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2018年04月11日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「狂気」を含んだ魂と眼と持った、最後の藝人だったと思う。

「破天荒な生き方」というところで「東の談志・西の可朝」と
言う人もいるが…。

談志家元は、作為的に「狂気」を無理して自己演出してたと
いう感じだったが、可朝師匠は…全く自己演出がなかったとは
言わないが、なんか「持って生まれたもんが狂気を含んでる」
感じがあった。

噺家として、タレントとして、あるときはギャンブラーとして、
あるときは犯罪者として(苦笑)、本当~に波乱万丈の生涯を


急性肺線維症が死因とのこと。享年80。

あれだけ(良きにつけ悪しきにつけ)破天荒で、何をするにも
目立っていた人なのに、静かにひっそりと旅立たれたってのが
意外な感じを受けた。

2月号の『東京かわら版』の巻頭インタビューが可朝師だったが、
随分と風貌が変わってしまい「歳ィとったな…」とは思ってたが、
亡くなるほど体調が悪いとは思ってなかった。だから訃報を聞いて
結構驚いたのが、正直なとこ。




私は二度だけだが、生の高座を見ている。

今となっては、本当に財産だし、いいものを見られたという


その生で見た二度の高座とも、作家で演芸評論家の吉川潮氏が
関わっていたのは、何かの因縁かねェ(笑)?

一度目は新宿末廣亭の3月余一会、吉例だった「三派連合落語
サミット」のとき。何年前だか失念してしまった(苦笑)。

少なくとも、10年は経っているかと思うが…。


思っていた。そしたら市馬師に 「ダメだ!絶対に夜の部もいろ!
可朝師匠を末廣亭で見られるなんて、もう滅多にないチャンス
なんだから!」 と言われたのだ。

…今となっては大正解(笑)。あれを逃したらエラく後悔する
ところだったろう。市馬師の言うことを聞いといてよかったヨ。

可朝師は夜の部の中入の出番。そしたら『ゲイシャ・ワルツ』の
出囃子で、扇子広げて、踊りながら高座に上がってきた(笑)。

カンカン帽にメガネ、口ひげ。そして粋な着こなしの和服姿。
…どう見たって、マトモな人じゃない(笑)。

座布団に座ってからが、またスゴイ!饒舌なのかと思ったら、
これがあんまり喋らないのだ。

「いや…もうね…ホンマに…ホンマですわ」みたいなことを
延々言い続けて、10分ほどでサラッと『秘伝書』(東京で言う
『夜店風景』)演って降りちゃった…(笑)。

そのエンディングで、その日の出演者で楽屋に残っていた人が
出てきた際、もう一度出てきて『嘆きのボイン』を、ひとっ節
歌われて、客席がヤンヤの大喝采になったのは覚えている。




もう一度は、2012年5月26日。こっちは明確に覚えている。
浅草木馬亭での「川柳川柳・月亭可朝二人会」!

この直前、何かの落語会で日本橋劇場に行ったとき、客席で
吉川先生に会ったら「こういう会があるんだけど、来ない?」
と誘われたのだ。タダでチケットもらって(笑)。

この会は凄かった!ちゃんとギター抱えて『嘆きのボイン』も
歌ったし、米朝師の高弟として本寸法の「住吉駕籠」も演った。
これに物凄く感動したのが印象に残っている。

川柳師、吉川先生と3人での鼎談でのギャンブル話(ここには
書けないレベルの話!)も物凄かったなぁ…。




昨今はコンプライアンスだの何だのがあって、結構好き勝手に
生きることは禁止されている状況に等しい。

どう考えたって、清廉潔白に生きてなさそうな輩が、有名人が
浮気だの何だのする度に、匿名をいいことに”自らに火の粉は
かからない集団イジメ”をネット上で展開しているわけで。

可朝師の死去により、「こういう生き方が許される藝人」は
絶滅したということになるだろう。

…可朝師が、関西で許されてたかどうか知らんがネ(笑)。

浮気に賭博にストーカー。選挙に出た際の公約は「一夫多妻」
「銭湯の男女の仕切りをなくす」(笑)。それが月亭可朝!

もう…ちょっと、真似しようったって無理でしょ、これ(笑)。
また日本の演芸界が少し寂しくなり、凄くつまらなくなった。

月亭可朝師のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。





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最終更新日  2018年04月12日 10時03分12秒
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