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2007年02月11日
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テーマ: 統一運動(71)
カテゴリ: 第8章


 単独会談の日になった。四月十一日である。明るく晴れた、雲一つない澄んだ天気であった。
 朝十時に、文鮮明先生御夫妻はソ連政府が用意したリムジンに乗られ、前の席には私がお供をして乗った。そして、後ろのバス一台には世界各国の前(元)職大統領・首相二十八名が乗った。
 十時ちょうどにわれわれはクレムリン宮殿の奥深くに入った。大統領執務室がある庁舎の前で全員が下車し、大きな会議テーブルがある会議室に案内された。文先生と令夫人は一番前の席に座られ、通訳のために私が隣の席に座り、その両側にテーブルを囲んで前職、元職国家元首たちが座った。
 まもなく、ゴルバチョフ大統領が微笑を浮かべながら登場した。彼はヤコブレフ共産党政治局員、「プラウダ」紙編集長・共産党中央委員会書記であるイワン・フロロフ氏、そして秘書室長、速記士、通訳らを連れて入って来た。一斉に拍手で大統領を歓迎した。初めて実物のゴルバチョフに会う瞬間であった。
 ゴルバチョフ大統領はまず世界言論人会議と世界平和のためのサミット評議会、そしてラテン・アメリカ統一連合国際会議が同時にモスクワで開かれるようになったことを高く評価しながら、文鮮明先生に感謝の意を表した。
 次に彼は、グラスノスチ、ペレストロイカの成功について説明を始めた。大統領は、「ソ連社会は今、再編の段階から具体的に行動する時期に来ている」「この気運に乗って、今からは抜本的改革を進行したい」と決然と語った。また、「今われわれは新しい世界秩序の構築に進出した」と述べて、未来への自信感を表明した。彼はロシア語で話し、英語に通訳された。
 大統領の言葉が終わると、文鮮明先生が口を開かれた。
「大統領は写真やテレビで拝見するよりもずっと若く見えて、ハンサムでいらっしゃいます」

 大統領は、
「実を言うと、激務にあまりに苦しめられるので、年を取るのも忘れていました」
 と冗談で応酬した。再び文先生は、
「世界各国の高名なこの代表団を代表して、ゴルバチョフ大統領に敬意と賛辞を申し上げます。われわれがモスクワでこのたび会議を開催することになったのも、ひとえに大統領が遂行しておられる『ペレストロイカ』政策を理解し、支持して、これを全世界に宣伝して差し上げるためなのです」
 同席した二十八名の貴賓たちが皆、拍手をして賛同の意を表した。文先生は続けて、
「私はこの席を借りて、全体を代表して贈り物を準備しました。これはわが祖国韓国が産する白色大理石の壺に龍を彫刻した芸術品です。白色はわが民族『白衣族』の象徴であり、龍は東洋哲学では富貴、権勢、栄光を象徴します。大統領はこれさえあれば、難局をすべて切り抜けて余りあることでしょう」
 大統領は立ち上がって、文先生御夫妻と並んでカメラの前に立ち、この大理石の壺を受け取って記念撮影しながら、「スパッシーバ、スパッシーバ」を繰り返し、
「私はこの大理石の壺さえ持てば、後は他にやることがなくなりましたね!」
 と軽妙なジョークを放った。
 再び、全参席者が拍手大笑する和気あいあいとした雰囲気になった。
 以上で頂上会談の第一幕が終わった。その時間は約一時間三十分ほどであった。





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最終更新日  2007年02月21日 17時56分10秒 コメント(1) | コメントを書く


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