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2018年03月21日
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カテゴリ: カテゴリ未分類


うろたえてしまった。

2001年という年も、多くの演芸関係者を失った年だったが、
今年がまた、何だかそうなりつつあって…ホント嫌だ。



最近「噺家らしい佇まいの噺家」が少なくなった…と思う。
特に私と同年代の若手。…夏丸さんみたいに、年がら年中
和服で通してりゃ話は別だが(苦笑)。

60代・70代のお師匠さん方は、当然のことながら「噺家の
佇まい」が、私服の状態(?)でも見えている。
そんな方々の中で、私が選ぶ「噺家らしい佇まい」の断トツ
1位だったのは、この師匠だった。

「だった」と過去形で書かなくてはいけないのが、書いてて
本当に悲しい。

立川流の至宝ともいうべき、飄々とした高座を我々に魅せて
くださっていた、立川左談次師匠が亡くなられた。享年67。

一昨年から、食道ガンで闘病していたのは勿論知っていたが、
ここまで悪くなっていたとは想像していなかったので…。



とにかく、この師匠の高座ぁ、軽く飄々とした…春風のような
空気が漂っていながら、常に観客を爆笑させるという、何だか
よく分からないが、物凄い噺家だったと思う。

初めて「立川左談次」の名前を認識したのは、小学生のころ。
月曜日の20時から、テレビ東京でやっていた、みのもんたが
司会の演芸番組の大喜利コーナーだった。

鈴々舎馬風師が、ダンプ松本みたいな格好して、悪い答えの
噺家を、ハリセンでボッコボコに殴るという、いま放送したら
クレームの嵐になりそうな大喜利(苦笑)。

そこで、桂米助・三笑亭夢之助・柳家権太楼・笑福亭鶴光と
左談次師の5人でレギュラーメンバーだった。

落語ファンになってからは、何度も生の高座を見たっけ。

そして、2011年10月末に池袋の『ライオン』(ビアホール)で
開かれた「白山雅一先生を送る会」で、このとき限りだったが、
挨拶させていただいたことがある。



よく聴いたのは「町内の若い衆」。この噺で観客を爆笑の渦に
叩き込める噺家は、左談次・権太楼の2人だけだったと思う
(個人の意見です)。

あと、よく演ったのを見たのが「読書日記」というネタ!!

これは、本を1冊持って高座に上がり、その本の笑いどころを
抜粋して読み、ツッコミを入れていくというもの(笑)。

今でも覚えているのが、新宿末廣亭の余一会に出た際に演った
林家こぶ平(現・九代目正蔵)著の『通になりたい』という本に
ツッコミを入れまくったとき!もう、末廣亭の桟敷で腹ぁ抱えて
涙ぁ流して笑い転げたのを、今でも覚えている。

…ツッコミの中身は、何にも覚えていないけど(苦笑)。

でも、ひとつ間違うと「ただの公開悪口」になってしまうのを、
上手く笑いに転化するテクニックは絶妙だった。
抜粋する箇所の見極めの巧さと、これ以上悪く言ったら洒落に
ならない、そのギリ手前で止める悪口(?)が、まさに至芸と
言っていいものだった…と思う。

ただ、食道ガンで闘病されてから、どういうわけか生の高座を
拝見するチャンスに全く巡り会えなかった。
これはもう、ホントに「痛恨の極み」としか言いようがない。

最後に見たのは2014年11月22日、有楽町のよみうりホール・
「談志まつり」昼の部主任での「五人廻し」だったかと思う。
もう4年は生高座を見てなかったのか…(涙)。

主任ながら、いつも通りのさっぱりした高座で、暖かい空気が
客席に流れていたのを覚えている。あのときは、当たり前だが
非常に元気だったのに…。

そして、この師匠は…いろいろ障壁はあっただろうが、やはり
寄席の高座に戻るべきだったと思う。ああいう飄々とした味は、
寄席の高座で、より光り輝いただろうと思うから。

談四楼師前の…落語協会で修業を積んだ談志門下の師匠方は、
やっぱり不快に思う人がいたとしても、落語協会に(客員でも
いいから)戻すべきだったのではないだろうか?

あと、一度でいいから、桂才賀師匠とやってた『浪曲子守唄』の
新舞踊(??)を見てみたかった。ビデオは持ってるけど。



談志家元亡きあと、左談次師の門下になった立川談吉さん。
第二の師匠も失った、談吉さんの心中察するに余りある(涙)。

実は、7月27日(金)にやる落語会、初めて談吉さんに出演を
お願いしていて、ここ数週間、いろいろとメールでやり取りを
していたのだが、こんな事態になっていたなんて思わず…。

来月初めに、打ち合わせをする予定にしてるのだが、そのとき
お詫びをしておかなくてはならんね、これは。

左談次師匠、長い間お疲れさまです。ありがとうございました。
そして、食道ガンとの大変な闘病、本当にお疲れさまでした。

心からご冥福をお祈り申し上げます。






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最終更新日  2018年03月22日 10時13分03秒
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悲しくて寂しくて  
コンロン さん
何気にトレンドワードを見て、「立川左談次」とあった時全身が凍りつきました。
今までの人生のどの著名人の死よりもショックだったのは自分で調べ時間を作りお金を出して、ツバの降りかかる位置でその至高の高座を体感したからだと思います。

上野広小路亭の最前列で何時も感じたのは巷間言われているひょうひょうとした芸、フラがある芸人というものではなく
「この人は誰よりも基本の基本に忠実なんだな」
というものでした。
談志師匠の本に書いてある落語の基本そのまま。怖いくらいに。談志信者なんでしょうね。

申し訳ないけど自分のことしか考えない芸人の多い立川流にあって(自称売れっ子の人達)常に他人が快適であること、談志師匠の言う基本に何処までも忠実であった人というのが自分にとっての左談次師匠でした。
全てが印象に残る高座でしたが、上野広小路亭で語る「五人廻し」は自分が自分の人生で落語に求める世界観そのものでした。

今立川流の噺家さんは続々と客員として末廣亭に出演されていますが左談次師匠は求められても出演しなかったんじゃないかなと思います。
談志師匠の作った立川流に対して最後まで義理を立てたと。そういう人です。
そう考えると3月末廣亭の立川流の余一会をなくした6人の元理事達は左談次師匠と対極の所にある人達なんだなあと思ってしまいます。
長々とすみませんでした。
仕事中も師匠の顔が浮かんできてしまって、こちらで発散してしまいました。 (2018年03月22日 21時51分23秒)

Re:悲しくて寂しくて(03/21)  
suudarabushi  さん
コンロンさま

返事が遅くなって失礼いたしました。コメント拝読いたしましたが、私の追悼文の1000倍は見事な名文ですね!自分のブログが稚拙で、恥ずかしいです(苦笑)。


>申し訳ないけど自分のことしか考えない芸人の多い立川流にあって(自称売れっ子の人達)常に他人が快適であること、談志師匠の言う基本に何処までも忠実であった人というのが自分にとっての左談次師匠でした。
全てが印象に残る高座でしたが、上野広小路亭で語る「五人廻し」は自分が自分の人生で落語に求める世界観そのものでした。

「五人廻し」は、本当に良かったですよね。コンロンさまのおっしゃるとおり、本当に「落語の基本に忠実に」お演りになる師匠だったと思います。


>今立川流の噺家さんは続々と客員として末廣亭に出演されていますが左談次師匠は求められても出演しなかったんじゃないかなと思います。
談志師匠の作った立川流に対して最後まで義理を立てたと。そういう人です。


ただ、才賀師匠が主任の鈴本なんかで、お出になったことがあったんですよね。そのときに、例の「浪曲子守唄」を踊った(つうか左談次師匠はおんぶされてるほうですが)らしいんですよ。それを生で観られなかったのが痛恨です。

あっ!もう既にお読みになったかもしれませんが、堀井憲一郎さんが、好楽師の例の件で、実に見事なコラムをお書きになってました。これが、もう全てと言い切っていいくらいの。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180314-00054819-gendaibiz-bus_all (2018年03月23日 23時24分38秒)

すみません  
コンロン さん
悲しすぎて左談次師匠よりも酔っ払って書き込ませていただいたので、感情的になってしまいました(いつものことですが)
理事の6人の中にしっかり左談次師入ってますもんね。
自分が言いたいのは末廣亭との関係を悪くした理事と左談次師と大の仲良しのキウイ師を立川流寄席から干した理・・・。やめましょうね(笑)

才賀師と。そうでした。自分もなんで見に行けなかったのか。本当に行きたいものには行っておかないと後で酷い後悔をすることになりますね。
人生で初めて「つまらない世の中になるな」と思いました。

読みました(笑)落語界にお金を落としている層にとってはこの記事で決着がついたような感じですね。忖度を3つ重ねて生き残れる世界という言葉は堀井さんだけのフレーズですね。脱帽です。それと一之輔師も勇気をもって拡散されたのにも脱帽です。カッコイイ。たけ平さんはしばらく頭が上がらなくなるかも(笑)

しかし前座さんとかに説教してるジジイとかたまにいますよね。そういうジジイ「正蔵は器が小せえ」とか何人も言っているんですよ。呆れましたね。
堀井さんの功績は本当に大です。 (2018年03月24日 12時33分36秒)

Re:すみません(03/21)  
suudarabushi  さん
コンロンさま

返事がまたまた遅くなって申し訳ございません。酔っ払ってお書きになったとは思えぬ、名文章ですよ、これは。ちょっと多方向に敵を作る感じもありますが(苦笑)。


>才賀師と。そうでした。自分もなんで見に行けなかったのか。本当に行きたいものには行っておかないと後で酷い後悔をすることになりますね。
人生で初めて「つまらない世の中になるな」と思いました。


ホントですね。才賀師の芝居のとき、確か一席やってるはずです、鈴本で。おんぶされて出てきただけじゃないかと(笑)。なおさら後悔しまくりですわね、これは。
今日(3月25日)らくごカフェで、左談次師のそんな話をマニア同士でしましたよ。


>読みました(笑)落語界にお金を落としている層にとってはこの記事で決着がついたような感じですね。忖度を3つ重ねて生き残れる世界という言葉は堀井さんだけのフレーズですね。脱帽です。それと一之輔師も勇気をもって拡散されたのにも脱帽です。カッコイイ。

ホントは、もう少し突っ込んだ情報を私は聞いているのですが、さすがにそこは書いてませんでしたね(笑)。まあ、それを書いたらますます大騒ぎになりますから、伏せなきゃしょうがない(苦笑)。


>しかし前座さんとかに説教してるジジイとかたまにいますよね。そういうジジイ「正蔵は器が小せえ」とか何人も言っているんですよ。呆れましたね。


それ、どこで言ってましたか(苦笑)?私の周りには、そういう意見の人はいませんでしたが…。

コンロンさまも、そういう「落語通ぶった人非人のうわ言」に耳を傾けないほうがいいです。こっちの体調が悪くなるだけですから(笑)。ただ単に、海老名一家の悪口を言いたいだけなんですよ、そういう輩は。

そういう偉そうなバカどもは、ほっといても近いうちに息絶えますから大丈夫ですよ。現に「志ん朝師のみ礼賛・談志全否定」の人、ここ10年で減りましたもの(笑)。 (2018年03月25日 22時57分15秒)

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