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2016年04月30日
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今日の午後、落語仲間からのメールでこのことを知った。

5月15日の放送で、満50周年(51年目に突入)を迎える
『笑点』。その翌週、5月22日の生放送スペシャルで、
歌丸師匠は『笑点』の司会を降りることに決めたという。

今後も「終身名誉司会(長嶋さんのマネ?)」として、
『笑点』には関わっていくことになるそうで、今月から
『笑点』の前に始まった、ミニ番組の『もう笑点』には
出続けるという。

第一報を聞いたときは「しょうがねえよなぁ…」としか


しかし、幼い日から見続けてきた、まさに『笑点』の
顔という存在がいなくなるというのは、本当に本当に
寂しいことだ。

昭和41年5月の第1回から出演している大喜利メンバーが、
これで全員いなくなってしまうわけだから…。

批判が来ることを覚悟で書くが、歌丸師匠の判断は
非常に正しいと思う。

「体力の限界」「これ以上スタッフやメンバーに迷惑は
かけたくない」と仰ったそうだが、確かにその通り。

メーン司会が、しょっちゅう体調を崩して休むなんて、
私はマズイと思う、やっぱり。



それで体力を消耗して、寿命を縮めて、本業の高座に
影響が出てしまったら何にもならないんだもの。

50年間(半世紀だよ!)回答者として、司会者として
メーンを張ってきたんだもの、もう十分やるべきことを
やり遂げたと思う、歌丸師匠は。



昨年の11月29日(日)の夜、私は新宿末廣亭で歌丸師の
高座を見ている。

板付きで、釈台を前に置いた姿での…若干痛々しさのある
高座だったが、マクラで『笑点』裏話をして笑いを取って、
スッと入った「紙入れ」が…。

口跡のシャープさ、艶っぽさ…痛々しさを完全に忘れる
絶品の高座。本当に驚いたのを覚えている。

そのあと、夏丸さんと「夏丸演芸館」の打ち合わせを
したってのは、ここでも書いたが、そのとき歌丸師の
高座のことを興奮して伝えてしまったくらい(笑)。

正直、今でも歌丸師匠は「巧い噺家」ではないと思う。

江戸弁ではなく標準語の落語で(談志家元曰く「先代の
桃太郎師匠の口調」とのこと)、話芸としてはさほどの
魅力はないと思っていた。

寄席の高座で笑いを取るのが不得手だから、あまり定席に
出ないで、「圓朝もの」「怪談もの」なんかに取り組んで
頑張ってこられたんだろうと…。

しかし、あの晩の「紙入れ」は違った。

「藝は枯れてはいけない」と思うが、歌丸師に関しては
枯れたことで巧さが5倍くらいになっていたと思う。

で、これはマクラで…長いな、本題に入るまでが(苦笑)。

高座が終わったあと、上記のとおり夏丸さんと会う約束を
していたので、私は末廣亭の前で待っていた。

すると、私が外に出て4分~5分も経たないうちに、
高座着のままの歌丸師匠が外に出てこられた。

私は愕然とした。

背中が曲がり、杖をつき、肩で息をしながら3人ほどの
前座さんに付き添われ、ゆっくりゆっくりと送迎車が
止まっている駐車場に歩いていかれたのだ。


「こんな満身創痍で高座を務めておられるのか…」


私は不覚にもその姿を見て、涙が出てしまった。

周囲は新宿三丁目の飲み屋街、若いカップルや大学生が
「あっ!歌丸さんだ!」なんて言っていたが、誰ひとり
サインや写真をねだる人はいなかった。

そういったことをさせない…というか、してはいけない
オーラが、歌丸師匠の周りにあったように思う。

私は駐車場に向かう歌丸師匠の背中に、ただ頭を下げ
小声で「お疲れさまです…」としか言えなかった。




そういう姿を見てる故、『笑点』の司会を続けていくのは
もう無理だろうと思っていた矢先、こうして自らが勇退の
決断をされたのは、本当に素晴らしいと思う。

木久扇師匠以下の大喜利メンバーは、寂しさや不安で
一杯だろうと思うが、無理に引き止めるのは野暮!

歌丸師匠の決断に、素直に拍手を送るべきであろう。

…だから、こんなこと言っちゃ何だが、当代圓楽師って
言動が江戸っ子っぽくないやね、結構。

なんか未練がましくウジウジしてて、目の前にいる
歌丸師匠の体調とかが見えてなくて、理想論ばかりを
言っているような…。

やっぱりレフト思想だからか?…って関係ないか(笑)。

とにかく歌丸師匠!50年間お疲れさまでございました!
これからは、寄席の高座で楽しませていただきます!

…明日は、これからの笑点メンバーを予測してみよう(笑)。





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最終更新日  2016年05月01日 21時52分04秒
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