演 奏 会 の 旅

演 奏 会 の 旅

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

元帥閣下

元帥閣下

Comments

元帥閣下 @ Re[2]:2013 柳町中学校吹奏楽部演奏会 第3部(10/16) ぅ〃*さん 演奏会お疲れ様でした! 10月1…
ぅ〃*@ Re:2013 柳町中学校吹奏楽部演奏会 第3部(10/16) 2014.10.12(ホクト文化ホ-ル.中…
ぅ〃*@ Re[1]:2013 柳町中学校吹奏楽部演奏会 第3部(10/16) わざわざお返事ありがとうございましたっ!…
元帥閣下 @ Re:2013 柳町中学校吹奏楽部演奏会 第3部(10/16) ぅ〃*さん、詳細なレポートありがとうござ…
ぅ〃*@ Re:2013 柳町中学校吹奏楽部演奏会 第3部(10/16) はじめましてっ…でいぃのかな〃 柳町中学…
July 27, 2024
XML
カテゴリ: 吹奏楽

場所 :上田市交流文化芸術センター サントミューゼ小ホール(320名収容)

南紫音ヴァイオリン・リサイタルへ行ってきました。

プログラム
前半
1.A.シモネッティ:マドリガル
2.F.クライスラー:シンコペーション
3.G.フォーレ:夢のあとに
4.S.プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.80
  第1楽章 アンダンテ・アッサイ
  第2楽章 アレグロ・ブリュスコ
  第3楽章 アンダンテ


後半
5.A.ヘルト:フラトレス
6.C.フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
  第1楽章 アレグレット・ベン・モデラート
  第2楽章 アレグロ
  第3楽章 「レチタティーヴォ-ファンタジア」ベン・モデラート
  第4楽章 アレグレット・ポコ・モッソ

アンコール
7.C.ドビュッシー:美しい夕暮れ

レポート
マドリガル
まずは挨拶がわりに1曲…という風情で優雅でヴァイオリンの美しい音色が際立つ感のあるこちらの楽曲でリサイタルがスタートしました。

シンコペーション
愛の喜び・愛の悲しみ・美しきロスマリンなどでおなじみのクライスラーの楽曲ですが、曲目解説によればラグタイム風の軽妙なリズムと洒脱なハーモニーが特徴の一曲とのことで、少し毛色は違うものの、聴き進むとどこかクライスラーの音楽の香りを感じるところがありました。

夢のあとに
フォーレの代表曲の1つですが、この曲のカラーを一言で例えると「絶望」がイメージされ、どうしてこんなにも悲しくて寂しい調べなのだろう…。と感じるものがありました。南氏より今回のリサイタルのテーマは光と闇とのお話があり、プログラム構成的に大曲ソナタでそれをグラデーションしているのはわかっていましたが、小品でもそれを感じた次第です。

ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.80
今回のリサイタルテーマ「光と闇」の闇を表現するソナタの位置づけでの演奏となりました。曲の入りはまさに世界の終わりを連想させるようなドロドロした感覚があり、ともすれば子供が恐ろしくて泣いてしまうのではなかろうか?という程、闇を感じたひとときになりました。楽章が進むと嵐のような場面もあり、その情景描写があまりにもリアルだったので、最後まで聴き終えた時、南氏がアナリーゼワークシッョプで語っていた「1本の映画を見終わったような感覚」を身をもって感じることができました。

フラトレス
おおよそクラシック音楽は作曲者がこの世にいない場合が多いですが、この曲を作曲したペルトは今年89歳という高齢ながら健在であり、演奏家の間ではペルトに会ったことがあるという方もちらほらいる模様で、南氏もそのことについて私たちと同じ時代を生きる作曲家とのお話をされていました。曲は、クラシックとはいえどこか現代曲風で、執拗に繰り返されるフレーズなどは、別次元の音楽のようにも感じられ、ある意味シンセサイザーやコンピューターミュージックを彷彿とさせるものがあり、生身の音楽家にこれを演奏させるというのは酷ではないかという感覚もありましたが、淡々としかも正確に演奏するお二人の技量の高さを感じることとなりました。

ヴァイオリン・ソナタ イ長調
今回のリサイタルテーマ「光と闇」の光を表現するソナタであり、さらに南氏よりサントミューゼ10周年のお祝いの気持ちを込めて演奏するとのお話もあって、特別感のある演奏になりました。人気曲ではありますが、これまで私自身はあまり拝聴する機会が無く、2022年に3回(千住真理子氏による演奏、野口万佑花氏・岩井志帆氏・西田遼太郎氏による楽章別のヴァイオリンとフルートでの演奏、小田雅氏・平野友理氏による楽章抜粋演奏)聴いてちょっとしたマイブームになったものの、2023年は0回で対比して聴くには間が空いてしまったこともあり、その分初めて聴くような新鮮さをもって楽しむことができました。

美しい夕暮れ
アンコールは、ドビュッシー版夕焼け小焼けとも言うべきこちらの楽曲でしたが、演奏に先立って南氏が歌詞を朗読するという場面がありました。歌詞としては、限りあるこの世でのひとときを思い切り楽しもうといった意味が込められており、改めて一日一日を有意義に過ごさなくては!との想いを強くしたひとときになりました。

まとめ
サントミューゼのアーティストインレジデンスの企画として、2週間に渡って地元の小学校のクラスコンサート、2回の公民館コンサート、アナリーゼワークシップを経ての締めにあたるリサイタルでしたが、今回一般向けに開放されている公民館コンサート2回とアナリーゼワークショップと3度に渡って南紫音氏と秋元孝介氏と同じ時間を共有することができ、感覚とすれば知り合いのコンサートに足を運んでいるような親しみがあって、これこそレジデントアーティストの一番の魅力ではないかと改めて感じました。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  July 28, 2024 06:46:06 AM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: