温故知新

2009.05.28
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娘には内緒なのだが、実は、からくりがあった。
いかにも今日。
どんなに小学校に遅れても娘に手を貸さない、的な書き方を昨日したのだが、
今日は耳鼻科の予約を朝一にしていて、それが終わってから遅刻して行くことになっていて、小学校へは連絡済だったのだ。
いつもの朝よりは1時間ほど余裕がある。
自分一人では何も出来ないことを、娘に感じて欲しいのだ。

朝。
目ざましがなったら娘は起きて下りてきた。
昨日のことは覚えているようだった。

何かを感じてはいるようだが娘はソファに座って動かない。
それでも声もかけずにいたら、娘は心配そうに、
「きょうから、あるいていくの?」
「小学校と、△△は秋になるまで車で送っていく、ってお約束になっているからね。
△△が行こうって言ったら、車で送っていくよ。」
「そっか。」
と、安心そうに、ダイニングテーブルについて朝食を食べはじめた。

息子の支度ができたので保育園へ行こうとすると、
「△△は?」
「だって…」
と、時計を目の前に置いて、

「でも、8じ15ふんまでにいけばいいんだよ。」
「だとしたら10分には家をでないと。あと5分で支度できる?
まだ着替えもしていないでしょう。時間割は合わせたの?昨日、宿題したの?」
「…あっ…」
娘はテーブルの下にもぐりこんでしまうほど体を小さくして一言。

「それ、ズルじゃん。体もどこも悪くないのに。ズル休みじゃん。」
「…」
「ねぇ。ピアノだって一日弾かないと次の日、もっと弾きたくなくなるでしょう。
次の日も弾かないと、その次の日、もっともっと弾きたくなくなってるでしょう。
それと同じで、ズル休みしたら、明日はもっとズル休みしたくなるんだよ。
明日もズル休みしたら、どんどんどんどんズル休みしたくなるんだよ。」
「……」

私は椅子から娘を下ろして、自分と視線を合わさせた。

「△△はね。まだ子どもだから一人で出来なくて当たり前なんだよ。
△△が悪い子だったりダメだから出来ないんじゃなくて、子どもはみんな出来ないの。
だから、大人に教えてもらったり助けてもらったりして、
ちょっとづつ素敵な△△ちゃんに成長していくんだよ。
いつか、本当に『言わないで』『分かってる』△△になれる日が来るから、大丈夫だから。」
「だいじょうぶ?すてきな△△になれる?」
「うん。なれるよ。でも…今のままではダメ。」

分かるかどうか分からなかったけど、私は必死に娘に話した。

子どもは大人に助けてもらったり教えてもらったりして、少しづつ大人になっていく、こと。
小学校では、その大人は、学校の先生だってこと。
子どもはいっぱい間違えて、怒られて、それが当たり前だ、ってこと。
そういうときは、ごめんなさい、をして、大人に助けてもらったり教えてもらって、
そうやって素敵になっていくんだ、ということ。
△△は昔は▲▲(息子の名前)みたいだったけど、少しづつ練習して、自分で靴をはけるようになったし、着替えもできるようになったんだから、
少しづつ練習していけば、なんでもできるようになれる、ということ…などなどなど。

「△△はさ。教室の後ろに行って寝ころんじゃって、本当は困っていたんでしょう。
戻りたくてもどうやって戻っていいか分からなくて、一人で寂しかったんでしょう?」
と、最後に言うと、
「ママ…△△がさみしかったのがわかるの??」
と、抱きついてきた。
「分かるよ。だって、ママは大人だから。大人はね。子どものことを考えたり、
助けたり、教えたりしてあげられるんだよ。大人と子どもは違うの。
だから、大人に『分かってるよ』とか『言わないで』とか言ってはダメ。
子どもは分からなくて当たり前なんだからね。『教えて~』って言えばいいんだよ。」
ママにも、学校の先生にもね、と、付け加えた。

あと、先日の心療科の医師のアドバイス、
『問題行動であればあるほど、思いっきりハードルを下げて、出来たら褒めてあげる』
を、思いだし、
「一旦、教室の後ろに行っちゃったら戻ってこれなくなっちゃうから、
戻ってこれないと、また寂しくなっちゃうから、席を離れることだけはしないでね。
それだけママと約束できる?」
と聞くと、大きくうなずいた。
「じゃあ、ママが手伝ってあげるから学校へ行こう。
子どもなんだから、大人に言われてやればいいんだよ。。
宿題忘れたっていいの。遅刻したっていいの。子どもなんだから出来なくて当たり前。
いっぱい先生に叱られておいで。で、ごめんなさい、しておいで。
明日から気をつければいいんだからね。」
…とかなんとか言いながら、耳鼻科が終わって2時間目までに時間があったので、
宿題やる?と聞いてしまった、世間体を気にする小心者の母であるが…。

一応…今日は席を離れないで過ごせたようだった。
「せきにすわっていたほうがたのしかった~」と、いい笑顔だったので、
これはウソではないかな?分からないけど…(苦笑)
連絡帳は先生の筆跡だったから、そんなにお利口に過ごしたわけではなさそうだ。

それでも、とりあえず、第一歩。
なんだか分からない変わった生き物に育った娘とどこまで分かりあえるか。
楽しみでは全くないけど…とりあえずやるしかない…と覚悟はできてきた。





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Last updated  2009.05.29 09:04:45
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