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開催日:2026.6.3(水) 18:30開演
場所 :長門町民センター 集会ホール
サントミューゼの上田地域定住自立圏連携事業 山崎由貴 ユーフォニアム・コンサート in 長和町へ行ってきました。
プログラム
1.E.エルガー:愛のあいさつ
2.L.デンツァ:「ナポリ」フニクリフニクラによる変奏曲
3.E.エルガー:ロマンス Op.62
4.V.モンティ:チャールダッシュ
5.P.スパーク:イナのためのうた
6.P.スパーク:パントマイム
アンコール
7.成田為三:浜辺の歌
レポート
愛のあいさつ
オープニングはヴァイオリンやチェロのコンサートでは愛のあいさつでのスタートとなりました。まずはユーフォニアムの金管楽器としての柔らかな音色と山崎氏の演奏スタイルをこの名曲で感じさせていただきました。
「ナポリ」フニクリフニクラによる変奏曲
おなじみのフニクリフニクラを少しづつ難しくしてゆくという変奏曲で、このスタイルは基本となるモチーフがあり、そのモチーフを繰り返す都度、脚色・変化させてゆくというのは、バロック時代から続く音楽の手法そのものであり、モチーフが繰り返される都度、音符が増えてゆき、山崎氏の超絶技巧ぶりに圧倒されたのははもちろんですがプロの奏者としての確かな技量を目の当たりにしたひとときになりました。
ロマンス Op.62
山崎氏よりエドワード・エルガーといえば?ということで、オープニングで演奏した愛のあいさつや威風堂々の話題が挙がり、そんな中でもこんな歌心のある曲もあるということでロマンスの紹介がありました。私の中では、エルガーの三大名曲の一角としてエニグマ変奏曲のニムロッドも思い浮かんだところではありましたが、そんなエルガーの歌心満載の楽曲を、ユーフォニアムのしっとりした音色で存分に楽しませていただきました。
チャールダッシュ
弦楽器ではおなじみのチャールダッシュですが、その音符の細かさから管楽器での演奏は困難を極める…過去にクラリネットで1回だけ聴いたことはありましたが、木管楽器に比べてさらに難易度が高いと思われる金管楽器でこの曲に挑戦ということで山崎氏から「ちょっとユーフォニアムでは無理かなと思ったんですが、挑戦します!」という力強い宣言があり、その超絶技ぶりを目の当たりにし、度肝を抜かれたひとときになりました。
イナのためのうた
ここからはユーフォニアムのために書かれた楽曲を演奏するということで、山崎氏の同級生に伊那市出身のユーフォニアム奏者がいて、この曲は伊那のためのものと言い張っているというお話がありました。まさしく題名はその通りなので、親日家のスパークだけにもしかして本当に伊那をモチーフにして書いた曲なのかとAIに聴いてみたら「ニュージーランドのユーフォニアム奏者、リキ・マクドネルの委嘱によって作られました。「イナ(Ina)」とは、彼が当時亡くしたばかりだった妻の叔母の名前を指しています。」とのことで、伊那と関係は無かったのですが、それはそれとして山崎氏とすればこの曲は長野県の曲としてとらえており、上田でのそばを食べた話などを交えつつ、私も伊那の風景を想像しつつ楽しませていただきました。
パントマイム
ユーフォニアムの王様とも言うべき楽曲ですが、山崎氏が中学生の頃にこの曲と出会い、プロを目指したきっかけとなった曲というお話がありました。ユーフォニアムでできることをすべて詰め込んだ曲とのことで、私も過去に吹奏楽をバックバンドとするコンチェルト形式でこの曲を聴いた記憶がありましたが、今回は至近距離で伴奏がピアノのみというソロの演奏が際立つ形でじっくりと堪能させていただきました。
浜辺の歌
アンコールは、ここまで無かった日本の歌の演奏となりました。この曲を聴いてユーフォニアムの音色と日本の歌はとても相性が良いという印象を受け、改めて日本人で良かったな…という想いがわいてきました。
まとめ
上田地域定住自立圏連携事業ということで、上田市に隣接する自治体の中で毎年1回地域ふれあいコンサートに準ずる形で行われる60分のコンサートの今年度の第2回目になりますが、この長門町での公演を拝聴するのは私自身3回目で、ホールの構造としてステージの背面がガラス張りになっていて解放感があり、今回は季節柄、ちょうど日没の時間とマッチングしてステキなグラデーションが楽しめた次第です。そして山崎氏の演奏を聴くのは初めてでしたが、ユーフォニアムの紹介でホースと漏斗を使って楽器の音を出るしくみを紹介するなど、聴き手をより楽しませてくれる工夫や、この60分のコンサートの中で超絶技巧を要求される曲を3曲も演奏するなどプロ奏者としての確かな実力も存分に感じ、またどこかで機会を作って是非その演奏を拝聴してみたいという想いを強く持ちました。
