うような 浅はかな考えで勉強していれば、 勉強で得られることもその限度でしかないだろうさ。 「その資格をとってそのあとどうしたいのか」 「資格のあとに必要なことは何なのか?」 「何のために自分はその資格を取りたいと思っているのか?」 「人とどうかかわって生きていきたいのか?」、 そういうことも 常に自問自答しなければならない事柄の1つなんじゃないかな?” “先生、僕って何も考えていないのと同じだったんですか?”“ああ。今のままではそうだと思うよ。 まわりの大人達から刷り込まれたことを 自分の考えのように錯覚して言っているだけなんだろうね。”うなだれるのもたまには必要だろう。
2010.11.15
今日中2生から質問が出た。“先生、同じ修飾語でも「連体詞」ってのは名前そのままだからわかるんですが、「副詞」ってのはなんで副詞なんですか?”私もこれはずっと昔に気になっていたから「副」の意味から説明した。連体詞は体言しか修飾しないから「連体」詞でいいけど、副詞は専ら用言を修飾する。しかし用言だけを修飾するわけではないから「連用」詞って名前にするわけにはいかない。だから副(そ)える品詞って名前にしたんだろうね。副詞は、「(1)活用しないで修飾語になる単語のうち (2)連体詞を除いたもの」ってことになりそうだ。副が「そえる」って意味を持っていることを知らないとそうは読み取れないだろうが・・・そこにふっと湧いたのがこの英語版。日本語の「連体詞と副詞」の区別にほぼ対応するのが英語の「形容詞と副詞」だろう。もちろん英語版の形容詞は日本語の形容詞と違って「述語にはなれない」という違いはあるが名詞を修飾する機能はある。〔副詞・・・adverb〕…ad(~に(意味を)加える,修飾する)+verb(動詞)。 でも副詞がadするのはほかに形容詞,他の副詞があって、verbに対してだけ じゃないじゃないか。が、ほとんどは動詞に対してだから、まぁいいか!〔形容詞・・・adjective〕…ad(同上)+jective(投げる)。 何に対して修飾するのかがこの言葉の中には含まれていない。日本語の「副詞」という名前が示すものは何かがはっきりしないのと英語の「adjective(形容詞)」という名が示すものがはっきりしない。日本語の「連体詞(日本語の形容詞的働きに限定)」と英語の「adverb(副詞)」という名が示すものがはっきりしている。ことこの2つの言葉に限れば、日本語と英語では逆現象が起きていることが不思議といえば不思議。ガッコの勉強とはまったく関係ないけど・・・・ どなたかご存知の方がいらっしゃったら Please,Teach Me !
2010.11.10
鳥取のPさんが・・・・・二人の娘さんの晴れ姿を見ることもなく・・・・・昨夜は遠く離れたかおる先生と共に偲ばせていただきました。湿っぽいのはPさんには似合いませんよね。Pさんが千の風になられたという日、まだだと思っていた新しい命が誕生していました。ウィーンエメラルド(グッピー)の仔たちです。産仔ボックスで元気に泳いでいます。これもきっとPさんが力を貸してくださったのでしょう。今日の西空。強い風に雲がこちらに流れてきています。きっと鳥取城跡から揚がった風が。 Pさんが好きだったという、 さだまさしの歳時記 。
2010.11.09
いくら物持ちが良い(?)とはいえ、教室にある不用となった紙類や本類が占有する割合が多くなりすぎた 本類はカミさんからしょっちゅう“今度何月何日は資源回収の日だから持ってきておくように!”というお達しがあるのだが、多すぎてなかなか・・・・ という繰り返しで、いつのまにか“これ以上増えたら困る”という、にっちもさっちもいかない状況になっていた 本棚やカラーボックスに入りきらない塾生用の新しい本も今や大量に教室の片隅で紙袋に入ったままになっている。“プリントアウト失敗のOA用紙などはどうすりゃいいんだべ?”“封筒類は可燃ごみか資源ごみか?”など、分別のしかたにも無知である。一念発起、市のHPで徹底して調べた・・・了解 分別して「市の委託業者に持ち込む」って手があった。「資源ごみは10kgあたり30円」とある。そのくらいの値段ですめばオンノジだ。リストを見ていったら・・・・なんと自宅のすぐ近くに委託業者があるではないか!念のために電話をかけてみたらOK ってことで、これから数日かけて本や紙類大掃討作戦を開始することにした。考えてみれば、3年前にここに移転する前の教室からすでにいらなくなっている本なども大量に持ってきたままになっていた。整理すれば本棚に入る本も大量に入れ替わる。教室もいくらか広く感じるようになるだろう。今回こそはやりまっせ! それにしても分別の仕方がぜ~んぶ頭に入っている主婦の皆さん方って偉大ですな
2010.11.05
数学が趣味のT(高1)が時々面白い数学問題を持ってきてくれる。昨日はこれ。 “先生、生物の授業中にですね、先生が余興でこんな問題を出したんですよ。 答えはすぐに出たんですが、何かありそうですよね~?”きいてみるとTは直接法で求めたらしいが、私は言った。 “この問題、直接法でしか求められないなら単なる「つまらん問題」に なっちゃうだろう。 こういう問題はいろんな解き方があるはずだけど、たいていは直接法 ではなく「移しかえればラクに解けるようになってる問題」だと思うよ。” “たぶんそうなんでしょうがね。それがなかなか思いつかなくて・・・・”Tが好むのは答えが簡単に出るかどうかの問題ではなく、いろいろな解法が考えられる問題。 “今、相棒の作ったテキストの校正をしてて忙しいから、 あとで先生も考えてみるわい。”答えはきかなかった。授業終了後解いてみた。次の問題。【問題】 図のように一辺の長さが1の正方形が5個組み合わされている。 Oは真ん中の正方形の中心である。Oを中心に図のように回転させる。 このとき、はじめの図形と回転した図形とが重なる部分(灰色に塗り つぶした部分)の面積を求めよ。 “な~るほど!”だが、初めの予感どおり簡単な図形の証明と等積変形(移しかえ)を使ってすぐに答えを出せた。この方法なら中2生レベルの問題になるだろう。最近Tとは五分五分くらいの対戦成績かな?かろうじてまだ師匠の面目を保っている (^-^;; 答え・・・・3 ←反転させてください
2010.10.27
写真多数のため こちらにどうぞ m(_ _)m
2010.10.25
昨日(今朝)帰宅後にTVをつけて、晩酌がてら見るとはなしにTV朝日の「朝まで生テレビ」を見ていた。それぞれが“俺様の言うことを聞け”的に喚き散らすわ、人の発言は遮るわ、であるのは相変わらずだが、話題は例の大阪地検特捜部がらみ。「法の正義」の問題もあるが、私が常々疑問に思っていたのは被疑者段階に於ける日本の報道機関による実名報道姿勢である。「無罪の推定」という言葉がある。一般には「被疑者はもちろん、被告人段階でも、有罪判決が確定するまでは、無罪として処遇されなければならない」と受け取られている。だがしかし、マスコミ機関は通常、警察が容疑者を逮捕した段階でその実名を報道し、世の大半の人は“警察が逮捕したのだから、あいつがやったんだろう。とんでもないやつだ!”と、ほぼ確信に近いものを抱くだろう。被疑者段階でも、そうした決めつけに基づき、被疑者や、あろうことかその家族・近親者に対してまで、正義を気取り社会的制裁を加えようとする人達が多い。報道機関が図に乗って家族や近所の人々にまでインタビューを求めてそれを映像に乗せているのを目にしたりすると、これはもう西部劇における群衆のあさましいリンチにしか見えない。もしもそれが誤認逮捕であったり正真正銘潔白であったなら、正義を気取った人々はどうするのだろう?刑事訴訟法上の「無罪の推定」を厳格に言えば、それは“法廷で被告人が有罪であると主張し、その証拠を提出するのは検察官の役割であり、被告人が無罪の立証責任を負うものではない”ということである。また無罪判決というのは、“被告人が犯罪事実を犯した本人ではない”ということは必ずしも意味せず、“検察官が、「被告人が罪を犯した」という主張が正当であるということを裁判官が十分な確証を得られるだけの証拠を提出できなかった”ということしか意味しない。刑事「裁判」とはそのようなものだ。だがそれだけ十分な公判の積み重ねを以て初めて有罪判決・無罪判決が下され、且つ三審制のもとで判決が確定し、刑事制裁が開始されるかどうかが決まるのに、我々はそういう根拠・確証の無いままにマスコミ報道の尻馬に乗っかり、軽挙妄動的な「社会的制裁」に走りやすい。マスコミは法的制裁のほかに社会的制裁を煽ろうとする機関なのか?とまぁ、これが一方の極論だろう。その対極として、“裁判が確定するまでは実名報道をするな”とか“犯罪者に対しては法的制裁では済まずに、それ以外に社会的制裁まではしてはいけない。それは犯罪者の更生を妨げるものである”という論が成り立つだろう。だいぶ前に「スウェーデンの報道オンブズマン制度」について調べていた時、偶然にこのページを発見した。東北大学法社会学研究会のHP内の一ページである。。。。。。。。。。。。。。。。。。(一部抜粋引用)。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 第4節 スウェーデンの匿名報道主義 I はじめに スウェーデンでは、犯罪報道において一般市民で逮捕された人の実名や写真の 報道はしないのが定着している。どうしてだろうか。 ・ ・ ・ II スウェーデンの匿名報道 (1) 社会通念 スウェーデンの記者やデスクは被疑者の実名などを書きたいとは思っていない。 また、法律上の刑罰を受けたのに、実名報道によりさらに一般の非難を受けるの はよくないとも考えている。 ・ ・ ・ 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。我々は前者の雰囲気の中にどっぷり漬かってきて、たとえ一瞬それに疑問を感じたとしても、では後者のようにしたらどうなるのかは経験が無いために精緻な立論ができない。そんなとき、後者の立場に立ったモデルを調べてみれば、最終的にどちらの見解を支持するか、あるいはそこからまた別の考え方を持つかは別にして、少なくともムードに流された行動はとらなくなるだろう。この件に限らず、制度的なこと或いは慣習的なことで“おかしいな!?”と感じることがあったら、その反対モデルを探し、検討してみればいろいろな問題点が浮き上がって見えてくると思う。“このままではいかん!”とか“どうなってしまうのか!”などと嘆いているだけでは事態は少しも良い方向に向かわない。
2010.10.23
miyajuku塾長先生が “ノートはムダに使え!” と書かれている。曰く、“ノートというのは、自分の思考過程そのものなのだ!”これはそれへの賛同記事であるとともに、こちらの多くの学校教師への苦言になります。ノートというのはそもそも“誰のため?”という点から問い直してみれば、誰もが“自分のためさ”と答えるでしょう。そう、本来はそうでなければならないはず。問題を解くことをノートに記述するとなれば、その問題を読んでから完成された「解答…いわゆる答案(他人に見せる用)」に至るまでの、時間軸に沿ったすべての過程が、その人にとって頭脳内では処理しきれなかったこと、すなわち書く必要があった事柄がすべて軌跡となって現れているのがその人の「自然なノート」であるはず。ノートは日記にほかならない。(1)問題文分析(図・書き出しの段階)から始まり、(2)解答に向かって思考する段階(補助線とか、書きだしたことから更にわかる二次的発見事項の書き入れ)、そして(3)解答を得た解決段階、更に(4)他人に見せるためにそれまでの過程の必要事項だけを拾い集めた「答案用記述」段階。(4)に行き着くまでに、じつに多くの過程を経ることになります。そこに至るまでには、難問・良問なら多くの試行錯誤を経ているはず。試行錯誤を図の段階でするには、図が大きく、また二次的・三次的発見事項の書き入れに必要なたっぷりとした余白が存在していなければならないはず。その余白が結果的にすべて埋められるか必要なかったかは、(3)に至ってみなければわからない。また、(2)の段階では図を何度も書き直さなければならないことの方が普通。書き直しているうちに前の図に新発見をして戻ることだって多々。だから一旦ダメだと思った図だって消さずに残しておく必要がある。結局、真面目に、真摯に問題に取り組む生徒なら、そのためのノートというのはmiyajuku塾長先生がおっしゃるとおりに“ノートはムダに使え”とならざるを得ない。ところで、こちらの中学だけなのかもしれないが、ほとんどの中学では生徒に「1Pノート」とか「提出ノート」とかいう宿題が課されている。毎日ノート1ページの勉強をし、それを係が集めて教科担任に提出するというものだ。数学では非常にこまめなノートの書き方を要求し、それに反した場合にはその旨のコメントを付してくる先生が多い。極端な例ではある数学女性教師などは “大学ノートは1ページを縦に三つ折りしなさい。計算はそこ(三つ折りした 一つ分の幅)に納まるようにぴっちり書きなさい。 文章題も無駄なくそこに納まるようにきちんと書きなさい。”ここで間違えて計算したのを残したり、図形で失敗図を残したりしたものなら、 “間違えたものや失敗した図は消しゴムできれいに消しなさい”というコメントが入る。少しでも多めの余白が残っていようものなら、 “ノートに無駄が多い。ノートのとり方をもっと研究すること!”と朱書きされた。ここまで極端ではないけれど、ほとんどは1ページ二つ折りが主流である。ノート1ページを1つの図で大らかに(余白たっぷりに)書こうものなら間違いなくそのノート使いには苦情コメントが入る。生徒は私のノート使い要求と学校教師のノート使いの要求(指導)との狭間で要らぬ悩みを抱えることになる。教科会で取り決めがあるのかどうか知らないが、何を言おうが学校教師は変わらない。だから私は学校教師に何か言ったり苦情を呈するのはとうにあきらめ、別法を用いている。 “1Pノートはガッコの先生が言うとおりに書きなさい。でもそれでは思考が できないから、考えるのは教室(塾)に備え付けてある紙を使って大らかに書 きなさい。”教室には自由に使っていいB4とA4,B5のコピー用紙を大量に備えてある。塾生のほとんどは、考える段階では“先生、紙ください”と言って、たいていB4の紙を持っていき、じつに堂々とした図や大きな字で描いたり書き出したりして考えている。そしてわかったら1Pノートに最終の図と答案用の部分だけをかいて学校に提出する。思考過程は大きな紙に残されており、ノートには残されていない。これが正常なノートとは思えないが、学校の指導がそうである以上は仕方がないのだ。私が中学生だった頃は1Pノートなんてなかったし、また余白だらけのノート(私のノートがそうだった。でないとそのノートに後々何かを書き込むとか、ノートを自分の宝物参考書にすることなどはできないではないか!)でも学校の先生がクレームをつけるなんて干渉はされたことがない。だから、ノートは自分の宝物に仕立てていく楽しみがあった(特に理科ノート)。今子どもたちがガッコの先生から要求されているノートを、言われるままに書いていたら、それは自分の宝物に仕立てることなど不可能である。これはガッコの先生のプライドを満たすためだけのノート要求であるとしか思えない。賢い子を見ていると、提出用ノートと自分用ノートを別に二本立てで作っている。そうなると提出用ノートはそういう子にとっては「勉強妨害」でしかない。いわゆるいい子ちゃんはガッコの先生の言うことに何の疑問も抱かずに、それで良いものと思い、無思考の道をひたすら歩んでいる。学習管理は必要なのかもしれないが、こんな画一的学習管理と非科学的・非実用的要求にガッコの先生内部からなぜ疑問の声が出ないのか?・・・いや、疑問に思っている先生がいることは知っているが、そんな声はかき消されるのが実態だ。miyajuku塾長先生に今更こんな事を言うのは申し訳ないが、miyajuku塾長先生には「元」学校教師の匂いが全くない。是々非々の実戦的な指導をされていて、私も常に良い刺激をいただいている。感謝!
2010.10.21
普段から口を酸っぱくして言い続けていることだが、 “数学・理科は問題文に書いてあることをとにかく図か表にせい” “そしてそこに必要事項を書き入れよ!”いつもはしていても、ある時にこれをひょこっとしない生徒が出てくる。曰く “こんなに簡単なのは描かなくてもできると思ったから・・・” “難しすぎて描いても、書きだしてもできないと思ったから・・・”簡単と言いながらうっかり思考をして間違えたり、描かず書き出さずにできないと決めつけたり・・・・。無理やり描かせ、書き出しをさせていくと自然にできてしまって “あれ、先生、できちゃった!?” (^-^)/ “ぶあっかも~ん!? 何であろうが描くんだよ、書き出すんだよ。 (-_-メ) 簡単な問題はうっかりミスをしないため。 難しい問題は思考に集中するために。 人間の頭なんてのはな、 天才を除けばたいていはたいして性能が高くないPCのようなもんなんだ。 解答に至るまでには問題文に書いてあることを一時記憶し、 且つ脳内のそれを見つめて操作するという二重の働きをせにゃならん。 この、タイプの違う働きを常に同時進行させるには相当な負担がかかる。 脳内に一時記憶したモノを見るのって、 外に描き出されたものを目で見るより負担がずっと大きいぞ。 お前の頭脳PCの性能はそれを軽々とこなせるほどすげ~のかいな? そうじゃないから今の自分があるんだろ! 図に描き出す、必要事項を書き入れるってのはな、 一時記憶し続ける負担を低性能へっぽこPCから解放して紙に移し、 目で見ればいいようにして「思考」に専念させてやることなんじゃい。 脳PCの負担が減ったから、 ダメだと思った問題だって処理できるようになったのさ。 それを面倒がっているのなら、 お前は頭脳PCのCPUもメモリーも高性能なものに取り換えるんだな。 それが可能なら描かず、書かずにやってみい!” 今夜もまた言ってしまった。 アーメン。
2010.10.20
3つ前の記事は最初に考えついた解法の改良版のつもりだったのですが、通行人Aさんのご指摘どおり、当の私もイマイチすっきりしないのです。参考までに最初の解法をご紹介しますが、これは“やっていったらうまくいってしまった”です。ここにたどり着くまでには、△BDCを対称移動しないでそのまま正攻法で何種類もの補助線を引いてみて求めようとしましたが、ガンは∠DBCまたはBD=CDのどちらも言えないことでした。結局“そのまま下半分で考えていたのでは埒が明かない、 数字が比較的整っている上半分で考えてみよう、 それには△ADBを上に移してしまえばどうだ!?”と、やけのヤンパチからです。・・・・このように図形を移しかえるのは、図形ではよくあるテクニック。また、わかっている角度が15°(30°の半分)とか45°,90°など、「よく使うきれいな角度」になっていることも“二等辺三角形や正三角形,直角三角形が作れるのだろう”という予測が働いた理由です。できたのはまったくの偶然です。“算数オリンピック問題、恐るべし”ですね。(1) DをABに関して対称移動し、その点をD'とする(∠ADB=∠AD'B)(2)AE=ACとなる点Eを辺BC上にとる(すべてはここから)。(3)図より、△EABは底角が15度の二等辺三角形となり、EA=EB(4)またD'Eを結ぶと △AD'Eは∠D'AE(頂角)=60度の二等辺三角形になるから正三角形。 よって、D'A=D'E=EAで∠AD'E=60°。 また∠BED'=90°,BE=ED'から△ED'Bは直角二等辺三角形で∠BD'E=45°(5)以上から∠AD'B=∠ADB=105°たまたまうまくいきすぎましたが、作図していて“BD=CDさえ言えればこんな技巧的なことをしなくてすむのに!”という思いが3つ前の記事の方法になったという経緯です。【追記】3つ前の記事における証明、9番目にいただいたSZK先生のコメントによるご指摘で、私の早とちりであったことがはっきりしました。自分でも“何かが釈然としない”正体がはっきりし、すっきりした気分です。正直に記事にしてよかったと思います。SZK先生、通行人Aさん、KYコメンテーターさん、そしてコメントをいただかなくても一緒に考えていただいた皆様、お時間をいただきありがとうございました。今後もこのようなことがありましたらよろしくお願いいたします m(_ _)m
2010.10.19
写真多数のため、 こちらに書きました。
2010.10.18
4コマまんがご紹介。 こちらへどうぞ!
2010.10.16
4つ前の記事で、私が昨夜思いついた解法です。記事を書いた時点ではもっとずっと複雑な解法(中学レベル)だったのですが、昨夜“えっ、こんなに簡単に解けてしまっていいの?”というのが閃きました。子細に検討して、問題はないように思えますが、それでも何か“やっちゃいけないことをしている・・・つまりこの解法はダメ”という点がありそうな気がして、99%の自信のほかに1%の不安が残ります。というわけで、やった本人が気づいていない欠陥がもしあって、それに気づいた方がいらっしゃいましたら、コメントをいただければうれしいです。〔解答に至る途中の悩み〕●∠ADBを求めるにはどうしても∠DBCを先に求めておかなければならないが、与え られた角度の範囲からはどのようにしても∠DBCは出ない。ということは、 ∠DBCを求めるには二等辺三角形とか直角二等辺三角形とか正三角形とかひし形 のような、辺と角度が特別に連動している辺の条件から∠DBCを求めるしかない。●しかし問題文では辺の長さに関係するのは△ADCが直角二等辺三角形であること しか条件がなく、これでは∠DBCまではたどり着かない。●そこで、適当な補助線を引いてそうした図形を作り出し、理想状態にするしか ない。 ★最初は点Dを辺ABに関して対称移動させ、△ABDを△ABD'に移した。 そしてそこに正三角形になる補助線を書き足し、一応∠AD'B(=∠ADB) を求めることはできたのだが、如何にせん発想が特別過ぎ、またこれを 記述式で書いていくには複雑になりすぎて、「算数」オリンピック予選 ともあろう出題でそんなあこぎなことはしないだろう。 なにかあるはず・・・・(1)与えられた条件からすぐにわかる角の角度を書き出すと ここで困るのが∠DBCが不明、且つこのままでは求めようがないこと (最初からわかっていれば問題としてラクすぎる)。そこで(2)CDを半径としてCを中心に30°A側に弧を描き、ABとの交点をEとする。 CEを結ぶと、CD=CE,且つ∠ECB=15°なので△EBCは二等辺三角形。 よってBE=CE=CD。 ここでBE//CD,BE=CDなので四角形BDCEは平行四辺形であり、 またBE=CEなので四角形BDCEはひし形。 よってBD=CDとなり△DBCは二等辺三角形。ゆえに∠DBC=15°(3)これよりどの三角形を利用しても∠ADB=105°となる。でもどこかに勝手論理が含まれていそうで、現時点ではやや不安。純算数というには無理がありますが、算数オリンピック問題はどれを見ても中学数学レベルが含まれている。それは算数・数学が趣味レベルの子でないと参加しないでしょうから、しかたないことであるとわりきって・・・・ σ(^_^;)以上でした。
2010.10.14
昨日の日記にコメントをありがとうございました。 故障ですか いえとんでも ねえ故障です私なりに考えた解釈の数とおりを漢字と句読点を入れ、言葉を補って書き直すと以下のようです。〔解釈1〕 故障ですか? (聞き手がおじいさんで耳が遠く、問いを聞いていなかったので) いえ、とんでもねえ(とんでもない)、 (そうじゃなくて) 故障しただよ。 注.「~ねえ」は「~ない」の田舎言葉で打ち消し〔解釈2〕 故障ですか? 家がすっ飛んでも(家が飛ばされることが仮に起きたとしても) (それ以上に)起きるはずがない故障だよ。〔解釈3〕 故障ですか? いえ(いや)、 (ただの故障じゃなくて)とんでもない故障が起きちまっただよ。〔解釈4〕 …くまたろうさん流に 故障ですかい? え、 とんでもない(重大な)故障でがんす。とまあ・・・・悩まされます。おつき合いいただきまして m(v_v)m
2010.10.14
通勤路の国道18号線沿いにカーコンビニさんの小さな看板がある。いつもついつい見てしまう。そして未だに意味をとりきれなくて悩んでしまう。 故障ですか いえとんでも ねえ故障です 句読点なし。 わざと方言を使っているのだろう。 こんなに悩ませるとは・・・ この看板を書いた人、 なかなかやる σ(^_^;)
2010.10.13
吹奏楽部をようやく引退したR子(中3)。その後予期に反して作文(弁論)コンクール2位に入ってしまい、 “内容は私の方が絶対よかったのに!” と残念がっていたので “おいおい、弁論ってのはな、内容の良し悪しだけで点が決まるんじゃない。 読み方や時間オーバーの減点など複数の観点から得点が集計されるんだ。” と慰めにならない慰め方をしておいた。私にとってはR子が1位であろうが2位であろうがそんなに重要なことじゃない。まっ、本人も本気ではなく、言ってみたかっただけだろうことは私にもわかっていたが・・・・σ(^_^;)そんなR子が今日理科(神経系の問題)をやっていて面白い(or変な)質問をしてきた。 “先生、問題の解き方ではなくて言葉の質問なんですが。 「感覚細胞」って皮膚のことですか?”問題は「刺激→( )→( )→脊髄→運動神経」の( )内に適切な語を入れるものだ。 “おいおい、感覚細胞って刺激を感じる細胞だよな。 感覚細胞って細胞が具体的にあるのかね?”きょとんとするR子。 “ただの感覚ってあるか? よく「五感」って言うけれど、五感って何?” “はい、「聴覚」,「嗅覚」,「視覚」,「味覚」,それからえ~と・・・・”ゆびを折りながら答えていく。最後に残った「触覚」が出てこない。 “それだけランダムに挙げていくということは、五感をただ暗記しただけで 五感全てを1つ1つ考えていないということがわかるけどまあいいや。 その五感をそれぞれ感じるのがそれぞれの感覚細胞だろ。 だから実際にあるのは、荒っぽい言い方をするなら 「聴覚細胞」,「嗅覚細胞」,「視覚細胞」,「味覚細胞」,「触覚細胞」 だよな。 それらの1つ1つの限定された個別の働きを取り払って統合した言い方が 『感覚細胞』だろ。 R子レベルなら1つきくけど、「抽象のハシゴ」って言葉を知ってるかい?”こんな言葉を中学生が知っているはずがないことは承知。言語学者のS.I.ハヤカワの広めた一般意味論に出てくる言葉だ。でも、国語のハイレベル化が著しいR子なら、中3生でもその「サワリ」くらいは知っておいた方が、上のような言葉の不適切な使い方が減っていくと思い、「言葉の抽象度とそれをはかる物差し」として「抽象のハシゴ」の話に移った。話のあと、最初の問題に戻って、「刺激→( )→( )→脊髄→運動神経」の最初の( )に入る言葉は、その前が「刺激」となっていて「痛み」とか「音の刺激」とか具体的な刺激に限定していないので「皮膚」ではなく、同等に抽象化された「感覚細胞」という言葉が入ることが理解されたのは言うまでもない。ある程度国語力があるという子でも、中学生程度なら時々「不適切表現(単語使い)」をすることがよくある。言葉(単語)の抽象度が話の流れにそぐわない場合だ。理科の質問をきっかけに、そんなことに回り道してしまった。でも、楽しそうに聞いていてくれた。普通は途中で投げ出すよね、R子に感謝すべきかな? σ(^_^;)
2010.10.07
小6のちょっと余裕ある子にこれから中学入学までの算数では何をやらせたらいいか思案の末、算数オリンピックの図形の過去問をさせたらどうかと思いたった。何問か引っ張り出して解答を作ってみたのだが、数学オリンピックの問題同様、どれもヒネリが効いていて“一目でできる!”という類の問題はなかなかない。今日の数問の解答づくりのうち、これには手こずった。共通して言えることは“補助線をいかにうまく引くか!?” 注.図中の青字,青線,赤線はウロコが記入それにしても、これ小学生の算数オリンピック問題か?(数学得意な)中学生にやらせてもほとんどの生徒ができないんじゃないだろうか。算数オリンピック問題、恐るべし・・・・か σ(^_^;)図形問題に自信がある方、挑戦してみたら如何でしょう(頭の体操)。 解答・・・105°←反転させてください。
2010.10.05
今日の信濃毎日新聞(郷土紙)の25面。連載記事「残したい方言」(出野憲司氏)が載っていた。今回は「トブ」。「方言と気づいていない人も」という副題がついている。ちょっと“ギョッ”とした。何を隠そう、私もかつてその一人だったから。以前発信していたメルマガで、この「トブ」のままではないが「とんで帰った」を使ったことがあった(それを転載したのがこの子ヒバリ)。本文12行目に「そのままひなを抱いて、家にとんで帰りました。」とあります。メルマガを配信した直後、相棒のKAZUから、“城内さん、「トブ」というのは信州の方言で、普通の人はああ書かれたら「走って帰る」とは受け取らず「(空でも)飛んで帰る」ってことになっちゃいますよ!”って指摘された。“ええ~、あれって方言だったの!”恥ずかしながら、その時初めて知った。とはいえ、「走って帰った」では感じが出ないのでそのままにしてしまったが。これは思い出だが、その「残したい方言」記事に気になることがもう1つ。ちょっと転載。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。(引用)。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 「こらっ、廊下はトブナ」「先生、僕たちはトンでません」。こうした笑い話がよく語られる。このような方言を「気づかない方言」と呼ぶことがある。 「気づかない方言」の一つとして、「あさっての次の日」を取り上げよう。共通語では、あさっての次の日はシアサッテ、その翌日が、ヤノアサッテである。しかし県内にはこの両者が逆転している地域がある。すなわち、あさっての次の日がヤノアサッテで、その翌日がシアサッテの地域だ。ごく大まかに述べると次の通り。▽アサッテ→ヤノアサッテ→シアサッテ=北信、東信、中信の松本地域▽アサッテ→シアサッテ→ヤノアサッテ=南信、中信の塩尻・木曽地域、東信の諏訪地方よりの地域。つまり長野県を南北にほぼ二分している。こちらは、トブと違って笑い話ですまない事態になることもある。 学生時代、「ヘラ(舌)が荒れた」と言って友人に笑われた経験がある。それまでヘラは共通語だと思っていたのである。マエデ(前)も方言だ。 皆さんにはこのような経験がありませんか。方言と知らずに使ってしまった経験をお寄せください。。。。。。。。。。。。。。。。。。(引用終わり)。。。。。。。。。。。。。。。。。途中“おやっ?”と思った。「ヤノアサッテ」って「ヤネアサッテ」じゃないの(親からはそう教わっていたし、まわりの大人たちもそう言っていた)?、今までずっとヤネアサッテって言ってきたけど・・・・考えてみればヤネアサッテとシアサッテってどんな漢字なんだろう? シアサッテのシはヤネアサッテ(3日後)の次だから4日後の四と決めてかかっていた。ここは北信ですから当然「アシタ→アサッテ→ヤネアサッテ→シアサッテ」です。しかしまぁ、これも方言だったとはね~ (^-^;; しかも地域によってずれてるとはね~。早速検索をかけてみまして、解決です。ヤノアサッテはヤネアサッテとも言うし、ヤナアサッテとも言うようで、ヤの漢字は「弥」。勉強になりました m(_ _)m“今の子は?”ご心配なく、こんな言い方はしません σ(^_^;)
2010.09.30
ネットでちょっと専門的なキーワードで検索をかけていると予期せぬ好解説に出合う。そんな時にいつもウズウズするのは例の(見やすくするための)再編集・製本化趣味。またそんな意欲を湧かせてくれるものに出合ってしまい、ここ数日それをやっています。今回は塾生用ではなく塾や学校の先生,親向きの内容。ま、言ってみれば自分+α用。「子どもの思考と言語システムの発達と脳」 -神経発達心理学序論-福岡教育大学教授、永江誠司氏の学校教育講座です。持っていたい知識がとてもコンパクトに。ありがたいことです。
2010.09.28
それは 腰砕け
2010.09.25
「お父さん・お母さんのための割り算講義」 、 昨夜DL版の発売を開始しました。以前このブログでシリーズ記事で書いたものを加筆・整理・補正したものです。かねてお知らせしてあったとおり、これに伴いそのシリーズ記事は削除させていただきました。一部に誤りが含まれていたためです。それをご指摘いただいた大阪のAさん、ありがとうございました。このDL版では訂正してあります。(表紙だけ違いますが、Aさんにお贈りしたものと同じです)また、そのシリーズ記事にコメントをいただいた皆様、コメントも一緒に消えてしまってごめんなさい。ここでお詫び申し上げます。早速ご注文をいただきました沖縄のYさん、ありがとうございました。 考える学習をすすめる会 理事長 城 内 貴 夫
2010.09.22
プリンターインク関連で昨夜から目につけていた品があった。インクカセットのICチップリセッター。今日大手量販店を三店舗回ったが、いずれの店にもそれが置いてなく、ネットで購入することに。ところで私は今までネットで何かを購入したことがない。いや、アマゾンで書籍を購入したことは何度かあるが、注文(入力)はすべてカミさんか娘にやってもらっていた。今回初めて楽天市場から自力で挑戦。う~ん、緊張する。何十人を前にする演説などでもまったく緊張しない私がなぜ?注文の入力画面ではよくわからず、注文相手先の会社に直接電話をかけて入力画面の解説をお願いしてしまった。女性の方だったが、素人の私のきくことに丁寧に応対してくれた。冷や汗までは出なかったが、入力を終え注文が完了したときは正直ホッとした。ベテランの方々って余程の肝の太さなのだろうか?量販店の値段とネットショップの値段をいろいろ比べてみるにネットショップの方がどれも圧倒的に安いではないか!入力方法もわかったことだし、これからはネットショップをどんどん利用していこう。
2010.09.17
いつも感心させられることが多いぽーこちゃん。お母さんの 「さんまは半分に切って入れてね~」の『半分に』が問題になった。体長方向か、それと直角方向か?直角方向のとき、あなたならどう答えるか?「自分だったら・・・・?」と考えると、この場合意外と言い方に適切な言葉が見つからない。ガチンコ理論派のぽーこちゃんはぽーこちゃんはぽーこちゃんはぽーこちゃんは 「頭から尻尾までをY軸だとすると、 X軸の方向で切るんですね?」 おみごと! \(^o^)/ くわしく知りたい方はこちら。 くまたろうさん、お借りしました m(v_v)m
2010.09.14
こちらへどうぞこちら私の楽天ブログには、ほとんど画像が貼れる残りがありません。ということで、写真を多用した記事はすべてアメーバに m(_ _)m
2010.09.14
時吉氏の英文法・単語解説を高校生の塾生に渡し始めた。メチャ評判がいい。特に「この単語がいいたいこと」は食い入るように読んでいる。“良いモノは良い!”ありふれた言葉だがやはり真実。昨日の日曜日は県の支部対抗囲碁大会団体戦(3人1チーム)。所属碁会所の最強チームの先鋒として出場。私は不調の2勝2敗。チームは大将・副将の活躍で2戦連勝の後、3戦目で私が勝っていれば決勝進出だったのに3目負け。(大将…勝ち,副将…負け)みなさん申し訳なし m(_ _)mってことで4戦目は勝って、結局22チームの中で3位でした。ふだん打ってないと、何が一番狂うかといえば「形勢判断」のカンかな?悪くないのに無理をしてしまう。3戦目の一番大切なところで3目負けた原因はそれ。普通によせていれば勝っていたのに・・・・。あとで主将に言われた。うさ晴らしはその後の飲み会で飲みながら打った碁。それに参加した最強メンバーに片っ端から勝利。さてさて、時吉氏のもののプリントアウト製本、まだ人数分終わっていないので早出して続行中です。
2010.09.13
あまりに長い間ブログを更新してなかったので何人かの方たちから“どうしたの?”というメールやお電話をいただき、つい今し方も恐れ多くもステップ長兄から“どうした?”というお電話をいただいてしまいました。足の方はもう9割がた完治で、一時はほとんど歩けなかったのが今は普通に歩けます。あっいけね、医者から“半月後に来い”と言われていたのがもう一ヶ月近く行ってない σ(^_^;)この半月近く何をしてたかと言うと、ちょうど中学生の英語サブノート後半ぶんが配布時期になり塾生の人数分のプリンとアウト製本に大忙し(過去形)。(インク代が・・・・うなぎ登り。とほほほ。)そのほかに高校生用の英語文法の素敵なサイトを見つけ、例の再編集・製本化の趣味で膨大なページ数を編集しておりました。時吉秀弥さん、ありがとうございます m(_ _)m自分の勉強用兼高校生の塾生用です。(ちゃこさん、終わったら製本化したものをお送りします)あと少しで終わります。ということで、ご心配いただいた皆様、“生きています”という経過報告でした (^-^)/
2010.09.07
写真多数のためアメーバにて。 こちらです (^-^)/
2010.08.23
この一週間、とにかくゆっくりしました 仕事をまったく考えなかったまるまるのお休みは初めて。休みの初日、遂にウン十年ぶりに保険証を持参して医者に行く。診察の後かなり強い薬を二週間ぶん出してもらい、“定期診断くらい受けなけりゃいかんよ!”とお説教をくらい、“はいはい”と頷くのみ 温泉も止められ、どこへも行かず(行けず)。だいたい、もう10日くらい風呂にも入らず毎日シャワーのみで過ごしています。この間、帰省した娘のリクエストでウナギを食べに かゞ井さん へ、そしてカミさんのリクエストで戸隠蕎麦のよつかどと黒姫のとうもろこし を食べに行ったくらい。かゞ井さんのうな丼は相変わらずサクサクでピカイチ。よつかどは初めてながら、戸隠蕎麦ではうずらやさんに次いで二店目のお気に入りになりました。数多くの戸隠蕎麦の店はあれど、好みの蕎麦に当たることはなかなか・・・・これからも新規開拓に精出すつもり。ほとんど毎日、午後~夕方まで碁会所に行って久方ぶりの囲碁三昧。落ちてた勝負カンが、強い六段に先で勝ち越すくらいまで復帰。夕飯には碁会所の飲み会の一日を除き、あとはすべてカミさんとビール。昼間エアコン無しの汗をかき、夕飯時のビールはやはり最高!てなことで、体調は普通を50点とすれば休み前の10点から30点まで回復したという感じかな(まだ普通状態には戻っていません)。秋、涼しさに向かう気候に合わせて少しずつ少しずつ・・・・。ともあれ“こんなに品行方正に過ごした休みは今までに無し”というくらい、おとなしく過ごした一週間でした さあ、今日から仕事仕事。溜まっていたメール、これからお返事しま~す!皆様のブログにも再びおじゃまします (^-^)/
2010.08.17
多くの方々より一足お先に、今日夏期講習を終了。明日からちょうど一週間、8/16(月)まで夏休みをいただきます。体にだいぶガタがきているのでオーバーホールします。メールチェックやブログ更新がどのくらいできるかわかりません(できないかも)。お休み明けからまた元気に再開できるように頑張ります。それではしばしの間 m(_ _)m
2010.08.09
講習、今日の中3計算問題から。(1) は典型パターンだからみんなささっとやってしまうのだろうが、意味が本当にわかっていて頭が柔軟なら(2),(3)も(1)と同じような問題。予めそれは言っておいた。(1)に毛をはやしたような問題なのでできるだろう、いやできないか? 急に試してみたくなって(2)と(3)を即興でつけ加えた(半分遊び心)。できたのは(2)が1人、(3)は全滅なのは予想外。生徒たちには(1)と(2)と(3)が全く別の問題に見えるらしい (-_-;;テクニックを使わずにただそのまま代入して計算しようとすればそりゃあできるのだがそれでできても普段の練習としてはあまり意味ないしねぇ。しかたなく解説したら皆一斉に“あっ、本当に同じような問題だ~!” だから初めから“これは3つ共1つの考えしか使ってないよ”ってことわっておいたのに 答え(反転させてください) (1)10 (2)9-√2 (3)7+8√2
2010.08.06
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