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開催日:2023.3.11(土) 14:00開演
場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール(320名収容)
福川伸陽ホルン・リサイタルへ行ってきました。
プログラム
前半
1.G.カサド
親愛の言葉
2.C.ツェルニー
アンダンテとポラッカ
3.J.ヴィトマン
Air(ホルン・ソロ)
4.Y.ボウォン
ホルン・ソナタ 変ホ長調 作品101
第1楽章 モデラート・エスプレッシーヴォ
第2楽章 ポコ・レント・マエストーソ
第3楽章 アレグロ・コン・スピリート
後半
5.L.バーンスタイン/小林健太郎 編
ウエスト・サイド・ストーリー
アンコール
6.ラフマニノフ
チェロ・ソナタ~第3楽章
レポート
親愛の言葉
リサイタルのオープニングは曲に独特の勢いを感じるこちらの楽曲となりました。曲目解説によればチェロ奏者のカサドが恩師カザルスに捧げた楽曲とのことで、尊敬の念を基軸として畏怖などの想いもあったのかなというところです。演奏後に福川氏から自らの師である上田市出身の丸山勉氏にもふれ、若い頃は怖かったが、今は同じプロフェッショナルとして和やかにコラボすることもあるとのことで、上田市でのリサイタル開催という地理的な縁もひっくるめた想いが演奏で表現されていたのかなという印象がありました。
アンダンテとポラッカ
ツェルニーと言えばピアノの練習曲を多く残したことでも有名とのことで、それに絡めて本日のピアニストである新居由佳梨氏へのリスペクトと、この曲ではピアノの演奏に注目して下さい!というお話がありました。曲目解説によればツェルニーは、ホルンとピアノのデュオ曲を5曲残しており、このアンダンテとポルカは5番目に完成した楽曲とのことで、ある意味ツェルニーが培ってきた曲作りの集大成とも言うべき内容だったのかなと感じました。
Air(ホルン・ソロ)
いわゆる現代曲ですが、事前に行われた関連プログラムのアナリーゼワークショップにて丁寧な解説があり、その中で福川氏からクラシックは良くも悪くも聴き手に決まった曲のイメージを発信する音楽だが、現代音楽は、聴き手が自由に曲を想像することができる自由度の高いものというお話があり、そんなことから聴く際には、頭をカラッポにし、入ってくる音からいろいろなことを自由に想像して感じることを意識してみました。
ホルン・ソナタ 変ホ長調 作品101
曲目解説によれば、保守的ではあるがロマン派の流れをくむ旋律と和声が織り成す色彩の彩が近年は再評価の機運も高いとあり、聴いてみた印象とすれば、とても安心して聴いていられる感じがあり、加えてホルンの音色の魅力が存分に展開されていて、これぞホルンソナタの魅力と感じるところがありました。
ウエスト・サイド・ストーリー
曲目解説によれば1957年の初演以来、ミュージカル史上屈指の傑作との評価を持つ作品とのことで、それだけに演奏機会も多く、私自身もこれまでに何度か聴いたり演奏したりと馴染みがありました。ということで、この曲がリサイタルの演目に挙がってどんな好演が聴けるのかと楽しみにしていたところですが、内容は期待のはるか上を行くもので、場面ごとに福川氏の情景を語るナレーションが入り、それまでなんとく音楽先行で知っていたウエスト・サイド・ストーリーのストーリーの部分をしっかりと知ることができ、曲の理解を深めることができました。
チェロ・ソナタ~第3楽章
アンコールは、クールダウン的な印象のこちらの楽曲になりましたが、楽しかったコンサートの余韻を楽しみつつ、福川氏のホルンの音色を最後の1音まで堪能させていただいた次第です。
まとめ
2022年度のサントミューゼのリサイタルシリーズの締めくくり公演となりましたが、アナリーゼワークシッョプ、地域ふれあいコンサートと3公演セットで楽しませていただき、さらに今回は時に福川氏の演奏だけでなく音楽的なお話や世間話までたくさん聴くことができて、より親しみを感じるところとなりました。